a-ls 時計(Mechanical Watch Users News) blog.

alszanmai.exblog.jp

カテゴリ:ランゲ&ゾーネ( 442 )

第41回日本アカデミー賞・作品賞受賞「三度目の殺人」とA.ランゲ&ゾーネ「サクソニア」との秘話

去る3月2日、東京都内で最優秀賞の発表ならびに授賞式が行われた『第41回日本アカデミー賞』。

是枝裕和監督の『三度目の殺人』が作品賞をはじめ最多6部門で最優秀賞を獲得するという圧倒的な評価を受けたことは、ニュースなどですでにご存知の方も多いと思う。今回はこの2017年を代表する作品と、A.ランゲ&ゾーネとの間に生まれた、映画の構成にも関わる特別な秘話・・・、というお話である。

●「三度目の殺人」ポスター



「三度目の殺人」が受賞した最優秀賞6冠の内訳は以下の通り。

⦿作品賞=三度目の殺人
⦿監督賞=是枝裕和(三度目の殺人)
⦿編集賞=是枝裕和(三度目の殺人) 
⦿脚本賞=是枝裕和(三度目の殺人) 
⦿助演女優賞=広瀬すず(三度目の殺人) 
⦿助演男優賞=役所広司(三度目の殺人) 
※その他、優秀賞として、優秀音楽賞(ルドヴィコ・エイナウディ)、優秀撮影賞(瀧本幹也)、優秀照明賞(藤井稔恭)、優秀録音賞(冨田和彦)を獲得している。

この受賞内訳を見ると、是枝監督の編集ならびに脚本など、映画の構成に関する部分が高く評価されての受賞ということがわかる。

物語の大筋はこうだ。
勤務していた工場の社長殺害で起訴されている被告(役所広司)の弁護を、福山雅治が演じる弁護士が引き受けるところからストーリーは始まる。すでに犯行を自供していた被告には殺人の前科があったため、死刑は免れようのない状況で、弁護士は死刑を無期懲役に減じる法廷戦略を採るのだが、面会の度に変わる被告の供述に翻弄されながら、やがて犯行そのものに疑問を抱くようになっていく・・・というのもの。

是枝監督といえば、ドキュメンタリー出身監督ならではの同時並行的クリエイティヴ・スタイルをとることで知られている。監督でありながら編集ならびに脚本も自ら手掛ける、つまり、脚本を書きながら撮り、撮りながら編集し、そのうえで監督として脚本にも手を入れていくという、無限のごときループの果てに作品を完成に導くのだ。

そのループ手法はこの作品においても遺憾なく発揮されたようだ。その結果なんと、サスペンス・ミステリーの要素が強いこの作品における最大の見せ場であるはずの、事件の謎解き部分(映画では最終弁論のシーン)が、バッサリとカットされたというのだ。
つまり事件の真相そのもの、極端に言えば"犯人は誰か"という最重要案件を含む多くの真実が、もやっとしたベールにくるまれたままという反則的な余韻を残し、映画は幕を閉じるのである。

その理由として是枝監督は、インタヴューで以下のように語っている。
「(被害者の娘役の広瀬すずのセリフの)『ここでは誰も本当のことを言っていない』という言葉に繋がるよう、本当のところを言っている部分を切っていった。この編集の形にたどり着いたのは、もう完成しなければいけないという時だった」

その結果、"本当のところ"が長まわしで語られていた、福山氏熱演の最終弁論シーンもなくなったというわけだ。

再び監督の言葉。
「(最終弁論シーンは)ひとつのクライマックスと言える場面だけど、全部カットした。福山さんは(そのシーンがないので)驚いたと思うけど、"この形で納得できたので、気にしなくて大丈夫”とLINEしてくれた。感謝しています」
●是枝監督のインタヴュー部分は映画.comの記事より引用したが:http://eiga.com/news/20171102/16/  
どうもそのインタヴューの元ネタは成田おり枝氏のものようにも思えるので、そのURLも併記しておく
http://news.nicovideo.jp/watch/nw3047098  :https://news.walkerplus.com/article/126509/


さて、そのバッサリとカットされた幻のシーン、半日をかけて撮った最終弁論シーンとは、約5分にも及ぶ福山雅治の長台詞をカット割り無しで撮るという、まさに主演の見せ場であり、しかも脚本が上がったのは撮影の前日、セリフの分量が分量だけに覚えるには最低2日は欲しいと言っていた福山氏だったが、その大分量のセリフをわずか1日で完璧に覚えるという、渾身の演技を見せたのだった。

是枝監督によれば、
「法廷セットの裁判長の後ろの壁を外し、大型クレーンを入れて、福山さんのアップに寄っていく5分のシーン。(福山の)声も含め、素晴らしかったですよ。『いい最終弁論になったね』と役所さんにも言われたんですが…」
『普段、本当のことを言わない弁護士が、法廷で本音を言ってしまうという最終弁論だったんです。だけど、作品全体を考えると、法廷においては誰も本当のことを言わない方が(作品として)怖い。泣く泣く、そこは切ったんです。切った方が、あの弁護士がこれから抱えて生きていかないといけない荷物が重くなって、いいと思いました』

そしてここからが本題なのだが、なんとこの幻のシーンの重要な小道具として登場していたのが、
A.ランゲ&ゾーネのサクソニア・オートマティックWGだったのだ。

映画の最も重要な真実が語られる最終弁論のシーンには、弁護士が腕元を見つつ、(時計のアップで)時間の計測をしながら犯人分析を行うというカットがあった。そのため、製作チーム側も非常に熱心に時計選定を行い、その結果サクソニア・オートマティックが選ばれ、A.ランゲ&ゾーネも快く時計の貸し出しに応じたのだが・・・。
是枝監督の、同時並行製作手法の拘りによって、最後の最後になってそのシーンはお蔵入りとされたのである。


●サクソニア・オートマティック。左がWG


その幻の最終弁論シーンは、DVDの特典映像として日の目を見るのではという期待もあったのだが、現段階ではどの映像作品にもこのシーンは収録されていない。うーむ・・・・。



●主演俳優の左手袖口の下には「サクソニア・オートマティック」がいたハズだった・・・

Ⓒ2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ



この"もやもや感”からか、賛否両論ある作品のようだが、監督の伝えたかった"真実”は、解決を委ねられたことで観客もその重さの一端を共有せざるを得なくなるという点において、エンターテインメントとしてだけでは割り切れない、ある種の社会性を獲得していると思う。ま、映画中に散りばめられたフックをつなげていくと、真相はだいたい明らかな気もするしね(笑)。


しかしいつの日にか、封印された福山弁護士の熱演とともに、共演したサクソニアの"名演”を観たいものではある。  



[PR]
by A-LS | 2018-03-10 15:53 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

A.ランゲ&ゾーネ銀座ブティック10周年記念イベント・レポート



早いもので、2008年10月にオープンしたA.ランゲ&ゾーネ銀座ブティックが10年目を迎えた。

今回それを記念し、A.ランゲ&ゾーネの本国ドイツから時計ジャーナリスト、ギズベルト・ブルーナー氏を招き、クロノス日本版の広田編集長との対談イベントが開かれた。


ブルーナー氏といえば、A.ランゲ&ゾーネに限らず、高級機械式時計に関する数々の著作を上梓されており、ブランドの保有する歴史的資料やムーブメントなどを丹念に調べて時計を浮き彫りにしていくという、現代的な時計ジャーナリズムを確立した大先達であり、A.ランゲ&ゾーネの復興とその過程にリアルタイムで立ち会った数少ないジャーナリストのひとりでもある。


まさに生きる歴史であり、その頭脳たるや時計知識の塊のような方なので、ひとつの質問に対する答えがどんどん広がっていき、約1時間のトークショウは先生のほぼ独演会状態で、ドイツ・ウォッチ・インダストリーに関する興味深い話を拝聴することができた。

内容はA.ランゲ&ゾーネの「歴史」、「復興」、「マイルストーン(名作)」、「魅力」という4つのパートを予定していたようなのだが、2回取材させていただいたうち、一回目は「歴史」だけで40分以上を費やしてしまい、その反省を踏まえた二回目は「復興」からスタートしたものの、やはり「復興」で40分近くを費やしてしまい(笑)、なぜかヒゲゼンマイの製作法にも長く時間を割き、「マイルストーン」では、どうしても外せない「ランゲ1」「ダトグラフ」でほぼタイムアップ・・・。

おそらくこのトークの詳細は今回のイベントのパートナーを務めたクロノス日本版に掲載されると思うので、メディアの仁義としてそちらに譲りたい(笑)。

トーク終了後、金粉入りの日本酒で乾杯。ちなみにブルーナー先生は大の日本びいきで、ドイツの自宅では天ぷらを自作しちゃうほどの和食好き、時計好きであれば初対面であろうが、どんな質問にも笑顔で答えてくれるのだ、しかも延々と(笑)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

また、すでに既報ではあるが、このブティック10周年を祝して発売されるアニヴァ―サリー・モデル、「ランゲ1・デイマティック銀座ブティック10thアニバーサリー・リミテッドエディション(世界限定20本・税別価格5,505,000円)」の、その実機も披露され、イベントに招かれたゲストたちの注目を集めていた。


●ゲストが持参したランゲとのヒストリカル・ショット①。
左から、「ランゲ1(ファーストモデル)」、今回の「10周年記念デイマティック」、10年前のブティック・オープン記念として製作された「ランゲ1・ムーンフェイズ"東京ブティックエディション”」



●ゲストが持参したランゲとのヒストリカル・ショット②。
「10周年記念デイマティック」と創業時の本社建物への移転を記念して作られた限定時計「ランゲ1A」



ヒストリカル・ショット③。ブルーナー先生が持参してくださったランゲ懐中の腕化時計と今年発表された「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」。ブルーナー先生のがオリジナルモデルで、スモセコとは別にクロノグラフがステップ運針するランゲが特許を取得した機能を搭載している。

裏もそっくり!

●トークショウ中にもこの2つの時計の興味深いエピソードがブルーナー先生によって語られた。




製作に2年を費やしたという10周年記念デイマティック。



おめでとうございました!

[PR]
by A-LS | 2018-02-27 11:18 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

「ウォルター・ランゲへのオマージュ」ならびに、ランゲ・フレンズディナーに寄せて

ウォルター・ランゲ翁との突然のお別れから一年。
昨年の12月7日、会社にとっての大事な記念日に、A.ランゲ&ゾーネはそのオマージュ作品、「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」を発表し、今年のSIHHを迎えたのはすでに皆さんご存知のことと思うが、それにまつわる幾つかのお話しを、少しだけ語りたい。




YG、RG、WGそれぞれがA.ランゲ&ゾーネにちなむ異なった数の限定モデルとして発表された「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」だが、その3色とは別のSSケースの1本が、ウォルター翁が熱心だったチャリティー目的に使うため、オークションにかけられることになっている。


そのオークションの詳細が、今年1月16日の"ランゲ・フレンズ・ディナー”の席で発表された。
このフレンズ・ディナーというのも、ウォルター翁と浅からぬ因縁がある。
もともとは、A.ランゲ&ゾーネがSIHHに参加することになったばかりのまだ会社の草創期に、手弁当で毎年集まって来る熱心なユーザーたち(のちにその一部がLOGを名乗った)が、年一回の再会を楽しみつつ、手持ちのランゲ・ウォッチを撮影しあうなど、プライベートな食事会としてスタートしたと聞いている。時にウォルター翁が個人的に参加する年もあった。
しかしブランドが成長し名声が浸透するにつれ、年々参加希望者が増えてきたことや、VIPユーザーをアテンドする各国ランゲ支社の要望など諸々の事情によって、数年前からA.ランゲ&ゾーネ本社が統轄するようになり、ウォルター翁も交えてSIHHの2日目の夜に行われることが通例となった。
そして昨年、SIHH2日目は1月17日だった…。つまり、ランゲ・フレンズ・ディナーが行われる日の朝に、ウォルター翁が天に召されたのである。

●昨年のフレンズディナーのテーブルメニュー。17 January 2017という日付けが刻まれている。


今年、2018年の「ランゲ・フレンズ・ディナー」が開かれたのは1月16日、ちょうど一年の喪があける日に開かれる形となったわけだが、そこでちょっと洒落た趣向があった。
A.ランゲ&ゾーネはこのSIHHに合わせて、ウォルター・ランゲ翁の切手を作成していたのだが、



●ウォルター・ランゲ"記念”切手シートと、その切手を貼ったポストカード


この切手を貼ったポストカードとポストとがデイナー会場に用意されていて、その場で知人に宛てて葉書が投函できるようなサビースがあったのだ。
この切手料金からして日本向けの国際郵便は難しいと思い、1通だけウォルターお爺さま宛てのグリーティングメッセージを残したのだが、お爺さま、届いてますかぁ~!

さてこの葉書をよく見ると、「With horological greetings」というメッセージと、まさに「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」のSSケースのオークションピース、右にはA.ランゲ&ゾーネ社屋、そして左手にうっすらと、よく目を凝らさないと見えない図こそ、いまだ公開されていない「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」の輪列図のように見えるのだが、はていかに(笑)。

●ポストカードも部分拡大と実機の裏、位置をほぼ同じにして比較してみた。


この日のために用意されていたポストカードは他に2種あって、ひとつは今年の花形モデル「トリプル・スプリット」、そしてもうひとつがランゲ時計学校の選ばれた学生たちによるムーヴメント・コンペの最優秀作品のカード(このフレンズ・ディナーはその授賞式も兼ねておりました)。

●ランゲ時計学校の優秀作品(上)とトリプル・スプリット(下)のそれぞれのポストカード

でまぁ、当然と言いますか、残念と言いますか、一番人気があってすぐに品切れてしまったのは、「トリプルス・プリット」のカードであったのだった・・・。元のー数が違ったのかしら?

そしてランゲ・フレンズ・ディナーから、最後にもうひとつ。
各テーブルに置かれていたギフトがこれ。ポストカードと同じシートと「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」のチョコレート作品。

チョコレート色なので、ケース色は不明なのだが、自然とSS黒文字盤を連想してしまうのは仕方ない(笑)。そして個人的な話だが、コレはいまだ食せずに冷凍中である(笑)。

さて、そのピースユニーク、世界1本のSSケースの今後だが、この個体は有名なオークション会社フィリップスに託され、5月12日にジュネーヴでのオークションに出品され、その売り上げは「Children Action」に寄付されることになっている。

SIHH期間中、この時計はA.ランゲ&ゾーネ・ブースの奥の部屋に設置されたガラスケース内に展示されており、触れることは叶わなかったので、重量感やフィット感は全然わからなかったし、おそらく、オークションの終了後は目にすることすら叶わなくなると思われるので、ガラス越しであまり写りは良くないのだが、しばし実機写真を。









また、フィリップスがこのユニークピースをオークションで扱うことを報じた記事に、
https://www.phillips.com/article/28192077/phillips-to-offer-unique-a-lange-söhne-1815-homage-to-walter-lange-in-stainless-steel

おそらく最初で最後と思われる実機の接写写真が掲載されていたので、そちらもどうぞ。



貴金属ケースで47000ユーロという「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」だが、はたしてこのSSはケースは、如何ほどで落札されることになるのか。


この記事を書くにあたっていろいろと荷物をほじくり返していたら出てきたものや、今年戴いたものをおすそ分けしましょう。

①17 January 2017というウォルター翁の命日の日付けが刻まれている昨年のフレンズディナーのテーブルメニュー。
②ウォルター翁の切手を貼った今年のポストカード。
③2018年のコレクションブック。

①~③までのご希望のものを書いて、当記事のコメント欄から申し込んでください。
(まだ連絡先は残さないで結構です。素敵なコメントを残された方に、のちほど当方よりコメント返信の形でご連絡しますので、その後、連絡先や送り先を教えていただきます。)


なにとぞ宜しくお願い致します!



[PR]
by A-LS | 2018-02-04 00:24 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

A.ランゲ&ゾーネ・SIHH新作、実機画像レポート!

遅くなってしまい大変申し訳ありませんが、A.ランゲ&ゾーネのSIHH新作実機画像やインプレッションを書き留めます。

まずは、いまやSIHHの名物となった時計の巨大オブジェについて。
今年は史上初めて、機械裏がフィーチャーされた!





名物になった証か、正面には自撮りしやすいように工夫したステップが作られ、記念写真を撮る方々で終日にぎわっていた。本物そっくりに仕上げることが大前提なので、パーツ部品も精巧。


実は、本物のトリプル・スプリットよりも部品数が多いというこのオブジェ(笑)。
A.ランゲ&ゾーネ本社としても、今年は特別なムービーを製作しているので、よろしかったら、まずコチラからどーぞ。


以前は、同じ年の秋に開かれるWatch&Wonders香港に持ち込むため、SIHH終了後も保管していたというが、現在W&W香港は休止中なので、SIHH終了後に処分されてしまうらしい。なんかもったいない。「捨てるなら下さいよ~」とも思うが、450㎏を超えるというのこのブツを輸送保管することを考えると、ちょっと言い出せない(笑)。


●今回はトリプルスプリットの顔が"裏側”。


さて、実機である。
今年はやはり「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」から始めたい。



情報解禁日、12月7日にはお見せできなかった裏画像がこれ。

●27本限定のYG(上)と145本限定のWG(下)


スタート、ストップを繰り返す(リセットがない)ステップ運針。これはPGケースで。

積算計もないため実用性には難しいところがあるが、ウォルター翁がお好きだったという機構だけをフィーチャーしたということで、本当に追悼としての趣を感じる方が手にするべき作品といえるのかもしれない。


また、世界で一本のSSケースは、別室に展示されていて、誰も触れることが出来なかった。展示前もトニー・デ・ハースが管理していて、ランゲ・スタッフでも触れた方はほとんどおらずなので、質感や重さのデータは書くことが出来ない。あしからずである。
SIHH期間中に、フィリップスの5月のジュネーヴ・オークションにかけられことが発表されたが、日本下見会はないだろうなぁ・・・。売上は子供のための慈善事業に寄付されるということで、このピースの詳細については別の記事にまとめる予定。

次は1815クロノグラフ。昨年発表のWG黒もそろえての3ショット。



ま、安心安定のムーブメントL951ですし、プッシャーの押し味もあいかわらず快適。クロノグラフ・イヤーとなった2018年新作の重鎮といったところ。


そしてクロノからいったん離れて、注目されている方も多いと思う、リトル・ランゲ1からのカラフルな3色を見てみよう。
新型ランゲ1のムーブからの派生キャリバーを搭載している最新鋭機が、36.8mmという絶妙のサイズ感で登場。機械はすごいが、外見には女性に向けたカラフルな配色とランゲお得意のギョウシェ彫りパターンで、工芸的にも秀逸な作品。女性ユーザーを意識して、純正付属品の他に、いくつかのヴァリエーションの用意があるそうだ。

●写真上の純正ストラップに対し、ヴァリエーションのストラップを載せたもの(グレーダイヤル以外)


なかなかに華のあるモデル。


もちろん基本的にはレディースのイメージなのだが、ストラップの組み合わせ次第では、下の画像のグレーあたり、男性でもいけるかも。

ただねぇ、20周年のランゲ1&リトルランゲ1の限定セットを購入された友人から、やや残念なメールをいただき・・・ちょっと複雑・・・。


そしてサクソニアのブラック・ダイヤル4作。


40mm径のモデルにアウトサイズデイトを搭載する場合、オリジナルサイズに対して104%の比率のデイトを採用していたとのことだが、38.5mm径のサクソニア・アウトサイズデイトは、ジャストサイズ100%のアウトサイズデイトが載っているという。



そしてサクソニアムーンフェイズ。
こちらの特筆点はムーンディスクの空の色が、黒ダイヤルにさらにマッチするような工夫として、白ダイヤルのものよりも少し濃くなっている点だろうか。ちなみに描かれた星の数は852個、こういう数字問題はクラブ・ランゲの試験によく出るぞ(笑)!




フラッハには、アヴェンチュリン・ダイヤルが加わった。
先ほどのサクソニアムーンの黒ダイヤルと比較すると、この文字盤の深青色がよくわかると思う。




A.ランゲ&ゾーネとしては新機軸なダイヤルを載せた薄型39mm径。ハマる方はハマる時計だと思うので、ぜひ店頭でご覧いただきたい。



さて・・・、


ようやく今回のSIHHの目玉作品、トリプル・スプリットである!
まずはA.ランゲ&ゾーネ本社製作の動画から。


なぜにトリプルなのかというと、たとえば1815ラトラパンテは、スプリット針がセンターの1つのみである。いま仮にそれをシングル・スプリットと呼ぶならば、30分積算計にもスプリット針が付加されスプリット針が2セットとなった、いわゆるダブル・スプリットはその進化形と言える。
そして今回のトリプル・スプリットは、この2つのスプリットに加えて、12時間の積算計にまでスプリット針が付けられ、12時間という長い時間経過の中における、ラップタイムや、経過時間比較が可能となっている。秒から始まり、分へ、そして時へと3つのスプリット針が組み込まれた時計、それゆえのトリプル・スプリットなのである。













シャトン数5、部品数は567。55時間のパワーリザーブ。
しかし、これだけの進化を遂げながら、厚みはダブル・スプリットよりも薄く15.6mm。
ドイツ予価139,000ユーロ (VAT 19%込)。100本限定。



まさにランゲらしい大作といえる。
[PR]
by A-LS | 2018-01-31 02:37 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

A.ランゲ&ゾーネ、pre-SIHH作品として「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」を発表

もはや言うまでもないが、A.ランゲ&ゾーネという社名には創業者であるアドルフ・ランゲと、後にその家業に参加した"息子たち”という意味がある。
アドルフ・ランゲがグラスヒュッテに時計製作工房を創業した19世紀当時、"創業者名&息子たち”というパターンの社名は、創業者の技術が血脈をもって伝承されている工房というようなニュアンスで、欧米では広く使われていたようだ。しかしそのスタイルを21世紀の現代まで頑なに守ってきた会社となると、これは少ない。

その意味では、今年1月に波乱万丈の生涯を終えたウォルター・ランゲ翁は、曽祖父の興した会社およびランゲ家の“息子たち”、その最後のひとりだったといえる。

アドルフ・ランゲより3代目、すなわちウォルターの父親世代に家業が共産主義政府によって国営化され(1951年)、誇りあるランゲ家の名を冠した企業名が消滅するという悲運に見舞われてから、冷戦の終結によって故郷グラスヒュッテにA.ランゲ&ゾーネを復興する(1990年)まで、つまり、27歳から66歳という、時計師としてのみならずその人生においても最も実りの多かるべき時期を、彼はA.ランゲ&ゾーネなしで生きたことになる。
しかしそのランゲ空白の39年間でさえも、西側からランゲの復興を試みたフォルツハイムの挫折にも見られるように、ウォルター翁はランゲ家の“息子”であり続けたし、もちろんその復興後は、「ランゲ1」のアウトサイズデイトと並ぶA.ランゲ&ゾーネの重要な象徴として、ランゲの作品や歴史にわれわれが格別に深い想いをかきたてる、カリスマ的なアイコンとなったことは間違いない。

かく言うわたしも、A.ランゲ&ゾーネを知りその歴史などに触れた時から、「いつかウォルター・ランゲ氏に会いたい」と希ったクチであり、しかし有難いことに、その願いを複数回にわたって叶えることが出来た。

そのうちの何度目かに、グラスヒュッテのランゲ本社でウォルター翁にインタヴューする機会を得た。
その際に、老翁の口から『ここで作られた時計は、みな自分の息子のようなものだ』という発言がでたので、『なるほど! A.ランゲ&ゾーネという社名には、“アドルフ・ランゲとその時計たち”というニュアンスも込められているのですね』という質問を重ねたところ、老翁はキョトンとされていた。
彼にとっての"アンド・ゾーネ”は、そんないかにも日本人的な情実など入る余地のないほど、ランゲの真の血統者であるという覚悟と誇りとで構成されていたのに違いない。

毎年のSIHHに顔を出し、誰とでも気さくに接し、写真撮影にも気軽に応じていた老翁の姿が、2017年のSIHHにはなかった。その一か月ほど前に、工房の階段で転び入院され、回復後のリハビリテーションのため、大事をとって2017年のSIHHには欠席するとされていた。

●新作の機構を丹念に吟味するウォルター・ランゲ(2014年SIHHにて)


しかし今年1月17日未明、ジュネーヴのSIHH開催中に、ウォルター・ランゲ翁はドイツで息をひきとった。92年の生涯だった。


●A.ランゲ&ゾーネの展示をひとり見つめるウォルター・ランゲ(2013年SIHHにて)


“1815ウォルター・ランゲへのオマージュ”の発表

会社として、“息子たち”の最後のひとりにして唯一無二の存在を失ったA.ランゲ&ゾーネは、その一周忌となる2018年のSIHHを前に、「1815"ウォルター・ランゲへのオマージュ”」という作品を発表する。

会社の創立記念日にあたる毎年の12月7日に、A.ランゲ&ゾーネはグラスヒュッテの本社にメディアやゲストを招き、パーティ形式で1~2型の新モデルをpre-SIHH作品として発表することを恒例としているが、今年はウォルター・ランゲの喪に服す意味で、パーティのような形はとらず、プレス・リリースのみでこのpre-SIHH作品「1815"ウォルター・ランゲへのオマージュ”」の誕生を知らせることになった。

ウォルター・ランゲへのオマージュと名付けられた時計、その根幹をなす機構は、ウォルター・ランゲが一番こだわっていたとされる「ステップ運針」の時計だ。そこに、どんな思いが込められているのか、まずはA.ランゲ&ゾーネ社からのプレス・リリース邦訳(青字で表示・以下同じ)で、その経緯を読んでいただきたい。


『A.ランゲ&ゾーネは、2017年1月に他界したブランド再興の祖であるウォルター・ランゲに敬意を表すため、1815ファミリーにふさわしい非凡な複雑機構を搭載する新モデルを開発しました。それが、1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”です。このモデルには1秒ごとに歯切れ良く進むジャンピングセコンドが搭載されています。
この機構は、創業者であるウォルター・ランゲの曾祖父、フェルディナント・アドルフ・ランゲの150年前の発明に由来する技術です。

機械式時計の秒針は「スイープ運針」であると、一般には言われています。この運針法では、秒針がテンプ振動数に応じて1秒を5~10等分にして小刻みに動き続けます。このように秒針が止めどなく進むと、時には不都合なこともあります。文字どおり1秒を争うようなショートタイムを計時する際に、計時開始と計時終了時の秒単位を正確に読み取ることができません。それに対し、複雑機構「ジャンピングセコンド」は、時の最小単位である秒をはっきりと指し示します。

1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”は、時間測定法の二つの技術を備えています。
6時位置にあるサブダイヤルでは小さな秒針が、毎時21,600回というテンプの振動数を再現するように、すなわち6分の1秒刻みでインデックスからインデックスへと進みます。それに対し、センターセコンドのブルーの針は、1秒ごとに歯切れ良く進みます。この秒針は、常時動き続けることもできれば、必要に応じて停止することもできます。
2時位置にあるボタンを押すと、センターセコンドが停止したり、動き始めたりします。このボタンを操作することにより、例えば脈拍数を測定することもできます。

ウォルター・ランゲにとって、スタート・ストップ機能付きステップ運針式センターセコンドは特別な意味合いを持つ機構です。それというのも、この技術には、彼の曾祖父であるフェルディナント・アドルフ・ランゲが1867年に発明し、祖父のエミール・ランゲが実用化して懐中時計のマスターピースを作り上げたという家族の歴史が息づいているからです。
A.ランゲ&ゾーネはその技術をさらに開発し、4分の3プレートに取り付けて完成した「ステップ運針式秒単位ムーブメント」により、1877年に特許を取得しました。これは、ドイツが初めて交付した特許のうちの一つです。

1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”のジャンピングセコンドの制御に、祖父が作ったマイスターピースに倣い、スラップアームと星形歯車の原理を取り入れました。
1秒経過するごとに、星形歯車の6個の突起の一つが、ピンと張ったアームを解放します。この時、アームがピシっと放たれるように動くことから、時計師たちはこれを「スラップアーム」と呼んでいます。
スラップアームが解放されると、歯車が一気に360°回転し、次の突起がスラップアームを受けとめます。この一連の動きにより、秒針が次のインデックスにジャンプします。
4分の3プレート上に配置されている角穴車は、二つの役割を担っています。一つは、ステップ運針に必要な動力を蓄えること、もう一つは、センターセコンドの針を静止させることです。』

簡単に言えば、通常の1815にステップ運針するセンターセコンド状のクロノ針を付けたものだが、積算計がないため、1分間内の計測だけが行なえる機構である。A.ランゲ&ゾーネからのプレス・リリースには触れられていないが、アドルフ・ランゲが、一見あまり実用的には思えないこの機構(一部懐中時計収集家の間では「クロノスコープ」と呼ばれている)を開発したのは、1783年に開始されたドレスデンの標準時計業務が関係している。
標準時計業務とは、『毎日正午にドレスデンの公式時間を特定し、契約した市内各地の時計に伝達するという仕組みで、契約料金を支払えば標準時計業務の担当者が定期的に訪問して、時計の時間を合わせてもらうことができた』(A.ランゲ&ゾーネのHPから引用)という制度で、この標準時計業務のため王宮時計師が任命され、王宮内の時計塔に暮らすようになるのである。以降、電波信号による時報送信が始まる1920年代まで、約150年間にわたって、王宮はドレスデンの公式現地時間を発表し続けたのだが、正確なドレスデン公式時刻に合わせたクロノメーター(時計)を持って契約先を訪ねる標準時計業務の担当者の利便を図った機構なのである。

●スモールセコンドと一分間計測クロノグラフが搭載されたA.ランゲ&ゾーネ懐中。

●下はそのムーブメント、4分の3プレート上にクロノグラフのモジュールが載っている。


かつてA.ランゲ&ゾーネは2010年のSIHHで、この業務に使われた時計(1分間クロノグラフ懐中時計)ならびに標準時計業務そのものをオマージュした「リヒャルト ランゲ・レフェレンツウーア」という限定時計を発表している。

興味のある方は、個人ブログ時代にまとめた拙文をご覧いただきたい。
http://alszanmai.exblog.jp/24831629/

さて、アドルフ・ランゲの1分間計測懐中時計では、クロノグラフはモノプッシャーで、スタート、ストップ、リセットの順になっていたが、この“1815ウォルター・ランゲへのオマージュ”のプッシャー操作もそうなのか、それともスタートとストップを交互に繰り返すのか、また、クロノグラフの作動中にリューズを引くとどうなるのか等々、プレス・リリースからは読み取れないが、興味ある点である。
ちなみに「リヒャルトランゲ・レフェレンツウーア」は、プッシャーを押した瞬間に秒針がリセットし、そのまま押し続けていると停止状態をキープ、プッシャーから指を離した瞬間に秒針が動き出す機構であった。
またA.ランゲ&ゾーネが1877年に取得したという特許についても、わたしは不勉強であったため、その内容を調べてみたい。こんなふうに、ランゲに関しては宿題ばかりが増えていく(笑)。


込められたメモリアル・ナンバーから見る1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”

この時計のキャリバーナンバーやリファレンスナンバー、また限定モデルであるのでその限定数などに、A.ランゲ&ゾーネが込めたメモリアル・ナンバーが隠されている。これに関して、再びプレス・リリースを引用する。


『ウォルター・ランゲがイメージしたであろう完璧な時計はどのような時計だろうと検討して得られた答えが、ジャンピングセコンドを搭載した1815です。
外観では本質的なものだけに絞り込み、内には確かなものを秘めている――つまりシンプルな外観でありながら技術的に興味深い複雑機構を搭載している時計に辿り着いたのです。線路をイメージしたレイルウェイモチーフの分目盛りがぐるりと走るシルバーカラーのダイヤルに、青焼きしたスチール針が鮮やかに浮かび上がります。新開発されたムーブメントには、ウォルター・ランゲの誕生年にちなむキャリバー番号L1924が刻まれています。さらに、Ref.番号の上3桁の297は、ウォルター・ランゲの誕生日7月29日に由来するものです。
1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”は製作本数限定モデルです。直径40.5ミリのケースには3色あり、限定数はカラーによって異なります。
ホワイトゴールドは145本、ピンクゴールドは90本、イエローゴールドは27本のみ製作します。
この異色の限定数は、マニュファクチュール・ランゲの歴史の中で節目となった年、または年数を表しています。フェルディナント・アドルフ・ランゲが工房を設立したのは1845年12月7日です。そして、ウォルター・ランゲがランゲ・ウーレンGmbHを商業登記したのは1990年12月7日――初設立の日からちょうど145年後のことでした。
そして、会社再興の日から、私たちがウォルター・ランゲへの敬意を表するために開発した新モデルを発表する2017年12月7日まで、まさに27年の歳月が流れています。』


整理すると、通常は製作開始年度などの情報を一定のルールに従って記号化するキャリバー番号が、ウォルター・ランゲの誕生年「1924」とされていること。この例外的な設定は、自分の知る限り『グランドコンプリケーション』のL1902以来2例目である。

製品番号いわゆるリファレンス番号は、モデルを表す3桁の数字とケース色などの分類を表す3桁の数字という、計6桁の数字から構成されているのだが、“ウォルター・ランゲへのオマージュ”では、そのモデルに関する頭の数字3桁の部分が、ウォルター・ランゲの誕生日である「297」(ヨーロッパでは年月を、日付/月/年の順に書き表す慣習がある)となっていること。

限定数に関して、会社の記念日である12月7日を軸に、アドルフ・ランゲが工房を設立した1845年からウォルター・ランゲが会社の登記をした1990年までの「145」年をホワイトゴールドの限定数に、そしてその1990年から本作“ウォルター・ランゲへのオマージュ”が発表される12月7日(すなわち今日)までのちょうど「27」年をイエローゴールドの限定数に、1990年という起点の年から取った「90」という数をピンクゴールドの限定数としていることである。

最後の「90」などはウォルター翁の享年である92でも良かったのではと個人的には思うが、時計の心臓部でありケースの中に大事に仕舞われたキャリバーに個人のプライベートな数字を当て、外にでる限定数に会社としてのオフィシャルな数を選んでいることは、冒頭にも触れたように、ブランドの象徴であり精神的支柱でもあった偉大な存在なしで、これから先を歩み続けることへの、A.ランゲ&ゾーネの決意のようなものを感じるのだけれど、それは深読みし過ぎだろうか(笑)。


世界に1本だけの「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」、ピースユニーク

最後に、この“1815ウォルター・ランゲへのオマージュ”には世界限定1本のピースユニークが存在することをお知らせしておかねばならない。


以下、再びA.ランゲ&ゾーネのプレス・リリースより。


『2017年1月のジュネーブサロン2日目の朝、ウォルター・ランゲの訃報が会場に届き、時計界は一瞬にして深い悲しみに包まれました。その報は瞬く間に知れわたり、多数のジュネーブサロン来場者が、高級時計産業の先駆者に哀悼の意を表するためにわざわざA.ランゲ&ゾーネの展示ブースを訪れました。(中略)。A.ランゲ&ゾーネは、再興の祖の意志と人格を1
本の時計に反映させようと考えました。その結果誕生したのが、1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”です。

スティール製ケースにブラックエナメル仕上げのダイヤルを収めた1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”は、世界1本限定モデルです。すなわち、ウォルター・ランゲという人物が2人として存在しないように、この時計も唯一無二の存在なのです。本質的なものだけに絞り込んだクラシックデザインのダイヤルに、目をこらしてやっと気がつくほどの慎み深さで非凡な技術が組み込まれています。ジャンピングセコンドがそれです。質実剛健を表現したこの特別モデルは、ウォルター・ランゲが理想とした完璧な時計のイメージを具現した時計だと言えるでしょう。(中略)。

生涯にわたって伝統工芸技術に熱意を注ぎ続けた一人の稀有な人物への畏敬の念をこめて、この世界1本限定モデルのダイヤルを漆黒の釉薬で焼成し、線路をイメージしたレイルウェイモチーフの分目盛りを描き、針を磨き上げ、往年の懐中時計を彷彿とさせるデザインに仕上げました。(中略)


●1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”スティール・エディション


1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”の直径40.5ミリのケースはステンレススティール製です。A.ランゲ&ゾーネのコレクションの中でも、ケースにこの素材が使用されているのは製作数限定の最上級モデル数点だけです。世界1本限定の1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”スティール・エディションと並んで、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドの各モデルも製作数限定で展開します。スティール・エディションは2018年内に開催されるオークションに出品し、収益金を慈善活動の支援のために寄付することになっています。常に公共の福祉に貢献することを考えていたウォルター・ランゲは、私たちのこの考えをきっと喜んでくれることでしょう。』



自分への献花さえ、「その気持ちをチャリティーに寄付してください」と遺言していた故人にとって、
https://watch-media-online.com/blogs/348/
この特別なモデルの収益が公共の福祉のために使われることは、とても喜ばしいことに違いない。
ただ、これまで頑なにステンレススティールを選んでこなかったA.ランゲ&ゾーネが、このウォルター・ランゲへのオマージュ・モデルに、黒エナメル+ステンレススティールという、懐中時計時代を含めて過去に例のない組み合わせをを採用したのは意外だった。(プレス・リリース中の「ケースにこの素材が使用されているのは製作数限定の最上級モデル数点だけです」という表現はかつてオークション市場に登場したダブルスプリットを指すのだろうか。他にも数点のランゲ1や1815などがオークションに登場した例はあるが・・・)、だがいずれにしろこの個体は、ブランドが製作前に公式に発表した史上初にして唯一のステンレススティール・モデルであることは間違いない。

2017年、創立以来172年の歴史に連なる大事な存在を失ったA.ランゲ&ゾーネが、一年間の喪に服し、そしてその一周忌であり喪があける2018年のSIHHを、これまでにない新たな決意をもって迎えようとしていることは、確実に強くうかがえる。

SIHH2018のA.ランゲ&ゾーネの新作群は、例年以上に目の離せないものになりそうだ!!



【1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”スペックシート】
ムーブメント :ランゲ自社製キャリバーL1924、手巻き、ランゲ最高品質基準準拠、手作業による組立ておよび装飾、五姿勢調整済み、素材の特性を生かした洋銀製の地板および受け、ハンドエングレービング入りテンプ受け
ムーブメント部品数:253
石数 :36石
ビス留め式ゴールドシャトン :3石
脱進機 :アンクル脱進機
調速機 :耐震機構付きチラネジテンプ、自社製ヒゲゼンマイ、毎時21,600振動、スワンネック形バネと側面にある調整用ビスにより微調整可能な速度調整装置
パワーリザーブ: 完全巻上げ状態で60時間
機能 :時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示/始動・停止機能付きジャンピングセンターセコンド
操作系 :ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用リューズ/ジャンピングセコンド始動・停止ボタン
ケース寸法: 直径:40.5 mm、高さ:10.7 mm
ムーブメント寸法 :直径:31.6 mm、高さ:6.1 mm
風防ガラスおよびシースルーバック:サファイアクリスタル(モース硬度9)







■商品参考価格
47,000ユーロ (ドイツVAT込) ※YG、PG、WG共通
■入荷予定時期
2018年9月以降


[PR]
by A-LS | 2017-12-08 17:45 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

1815 ドレスデンブティック限定~Cuvetteの話

以前の記事で少しだけ予告をしたのだが、ブルーシリーズなどの新作発表に先駆け、ひとつの限定モデルが発売されてた。

世界で初めてとなるA.ランゲ&ゾーネ・ブティックが、ブランドゆかりの地であるドレスデンに開店してから、今年で10年目を迎えることを記念する限定モデルがそれである。





パッと見、どこが限定の証しなの???
と思われるかもしれないが、裏を見るとこのようになっているのである!



ハンターバックケースで、ケースを閉じると、そこには有名なドレスデンの聖母教会がエングレーヴされている。

聖母教会はドレスデンのシンボルといえる建物である。
第二次大戦中、連合軍の空爆によってドレスデンは徹底的に破壊された(=ドレスデン大空襲)、この美しいバロック建築の教会も廃墟のまま放置され、東ドイツ時代は再建には至らなかった。しかし東西ドイツが統一されたことで再建の機運が高まり、当初は個人的な活動が次第にその輪を広め、最終的には20ケ国5千人を越える大きな運動となったのである。1994年から再建が始まったのだが、その際、出来る限りオリジナルの部材・建材を再利用することを前提としたため、倒壊前に撮られた数千枚の写真を集めて部材を特定するその作業は、”世紀のジグソーパズル”と呼ばれた(最終的に8,500を越えるオリジナルの石が教会から回収され、およそ3,800が再利用されたという)。
その尖塔屋根を飾る金の十字架は可能な限り18世紀の技術を用いてイギリスで作られた。つまり、空襲の当事国であるイギリスが和平の証しとしてドレスデンに十字架を贈呈したのだ。しかもこれを作った英国の金細工職人のは、空爆機のパイロットの子息だった。こうして、2005年に再建が完成したこの聖母教会は、希望と和解の歴史を象徴する記念建造物となったのである。

この記念モデルはWGとPGでそれぞれ10本ずつ作られ、販売価格はEUR 29.900。
だがしかし、現時点ですでに予約完売しているそうで、日本での取り扱いは不可とのことだ。


さて、このハンターバックケースの1815だが、過去にも二度ほど、限定モデルに採用されている。
(ただし今回のハンターケースはヒンジ位置が12時だが、以前のものはヒンジ位置が9時という違いはある。)

その1つめはウォルター・ランゲのサインがあることで、1815UP&DOWN・ウォルター・ランゲ・リミテッドと呼ばれるモデル。
これはアメリカ市場に向けてYG・PG・WGが50本ずつ作られた2005年発表の作品で、蓋の裏側に老翁のサインがあるほか、サブダイヤルの円周が金で縁取られている。

そしてもうひとつが、1815 Cuvetteと名付けられたモデルだ。


●当時の告知資料(ドイツ語)

これはドイツのドルトムント近郊のMünsterにある宝飾店「Oeding-Erdel」が、創業100周年を記念して2006年に作った限定モデルで、当時のカタログにあった1815オートマチックをハンターケースにしたもの。蓋の内側にOeding-Erdelと1906-2006という彫がある。
PGとWGが各38本ずつ作られたのものだが、この半端な数字は、なんと当時の経営者の年齢が38歳だったからという、今のランゲでは絶対に承認を得られないであろうようなコンセプトの作品なのである。

キュベットとは一般に懐中時計の内蓋の事だが、蓋そのものを指す場合もある。この限定モデルに関しては、ダイヤルの12時・3時・6時・9時位置に赤文字で分表示がある文字盤デザインが懐中時計に特徴的なものであることかから、懐中時計のイメージで「キュベット」と名付けれてたとされる。

ドレスデン限定の画像がない分、このキュベットの画像を一杯入手したので、こちらで堪えていただきたい。。。。



.







さて、世界初のランゲ・ブティックはドレスデンで、2番目が上海だった。
そして三番目が銀座ブティックとなる。オープンは2008年10月3日だ!
つまり、あと一年後に10周年を迎えるのだ!!

さて、銀座ブティック限定モデルは出るのか、出るとしてもドレスデンと同じハンターケースパターンなのか、だとしたら、銀座の象徴として何がエングレーヴされるのか(・・・さすがにこればかりは"和光の時計塔"というわけにはいかないからねw)、でも、ちょっとした楽しみが出来たことは間違いない!


元記事はコチラ(↓)







[PR]
by A-LS | 2017-09-25 23:39 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

ランゲ&ゾーネ、1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダー・ハンドヴェルクスクンストを発表!

青く輝く工芸美

A.ランゲ&ゾーネは、華麗なる工芸美に彩られたハンドヴェルクスクンスト・エディションを世に送り出し、熟達した職人技が芸術作品を創造し得ることを示します。新作1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダー・ハンドヴェルクスクンストでは、ホワイトゴールド製のダイヤルと裏蓋に青い釉薬を焼き付け、浮彫りで意匠を凝らした装飾模様を入れています。
特殊な装飾技法で仕上げられたムーブメントは、スプリットセコンド・クロノグラフとムーンフェイズ表示付きパーペチュアルカレンダーを同時に搭載するという稀有かつ刺激的な構造になっています。



1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダーは、その発表年に二度も時計界の話題をさらった時計です。1回目は、2013年1月のSIHHジュネーブ・サロンです。機械式時計の中でも最高レベルの技術力が必要な複雑機構を組み合わせただけでなく、デザイン美をも実現した時計製作技法には、時計業界の関係者およびジャーナリストから大きな反響が寄せられました。そして、同年のジュネーブ時計グランプリでは、グランドコンプリケーション賞に加えてオーディエンス賞にも輝く栄誉にめぐまれました。

このたび、非凡なタイムピースに工芸美を添えたハンドヴェルクスクンスト・エディションを、世界で20本限定製作します。モデル名に「ハンドヴェルクスクンスト」の銘を冠する時計は、これで6作目です。この銘は、A.ランゲ&ゾーネのムーブメント、ダイヤルおよびケースに施されたとりわけ芸術性の高い仕上げ装飾を象徴しています。丹念な手作業による装飾は常にA.ランゲ&ゾーネの時計のトレードマークとなっていますが、その中でも1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダー・ハンドヴェルクスクンストの製作は、仕上げ装飾、エングレービングおよびエナメル焼成を担当する職人たちにとって新たな挑戦となりました。彼らはこの新作で工芸美をさらなる高みに引き上げるため、途絶えていた技法をよみがえらせ、希少な技法に挑み、斬新なアイデアを出し合いました。


A.ランゲ&ゾーネがダイヤルにエナメル焼成とエングレービングを組み合わせた装飾を試みたのは、このモデルが初めてです。無垢のホワイトゴールドに浮彫り技法で星を描き、深い青色の釉薬を焼き付けることによってムーンフェイズ表示に立体感を出し、一層魅力的な表情を与えています。エナメル表面と同一面に整列させた算用数字は、時刻表示、カレンダー表示およびパワーリザーブ表示のロディウム仕上げのゴールド製針と見事に調和しています。

ムーンディスクおよびブルースチールの分積算針もエナメルのブルーにしっくりと馴染んでいます。これとは対照的に、ホワイトゴールドをシルバーカラーで仕上げた四つのサブダイヤルがメインダイヤルに鮮明に浮かび上がります。クロノグラフ針には、ダイヤル上ではっきりとそれと見分けることができるように配慮してゴールドプレート仕上げのスチールを採用し、アクセントカラーとしての効果も添えています。シルバーカラーのダイヤル外周には、線路をイメージした古典的なレイルウェイモチーフの分目盛りをあしらっています。





ムーブメント裏側のサファイアクリスタルを覆う裏蓋には、月の神話を再現しました。

レリーフサークルの中に、ローマ神話に登場する月の女神ルーナが風に翻るベールを纏い、三日月形の王冠を頭上にいただき、夜を照らすたいまつを持って佇む姿が見えます。この装飾は、レリーフ技法とトランブラージュ技法を駆使して円形の浮き彫りにしたものです。このレリーフサークルを、浮き彫りにして青い釉薬を焼き付けた星と雲で縁取りました。



複数の複雑機構を同時に搭載するという技術面での意気込みは、芸術的なムーブメントの装飾にも表れています。洋銀製の輪列受けの表面に見られるきめ細かな粒状感は、往年の懐中時計のムーブメントの仕上げ装飾に倣ったものです。ラトラパント受けとテンプ受け、クロノグラフ受けと切替えレバー受け、そしてカバープレートに見られるトランブラージュ・エングレービングに、ダイヤルに描かれた星々が自然に溶け込んでいます。631個の部品からなる自社製キャリバーL101.1がランゲ最高品質基準に準拠して仕上げられていることは、言うまでもありません。


スプリットセコンド・クロノグラフは、連続した複数のラップタイムの計測を可能にします。クロノグラフ機構とラトラパント機構を制御するため、それぞれの機構に専用のコラムホイールを1個ずつ取り付けています。10時位置のボタンを押すとラトラパント機構が作動し、その様子はサファイアグラスのシースルーバックから見ることができます。永久カレンダー機構は日数の異なる12カ月を通常の暦年だけでなく、2100年までのうるう年にも正確に表示します。6時位置にあるスモールセコンドの下部に配置されたムーンフェイズ表示は、誤差が1日分に累積するのに122.6年もかかるという高精度を誇ります。

手巻きムーブメントに組み込まれたパワーリザーブ表示は、最大42時間のパワーリザーブが完全に消費される前に、ゼンマイの巻上げが必要になったことを知らせてくれます。

直径41.9ミリのホワイトゴールド製ケースにホワイトゴールド製フォールディングバックルとブルーグレーのアリゲーターベルトを合わせた1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダー・ハンドヴェルクスクンストには、限定のナンバリングが刻まれています。


【スペック】
1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダー・ハンドヴェルクスクンスト
Ref. 421.048FE



ムーブメント: ランゲ自社製キャリバーL101.1、手巻き、ランゲ最高品質基準準拠、
         手作業による組立ておよび装飾、
         五姿勢調整済み、素材の特性を生かした洋銀製の地板および受け、
         表面に粒状感を持たせた輪列受け、
        手作業でトランブラージュ模様を入れたラトラパント受け、テンプ受け、クロノグラフ受け、
        切替えレバーおよびカバープレート
ムーブメント部品数 :631
石数 :43石
ビス留め式ゴールドシャトン: 4石
脱進機 :アンクル脱進機
調速機 :耐震機構付きチラネジテンプ、自社製ヒゲゼンマイ、毎時21,600振動、
      スワンネック形バネと側面にある調整用ビスにより微調整可能な速度調整装置
パワーリザーブ:完全巻上げ状態で42時間


機能 :時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示/
    分積算計付きスプリットセコンド・クロノグラフ/
   日付、曜日、月、ムーンフェイズおよびうるう年表示付き永久カレンダー/
  パワーリザーブ表示
操作系 :ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用リューズ/クロノグラフ操作ボタン2個、
     ラトラパント操作ボタン1個/日付、曜日、月およびムーンフェイズ表示に調整プッシャー各1個
ケース寸法; 直径:41.9 mm、高さ:15.8 mm
ムーブメント寸法 :直径:32.6 mm、高さ:9.1 mm
ケース :ホワイトゴールド/裏蓋=ブルーエナメル仕上げのホワイトゴールド、
      レリーフおよびトランブラージュ・エングレービング
ダイヤル: 6パーツ構成、レリーフ模様入りブルーエナメル仕上げのホワイトゴールド/
       外周リング=レイルウェイモチーフの分目盛り付き、シルバーカラーのホワイトゴールド
針:ロディウム仕上げのゴールド/クロノグラフ針:ゴールドプレート仕上げのスチール/
ラトラパント針:ロディウム仕上げのスチール/分積算針:ブルースチール
風防ガラスおよびシースルーバック:サファイアクリスタル(モース硬度9)
ベルト:手縫いアリゲーターベルト(ブルーグレーのレザーにグレーのステッチ)
バックル:ランゲ特製フォールディングバックル(ホワイトゴールド)
限定数 :20本



元記事はこちら。

















[PR]
by A-LS | 2017-09-17 20:06 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

ランゲ&ゾーネからランゲブルーに染まる4モデルが一挙発売

紺青に染まる「ブルー・シリーズ」

この度、ランゲ1、ランゲ1・デイマティック、サクソニアおよびサクソニア・オートマティックに、シルバー無垢ブループレート仕上げダイヤルを気品あるホワイトゴールド製ケースに収めたモデルが仲間入りします。




●A.ランゲ&ゾーネの「ブルー・シリーズ」:(左から)ランゲ1、ランゲ1・デイマティック、サクソニア、サクソニア・オートマティック


時代を超越して人々を惹きつける魅力を持つ青。A.ランゲ&ゾーネは、定番コレクションの中でも代表的な手巻きと自動巻きの各2 モデルを選び、ブルーの神秘性を宿す新バリエーション、その名も「ブルー・シリーズ」を発表いたします。ダイヤルはいずれも、シルバー無垢に深いブルーの亜鉛プレート加工を施したものです。このダイヤルをホワイトゴールド製ケースに収めたランゲ1、ランゲ1・デイマティック、サクソニアとサクソニア・オートマティックは、鮮烈な印象を与えるデザインで名状しがたい雰囲気を醸し出しています。丁寧に艶出し研磨したゴールドの針とアプライドインデックスはロディウム仕上げで、ブルーのダイヤルに鮮明に浮かび上がります。さらに、ダークブルーの手縫いのアリゲーターベルトにホワイトゴールド製ピンバックルを組み合わせ、時計全体をスタイリッシュにまとめ上げました。


青は、古くから芸術家にインスピレーションを与え、自然科学者を幾度も研究に駆り立ててきた色です。万能の天才と謳われたレオナルド・ダ・ヴィンチは、空と遠方をイメージさせるブルーを光と闇の混合色であると書き残しています。ラピスラズリから採取される天然ウルトラマリンは非常に希少かつ高価で、ドイツの画家アルブレヒト・デューラーは天然ウルトラマリンの価値を金で表したほどです。
18世紀初頭には、天然材料にはない深い青色の人工顔料が製造されるようになりました。この青色はベルリンブルー(プルシアンブルー)と呼ばれ、芸術界に革命を起こしました。この顔料が発見されなければ、北斎の「富嶽三十六景」もピカソの「青の時代」もゴッホの「星月夜」も存在しなかったでしょう。
「ブルー・シリーズ」の4 モデルの全てが、自社製キャリバーを搭載しています。一つひとつの部品に手仕事で装飾仕上げを施し、二度組み方式で完成させるムーブメントには、A.ランゲ&ゾーネの品質を約束する特徴のすべてを見ることができます。時計が完成するとサファイアクリスタルのシースルーバックからも見えなくなってしまう部品の表面ですら、丹念に研磨して艶出しします。すべての地板と受けの角を面取りし、光沢がでるまで磨き続けます。スワンネック形バネを取り付けたハンドエングレービング入りテンプ受けは、ランゲ工房の妥協を許さず完璧を追求する姿勢を最も美しい形で示す象徴です。テンプ受けのハンドエングレービングには、直筆の署名さながらに職人の作風が表れます。そのテンプ受けを取り付けた瞬間に、A.ランゲ&ゾーネの1 本1 本の時計が世界に二つとない工芸美術品になるのです。



【スペックデータ】

ランゲ1 Ref. 191.028



ムーブメント :ランゲ自社製キャリバーL121.1、手巻き、ランゲ最高品質基準準拠、
         手作業による組立ておよび装飾、五姿勢調整済み、
         素材の特性を生かした洋銀製の地板および受け、
         ハンドエングレービング入りテンプ受け
ムーブメント部品数 :368
石数 :43石
ビス留め式ゴールドシャトン: 8石
脱進機 :アンクル脱進機
調速機: 耐震機構および偏心錘付きテンプ、自社製ヒゲゼンマイ、毎時21,600振動、
      スワンネック形バネと側面にある調整用ビスにより微調整可能な速度調整装置
パワーリザーブ: 完全巻上げ状態で72時間
機能 :時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示/
    パワーリザーブ表示/ランゲ・アウトサイズデイト
操作系 :ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用リューズ、アウトサイズデイト用ワンタッチ調整プッシャー
ケース寸法: 直径:38.5 mm、高さ:9.8 mm
ムーブメント寸法: 直径:30.6 mm、高さ:5.7 mm
風防ガラスおよびシースルーバック: サファイアクリスタル(モース硬度9)
ケース: ホワイトゴールド
ダイヤル: シルバー無垢、ディープブルー/
       ロディウム仕上げのゴールド製アプライドインデックス
針: ロディウム仕上げのゴールド
ベルト: 手縫いアリゲーターベルト、ダークブルー
バックル: ホワイトゴールド製ピンバックル



ランゲ1・デイマティック   Ref. 320.028



ムーブメント: ランゲ自社製キャリバーL021.1、自動巻き、ランゲ最高品質基準準拠、
         手作業による組立ておよび装飾、五姿勢調整済み、
         素材の特性を生かした洋銀製の地板、
         ハンドエングレービング入りテンプ受け
ムーブメント部品数: 426
石数: 67石
ビス留め式ゴールドシャトン: 7石
脱進機: アンクル脱進機
調速機: 耐震機構および偏心錘付きテンプ、自社製ヒゲゼンマイ、毎時21,600振動、
      スワンネック形バネと側面にある調整用ビスにより微調整可能な速度調整装置
パワーリザーブ: 完全巻上げ状態で50時間
機能 :時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示、
     ランゲ・アウトサイズデイト、レトログラード式曜日表示
操作系:ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用リューズ、アウトサイズデイト用ワンタッチ調整プッシャー、
      曜日調整プッシャー
ケース寸法 :直径:39.5 mm、高さ:10.4 mm
ムーブメント寸法: 直径:31.6ミリ、高さ:6.1 mm
風防ガラスおよびシースルーバック: サファイアクリスタル(モース硬度9)
ケース :ホワイトゴールド
ダイヤル: シルバー無垢、ディープブルー/ロディウム仕上げのゴールド製アプライドインデックス
針: ロディウム仕上げのゴールド/時、分および曜日表示に夜光針
ベルト: 手縫いアリゲーターベルト、ダークブルー
バックル: ホワイトゴールド製ピンバックル




サクソニア   Ref. 219.028



ムーブメント :ランゲ自社製キャリバーL941.1、手巻き、ランゲ最高品質基準準拠、
      手作業による組立ておよび装飾、五姿勢調整済み、素材の特性を生かした洋銀製の地板、
         ハンドエングレービング入りテンプ受け
ムーブメント部品数: 164
石数 :21石
ビス留め式ゴールドシャトン: 4石
脱進機 :アンクル脱進機
調速機: 耐震機構付きチラネジテンプ、Nivarox®ヒゲゼンマイ*、毎時21,600振動、
      速度調整機能付きスワンネック型精度調整装置
パワーリザーブ: 完全巻上げ状態で45時間
機能: 時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示
操作系: ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用リューズ
ケース寸法: 直径:35.0 mm、高さ:7.3 mm
ムーブメント寸法: 直径:25.6 mm、高さ:3.2 mm
風防ガラスおよびシースルーバック: サファイアクリスタル(モース硬度9)
ケース :ホワイトゴールド
ダイヤル :シルバー無垢、ディープブルー/ロディウム仕上げのゴールド製アプライドインデックス
針: ロディウム仕上げのゴールド
ベルト: 手縫いアリゲーターベルト、ダークブルー
バックル: ホワイトゴールド製ピンバックル




サクソニア・オートマティック     Ref. 380.028



ムーブメント: ランゲ自社製キャリバーL086.1、自動巻き、ランゲ最高品質基準準拠、
         手作業による組立ておよび装飾、五姿勢調整済み、
         素材の特性を生かした洋銀製の地板、ハンドエングレービング入りテンプ受け
ムーブメント部品数: 209
石数 :31石
脱進機: アンクル脱進機
調速機 :耐震機構付きチラネジテンプ、自社製ヒゲゼンマイ、毎時21,600振動、
      スワンネック形バネと側面にある調整用ビスにより微調整可能な速度調整装置
パワーリザーブ: 完全巻上げ状態で72時間
機能: 時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示
操作系 :ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用リューズ
ケース寸法: 直径:38.5 mm、高さ:7.8 mm
ムーブメント寸法: 直径:30.4 mm、高さ:3.7 mm
風防ガラスおよびシースルーバック :サファイアクリスタル(モース硬度9)
ケース: ホワイトゴールド
ダイヤル: シルバー無垢、ディープブルー/ロディウム仕上げのゴールド製アプライドインデックス
針: ロディウム仕上げのゴールド
ベルト: 手縫いアリゲーターベルト、ダークブルー
バックル: ホワイトゴールド製ピンバックル


元記事はこちら









[PR]
by A-LS | 2017-09-17 20:03 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

不思議な動画

あら。
エンバーゴという訳アリで、あちらには書けないのだが、A.ランゲ&ゾーネが不思議な動画をUPしている。
まだこちらを巡回してくれている方々へ感謝を込めて、こっそり掲載しときますね。

タイトルは何と、 「The Art of Enamelling」!
それがコレ。



動画の最後に書いてある言葉 #langebluecrafts  




続いてその「The Art of Enamelling・Part.2」!



動画の最後に書いてある言葉 #September16th 


察しのの良い方なら、だいたい何が起こるかは、もうお分かりと思う!


日本は時差があるので、9月16日の夜だな、たぶん(笑)。


発表されました!

コチラへどうぞ!!

https://watch-media-online.com/news/950/












[PR]
by A-LS | 2017-09-16 02:57 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

2年ぶりのLange Picnicレポと1815クロノ黒文字盤の実機画像


遅くなりましたが・・・、WMOにUPしました。



https://watch-media-online.com/blogs/761/





[PR]
by A-LS | 2017-06-18 14:35 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)