
1815UP&DOWN、いまはなかなか目にする機会が少なくなってきた名器ですが、
YGケース、白系ダイヤル、青針に黒ストラップを装着しますと、
歴史的な深みと言いますか、ヴィンテージ感がでてくるような・・・


一方こちらはランゲ推奨の標準ブラウン。
これはこれで革新的な存在感が・・・


さて、どちらがお好みでしょうか?
撮影に御協力いただいたMさま、ありがとうございました!
(10月31日追記)ちなみに黒ストラップの1815UP&DOWNは標準のものですが、貸していただいた茶ストラップのUP&DOWNは、アメリカのみで発売されていたハンターケース仕様の1815UP&DOWN、通称ウォルター・ランゲ・リミテッドです。標準よりも径が1mm大きく、ダイヤル・デザインも微妙に異なります。YG、PG、PTが各色50本ずつ製作されました。
この次は、実はランゲにもかなりの種類があるカラー・ストラップのヴァリエーションを御紹介したいのです
が、その手のストックの持ち合わせがないので、どなたかご協力いただける方(orお店)、いらっしゃいませんかぁぁ~。いらっしゃいましたら、ぜひ御連絡を~~~

先日ご紹介したクリスティーズのコレや、前ページに書いたサザビーズのコレなどが、あまりもにすごいため、ついつい紹介が遅れてしまいましたが、実はクリスティーズにもなかなかの逸品が出されております。

ミニッツリピーターにしてダブル・スプリット・クロノグラフ。
しかもシングル・プッシュ・クロノなのだそうです。ワンボタンで4モードが制御されるという・・・一体どういう動きの順番なんだろうか、うーーーー、押してみてぇ~!!!

1884年製造、同年9月30日に1,750マルクで販売。
同じ機構の懐中は、わずか3個が製造されたのみ。もちろん1Aクオリティー。

エナメルダイヤルなのはもちろんですが、ひと手間かけて、製品番号を赤字でいれています。


アーカイブ付き。
エスティメートは Sfr 80'000 - 120'000(約696万円-1044万円)


実はしかし、このアンティコルム・ジュネーヴの最大の目玉は・・・
More・・・つづく

これを見て、
「え!」とか「おお~」と反応された方、さすがです。
先週のランゲ・イベントにも展示され、また、ピーター・チョン氏の労作である重厚な書籍で徹底した検証がなされるなど、近年ますます評価が高まっているランゲ&ゾーネの初代プ―・ル・ル・メリットですが、そのプラチナケースの中に、こんなんがあったのです!
サーモンピンク・ダイヤル!

通説では25本ずつと考えられていたWGとPGケースの正確な本数や、実はSSケースが1本だけ作られていたなど、プール・ル・メリットのユニーク・ピースを調べ上げたハズのチョン氏のあの著作にも触れられていなかったこの特殊ダイヤル… ああ、実物が見てみたい。

限定番号22/50番。ムーヴ・ナンバー277番。
こちら、来るべきサザビーズのジュネーヴ・オークションに出品されます。


More・・・つづく
始まりかけた紅葉の微妙な赤色を背景に、
秋色にコーディネートしたブラックMOPのランゲ1を撮ろうとしてたのですが、
楽しい会話、素敵なお食事、素晴らしいお酒にすっかり撮影を忘れ、
帰りがけの新幹線で思い出し、トライしたものの、軽井沢~榛名間って、トンネルばっかじゃん!
高崎付近はまだ紅葉が始まっておらず、結果として、ひどく中途半端なものになりました・・・・






More・・・つづく
またまたやっちゃいます、ティアリー御曹司。。。。。
キャリバー13といえば、ref.130をはじめ、ref1463、ref.533など、20世紀を代表するパテックの名作クロノグラフに搭載されてきましたが、その生産が中止されて久しい今日、キャリバー13を積んだ時計は、オークション市場などで、常に高額なプレミアム価格で取引されています。

↑キャリバー13-130(ref130に搭載されたcal.13のムーブメント)
そしてこのたびパテック社は、
キャリバー13-130を積んだまったくの新作時計、3670Aの限定発売を発表しました。
なぬ?
どーゆーこと????
コトの起こりは1996年、パテックの社屋の引っ越しから始まります。ジュネーヴ市内のRue du Rhôneにあった旧社屋(現在の自社ブティックの所在地)を整理していた時、建物の5階の隅の、それまで誰もが気にも留めていなかった木製スツールの引き出しから、なんと1955年製のキャリバー13-130がまったくの手つかずの状態で発見されました。それも1個や2個ではありません、出るわ出るわ、まるでタイムカプセルのようなその魔法の引き出しから、最終的に16個ものキャリバー13-130が未使用で出てきたのです。
その後、解体・再調整・再組み立てされ、完璧な状態によみがえったこの16個のキャリバーを、パテック社はまったくの新作として21世紀の時計市場に投入することにしたのです。
それがこちら

クッション・ケース(一昨年発表のレディーファーストみたい)に納められ、文字盤は黒。
しかも素材はステンレス・スティール。
ケース径37 mm
直径:29.5mm
高さ: 5.95
18.000振動
39時間のパワーリザーブ
リファレンスナンバーも、2011年の今や5000番台を卒業し、7000番台に入らんとしているなか、
20世紀の名作を量産した3000番台に設定するという粋な計らい!
当然のことながら16個の完全限定。
でもまぁ、値段と売り方はとても“粋”とは言えない無慈悲なもの(笑)。
少数限定。ステンレスケース。黒文字盤という、のちのちオークションハウスがウハウハ決定の典型的バーションであること。しかも、56年前の帳簿に幾らの簿価で載ってたのかしらないが、当然減価償却も終わってるハズのムーブを、どんなに高いステンレス・ケースにお入れになったのか、お値段なんと24万スイスフラン(約2060万)での御提供という、あきらかに原価を無視した定価設定であること。
しかもトドメは、お買い上げができるのは5004Aと同様、ジュネーヴ・サロンのVIPさまのみ、ときました。

先の5004Aの独占販売によるジュネーヴサロンへの反響と、
ONLY WATCHに出してみた3939のステンレスケース、黒文字盤のとてつもない加熱ぶりにすっかり味を占めたような御曹司のアイデアとしか思えませんのですが・・・、
でもでもこの手法で、3974A黒文字盤!!! なんて出てきたら…わたしもついジュネーヴに駆けつけてしまうかもしれない…(笑)。
そんな自分が、ああ、いやだ、いやだ~

ちなみに、もとネタはこちら
http://blog.perpetuelle.com/index.php/limited-edition-watches/patek-philippe-ref-3670a-column-wheel-chronograph/
時計にハマるきっかけになったパテックもグレイ文字盤のカラトラバでした。
そして、自分の中での最高峰のグレイ・ダイヤルを発見!!


しかもわたしは無類のローマンインデックス信者・・・
正直、もしこれがあれば、コレクションも終了でよいではないかと思うほど…


しかし「視認性、悪すぎぢゃね?」と難クセつけてみると、
「ばか。そのためにあの機構があるんぢゃないの」と、
至極もっともなご回答(笑)
最後にお知り合いとの記念写真・・・・
More・・・つづく
内容・詳細は、これからいろいろな方々のブログで紹介されると思いますので、
とり急ぎ、速報を・・・
初来日した新CEOシュミット氏

いろいろ質問しましたが、そつのないお答え。
(追記:その後のディナーなどを通じて、かなりユーザーサイドに立った、熱い発言をいただきました。)
そして先頃、プール・ル・メリットに関する超詳細にして超美麗な豪華本を出版したピーター・チョン氏がシンガポールから駆け付けてくれました!

氏はランゲ・オーナーズ・グループ(LOG)という世界的なランゲ・ファンクラブの代表でもありますので、LOCとLOGのコラボがついに東京で実現した形に。ちなみに、チョン氏のこのブリーフィングはオーナーズクラブだけにオファーされたそうです。また、今回の記念として、オーナーズ・クラブ・ジャパンにあてて、この本を一部贈呈して頂きました。


展示場の風景。
ウォッチメーカーズ・テーブルではチェーン・フュージー機構の組み立て実演が行われておりました。



全プール・ル・メリットPTケースが勢ぞろいして一堂に。


ホロ酔い気分で、メンバー・ゲストのお迎えの最中、焦って撮りましたので、こんなピンボケで・・・・
すみません
そして、イベントのもうひとつの醍醐味
さまざまなゲストの皆さまの時計・・・
こんな稀有な対比もみられました

More・・・つづく
なかなか興味深いランゲの懐中時計が出品されております!

1889年に製作されたNo.28218。
「ミニッツ・リピーター、ダブルスプリット・クロノグラフ、永久カレンダー、ムーンフェイズ」という機構で、
昨年日本にもやってきた怪物クラスの懐中時計No.42500と比較しますと、そこからグラン(プチ)・ソヌリとフドロワイアンテを除いた機構となりますが、No.42500は1902年製ですから、本作はそれにさかのぼること13年前に作られているということで、それなりにすごいですよね。
ちなみに希少性で言いますと、No.42500は旧ランゲ&ゾーネ約100年の歴史の中にあって、同機構のものが他に1個も作られていない唯一無比の存在であるのに対し、こちらのタイプには1888年~1928年まで、15個ほどの同機構の時計が存在します。
当時の販売価格でいうと、No.42500が5600マルクだったのに対し、このNo.28218は2535マルク。

ただ、この懐中の面白い点は、最初の販売から数年後にランゲ買い戻されて次のオーナーへ3187マルクで売却されたとか、そのオーナーがグラスヒュッテの有名なエングレイバー、グスタフ・ゲンサーに上の写真に見られるケースのエングレーヴを100マルクで発注したとか、個体にまつわる様々な履歴があきらかになっていることです。
オークションは以下のスケジュールで
Monday 14 November 2011
8 Place de la Taconnerie, Geneva
気になるエスティメートは30万~50万スイスフラン。
かなりリーズナボーなのかも(笑)。
今週末のランゲのイベントにシュミット新社長が来るそうだから、直訴してみよ~かな~。
でも5月のスケルトン・ミニッツ・リピーターも落としてくれなかったから…無理だろうなぁ…。

いぢりたいので、
知ってる誰かが落として欲しぃぃぃ~~!
http://alszanmai.exblog.jp/16226932/
その個体がこの度、わずか一カ月の“入院”で、無事に帰還してまいりました。
現時点で分かっているのは、
①ドイツ行きではなく、リシュモン・ジャパンのサービサーで修復可能な範囲の故障であったこと。
②クリスタルガラスは裏蓋の内側からではなく、ケース溝に極細なパッキンを敷設し外側から圧着しているので(前のブログではパッキンではなくガスケットと書きましたが、やはりパッキンだったようです)、そこに何らかの不具合があれば物理的には落ちる、ということ。
③落下の原因は使用者責任ではないということは認定されましたが、パッキンにどのような不具合が発生したのかについての言及はありませんでした。
ランゲ・オーナーの方々にはご心配をおかけしましたが、滅多にある故障ではなく、たとえ(今回の自分のケースのように)ジャーマンメタルに直接触れてしまったとしても、日本で完璧な修理・修復が可能です。また、これ以上の詳細に関しては、こちらからの質問とサービサーからの回答が伝言ゲームになって、不確かな情報を公にしてしまってもいけませんので、ウォッチメーカーさんと直接話せる機会があった際に、直接確認してからご報告したいと思います。
この件に関しまして、貴重なアドバイスをいただいたすべての方々に感謝いたします。
有難うございました。

ランゲの場合、YGケースの時計のストラップはブラウンが標準仕様とほぼ決まっています。
確かにそのマッチングも素敵なのですが、わたしはYGにはやはりブラックのストラップが一番しっくりくるような気がするのです。
今回、ランゲなお友達Y氏のご協力をいただき、同じ機種におけるブラウンとブラック・ストラップのマッチングと風合を較べてみました。
まず、ランゲマティック・パーペチュアル。




どうでしょう?
黒ストラップ+YGケースには、パテックやロレックスなどのヒストリカルなヴンティージYG時計にも通ずる、王道的な安定感が香っているように感じませんか?
続いて、1815カレンダーヴェルクです。






黒ストラップにはもうひとつのヴァリエーションがあります。
マット(艶消し)とグロス(光沢)です。
基本的にランゲはグロスの黒ストラップをカタログには載せておりませんが・・・
More・・・つづく