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カテゴリ:ランゲ&ゾーネ( 459 )

「WATCH MEDIA "OFF"LINE サロン#4」、 2020年1月に「オデュッセウス」をテーマに開催決定!

WATCH MEDIA "OFF"LINE サロン#4
2020年1月に「オデュッセウス」をテーマに開催決定!
「オデュッセウス」というA.ランゲ&ゾーネの歴史的"冒険"を体感するイベント!



2019年、最も注目を集めた新作時計のひとつであるA.ランゲ&ゾーネの「オデュッセウス」。
ブランド初のスポーツ・ウォッチであり、初のハイビート・ムーブメントにして、(カタログモデルとしては)初のステンレス・スティールケースという問題作であったが、愛好家やユーザーからの評価は高く、すでに来年までの予約注文が殺到しているという。

ご存知のように、過去のすべてのモデルが貴金属ケースであることが大きな特徴だったA.ランゲ&ゾーネが10年にもわたる開発によって踏みだした、この「オデュッセウス」という”冒険“は、単なるスポーツ・ウォッチの発売という事象を超えた、ブランドの歴史にかかわる大きな分岐的作品でもある。ぜひとも実機を見て、皆さんご自身で審美して欲しいモデルであるが、国内にある実機サンプル自体も少ないため、いまだ実機を見られずにいる方も多いと聞く。




そこで、WATCH MEDIA ONLINEは、A.ランゲ&ゾーネの協力を得て、この「オデュッセウス」の実機に自由に試着することが可能で、かつ、この問題作のポイントを愛好家のみなさんと議論できる場として、昨年から定期的に開催している”WATCH MEDIA OFFLINE“の第4回目を、A.ランゲ&ゾーネの銀座ブティックで開催することになった。





WATCH MEDIA OFFLINE サロン#4
「オデュッセウス」というA.ランゲ&ゾーネの"冒険“について

【日時】:
2020年1月24日(金)
18時ドアオープン/18時30分スタート
【内容】:
1.「オデュッセウス」概要プレゼン(a-ls)
2.「オデュッセウス」機構のポイント(CCFan)
3.実機タッチ&トライ・試着タイム(20時頃終了予定)
※当日は簡単なケータリング(シャンパーニュ、ワイン、ソフトドリンク、軽めのフィンガーフードなど)のサービスがあります。







【参加申し込み方法】:
Watch Media Onlineの当ブログ https://watch-media-online.com/blogs/2832/ にアクセスして、
同ブログのコメント欄に非公開扱いでご氏名と連絡先(メールアドレス)を残してください。
後日、ご招待状をお送りします。
※定員を超えるお申し込みがあった場合、抽選とさせていただくことがありますことをご了解ください。

当日は、A.ランゲ&ゾーネの貴重な過去の限定モデル(プライベート・コレクション)の展示なども予定しています。





【WATCH MEDIA "OFF"LINE サロン とは】
WATCH MEDIA ONLINEが定期的に開催するイベントで、時計好きの方々に参加していただき、愛好家の関心事や時計をテーマにインタラクティヴに語らうことで互いの知識を深め、また同時に参加者同士の交流も図れたらという、いわば、レクチャーとオフ会を兼ね備えたようなイベントをイメージしたものです。
[参考]
https://watch-media-online.com/blogs/2827/
https://watch-media-online.com/blogs/2811/



みなさまのご参加をお待ちしております!!


by A-LS | 2019-12-28 00:50 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

A.ランゲ&ゾーネ、ウォルター・ランゲ・オマージュPG納品式 at ランゲ銀座ブティック

2017年12月7日、「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」が発表されてから約2年が経った。
早いものである・・・。

総計263本限りのこのモデルも、2年越しのデリヴァリーをそろそろ終えようとしている。
世界中からのオファーがあったため、ランゲ・ブティックですら僅か数本を扱うのみだったというが、銀座ブティック扱いの"最後の1本"がこのたび納品された。

オーナーはランゲ・オーナーズ・クラブ時代からのご友人で、そのご厚意を得て、納品式に立ち会わせていただいた。

凛としたたたずまい。







この機能や背景について改めて書くことはないので、必要な方は以下を参照していただければ幸いである。
https://watch-media-online.com/article/1109/



思えば、今年のランゲはいろいろあった。
毎月の25周年アニヴァーサリー限定から、ステンレススチール・モデル「オデュッセウス」の発表。。。
前者は4半世紀維持されたランゲ家の系譜の集大成イベントであり、後者はブリュムライン路線からのインスパアという、まるで過去と未来とを同時に生きた一年のような、あわただしい年だった。

その2019年の暮れに、ランゲ家DNAの絶頂時をともに楽しんだご友人の「ウォルター翁オマージュ・ウォッチ」の納品を静かに見守るというのは、とても感慨深い想いであった。






最後に、自分が付けていった"ジャンピング・セコンド"つながりのリヒャルト・ランゲとの2ショットを記念に。



ほんとうにおめでとうございました!
by A-LS | 2019-11-21 21:55 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

A.ランゲ&ゾーネ初のスポーツ・ウォッチ「オデュッセウス」~その10年の"漂流譚"と生真面目なメカニックについて




A.ランゲ&ゾーネが、自社の大事な周年記念日(1994年の同日・ランゲ最初の4モデルが発表された日)に、初のステンレス スティール製のスポーティなコレクション「オデュッセウス」を発表してから5日ほど経過したが、実感として、わずか5日とは思えないくらい、各所でいろいろな"声"や"意見"や"興味"が沸騰している気がする。

時計シーンがこういうエキサイティングな感じで騒がしくなるのは、SIHHやバーゼル時期を除けば、なにかとても懐かしい気がするので、たとえそれが非難の声でも、疑問の声でも、最近安全パイを置きに来ていた感のあるA.ランゲ&ゾーネにまだ愛好家を熱くさせる運動量が内包されていることが、まず喜ばしく思われた。
すなわち、善かれ悪しかれ、ウォッチ・インダストリーの中で広く意識されていて、言い換えれば注目されていて、ある意味では期待されているからこそのことだと思うから、こうしたランゲのブランド・パーソナリティ的な要素は、これからも大事にしてほしい。



さて今回は、現時点で分かっていること、知っていること、感じたことなどを書きつつ、「オデュッセウス」という存在にもう少し立ち入ってみたい。
ではまず、ヒストリカルな視点から「オデュッセウス」を見ていこう。


■今だから話せる「オデュッセウス」の"歴史"
10年にも及ぶ苦難の道のりゆえに、ホメロスの「オデッセイ」になぞらえ、この作品を「オデュッセウス」と名付けたというブランドからの説明によるならば、この「オデュッセウス」の起源は2009年頃ということになる。

2009年と言えば、CEOを務めていたファビアン・クローネが電撃的に退任した年で、後任のジェローム・ランベールが当時進行していたプロダクトに大きな見直しを行った年でもあるので、この2009年という数字には"神話以上の"信ぴょう性があると感じる。



実はちょうどこの時期、2010年から2012年までの3年間、自分はランゲ本社を訪ねている。2010年・2012年は、いまは懐かしいランゲ・オーナーズ・クラブ・ジャパンというコミュニティーを組織して「ランゲ・アカデミー」受講のため、2011年はSIHH直前のグラスヒュッテを訪れているのだが、そういわれてみれば、2012年の訪問中に印象に残っているシーンがある。
以下、ちょっと長くなってしまうが、「ドイツ腕時計」という雑誌に寄稿した文章を引用する。

『…ランゲ・アカデミーとは、A.ランゲ&ゾーネの正規店に来店したカスタマーが、世界各国どこでの店であっても変わることのない高水準のサービスを受けられるようランゲ本社が開発した正規店スタッフ用のカリキュラムで、ランゲの聖地であるグラスヒュッテへ赴き、数日間をかけて、ランゲの歴史とそのブランド精神、時計の一般的機構などの知識、ポリッシュやエングレービングやケーシング体験、ムーヴメントの組み立てといった実地的授業を受け、その最終日に行われる試験に合格した者が卒業証書とともに、「ランゲ・アンバサダー」の資格を得られるというものだ。(…中略)。
そのレクチャーの一環としてドレスデンにある商品開発部を訪れた際の質疑応答で、ひとりのクラブ・メンバーが次のような質問を投げかけた。
 「ランゲは何故ステンレス・スティールの時計や、スポーツ・ウォッチを出さないのでしょう?」
それに対し、当時開発部の部長だったティノ・ボーベは次のように答えたのである。
 「出さないと決めているわけではありません。実際のところ、それらのテーマはアイデアのひとつとして、かなり以前から社内でも挙がっていますし、わたしたちも、その種の時計を求めるニーズがあることは充分に承知しています。ただし…」
と、ここまでの話で、“あ、そのうち出る予定があるのかな”と思った次の瞬間、ティノ・ボーベの口から予想もしていなかったことが語られ始めたのだった。
 「ただし、現在のわたしたちは、まだそれほど大きな規模ではありません。年間に作れる時計の本数にも限りがありますので、出されたアイデアのすべてに取り掛かり、実現することはとても不可能です。そこで、それらのアイデアにプライオリティー(優先順位)をつける必要があります。その際にわたしたちが大きな規範とするのは、“そのアイデアが、かつてのA.ランゲ&ゾーネの歴史の中にあったのかどうか”ということなのです。たとえば、アドルフ・ランゲが興した工房で、かつてスポーツ・ウォッチが作られていたか、ステンレス・スティールの時計を積極的に作っていたかどうか、そのことを歴史の中に問い掛けるのです。お尋ねのような時計が絶対に実現されないとは言いませんが、そのプライオリティはかなりずっと、下位のほうですね。」

まだその時期ではないというニュアンスを漂わせつつも、会議などではステンレスのスポーツ・ウォッチの可能性が取り上げられていることを認めている。今となっては、これは非常に興味深い質疑応答だったと思う。

●ティノ・ボーべ開発部長(当時)のプレゼンテーション、2012年


自分が見てきた限り、草創期からのランゲ・ファンの間にも、「貴金属の格調高い時計だけを作るべき派」と「ランゲ・クォリティ―のスポーツ・ウォッチを見てみたい派」の2つの意見があったと思う。まぁ、その比率は前者のほうが遥かに多かったものの、シンガポール在住の高名な時計ジャーナリスト SJX氏によれば、ランゲ復興の立役者である故ギュンター・ブリュムライン氏は後者の考えだったという。

資料から読み取れる、次のキーポイントとなる年号は2015年だ。
「オデュッセウス」のキャリバーNo.[L155.1]から、この年にムーブメントの開発が着手されていることがわかるからだ。スモールセコンドの位置取りなどから見てデザイン優先で着手されたキャリバーと思われるが、2009年の起源ということは、この"フェイス"に決まるまでに5~6年を要したことになる。



15年近くランゲ・ファンをやって2年に一度くらいのペースでグラスヒュッテを訪ねていると、コネクションもそこそこ広がるもので、この2015年以前、つまり"オデュッセウスの神話時代"に何があったのか、解禁日を機にいろいろと情報が入ってきている。
簡単に言うとそれは、「ステンレス スティール製の時計を安価で作り購買層の裾野を広げて、それらの層を従来のランゲ購買層に結び付けるべき派」が、「価格にとらわれず、あくまでもランゲ・クォリティ―を徹底したスポーツ・ウォッチを作りあげるべき派」に押し切られる過程である。

前者の特筆点は、自社ムーブにすらこだわらずエボーシュ採用の可能性までをも探っていた点で、積むならば「ボーシェ」製という具体案まであったという。
クロノス日本版・広田編集長がツイッターで紹介されたいたエピソード、
「ジャガー・ルクルトの機械を載せたスポーツウォッチを作れ」と言われたA.ランゲ&ゾーネは全社を挙げてそれを拒否し、かわりにこの時計を作り上げた。オデュッセウス、という苦難に満ちた、しかし最後は希望がある名前を付けたのは納得だよ。」という呟きも、この過程のことだと思うが、自分のルートではこの情報は未確認なので今度会ったら聞いてみよう。
実際、2010年から2013年まで、A.ランゲ&ゾーネの方向性の決定権は、ジャガールクルトCEOを兼務していたジェローム・ランベールにあったので、ありそうな話ではある。



この2015年を機に、このプロジェクトは一気に推進される。
「オデュッセウス」に批判的なご意見をお持ちの方々の指摘でよく拝見するのが、『常々ランゲは、貴金属ケース以外は使用しないと謳っていたではないか』というものだ。
これも自分ではその真偽までは未実証ではあるが、ある関係者によると、『ドイツ語の公式文書などにあるのは、「発表している作品はすべて貴金属ケースである」という書き方で、「使わない」とは言っておらず、しかもその表現も2015年を境にカタログなどからは削除されている」という、ある意味で律義な、考えようによっては一休さん的な対応ともいえるが、ともかくこの2015年、ステンレス スティールのスポーツ・ウォッチのプライオリティはついに上位となり、サクソニア・オートマチックをベースとした新ムーブメントの製作がスタートするのである。

実際、開発が始まったこの2015年以降、「いよいよスポーツ・ウォッチが出るらしい」とか、「ランゲがスイスのブレスメーカーと接触している」とか、前述したようなグラスヒュッテ・コネクション経由を含む、様々なウワサが耳に入ってくるようになる。

それがかなりの確信に変わったのは、2017年、逝去されたウォルター翁へのオマージュモデルが発表された際に、チャリティー用として1本だけステンレス スティール・ケースのヴァージョンが作られ、さらにプレスリリースに次のような一文を見た時だった。

『1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”の直径40.5ミリのケースはステンレススティール製です。A.ランゲ&ゾーネのコレクションの中でも、ケースにこの素材が使用されているのは製作数限定の最上級モデル数点だけです。』

この表現は明らかに正確さを欠いているので、この作品を紹介した当時の記事で、自分は次のような補足を加えた。

『ただ、これまで頑なにステンレススティールを選んでこなかったA.ランゲ&ゾーネが、このウォルター・ランゲへのオマージュ・モデルに、黒エナメル+ステンレススティールという、懐中時計時代を含めて過去に例のない組み合わせをを採用したのは意外だった。(プレス・リリース中の「ケースにこの素材が使用されているのは製作数限定の最上級モデル数点だけです」という表現はかつてオークション市場に登場したダブルスプリットを指すのだろうか。他にも数点のランゲ1や1815などがオークションに登場した例はあるが・・・)、だがいずれにしろこの個体は、ブランドが製作前に公式に発表した史上初にして唯一のステンレススティール・モデルであることは間違いない。』
https://watch-media-online.com/blogs/1109/

2015年以降に寄せられていた数々のウワサとこのプレスリリースの表現によって、「たぶん近々にステンレス スティール製のランゲ、それもたぶんブレス仕様のスポーツ・ウォッチが出るな」ということを確信したわたしは、この年の年末にも、以下のようなブログを書いた。

『あとひとつ気になったのは、ウォルター・ランゲ・オマージュのスペシャル限定にステンレス スティール・ケースを選んだことだ。ウォルター翁とSSケースには特に関連性はないし、普通に考えれば、プラチナもしくはハニーカラーゴールドが登場するはずのシーンでのステンレス・スティールの採用である。まさかこれを踏み絵に・・・・ランゲも!?
先にも書いたが、「ステンレススティール・ケース」は、良くも悪くも、今後のドイツ時計シーンにおいて、かなり重要なキーワードになるような気がする。ま、信じるか信じないかはアナタ次第だけどね!』
https://watch-media-online.com/blogs/1148/

そして、2018年に最初のプロトが完成したというウワサを得てから、2019年のSIHHで、3つの数字、「25」、「10」、「1」をあしらったマークの説明によって、「1」にあたる新しいコレクションが予告された段階で、あとはその日までのカウントダウンを待つのみとなり、2019年の10月24日を迎えることになった次第である。



"オデュッセウスの貴種流離譚"が演じられていたこの10年間について、情報解禁となった今、各所に取材を申し込んでいるので、それらが実現次第、グラスヒュッテを舞台に繰り広げられていた、より具体的な歴史をお届けできると思っている。
次の視点はメカニックである。


■「オデュッセウス」のメカニック面について
掲載を許可された分解図をみると、この「オデュッセウス」の製作に関して、A.ランゲ&ゾーネが重視した点が明らかになってくる。それは復興から現在まで、ブランドにその経験値やノウハウの蓄積がなかった新たな分野へのアプローチが必要となった部分、つまりスポーツ・ウォッチとして、これまで想定してこなかった条件下で使用される可能性への対策である。



まず、これまで以上に動態(携帯)精度を高めなければならないため、いくつかの"ランゲ史上初"を実現・搭載することになったこと。①初のハイビート:28,800振動、②初の防水性:120M、ねじ込み式リューズなどがそれにあたる。

とはいえ、多くのブランドにとって、上記のような基準はごく標準的な範囲なので、そこまで構える必要もないことと言えばそうなのだが、A.ランゲ&ゾーネのゲルマン気質というのか、様々な可能性を予測して、それらの要素が時計に障害を及ぼさないような規制や機構をあらかじめ先回りして構築しておき、ともかく壊れにくくする・くるいにくくすることに注力するという傾向がランゲにはある。時にはそれがかえって過剰な機構となり、価格を引き上げてしまっていたりするのだが、そういう生真面目さ、慎重さ、念入りさは、この「オデュッセウス」にも散見できる。

しかも、シースルーバックにもこだわったため、見た目や仕上げの美しさも巧みに処理しなければならない。



わかりやすい点は、スポーツ・ウォッチとしての動的使用に対応するための28800振動の搭載だが、その先回り対策として、4個の埋め込み式の調整用ビスを取り付ける新設計を採用し、さらに耐震を高めるためバランスホイールの両側2点でテンプ受けを固定している。もちろん、テンプ受けのエングレーヴは欠かしていない。
ローターは片巻き上げとし、ブラックロディウム仕上げを施したArcapを採用。外リムはプラチナ。
一番の肝は、ランゲのステイタス・アイコンであるアウトサイズ・デイトの採用なのだが、実はあの機構は振動にそこそこ弱い。そこで今回、A.ランゲ&ゾーネは"アウトサイズ・デイトを再発明"したのである。



この部分の解説に関しては、当サイトのメカニック部門の鬼才、CCFan氏に詳細にお願いしたので、以下を参照・熟読していただければありがたい。
https://watch-media-online.com/blogs/2665/


先ほどデザイン優先とは書いたが、曜日表示ディスクが思いのほか大きくなったのか、ケース側を変形させて収納し、結果、ピラミッド型となったプッシュボタンにリューズガード的なイメージを持たせるなど、とても面倒な対応を巧みに処理している。
また、今回はブレス一体型のケースだが、将来的には、革ベルト、ラヴァ―・ベルトの「オデュッセウス」が発表される可能性をブランドは否定していない。

●曜日がドイツ語表記なのだが、こういうヴァージョンもあるのだろうか?


続いてブレスの装着感。
だが、これは個々の好みがあると思われるので、良い悪いを簡単に結論するの難しいが、自分の感覚では、たとえば「ノーチラス」のように滑らかな面で包まれる感じと、「ロイヤルオーク」のようなコマでしっかり包まれる感じのどちらかで例えると、後者のタイプのように感じる。かなりの重量感を覚えるのは、ここでも、持ち前の慎重さ、つまり落下防止や、ガッチリと支えるという思想が優先されたのではないだろうか。


畏れ多くもクロノス日本版の松崎社長のお腕をお借りしてのリストショット

ここまで書いてきたようなこと、さらにそれ以上のことを呑み込んでのこの価格310万円(税抜)なのだろうが、せめて300万円を切ってくれればとも思った。しかしこれはおそらくドイツ価格の€28000ユーロを換算したもので、ヨーロッパでは3万ユーロより上か下かが価格帯のひとつの大きなハードルとなるので、高級機械式路線としては仕方ないのかもしれない。

思うに、文字盤違いなどのヴァリエーションも、その気になれば手間なくできたはずなのに、"スポーツ・ウォッチ戦線"のそのまた最前線である、ブルー文字盤一型で勝負に出たというのは、非常に挑戦的だし、そこにはある意味ランゲらしいと自信を感じた。



記事が怖ろしく長くなっている気がする・・・。
このネット時代、読むのに3分を超えるような長文はあまり歓迎されないようで、アクセス数も低くなるため、そろそろこのへんで締めくくりたいのだが、最後に一つ、もしこの「オデュッセウス」がSJX氏の言うような、ギュンター・ブリュムライン氏のDNAの末裔であるとするならば、ブリュムライン氏が再興した2つのブランドの遺伝子を、この作品は汲んでいると言えるかもしれない。
7mmの微調整が可能なバックルは「IWC」の要素だし、120M防水で思い浮かぶのはIWCかオメガである。そしてまたオールドマニアの方は良くご存知と思うが、そもそも「ジャガールクルト」のコレクションに、かつて「オデュッセウス」というラインが存在したのだ。

この作品は、ランゲ家とは別の系譜とコードで組まれているという仮説、それはそれで非常に興味深い!


●7mm伸びるメカニズムを裏から見る






by A-LS | 2019-11-02 21:02 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

A.ランゲ&ゾーネから初のステンレス スティール・ケース製オートマチック・ウォッチ「オデュッセウス」登場!

A.ランゲ&ゾーネから
初のステンレス スティール・ケース製オートマチック・ウォッチ登場!

ブランドの記念日10月24日に、完全なる新作ムーブメントを搭載した「オデュッセウス」を発表


今年1月のSIHHから予告されていた、A.ランゲ&ゾーネの新ラインとなるニュー・モデルが、自社の大事な記念日である10月24日、ついにそのベールを脱いだ。その名は「オデュッセウス」。



トロイヤ戦争に勝利したギリシャの勇将オデュッセウスは、その勝利故に神々の妨害を受け、帰郷を果たすまで、なんと10年もの長い歳月と幾多の試練を経たという長い苦難の叙事詩ーーそれをまさにこのモデルが誕生する10年の旅路になぞらえたネーミングとのことである。

まずは実機画像をご覧頂こう。




ブレス一体型、ねじ込み式リューズ、120メートル防水ということで、一般的に分類すれば「スポーツ」のジャンルに属するモデルと思うが、丁寧なダイヤルや、アウトサイズデイトを応用した日付と曜日表示も備えた、実にクラシックな側面も持ち合わせている。



おそらく、これまでのランゲ・ウォッチを見てきた多くの愛好家のみなさんにとって、いろいろ確認したいことやモノ申したいことなどがあることは容易に想像できるところだ。


とりあえず、A.ランゲ&ゾーネ側からのステイトメントである、プレスリリース全文を掲載する。
画像に関しては、本社から支給されるオフィシャル画像と、事前に撮影した実機画像を織り交ぜながら、なるべくそのリアリティーをイメージできるように試みる。


A.ランゲ&ゾーネがかつてないコンセプトで新モデルを発表

新作オデュッセウスが、A.ランゲ&ゾーネの歴史に新たな章を加えます。
なぜなら、この時計は六つ目となるプロダクトファミリーの礎となるからです。この時計のためだけに開発されたアウトサイズデイト表示と曜日表示を備えた自動巻きムーブメントを搭載し、スタンダードモデルとして初めてステンレススチールケースを採用しています。


●豊かな表情、アクティブさ、洗練:A.ランゲ&ゾーネのオデュッセウス

オデュッセウスは、精緻を極める時計を愛しつつもアクティブに生活する人のために作られた、躍動感と優美さを持ち合わせる時計です。
直径40.5ミリ、厚さ11.1ミリのステンレススチール製ケースにステンレススチール製ブレスレットを統合した独特のデザインに、伝統要素を現代風に解釈して巧みに取り入れています。



特にスリーパーツ構成のケースは、中央部が少し突出する立体的なデザインで、ブラシ仕上げでツヤを消したケース表面には面取りした稜が鮮やかに浮かび上がります。ステンレススチール製ブレスレットのラグとコマの一つひとつにも表面のブラシ仕上げと角の面取りを施し、全体の調和を図っています。2時と4時位置にある日付および曜日調整ボタンは防水仕様で、ピラミッド状の形状になっています。



このオデュッセウスは、ランゲで初めてねじ込み式リューズを取り付けた防水仕様のケースを採用しており、12バールの試験圧をかけて防水性能を検査しています。


新しいプロダクトファミリー
A.ランゲ&ゾーネは現在、ランゲ1、サクソニア、1815、リヒャルト・ランゲおよびツァイトヴェルクという五つのプロダクトファミリーを擁しています。そして今、六つ目のオデュッセウス ファミリーが加わります。ランゲの慣例に従い、このファミリーのために独自のデザインだけでなく、ムーブメントも新たに開発されました。






ランゲ自社製キャリバーL155.1 DATOMATIC


日付表示と曜日表示

ダークブルーのダイヤルを見ると、まず日付表示と曜日表示が目に飛び込みます。
右側におなじみの2窓式ランゲ・アウトサイズデイトが配置され、左側にはそれに対峙するように同じサイズの曜日表示が見えます。




そのフレームの縦の縁は緩やかな弧を描き、ベゼルの曲線と違和感なく調和しています。これらの表示の文字と数字はA.ランゲ&ゾーネの時計におなじみの書体ですが、このモデルではブルーの背景にホワイトの文字と数字が浮かび上がります。この機構は新たに開発されたもので、99個の部品で構成されています。


立体感のあるダイヤル
ダイヤルは真鍮製で、表面仕上げの異なる複数の層で構成されています。垂直に溝を刻んだホワイトゴールド製のバータイプのアプライドインデックスの背景と、スモールセコンドの目盛り部分には、レコードの溝のように同心円が幾重にも刻まれています。


これはアジュラージュと呼ばれる装飾模様です。メインダイヤルとサブダイヤルの内側にはアジュラージュとは対照的に、光沢のないザラつきを出す仕上げを施しています。ダイヤルを取り巻く、外に向かってせり上がるように傾斜が付いたシルバーカラーのリングには分目盛りがプリントされ、12時の位置に赤色でプリントされた60の数字がアクセントを添えています。


ランゲ独特の槍形の時針と分針はA.ランゲ&ゾーネの他の時計よりも一層際立ち、バーインデックスの中心の溝の表面と同じく夜光性です。




長さを調整できるブレスレット
装着感の良いステンレススチール製ブレスレットのフォールディングバックルには、落下防止機構が組み込まれており、最大7ミリまで長さを調整できる仕組みになっています。

●このA.ランゲ&ゾーネのマークを押しながら押し引きするだけで、7mmのサイズ調整が可能

長さを調整するには、「A. LANGE & SÖHNE」の文字が刻印されたボタンを押して、ブレスレットを引き出したり押し込んだりします。長さ調整のためにバックルを開く必要はありません。さらに、必要であればブレスレットのコマを追加して長くすることも可能です。



●コマを取ったり詰めたりするのも、専用工具が付随するのでご家庭で可能



アクティブなシーンにも対応するムーブメント

A.ランゲ&ゾーネは、オデュッセウスのために新しいキャリバーL155.1 DATOMATICを開発しました。
ローターに刻まれた「DATOMATIC」という名前は、日付機構と自動巻き機構の組み合わせを意味します。サファイアクリスタルのシースルーバックから、ケース内部を占領するこの直径32.9ミリのムーブメントが見えます。このムーブメントには、プラチナ製分銅を備えた片方向巻上げ式センターローターを搭載しています。丹念な手作業で仕上げたムーブメントのディテールが見えるように、ローターをスケルトンタイプにしました。




新しい調速機
香箱は、完全に巻き上げると50時間のパワーリザーブを蓄えることができます。外部からの振動や衝撃があっても安定した歩度を約束するため、この新しい自動巻きキャリバーは毎時28,800振動(4ヘルツ)で動き続けます。



新しく設計したテンプには、4個の埋込み式調整用ビスが取り付けられています。このビスはテンワの外側と同じ高さに収められています。この構造により、振動数が高くても乱流の発生が減少し空気抵抗が最低限に抑えられます。その効果と、自社製フリースプラング式ヒゲゼンマイとを組み合わせることによって、歩度の安定性およびムーブメントのエネルギー効率が向上するのです。




テンプの受け台を受け板に
オデュッセウスでは、調速機を2点で固定したテンプ受け板で支持しています。
この受け板には、手彫りで曲線模様が描かれています。ムーブメントのその他の装飾にも、伝統的な要素と現代的な要素を組み合わせるというコンセプトが貫かれています。



キャリバーL155.1 DATOMATICでも、受け部品はすべて洋銀製です。さらに、ローターのエレメントはブラックロディウム仕上げです。A.ランゲ&ゾーネの理念に従い、ムーブメント全体に手作業で仕上げ装飾を施し、二度組方式で組み立てています。ガンギ車の軸の上側の受け石を固定するのは、ランゲらしさを感じさせるビス留め式ゴールドシャトンです。このシャトンは脱進機の位置を示すと同時に、時計の心臓部で伝統を主張しています。



【仕様】
オデュッセウス Ref. 363.179


[ムーブメント]
ランゲ自社製キャリバーL155.1 DATOMATIC、自動巻き、ランゲ最高品質基準準拠、手作業による組立ておよび装飾、五姿勢調整済み、プラチナ製分銅付き片方向巻上げ式センターローター、ハンドエングレービング入りテンプ受けムーブメント部品数:312
石数:31
ビス留め式ゴールドシャトン:1
脱進機:アンクル脱進機
調速機:調整用ビス4個および耐震機構付きテンプ、最高品質の自社製ヒゲゼンマイ、毎時28,800振動(4 Hz)、カムおよびスワンネック形バネにより微調整可能な速度調整装置
パワーリザーブ:完全巻上げ状態で50時間


[機能]
時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示/パワーリザーブ表示/ランゲ・アウトサイズデイトおよび曜日表示

[操作系]
ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用ねじ込み式リューズ、曜日および日付修正用ボタン2個

[ケース寸法]
直径: 40.5 mm、高さ: 11.1 mm

[ムーブメント寸法]
直径:32.9 mm、高さ:6.2 mm

[ケース]
ステンレススチール
防水性能:最大12 bar(水深120メートル)
ダイヤル:真鍮、ダークブルー
針:ホワイトゴールド、夜光時針および分針
風防ガラスおよび シースルーバック:サファイアクリスタル(モース硬度9)
ベルト:ステンレススチール製ブレスレット
バックル:長さ調整機構および落下防止機構付きバックル

予価:310万円(税抜)
発売時期:2019年11月以降
2020年3月までは全世界のA.ランゲ&ゾーネ ブティックのみで展開予定




現在のところブランドからのステイトメントは以上である。
いかがだろうか。正直なところ自分は、伝統的なクラシックを貫きつつも、想像の斜め上を行く開発力を見せてくれるA.ランゲ&ゾーネが好きなので、A.ランゲ&ゾーネからスポーツ・モデルが出るというウワサに関してはシビアなスタンスであった。だがその過度な思い入れをちょっと横に置いておき、ひとつの新作時計としてこの「オデュッセウス」を見ると、そこにはとても考え抜かれ、かつ様々な使用シーンにおいても破綻の起きない慎重なまでのムーブメント設計が見て取れて、どちらかと言えば、(その価格を除いては)好感触なのだ。

その細部の設計的なこだわりについては、なるべく早く別のブログを書くつもりでいるが、文系ランゲ・ファンとしては、このモデルが「オデュッセウス」となぞらえられるほどの艱難辛苦・紆余曲折を経たという10年のヒストリー(お爺ちゃんは何て言ってたのぉ~?)とか、なぜこの時期にステンレス・スティールのモデルを発表するのかとか、この価格になった要因とか、そういうブランドからの"人間の声"みたいなオピニオンを聞きたいところで、実はドイツ本社にいくつかの質問も送っている。

返事があれば、その辺の"ランゲ叙事詩"をホメロスチックに吟遊してみたい。



この稿の最後に、プレスリリースでアピールされていない点として、この「オデュッセウス」に搭載されているアウトサイズデイトは、3時・9時に窓を取ったため、ランゲ1などに採用されたプログラム車とは全く異なった新設計で、①その結果、衝撃に対して強い耐性を持ち、しかも12時を境に戻し・送りが可能となっている点。
②ブレスは、しっかりした重さを感じる装着感で、ひとこまひとこまに腕をしっかり包まれる感触がある。外国人にありがちな濃い腕毛がコマに挟まれる不快感を排除すべく人間工学に基づいた角度でコマが曲がるように作られている点。
③デザインの肝として、ハカマまでいっぱいに取り切ったスモールセコンドの大きな存在感が、他ブランドのいわゆるラグジュアリー・スポーツ・ウォッチとは一線を画している点。
ーーなどを追記しておく。


その他のランゲさんに訊いて欲しい質問や、伝えて欲しいご意見などあれば、ぜひコメント欄に残してください。


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by A-LS | 2019-10-26 09:10 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

ランゲ1をめぐる25年の軌跡 【#3】~ランゲ1 アニヴァーサリー・コレクション最終作の繰り上げ発表とニューライン妄想、そして大予告!


今年1月のSIHHでの、「ランゲ1 アニヴァーサリー」に始まったランゲ1 アニヴァーサリー・コレクション10連作が、先日、9月25日に発表となった「ランゲ1 トゥールビヨン"25thアニヴァーサリー"」をもって、ついに完結した。



●10作のうち最初と最後を除く8本を一堂に撮影(読者様ご提供・下の画像とも)


もともと2月以降の作品は、毎月24日に発表という方針だったので、本来であれば10本目の最終作は、A.ランゲ&ゾーネの大事な記念日、10月24日に発表される予定であったはずなのだが、それが1ヶ月も早まったことになる。

まず、本来9月24日発表予定だった「リトル ランゲ1 ムーン」が9月4日発表に早まり、そして「ランゲ1 トゥールビヨン」が9月25日の発表となった。
その理由のひとつは、何度かブログでも書いたように、A.ランゲ&ゾーネが関係するイベントの開催日等と新作発表を同期させるための調整だ。

つまり、9月分のリトル ランゲ1 ムーンの発表を、A.ランゲ&ゾーネが後援している、『コンクール・オブ・エレガンス』というロンドンでのクラシックカー・イベントの会期初日に合わせ、そして10月分をA.ランゲ&ゾーネ シンガポール・ブティックのリニューアル・オープン日である、9月25日に繰り上げた、というスケジュール面からの決定というのが大きな理由である。



しかしである。
ハンプトンコート・パレスという、ヘンリー8世がその豪華さを羨んで王宮に召し上げたという歴史を持つロンドンの旧王宮殿で開催される華やかなイベント、『コンクール・オブ・エレガンス』のために、9番目の発表の日にちを半月ほど繰り上げるのは、まぁ良いとしても、最終作は別に10月24日のままでもよかったはずなのである。

ランゲ1を含むA.ランゲ&ゾーネの最初の4モデルが世界で初めて披露された1994年10月24日から四半世紀を経た今年の10月24日、10連作の有終の美を飾る「ランゲ1 トゥールビヨン"25hアニヴァーサリー"」が発表され、そして同日に、新たなラインからの新モデルもベールを脱ぐ!

・・・という、伝統のランゲと未来のランゲが、2019年10月24日を期に交錯するという劇的なストーリーが描かれるはずだったのだが、これがどうして変更されたのか…。

ランゲ1をはじめとする、A.ランゲ&ゾーネ最初の4モデルが世界で初めて披露された1994年10月24日の有名な写真


さて、ここから先は、この繰り上げに関するもうひとつの妄想的な推測になる。

つまり、ランゲ1トゥールビヨンと、まだ見ぬニューモデルが同日発表になった場合、当然のことながら、この2モデルが並んだ画像も世に広まることになるわけだが、それが、絵柄的もしくは機能的に、あまり"しっくりこない"という判断がなされたのでないかという妄想である(笑)。

これは来たるべきニューモデルの推察にもつながるが、たとえば、10月の新モデルは、この9か月間ずっと目に馴染んできたアニヴァーサリー・コレクションの、いわゆるランゲ1 フェイスに対して、何らかの違和感を感じさせるデザインである可能性があるのではないか…とか、少なくとも新モデルはトゥールビヨンではないなとか、なぜなら、それがトゥールビヨンだったら、絶対に「ランゲ1トゥールビヨン」とその2つを並べて展示したくなるに違いないから…とかね。

ま、そんな感じで、あと1月ほど、ニューモデルに対する妄想は尽きないのであるが(笑)、その前に、今回の「ランゲ1トゥールビヨン 25thアニヴァーサリー"」とは異なる、もうひとつの世界で1本の「ランゲ1トゥールビヨン」がお披露目されるという、興味深いイベントがある!!


それが、アワーグラス グループ創立40周年を祝して特別に製作された。「ランゲ1 トゥールビヨン」の公開だ。

A.ランゲ&ゾーネ Anniversary イベント

日程:10月5日(土)~10月9日(水)
会場:アワーグラス銀座店
時間:平日・土曜12時~20時/日曜 11時~19時

詳細はコチラを参照→ https://watch-media-online.com/shop_news/2575/


さらにこのイベントでは、過去に発表された珍しい限定のランゲ1の数々の展示や、ランゲ・ウォッチの代名詞でもある3/4プレートを持つオリジナルの懐中時計のムーブの動作展示など、いくつかの興味深い展示が予定されている。

そしてその中でも特筆される企画として、これまで非公開だった、ランゲ1の15周年を記念して作られたペア・ウォッチの展示が決定したのだ。

今年がランゲ1をはじめとするA.ランゲ&ゾーネの復興モデル発表25周年なのは、何度も書いてきたとおりだが、時系列の流れを整理すると次のようになる。


1994年10月24日:ランゲ1をはじめとするA.ランゲ&ゾーネの復興モデル発表。

2004年10(10周年):10周年記念モデルとして、「アニヴァーサリー・ランゲマティック・ジュビリー(日本名「エマイル」)」を発表。





2009年:15周年    


2014年10月24日(20周年):「ランゲ1 トゥールビヨン ブラックエナメル」をドレスデンの旧王宮のパーティで発表。



同じく20周年記念として、同年8月香港の「WATCH&WANDERS」でランゲ1とリトルランゲ1のギョウシェダイヤルのペア・セットが発表されている。




2019年(25周年): "25thアニーヴァ―サリーコレクション"としてランゲ1ファミリーから10連作で限定時計を発表。




ということになるのだが、問題は15周年の 「?」 にあたる記念モデルだ。


これまでその存在すら知られることはなかったのであるが、この度、ついにその幻の15周年記念モデルが作られていたことが明らかになったのだ。



その証拠画像がコレだ!



ケースサイドに確かに刻まれている"15 JAHRE"(独語で"15年"の意味)の文字。



さらに、な、な、なんだコレは!!!




そして、この幻のモデルの全貌が、来たる10月のアワーグラスのイベントで、ついに明らかになるのである!!!!



このモデルについては、数日内に改めてちゃんとした記事を書くので、しばしお待ちください。
今日はここまで!






by A-LS | 2019-09-27 06:41 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

連載】ランゲ1をめぐる25年の軌跡 ・第2回

【連載】ランゲ1をめぐる25年の軌跡 ・第2回


第一回目 https://watch-media-online.com/blogs/2327/ を書いてから、
かなり間が開いてしまいましたが・・・・ここからちょいハイペースで書き上げていく所存ですので。。。。

さて、ずは10ヶ月連続新作発表の件。
前回の掲載時までに発表されていた「ランゲ1・25周年記念モデル」は、

①ランゲ1 250本 2019年1月(SIHH)
②グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ (以下はすべて各25本のブティック限定) 2019年2月
③リトル・ランゲ1 2019年3月
④ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー 2019年4月
⑤ランゲ1・タイムゾーン 2019年5月

の5モデルだったが、現時点までに新たに以下の3モデルが発表となっている。

⑥ランゲ1・ムーンフェイズ 2019年7月


⑦グランド・ランゲ1 2019年7月


⑧ランゲ1・デイマティック 2019年8月



ということなので、連載第一回目で下した予測はほぼ正解だった、と思う。


つまり、「ランゲ1」、「リトル・ランゲ1」、「グランド・ランゲ1」という、ランゲ1の3つの基幹モデルに、それぞれのムーンフェイズ・モデルを加えた6種。
そしてこれにランゲ1ファミリーに区分される「タイムゾーン」、「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアル」、「デイマチィック」、そして「ランゲ1トゥールビヨン」を加えた、計10モデルが"月刊ランゲ1"の全貌ではないか、という予測だ。

ということで、これから後は、9月に「リトルランゲ1・ムーン」が出て、最後の10月は大作の「ランゲ1・トゥールビヨン」がこの企画の大トリを飾るとみて、ほぼ間違いないだろう

またデザインに関して、ここまでの8モデルのデザインがすべて、WGケース+白文字盤+青焼き針という基本を踏襲しているので、最後の2本もその流れとなることも、間違いないと思う。

これは後述もするのだが、ランゲ1の大きな魅力のひとつに、ダイヤルやケースのバリエーションで、その表情がまったく変ってみえるということがあるので、10本全部が違うデザインというのも面白かったようにも思う。


だが、今回のこの"月刊の"10モデルに関しては、SIHH段階で10本収納のコフレ(coffret=小箱/化粧箱)・セットの予約も受け付けていたため、まずは統一感ありきということが、その背景にあらかじめ意識されていたようだ。


そしてこの10本の原型となったランゲ1、つまり「WGケース+白文字盤+青焼き針」というデザインだが、これにもなかなか面白いストーリーがある。このデザインのオリジナルとされるランゲ1は、「101.027X」というリファレンスを持つもので、2000年代の前半に世に出されたものである。



注目すべきは、このモデルのリファレンス(製品番号)の末尾、"X"のアルファベットだ。
A.ランゲ&ゾーネのリファレンスは、基本的に6つの数字のみで構成されている。たとえば旧ランゲ1の場合、頭3文字は101で、その後に任意の3文字の数字が加えられて製品番号となっている。
有名なPTケース+シルバーダイヤルの俗名ステルスは「101.025」、同じく黒ダイヤルの"ダース"は「101.035」というふうにである。

ところが、四半世紀におよぶA.ランゲ&ゾーネの歴史の中で、リファレンス内にアルファベットを、それも末尾に"X"などという意味深な番号を与えられているのは、唯一この「101.027X」だけなのである。

では、末尾に"X"のない「101.027」はどういうモデルかというと、WGケース+青文字盤+シルバー針というモデルで、つまり、「101.027」と「101.027X」、その関係は、文字盤上のデザインと針色において、青と白が入れ替わったデザインなのある。


●リファレンス101.027のランゲ1

「101.027」は1997年に発表され2002年頃に製造中止となったランゲ1だが、末尾"X"の「101.027X」は、その直後の2004年頃に市場に出たらしい。"らしい"と書いたのには理由がある。不思議なことに、この「101.027X」、A.ランゲ&ゾーネの公式カタログにも、公式の価格表にも、一切掲載されたことがないのだ。だから正確な発売年が不明で、2005年発表説をとる研究者もいるし、限定モデルで、およそ600本が作られたという具体的な数字を挙げる方もいるが、今となっては正確なところはわからない。

間違いないのは、先行していた「101.027」を意識し、その青・白反転モデルとして、限りなく非公式な形で世に出たことだ。ということで、発売までの経緯や理由は不明なのだが、ヒントとなりそうなのは、この「101.027X」には"Blaues Wunder=ブラウズ・ブンダー=青色の奇跡”という俗名が与えられている点だ。

ランゲ本社のあるグラスヒュッテ/ドレスデン地域で、"青色の奇跡"といえば、1893年に作られたロシュビッツ橋を指す。
なぜに"青色の奇跡"なのかというと、ドレスデン情報ファイルというサイトにはこう書かれている。

1935年にドレスデンのある新聞が、『当初はコバルトブルーとクロームイエローを使って緑色に塗装されていたが、次第に淡い空色に変色したため、Blaues Wunderと呼ばれるようになった』と書いたことから、この愛称で親しまれ、現在にいたるまでこうした由来が好んで伝えられている。しかし、この呼称は建造年の1893年に発行された硬貨にもすでに使われており、緑色から空色になったというのは単なる物語である。
パリのエッフェル塔と同じ年に造られたこの橋は一見したところ吊り橋のように見えるが、実際は鉄骨構造体である。Claus Kopkeの設計によるもので、建築物の傑作のひとつとされる。当時の人々は橋脚間の長さが150m近くもあるこの橋自体が自らの重さに耐えるとは信じることができなかったが、重量物を通してもびくともしないのに驚き、それが「Wunder(奇跡)」の背景のひとつになったのではないかと考えられる。


●今年の7月に撮影した"青の奇跡橋"

それ以外にも、奇跡と呼ばれるに至った理由には諸説あって、第二次戦争中の1945年、当時のナチス親衛隊が連合軍のベルリン進行を妨害するために、エルベ川周辺の橋の破壊を試みたのだが、それに気づいた市民たちが生命の危険を賭して爆弾を無力化したことで、この橋はドレスデンで爆破を免れた唯一の橋となった。このことが"奇跡"として伝えられたという説もある。

で、「101.027X」と"青の奇跡橋"の関係なのだが、これはあくまでも個人的な推測なのだけれど、この幻のランゲ1は、幻の世界遺産となったもう一つの幻、ドレスデン・エルベ渓谷地域の出来事と関係しているのではないのだろうか・・・。

実はこの橋を含むドレスデン・エルベ渓谷地域は、2004年に世界遺産に登録されている。それだけならただの目出度い話なのだが、この橋は老朽化も進んでいて、そのため橋を通過していた市電を廃止(1985年)したり、通行の重量制限を設けたりしているのだが、それでも今後30年しか持たないといわれていた。また、橋は2車線しかないため交通渋滞の原因ともなっており、市民は2005年2月の住民投票で新しい橋の建設を決めた(そのヴァルトシュレスヒェン橋は2013年8月に開通)のであるが、ひとたび世界遺産に指定されるとその景観を変えることが厳しく制限される。




●ドイツでは切手にもなっている"青色の奇跡橋"

世界遺産を統括するユネスコは、新橋建設は景観の破壊につながるとして、2006年に危機遺産に登録し、2009年、信教の工事が進行する中、ついに世界遺産登録から抹消したのである。過去、世界遺産を抹消されたのは、このドレスデンを含めわずか2例しかない。

つまりこの「101.027X」は世界遺産登録を記念するランゲ1となるはずだったが、世界遺産指定当時から新橋建設と景観の関係は取りざたされ、世界遺産指定を重視するドレスデン市議会が、交通の実利を重視するザクセン州政府ならびにザクセン州裁判所と対立、最後には憲法裁判所をも巻き込む騒動となった当時の状況を考えると、華々しく宣伝することも憚れたので、こうした裏モデル的な存在になってしまったのではないか…という推測である。

ただ面白いことに、カタログにも不掲載で積極的なセールスが行われなかったにもかかわらず、この「101.027X」は、なんと我が国のファンの心を掴んだという事実である。簡素なデザイン、鮮やかなブルースティール針、どうもこれはとても日本人好みのスタイルらしい。作品自体はすぐにディスコンになってしまったが、このモデルを賛美し、これを求める声は多く、その結果、2007年5月に、日本橋三越の限定モデルとして25本の「101.027X」が復刻製作されたのである。

「A.ランゲ&ゾーネのスタンダードはアプライド・インデックスであり、プリント・インデックスのモデルは随時ディスコンにしていく」という当時の方針もあって、もともとこのデザイン・パターンをそれほど評価していたわけでもなかったA.ランゲ&ゾーネ本社にとって、この日本からのラブコールは意外なものであったに違いない。
結果として、その後のいくつかのブティック限定などの大事なモデルにこのデザイン・パターンは採用され、ついには25周年記念モデルの基盤デザインを飾るにまで至ったのである。
「101.027X」を愛した日本ユーザーからの声は、間違いなく、A.ランゲ&ゾーネのデザイン史を変えたのである!!


さて、ここからが前回の続きとなるのだが、ひよんなことから初めてのA.ランゲ&ゾーネの時計、「ドレスデン・セット」という限定モデルを手にしてしまったわたしだったが、購入してわずか数日の後には、どうしてもランゲ1が欲しくてしかたなくなる。
先にも書いたが、「ダイヤルやケースのバリエーションで、その表情がまったく変って見える時計」、こんな時計が存在するという驚きと、その最たる例として、同じホワイトゴールドケースながら、針とダイヤルの関係が「ブルー」と「シルバー」とで、まったく逆転の関係にある2本のランゲ1、「この2本の“対称性”を並べて見たい!」という欲求をどうしても抑えることができくなったのである。

それがまさに、「101.027」と「101.027X」の2本だった。

そんなことを思った私が“変”なのか、
思わせたランゲ 1が“凄い”のか(笑)…

当時撮った写真がこれ。



なにせ「ドレスデン・セット」を購入してからまだ1週間も経ってないのに、同じ店にまた時計を買いに行くなど、当時の自分の感覚としては、「かなりおかしくアブない人物とみられてしまうのでは」という、恥ずかしさが先に立ってしまい、都内の数店を行脚して同じ日に2本のランゲ1を手に入れた。そしてこれがわたしのファースト・ランゲ1となった。

あれから13年・・・・久々にこのツーショットを撮ってみた。




前回の連載の最後に"次回は、この日までのいきさつと、この日からの10数年についてまとめようと思っている”とは書いたものの、まだ全然そこまで進まない・・・・。

なので今回は、当時ランゲ1について妄想していたことを個人ブログにしたためた文章、それを再録することと、ファーストランゲ1の2本から今日まで、プライベート・コレクションに加わったランゲ1を撮影してみたので、その画像などで、お許し願いたい。













【ランゲ1妄想】

わたしにとってランゲ1は、まず第一には出逢いの時計という想いが強いです。
生涯の最初にして最後の1本となるはずだった高級機械式時計、カラトラバを買いに出かけた自分が、結果としてそこに過度にのめり込むこととなる、つまり時計という趣味に出逢わせてくれた時計であり、さらにはこの趣味を通じて非常に多くの、それも世界中の方々との出逢いを導いてくれた時計でもあるからです。ですから自分にとって、まったく別格の存在であることは間違いありません。

特筆すべきは、まずそのプロポーションでしょうか。丸い時計の円の中に、それぞれ直径の異なる円(または半円周)が同居しつつ、時計のデザインとして完成している。非対称なのに、これ以上ないほどバランスがとれ、調和を感じさせる。それは実に衝撃的で、何かそこに言葉では言い表せない宇宙的な調和を感じたのです。
なおかつ、ダイヤルやケースのバリエーションで、その表情がまったく変わることも驚きでした。
たとえばパテックで、同じリファレンスのケース違いを複数本所有するなどということは、今ですら思いもよらないことですが、ランゲ1を買った後、すぐにまた次なるランゲ1が欲しくなるという、我ながら信じられない欲求を体験させてもくれたのです。

さて、「ランゲ1の何がいいのか?」と問われるならば、
繰り返しになりますが、わたしは“そこに宇宙を感じるから”と答えるでしょう。
ここから先はどうか笑って聞き流してください。

わたしが妄想しますに、ランゲ1の存在には何か、もっと後世に明らかになるはずの、宇宙の秘密というか宇宙を司る大事な物理法則が、偶然にもバランスされ、そして世に出されてしまったように感じるのです。
たとえば黄金比というものがありますが、その理論的なことや縦横比が約5:8(近似値は1:1.618)だとか、そんな理屈は知らずとも、多くの人がその比率を美しいと感じる感覚、ランゲ1はそういう感覚に近い…何か宇宙的な法則の一端を偶然に言い当ててしまっていて、それ故にそこにおのずと単なる時計とは異なる調和の感覚が生まれているではないかとさえ思えるのです。
思えば“時間”という概念は宇宙のサイズを基準としていますし、宇宙はそれこそ無数の円(軌道)の迷宮的な集合から成り立っています。もっと言えば、時計という機構もそのダイヤルの下に径の異なる様々な歯車を潜めており、われわれが見ているのは、それらの調和がダイヤル上に刻んでいる時刻という現象です。
暗く閉鎖された約半世紀の共産党支配が終わり、グラスヒュッテが取り戻した自由と希望、そして何より、過去100年にわたり欧州に名を馳せた名門ブランドを復興するのだという矜持、これらたくさんのポジティヴなパワーの集積が、ランゲ1という名の、何か特別な調和を感じさせる奇跡の時計を創造し得たのではないかと、わたしは妄想するのです。

1972年、数学者ヒュー・モンゴメリーと物理学者フリーマン・ダイソンというまったく異なる専門分野を究める学者が大学のカフェテリアで偶然に同席し、ふたりの何気ない会話から、素数の分布数式が原子核のエネルギー間隔を表す式と一致することを、お互いが“発見”しました。こうして一見無秩序でバラバラな数列にしか見えない素数と核物理現象との関連性が明らかとなり、以降、素数の規則性(いわゆる「リーマン予想」)の解明は、宇宙を司る全ての物理法則をおのずと明らかにする可能性があるともいわれています。わたしはこの逸話が好きで、ランゲ1の歯車の径はすべて素数なのではないかなどと疑ってみた…というのは冗談ですが、このように人類の叡智が人と人との出逢いから育まれていくのは本当に素晴しいことです。

わたしにとってこのランゲ1という存在は、時計を契機としてわたしに与えられた多くの「出逢い」と、そしてその多くの方々への、本当に素直な感謝の気持ちを常に思い起こさせてくれる「初心」の時計でもあるのだと思います。

長々とした拙文にお付き合いいただきありがとうございました。

2010年04月15日
「Web Chronos コミュニティ」への投稿






次回は、これまで秘匿してきた秘密のランゲ1(発売15周年記念モデル)について書けるかもしれません。。。。
以下次稿に続きます。


※ランゲ1についてのご質問などありましたら、下記のコメント欄に残してくださいませ、
次回以降、可能な限りお答えしていこうと思います。
by A-LS | 2019-08-20 13:36 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(5)

ランゲ1をめぐる25年の軌跡 【#1】


ランゲ1をめぐる25年の軌跡 【#1】
(2019年・6月付・WATCH MEDIA ONLINEに投稿)


◆イントロダクション~25周年記念モデル予測


今年初頭のSIHHで、A.ランゲ&ゾーネのファーストコレクション発表から4半世紀、25年周年を迎えたことを記念して、今年の10月まで毎月1本ずつ、計10モデルの限定時計を発売することが報じられたのだが、5月5月をもってそれもいよいよ折り返し点に到達した。

ここまでのモデルを振り返ってみると、基本デザインはどれもホワイトゴールド・ケースに青針という仕様で統一されており、各月の発表作は以下のようになっている。

①2019年1月(SIHHにて)発表「ランゲ1」(Ref.191.066)・限定250本


②2019年2月(ロンドン・ブティックオープンにて)発表「グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ」(Ref.139.066)・限定25本



③2019年3月発表「リトル・ランゲ1」(Ref.181.066)・限定25本



④2019年4月発表「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」(Ref.720.066)・限定25本

●4月24日シュミットCEOが来日して開かれた日本でのお披露目会にて実機画像


⑤2019年5月(イタリア・コモ湖の″コンコルソ・デレガンツァ″にて)初披露「ランゲ1・タイムゾーン」(Ref.116.066)・限定25本


この流れから、すでに予想されている方もいると思うが、毎月発表される10モデルとはたぶん、全部が「ランゲ1ファミリー」になるのではないかという気がする・・・。
当初は、同じく25周年を迎えた「サクソニア」とか「アーケード」とかが混ざる可能性も夢見たが、もちろん確証を得ているわけではないものの、この流れの中に、他のラインの作品が今後ひょっこり入ってくることは、さすがに考えにくい。

ランゲ1ファミリーの大きな柱には「ランゲ1」「リトル・ランゲ1」「グランド・ランゲ1」の3つがあるが、それぞれムーンフェイズ・モデルがあるので、×2と計算すれば、これだけで6モデル。これに既発の「タイムゾーン」「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアル」を加えると残りは2モデル。

ちなみに、A.ランゲ&ゾーネの自社カタログには上記に「デイマティック」を加え“9モデルを擁するランゲ1ファミリー″という記述がある。

●9モデルを擁するランゲ1 ファミリー:(上段左から)ランゲ1、ランゲ1・ムーンフェイズ、グランド・ランゲ1、グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ、リトル・ランゲ1、リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ、ランゲ1・デイマティック、ランゲ1・タイムゾーン、ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー。

つまりこの9モデルに、最後のピースとして、カタログモデルにはない「ランゲ1 トゥールビヨン」を加えると、見事に全10モデルが完成するというのが、この流れからの予測なのだが、果たしてどうだろう。

でもまぁ、ホワイトゴールド+青針ヴァージョンという、実に清楚なランゲ1フェイスが10本並んだ様は、かなり圧倒的な美観なので、これはこれでアリなのではないだろうか。

またこの月刊ランゲ1、発表日の毎月の24日には、シュミットCEOが世界のどこかでゲストやメディアとともにそのお披露目を祝うという流れも恒例となりつつある。
我が国はかなり早い段階の先月の4月に、しかもランゲ1ファミリー中でも最も高額なハイエンドモデル、「ランゲ1トゥールビヨン・パーペチュアル・カレンダー」の発表月の来日ということで、ドイツ本社もジャパン・マーケットを重視してくれているようで、これもちょっと嬉しい。


●右段上から、スピーチするシュミットCEO、展示された25thアニヴァーサリーの4モデル、会場エントランス


というわけで、この稿では「ランゲ1」についていろいろと考えてみる。
まずはそのヒストリカルな部分を、A.ランゲ&ゾーネ社が発表しているプレスリリースで振り返ってみる。



◆ランゲ1誕生25周年
A.ランゲ&ゾーネを代表するプロダクトファミリーの年譜(1994~2019年)
A.ランゲ&ゾーネ発行プレスリリースより引用)

ドイツ製品のデザインの特徴を端的に表わす言葉と言えば、直線的、機能的、効率的の3語に尽きます。ただし、完璧なフォルムを求めるのであれば、何よりも情熱が必要です。バルセロナチェア、ブラウン社製ラジオ、あるいはポルシェ911のような時代を先取りしたデザインが、何十年を経た今もなお人々の心を惹きつけて止まないという事実を説明する言葉は、情熱をおいて他にありません。これらのデザインの多くは発表当時、評価が賛否両論に分かれましたが、最終的には新しいスタイルとして受容され定着しています。ランゲ1もそんなデザインの一つです。

ランゲ1は1994年10月24日に初披露されて以来、A.ランゲ&ゾーネの理念とアイデンティティを具現する時計として愛されています。昔ながらの要素と革新技術を巧みに融合したこの時計は、ドイツのザクセン州で世界最高の時計を製作するのだという気概を象徴しています。
A.ランゲ&ゾーネの代名詞とも言えるこのプロダクトファミリーの人気は、誕生から25年経った今も衰えを知りません。
1994年10月24日に発表されるや否や、ランゲ1はオフセンターのダイヤル、72時間のパワーリザーブおよび世界初のアウトサイズデイトを標準搭載した一般モデルとして注目を集めました。その凜としたデザイン、革新技術、そして手作業による仕上げの素晴らしさが時計の愛好家の目に止まり、一部では熱狂的とも言える反響を呼びました。それから四半世紀を経た今、ランゲ1はその見紛いようのない容姿で、20世紀を代表するクラシックモデルに数えられるまでになっています。だからこそ、当時よりも技術的に進歩したムーブメントを搭載してはいるものの、25年前とほぼ同じ外観を維持しているのです。

根強い人気を誇るランゲ1は、現在9モデルを擁するランゲ1 ファミリーのベースモデルになっています。ケース直径の異なるモデル、手巻きモデルもあれば自動巻き時計もあります。さらにムーンフェイズ表示、第二時間帯あるいはトゥールビヨンと永久カレンダーのコンビネーションなど魅力的な機能を搭載したモデルも登場し、ファミリーはより多様になっています。特
別モデルや限定モデルは稀少モデルとしてコレクターの羨望の的となり、オークションでは常に高値で落札されています。



◆ランゲ・アウトサイズデイトの仕組み

ランゲ・アウトサイズデイトの大きさは、同じようなサイズの腕時計にある日付表示のほぼ3倍にも及びます。フレームに縁取られた二窓型のデザインは、ドレスデンのゼンパー歌劇場にある有名な五分時計にならったものです。
この五分時計の製作には、若かりし頃の創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲも深く関与しました。







限られたスペースに可能な限り大きく日付を表示するため、この日付表示機構には二つの独立した表示窓を設けました。
環状の一の位表示用ディスクには0~9の数字が刻まれ、1日に1回進みます。ただし、31日から1日に変わる時は、ディスクは回転しません。十字形の十の位表示用ディスクは1~3の数字と空白からなり、10日に一度だけ1単位進みます。
3が表示されている時だけは例外で、2日後には次の空白のプレートに切り替わります。この切替えプロセスを制御するプログラム車の歯は、各月の日数に対応できるように厳密に計算されたものです。



一の位表示用ディスクと、その上に取り付けられる十の位表示用ディスクの間隔はわずか0.15ミリしかありません。そのため、この巧妙な機構の組立てには、非常に繊細な指先の勘が求められます。



◆ランゲ1の公式

ランゲ1のダイヤルは、各表示要素が中心からずれた場所に配置されているにもかかわらず、整然として調和を保っています。これは、各表示要素が幾何学的に見て相互にバランス良く配置されているためです。黄金比や二等辺三角形に沿った位置合わせという、見た目に美しい構図を描くための原則にしたがっているのです。



数学では、二つの長さの合計を大きい方の値で割った商と、大きい方の値を小さい方の値で割った商が等しくなるとき、この二つの長さは黄金比の関係にあるといいます。この比を数字で表すと、1:1.1618になります。この魔法の数字は、古代ギリシャ・ローマ時代およびルネサンス期の思想家たちのアイデアの源泉となり、レオナルド・ダ・ビンチやル・コルビュジエ
などの芸術家の作品にも幾度となく使用されています。ランゲ1では、この黄金比が2カ所に見られます。ダイヤルの直径と時分サークルの直径の比が、この黄金比になっています。

日付表示窓の縦横の辺の比も、同じく黄金比を示しています。
アウトサイズデイト、パワーリザーブおよびスモールセコンドが右側の直線上に配置されています。それら表示の中心点を結ぶ線の両端と時分針軸をつなぐと、二等辺三角形を描くことができます。


◆ファミリーの年譜(1994~2019年)

【ランゲ1】

ランゲ1は、1994年10月24日に発表されるやいなや、話題の的となりました。ランゲ1は、A.ランゲ&ゾーネの代々受け継がれてきた価値観を威厳をもって現代に伝えるモデルです。それができるのは、このモデルでは4分の3プレート、ビス留め式ゴールドシャトン、チラネジテンプといったザクセンの名門マニュファクチュールの特徴である要素と、オフセンターのダイヤルデザイン、アウトサイズデイト、パワーリザーブ72時間という革新性が見事に融合していたからです。


2015年には、ランゲ1に新たに開発したムーブメントが採用されました。このムーブメントは自社製ヒゲゼンマイとフリースプラング式偏心錘付きテンプを備えています。また、アウトサイズデイトも深夜12時になると同時に、翌日の日付を表示するようになりました。その見紛いようのないデザインには、ごく小さな変更が加えられただけです。それは、旧モデルと並べて比べないと分からないほど軽微な変化です。2019年になっても、このアイコンウォッチは25年前と変わらぬ新鮮な印象を放ち続けています。

●主なリファレンス
ムーブメント |L901.1
機能: 、手巻き、ツインバレル、パワーリザーブ72時間、アウトサイズデイト、パワーリザーブ表示

モデル  発表年 Ref.    ケース  ダイヤル            
ランゲ1  1994  101.021  YG   シルバー無垢、シャンパン
ランゲ1  1994  101.025  PT    シルバー無垢、ロディウム 
ランゲ1  1997  101.031  PG    シルバー無垢、ブラック
ランゲ1  1997  101.032  PG    シルバー無垢、シルバー
ランゲ1  1997  101.027  WG   シルバー無垢、ダークブルー
ランゲ1  1997  101.028  YG   シルバー無垢、ダークブルー
ランゲ1A 1998  112.021  YG   ゴールド無垢、ギョーシェ仕上げ  限定100本
ランゲ1  2003  101.029  WG   シルバー無垢、ブラック、夜光性 “ルミナス”
ランゲ1  2003  101.030  WG   シルバー無垢、グレー
ランゲ1  2003  101.033  PG    シルバー無垢、グレー
ランゲ1  2009  101.039  WG   シルバー無垢、シルバー、夜光性
ランゲ1  2014  101.061  PT    シルバー無垢、ロディウム、ギョーシェ仕上げ “20th アニバーサリー”限定20本
ランゲ1  2014  101.062  PT    シルバー無垢、ブラック、ギョーシェ仕上げ “20th アニバーサリー”限定20本
ランゲ1  2014  101.063  WG   シルバー無垢、ブルー、ギョーシェ仕上げ “20th アニバーサリー” 限定20本
ランゲ1  2014  101.064  PG    シルバー無垢、シルバー、ギョーシェ仕上げ “20th アニバーサリー” 限定20本
ランゲ1  2014  101.065  PG     シルバー無垢、ブラック、ギョーシェ仕上げ “20th アニバーサリー” 限定20本

ムーブメント |L121.1
機能:手巻き、ツインバレル、パワーリザーブ72時間、瞬転式アウトサイズデイト、パワーリザーブ表示

モデル  発表年 Ref.    ケース  ダイヤル  
ランゲ1  2015  191.021  YG   シルバー無垢、シャンパン
ランゲ1  2015  191.025  PT    シルバー無垢、ロディウム
ランゲ1  2015  191.032  PG    シルバー無垢、シルバー
ランゲ1  2016  191.039  WG   シルバー無垢、シルバー
ランゲ1  2017  191.028  WG   シルバー無垢、ディープブルー
ランゲ1 2019  191.066  WG   シルバー無垢、シルバー “25th アニバーサリー”  限定250本



【リトル・ランゲ1】

ランゲ1の高い人気に応え、1998年にはひと回り小さなモデルが登場しました。直径が2.4ミリ小さくなったにもかかわらず、大好評を博したランゲ1と同じく、パワーリザーブ72時間を蓄えるツインバレル、パワーリザーブ表示、そしてランゲ・アウトサイズデイトを備えています。



技術面で唯一異なる点は、ケースにアウトサイズデイト用の埋込み式調整ボタンが付いていることです。2018年以来リトル・ランゲ1でも、ランゲ1と同様に、新たに開発された自社製キャリバーL121.1が搭載されています。

ムーブメント | L901.4
機能:手巻き、ツインバレル、パワーリザーブ72時間、アウトサイズデイト、パワーリザーブ表示

モデル     発表年 Ref.    ケース ダイヤル 
リトル・ランゲ1 1998  111.021 YG   シルバー無垢、シャンパン
リトル・ランゲ1 1998  111.025 PT    シルバー無垢、ロディウム
リトル・ランゲ1 1998  111.032 PG    シルバー無垢、シルバー
リトル・ランゲ1 2008  813.044 WG  ゴールド無垢(白地にマザーオブパール) “ソワレ”
リトル・ランゲ1 2014  811.062 PT    シルバー無垢、ブラック、ギョーシェ仕上げ・"20th アニバーサリー"限定20本
リトル・ランゲ1 2015  113.041 PG    シルバー無垢(ブルー地にマザーオブパール)
リトル・ランゲ1 2015  113.043 WG   シルバー無垢(ブルー地にマザーオブパール)
(Refの頭数字が「8」のものはベゼルにダイヤモンドをセッティング)

ムーブメント | L121.1
機能:手巻き、パワーリザーブ72時間、瞬転式アウトサイズデイト、パワーリザーブ表示

モデル     発表年 Ref.   ケース ダイヤル 限定数
リトル・ランゲ1 2018  181.039  WG  ゴールド無垢、パープル、ギョーシェ仕上げ・限定100本
リトル・ランゲ1 2018  181.038  WG  ゴールド無垢、グレー、ギョーシェ仕上げ
リトル・ランゲ1 2018  181.037  PG   ゴールド無垢、ココアブラウン、ギョーシェ仕上げ



【ランゲ1・トゥールビヨン】

新しい千年紀への変わり目に、A.ランゲ&ゾーネはトゥールビヨンを搭載したランゲ1を発表しました。このランゲ1は、トゥールビヨン、アウトサイズデイト、パワーリザーブ72時間を蓄えるツインバレル、そしてパワーリザーブ表示を同時に搭載する世界初の腕時計でした。新しく開発されたキャリバーL961.1では、トゥールビヨンとその光沢研磨された長い受けを、ランゲ1ではスモールセコンドがある場所に、すなわち中心からずらして配置しました。



ランゲの開発技師たちはそれ以前から、回転するトゥールビヨンキャリッジ内でテンプを一瞬の遅れもなく止める試みを続けていましたが、2000年の時点ではまだ完成できずにいました。その後に発表されたランゲ1・トゥールビヨン“165周年記念— F. A. ランゲへのオマージュ”とランゲ1・トゥールビヨン“ハンドヴェルクスクンスト”の2モデルには、特許を取得したトゥールビヨン・ストップセコンド機構が組み込まれています。

ムーブメント |L961.1
機能:手巻き、ツインバレル、パワーリザーブ72時間、ワンミニッツトゥールビヨン、L961.2とL961.3には特許技術ストップセコンドを搭載、アウトサイズデイト、パワーリザーブ表示

モデル           発表年 Ref.    ケース  ダイヤル
ランゲ1・トゥールビヨン 2000   704.025  PT    シルバー無垢、ロディウム  限定150本
ランゲ1・トゥールビヨン 2000   704.032  PG    シルバー無垢、シルバー  限定250本
ランゲ1・トゥールビヨン 2010   722.050  HCG  ゴールド無垢、シルバー、ギョーシェ仕上げ 限定150本
                 (“165周年—F.A. ランゲへのオマージュ”)
ランゲ1・トゥールビヨン 2014   704.048  PT    ブラックエナメル仕上げのホワイトゴールド 限定20本
                 (“ハンドヴェルクスクンスト”)



【ランゲ1・ムーンフェイズ 】

技術の粋と心を奪う優美さが宿るランゲ1・ムーンフェイズは、2002年に発表されました。その滑らかに動き続けるムーンフェイズ表示は、実際の月にほぼ忠実に月の満ち欠けを再現します。ムーンフェイズ表示と実際の月の動きとの誤差は、122.6年間でわずか1日分です。


発表から15年後、ランゲ1・ムーンフェイズに新たに開発した手巻きムーブメントが採用されました。その自社製キャリバーL121.3では、ムーンフェイズにデイ・ナイト表示が統合されました。ゴールド無垢製のムーンディスクの下で、同じくゴールド無垢製の天空ディスクが24時間かけてちょうど1周します。天空の色調は、1日の時間経過に合わせて、日中のライトブルーから夜間のダークブルーに変化します。

ムーブメント |L901.5
機能:手巻き、ツインバレル、パワーリザーブ72時間、アウトサイズデイト、ムーンフェイズ表示、パワーリザーブ表示

モデル            発表年 Ref.   ケース ダイヤル
ランゲ1・ムーンフェイズ  2002  109.021 YG   シルバー無垢、シャンパン
ランゲ1・ムーンフェイズ  2002  109.025 PT    シルバー無垢、ロディウム
ランゲ1・ムーンフェイズ  2002  109.032 PG    シルバー無垢、シルバー

ムーブメント |L121.3
機能:手巻き、ツインバレル、パワーリザーブ72時間、瞬転式アウトサイズデイト、デイ・ナイト表示兼用ムーンフェイズ表示、パワーリザーブ表示

モデル            発表年 Ref.    ケース ダイヤル
ランゲ1・ムーンフェイズ  2017  192.029  WG  シルバー無垢、ブラック
ランゲ1・ムーンフェイズ  2017  192.025  PT   シルバー無垢、ロディウム
ランゲ1・ムーンフェイズ  2017  192.032  PG   シルバー無垢、シルバー




【グランド・ランゲ1】

2003年、A.ランゲ&ゾーネを代表する時計ランゲ1に、直径が3.4ミリ大きくなったモデルが仲間入りしました。直径41.9ミリ、二色使いのダイヤルデザインを特徴とするグランド・ランゲ1は、袖口でその存在感を主張しました。
2012年には、新キャリバーL095.1を導入したことにより、ケース高さが11ミリから8.8ミリになりました。さらに、時刻、アウトサイズデイトおよびパワーリザーブの各表示が、ランゲ1と同様に、重なることなく配置されています。


2013年には、グランド・ランゲ1“ルーメン”が話題をさらいます。初めて、半透明ダイヤルから夜光性のアウトサイズデイト表示が動く様子が見えるようになっているのです。

ムーブメント |L901.2
機能:手巻き、ツインバレル、パワーリザーブ72時間、アウトサイズデイト

モデル       発表年 Ref.   ケース ダイヤル
グランド・ランゲ1  2003 115.021 YG   シルバー無垢、シャンパン/ゴールド
グランド・ランゲ1  2003 115.025 PT    シルバー無垢、ロディウム/シルバー
グランド・ランゲ1  2003 115.031 PG    シルバー無垢、ブラック/グレー
グランド・ランゲ1  2004 115.029 WG   シルバー無垢、ブラック、夜光性“ルミナス”
グランド・ランゲ1  2008 115.022 YG   シルバー無垢、シャンパン
グランド・ランゲ1  2008 115.026 PT    シルバー無垢、ロディウム
グランド・ランゲ1  2008 115.032 PG    シルバー無垢、シルバー
グランド・ランゲ1  2010 115.028 WG   シルバー無垢、ブラック、夜光性“ルミナス” —

ムーブメント |L095.1
機能:手巻き、パワーリザーブ72時間、アウトサイズデイト、パワーリザーブ表示

モデル        発表年 Ref.   ケース ダイヤル
グランド・ランゲ1  2012  117.021 YG   シルバー無垢、シャンパン
グランド・ランゲ1  2012  117.025 PT    シルバー無垢、ロディウム
グランド・ランゲ1  2012  117.032 PG    シルバー無垢、シルバー
グランド・ランゲ1  2013  117.028 WG   シルバー無垢、ブラック
グランド・ランゲ1 2013  117.035 PT    シルバー無垢、ブラック、半透明サファイアクリスタル “ルーメン”限定200本



【グランド・ランゲ1“ルナ・ムンディ”】

A.ランゲ&ゾーネ初の2本セット「グランド・ランゲ1“ルナ・ムンディ”」。ホワイトゴールドモデルは北半球の月相を右回りで、ピンクゴールドモデルは南半球の月相を左回りで、高精度で表示します。北半球に対応するのはキャリバーL901.8、南半球に対応するのはキャリバーL901.7です。後者では、ムーンディスクの回転方向を逆回りにするため、歯車を1個追加しました。

この2本セットも、2002年にランゲ1・ムーンフェイズに初めて搭載された、実際の月の満ち欠けとほぼ同じ月相を表示するムーンフェイズを備えています。そのメカニズムは常に回り続ける筒車(時針車)に連結されています。そのため、秒表示サークル内に上っては沈む月も、肉眼ではほとんど認識できませんが、時計が動き続ける間ずっと滑らかに動き続けます。

ムーブメント |L901.7/L901.8
機能:手巻き、ツインバレル、パワーリザーブ72時間、アウトサイズデイト、北半球対応および南半球対応ムーンフェイズ
表示を搭載するペアモデル、パワーリザーブ表示

モデル                           発表年 Ref. ケース  ダイヤル 限定数
グランド・ランゲ1“ルナ・ムンディ/Usra Major”   2003  119.026 WG  シルバー無垢、シルバー 101本
グランド・ランゲ1“ルナ・ムンディ/Southern Cross” 2003  119.032 PG   シルバー無垢、シルバー 101本




【ランゲ1・タイムゾーン】

画期的なホームタイム・ゾーンタイム表示機能およびダイヤルを取り囲む24都市リングを備えるランゲ1・タイムゾーンは、世界中を飛び回る人々やコスモポリタンにとって理想的な時計です。開発にあたっては視認性を最優先しました。ホームタイムともう一つの時間帯の時刻を一目で読み取ることができるように、明快ですっきりとしたダイヤルデザインになっています。工夫をこらした精巧な調節メカニズムにより、ゾーンタイムを優先して、その時間帯の時刻をホームタイムとして設定したい場合には、二つの時刻表示を入れ替えることができます。


A.ランゲ&ゾーネは2012年より、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステを後援しています。この名高いクラシックカーコンテストの「ベスト・オブ・ショー」部門の優勝者には、裏蓋に「Como Edition」の文字がハンドエングレービングで刻まれたランゲ1・タイムゾーン コンコルソ特製モデルが贈呈されます。

ムーブメント |L031.1
機能:手巻き、ツインバレル、パワーリザーブ72時間、デイ・ナイト表示付きホームタイム表示、デイ・ナイト表示および24都市リング付きゾーンタイム表示、アウトサイズデイト、パワーリザーブ表示

モデル          発表年 Ref.    ケース ダイヤル
ランゲ1・タイムゾーン 2005   116.021 YG   シルバー無垢、シャンパン
ランゲ1・タイムゾーン 2005   116.025 PT    シルバー無垢、ロディウム
ランゲ1・タイムゾーン 2005   116.032 PG   シルバー無垢、シルバー
ランゲ1・タイムゾーン 2009   116.033 PG   シルバー無垢、グレー
ランゲ1・タイムゾーン 2012   116.039 WG   シルバー無垢、シルバー、夜光性
ランゲ1・タイムゾーン 2012-18 116.049 WG   シルバー無垢、シルバー ・年1本限定製作(エングレービング入り裏蓋
ランゲ1・タイムゾーン 2016   116.050 HCG  ゴールド無垢、シルバー 100本限定



【リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ】

2009年、A.ランゲ&ゾーネを代表するランゲ1 ファミリーに、人気の高いムーンフェイズ機構を搭載するレディースモデル、リトル・ランゲ1・ムーンフェイズが加わりました。そのケース直径は36.8ミリと小ぶりですが、月の魅力を十分に楽しむことができます。ランゲ1・ムーンフェイズに続き、2017年にはリトル・ランゲ1・ムーンフェイズのムーブメントも新しくなりました。


ムーブメント |L901.9
機能:手巻き、ツインバレル、パワーリザーブ72時間、アウトサイズデイト、ムーンフェイズ表示、パワーリザーブ表示


モデル                発表年 Ref.   ケース ダイヤル ・ 限定数
リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ 2009  819.048 WG  シルバー無垢(白地にマザーオブパール)・150本
リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ 2009  819.049 WG  シルバー無垢(黒地にマザーオブパール)・150本
リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ 2011  826.033 PG   シルバー無垢(白地にマザーオブパール)“ソワレ”・50本
(Refの頭数字が「8」のものはベゼルにダイヤモンドをセッティング)

ムーブメント |L121.2
機能:手巻き、ツインバレル、パワーリザーブ72時間、瞬転式アウトサイズデイト、ムーンフェイズ表示、パワーリザーブ表示

モデル                発表年 Ref.   ケース ダイヤル
リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ 2017 182.030  PG  ゴールド無垢、シルバー、ギョーシェ仕上げ




【ランゲ1・デイマティック】

ランゲ1 ファミリー初のこの自動巻きモデルは、A.ランゲ&ゾーネを代表するプロダクトファミリーのサクセスストーリーに新たな1ページを加えました。手巻きモデルを鏡に映したかのようなダイヤルデザインが、ランゲ1・デイマティックのさりげない特徴です。自動巻き時計ではそれほど必要性のないパワーリザーブ表示に代えて、レトログラード式曜日表示を搭載しています。

ムーブメント |L021.1
機能:自動巻き、パワーリザーブ50時間、アウトサイズデイト、レトログラード式曜日表示

モデル          発表年 Ref.   ケース ダイヤル・ 限定数
ランゲ1・デイマティック 2010  320.021 YG   シルバー無垢、シャンパン
ランゲ1・デイマティック 2010  320.025 PT    シルバー無垢、ロディウム
ランゲ1・デイマティック 2010  320.032 PG    シルバー無垢、シルバー
ランゲ1・デイマティック 2017  320.028 WG   シルバー無垢、ディープブルー
ランゲ1・デイマティック 2018  320.040 WG   ゴールド無垢、シルバー、ギョーシェ仕上げ・限定20本



【ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー】

ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダーは、長い歴史を誇る二大複雑機構をランゲ1の個性的なデザインに統合したモデルです。ダイヤルのすべての情報を一目で読み取れるように工夫し、一斉に切り替る各カレンダー表示を時分ダイヤルの外に配置しました。ランゲ1のオフセンター配置のダイヤルデザインにカレンダー機能を組み込むための条件を整えるため、A.ランゲ&ゾーネの開発チームは、ダイヤル外縁に月を表示する回転リングを取り付ける方法を採用しました。サファイアクリスタルのシースルーバックからは、完成度の高さを誇る特許技術ストップセコンド搭載トゥールビヨンを見ることができます。

ムーブメント |L082.1
機能:自動巻き、ストップセコンド搭載ワンミニッツトゥールビヨン、パワーリザーブ50時間、アウトサイズデイトおよびレトログラード式曜日表示付き永久カレンダー、ムーンフェイズ表示、パワーリザーブ表示

モデル                             発表年 Ref. ケース ダイヤル・ 限定数
ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー 2012  720.025 PT  シルバー無垢、ロディウム ・100本
ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー“ハンドヴェルクスクンスト”
                                 2013  720.048 WG  シルバー無垢、ロディウム仕上げWG・15本
ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー 2014  720.032 PG  シルバー無垢、シルバー
ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー 2015  720.038 WG  シルバー無垢、グレー




【グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ】

グランド・ランゲ1・ムーンフェイズの主役は月です。ランゲ1 ファミリーで最も若いこのモデルでは、誤差の修正は122.6年に一度という高精度ムーンフェイズ表示がメインダイヤルの真ん中で存在感を示しています。ムーンディスクを特許技術でコーティングして、天文学の英知が凝集された複雑機構に光彩を添えました。2016年には、ムーンフェイズ表示とアウトサイズデイトが暗闇で発光する“ルーメン”エディションが発表されました。

ムーブメント |L095.3/L095.4
機能:手巻き、パワーリザーブ72時間、瞬転式アウトサイズデイト、ムーンフェイズ表示、パワーリザーブ表示

モデル                 発表年 Ref.     ケース ダイヤル
グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ 2014 139.021 YG シルバー無垢、シャンパン
グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ 2014 139.025 PT  シルバー無垢、ロディウム
グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ 2014 139.032 PG  シルバー無垢、シルバー
グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ 2016 139.035 PT  シルバー無垢、ブラック、半透明サファイアクリスタル、“ルーメン”・限定200本



【キャリバー一覧】




思いのほか引用が長くなってしまった。。。。


ランゲ 1という時計は、多くの人を不思議に、かつ熱狂的に惹きつける。
自分が初めてランゲ1を入手した日、思えばその日が、長く深い時計趣味の始まりとなった思う。

あの日、自分は、2本のランゲ1を手に入れた、2本を同じ日に(笑)。
それもこれも、この光景を目の当たりにしたかったからだった。



同じホワイトゴールドケースながら、
針とダイヤルの関係が「ブルー」と「シルバー」とで、まったく逆転の関係にある2本。
「この2本の“対称性”を並べて見たい!」

そんなことを思った私が“変”なのか、
思わせたランゲ 1が“凄い”のか(笑)…

次回は、この日までのいきさつと、この日からの10数年についてまとめようと思っている。
以下次稿に続きます。


※ランゲ1についてのご質問などありましたら、下記のコメント欄に残してくださいませ、
次回以降、可能な限りお答えしていこうと思います。


by A-LS | 2019-08-20 13:30 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

A.ランゲ&ゾーネ、ヴェンペ(Wempe)との事業提携 25 周年を記念して、「1815 アップ/ダウン」の特別モデルを限定発売!



●「1815アップ ダウン」のヴェンペ特別モデルとしてホワイトゴールド仕様とピンクゴールド仕様を製作


A.ランゲ&ゾーネとゲルハルト D. ヴェンペ合資会社の縁は、1930 年にさかのぼります。当時、ヴェンペはハンブルクで A. ランゲ&ゾーネの懐中時計を販売しており、マリンクロノメーターの製作にも協力しました。そのプロジェクト以外にも、ブランドの創始者フェルディナント・アドルフ・ランゲの孫オットーと、ヴェンペの二代目として宝石商を営んでいたヘルベルトは、共同事業として「グラスヒュッテ天体観測所」の設立のために尽力しました。

このような経緯を考えると、ウォルター・ランゲとギュンター・ブリュームラインが1994 年 10 月にドイツ、オーストリアおよびスイスから指折りの宝石商をドレスデン王宮に招いてブランド復興コレクション第一弾の4モデルを発表したその場に、メゾン・ヴェンペが列席したことは当然といえましょう。
ヘルムート・ヴェンペ氏は工房見学を終えて新モデルを手にしたとき、「ここには理想的な時計、人々、歴史が揃っている」と感じたといいます。A. ランゲ&ゾーネは、ザクセン地方のグラスヒュッテという時計産業の立地としての伝統を、時代感覚に合った形で継承していたのです。

ヘルムート・ヴェンペ氏は最後に、ランゲ・ウーレンのその時の生産能力を上回る数の時計をオーダーしました。それはブランドに寄せる信頼の大きさを示すものであり、友好的な協力関係を再開する契機となりました。それから25年を経た今、ヴェンペはハンブルクからニューヨークにいたる各地で、さらには豪華客船上で合計 25 店舗を経営し、 A. ランゲ&ゾーネの腕時計を取り扱っています。
それだけでなく、ヴ ェンペはミュンヘンとロンドンにある A. ランゲ&ゾーネ・ブティックの経営者でもあります。

ランゲCEO のヴィルヘルム・シュミットは、ヴェンペを世界で最も影響力のある A. ランゲ&ゾーネのアンバサダーとして位置づけています。
「私たちは、家族経営企業として成功を収めたヴェンペが有する機械式高級時計の優れた知識と能力を高く評価するとともに、私たちの特別なパートナーシップが、これからの 25 年もこれまでと同じく幸運に恵まれ順調に発展するよう願っています」と言葉を続けました。

この記念すべき年に、A. ランゲ&ゾーネは 1815 アップ/ダウンのホワイトゴールド仕様とピンクゴールド仕様の記念エディションをそれぞれ25 本限定で展開します。


モデル名の前半 の「 1815 」 は、ドイツ高級時計産業の祖であるフェルディナント・アドルフ・ランゲの誕生年を示し、後半 の「 アップ/ダウン 」 はランゲ独自のパワーリザーブ表示に由来します。ケース裏側には限定番号が刻印されています。




ホワイトゴールドとピンクゴールドの両モデルとも、ダイヤルの素材はシルバー無垢で表面を美しいディープブルー カラー が覆っています。この 深い地色を背景にロディウムカラーのスモールセコンドとパワーリザーブ表示が、コントラストも鮮やかに浮かび上がります。


良好な視認性を約束するのは、ケースと色調を合わせたゴールドの時針と分針および白いアラビア数字です。アラビア数字は、ホワイトカラーでプリントされた線路をイメージしたレイルウェイモチーフの分目盛りとならんで、懐中時計の全盛時代を思わせます。
ホワイトゴールドあるいはピンクゴールドのピンバックルを取付けたディープブルーのアリゲーターベルトを添えて、時計全体のカラーコンセプトを完結しています。


自社で開発し内製した手巻きキャリバー L051.2 はパワーリザーブ72時間を有し、 A. ランゲ&ゾーネが大切にしている伝統的な工芸 技術によって仕上げられています。
例えば、手彫りの装飾模様が美しいテンプ受け、グラスヒュッテストライプをあしらった4 分の 3 プレート、光沢研磨された 7 個のビス留め式ゴールドシャトン、ムーブメントの見える位置に組み込まれたサンバースト模様が鮮やかな巻上げ輪列は、 A. ランゲ& ゾ ーネの高品質を約束するものです。



【仕様】
1815アップ/ダウン

ムーブメント:ランゲ自社製キャリバー L051.2、手巻き、ランゲ最高品質基準準拠、手作業による組立ておよび装飾、五姿勢調整済み、素材の特性を生かした洋銀製の地板および受け、ハンドエングレービング入りテンプ受け
ムーブメント部品数:245
石数:29石
ビス留め式ゴールドシャトン:7
脱進機:アンクル脱進機
調速機:耐震機構付きチラネジテンプ、最高品質の自社製ヒゲゼンマイ、毎時21,600振動、スワンネック形バネと側面にある調整用ビスにより微調整可能な速度調整装置
パワーリザーブ:完全巻上げ状態で72時間
機能:時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示/パワーリザーブ表示AUF/AB
操作系:ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用リューズ
ケース寸法:直径39.0 mm、高さ8.7 mm
ムーブメント寸法:直径30.6 mm、高さ4.6 mm
風防ガラスおよびシースルーバック:サファイアクリスタル(モース硬度9)

ケース
Ref.234.041:ホワイトゴールド
Ref.234.042:ピンクゴールド

ダイヤル:シルバー無垢、ディープブルー/スモールセコンド用サブダイヤルおよびパワーリザーブ表示はロディウム
針:(Ref.234.041)時針および分針:ロディウム仕上げのホワイトゴールド/秒針およびパワーリザーブ針:ブルースチール
:(Ref.234.042)時針および分針:ピンクゴールド/秒針およびパワーリザーブ針:ブルースチール

ベルト:手縫いアリゲーターベルト、ダークブルー
バックル:ホワイトゴールド製ピンバックル(Ref.234.041)/ ピンクゴールド製ピンバックル(Ref.234.042)

予価:WG・PG各28,400ユーロ(ドイツ国内VAT含む)
◆限定数:世界限定WG・PG各25本




インターネット:
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#ランゲアンドゾーネ
#ランゲ
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【引用元】
https://watch-media-online.com/news/2293/



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by A-LS | 2019-05-21 21:36 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(2)

A.ランゲ&ゾーネ、2019年のディスコンティニュー・モデル情報を発表

A.ランゲ&ゾーネが、2019年のディスコンティニュー・モデル情報を発表した。

A.ランゲ&ゾーネは会計年度が4月~翌年3月となっているので、これは4月1日からの対象となる。とはいえ、律義に3月末までディスコン・モデルを生産しているとは思えないので、まず市中在庫限りという認識でよいと思う。


※リファレンス番号をクリックするとオフィシャル・サイトにリンクします。


LANGE1


●191.025
PTケース・SIHH2015発表

●191.028
WGケース・2017.9月発表

LANGE1 からは、なんとPTモデルがなくなる。評判の良かったブルーダイヤルも期間限定ぽかったので整理の対象となった。


GRAND LANGE 1 MOON PHASE

139.025
PTケース・SIHH2014発表

ここもプラチナがディスコン。残るはRGの一型となってしまった。


LANGE1 TIME ZONE


●116.025
PTケース・SIHH2005発表

●116.032
RGケース・SIHH2005発表

●116.039
WGケース・SIHH2012発表

ちょっと衝撃的だったが、タイムゾーンの現行の3モデルがすべてディスコンとなった!



LANGE1 DAYMATIC


●320.028
WGケース・2017.9月発表

コチラも青文字盤がディスコンとなり、カタログからデイマティックそのものが消えることになった。

ただ、他ブランドにはあまり見られないA.ランゲ&ゾーネの特殊性として、モデル全体がディスコンとなったとしても、今年のランゲマティック・パーペチュアルのように、ケースやダイヤル色を変えて、数年後にひょっこり作られることがあるので、これについて論評はできない。


LANGE1 TOURBILLON PERPETUAL CALENDAR

●720.032
RGケース・SIHH2014発表



SAXONIA

●216.027
WGケース・Watches&Wonders 2015発表


●216.033
RGケース・Watches&Wonders 2015発表

●219.028
WGケース・2017.9月発表

先の流れからブルーダイヤルは仕方がないとしても、グレーダイヤルもディスコンとなり、結果、サクソニアからカラー文字盤がなくなることになった。


SAXONIA AUTOMATIC

●380.028
WGケース・2017.9月発表

●380.042
RGケース・2016.6月発表

●380.044
WGケース・2016.6月発表

こちらもブルーはじめ、ブラウンの2モデルと、カラー文字盤が整理の対象となったようだ。



SAXONIA DUAL TIME


●386.026
WGケース・SIHH2015発表

●386.032
RGケース・SIHH2015発表

最後のまとめで書くが、タイムゾーンとデュアルタイムがカタログから完全に消えるということは、新たなGMTモデルの準備があるのでは・・・・。



SAXONIA ANNUAL CALENDAR

●330.025
PTケース・SIHH2013発表


●330.026
WGケース・SIHH2010発表

クリアな視認性を誇るこのモデルも、発表からすでに9年も経ったのね。残ったのはRGケースのみとなった。



RICHARD LANGE TOURBILLON "Pour le Merite"

●760.032
RGケース・SIHH2011発表



RICHARD LANGE PERPETUAL CALENDAR "Terraluna"


●180.032
RGケース・SIHH2014発表

上記リヒャルト・ランゲ・ランゲの2モデルに関しては、まだWGケースが残っているから、これはまぁ良しとしよう(笑)。


【まとめ】
先日、パテック フィリップの2019年度の生産中止予定モデルを紹介したところ、とても反響があったが、A.ランゲ&ゾーネもパテック フィリップ同様に例年以上にディスコン・アイテムの数が多い。

これは想像だが、今年度に多くのディスコンモデルが発表された理由には、10月に発表されるという新ラインの製造工程を確保するための措置ということがあるのではないかと思える。

この想像が当たっていると仮定して、ディスコン・リストをよく見直すと、この中にはダトグラフ、ツァイトヴェルクといったハイ・コンプリ系が含まれていないことに気づく。ということは、10月発表の新ライン1年目の作品群は、ハイ・コンプリ系のアセンブリー・ラインに影響しない、3針やデイトやムーン、それにタイム・ゾーンやサクソニア・デュアルタイムが全機種消えたことから、GMTのモデルなどがメインとなるのではないだろうか。

つまりは、サクソニアを上回る、さらなるエントリーラインの誕生か!! 
なぁ~んて想像してしまうのだが・・・・どうなんだろう??



最後に、もともと限定モデルとして発表されたものが、"もう完全に売り切れましたよ"という理由でのディスコン・リストは、一括画像処理でご覧あれ。リトル・ランゲ1のブティック限定文字盤が早くも・・・もうちょっと続けて欲しかったな。







※記事中でディスコンティニュー情報を公開したモデルに関してですが、個々のモデルによっては、まだ市中在庫があるものなど、完全に入手不可となる時期が異なるケースがありますので、詳細については、ブティックをはじめ、A.ランゲ&ゾーネ正規取扱店に必ずお問合せ下さい。

https://www.alange-soehne.com/ja/boutiques




by A-LS | 2019-02-16 13:24 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)

A.ランゲ&ゾーネ、SIHH新作モデル・レポート、ツァイトヴェルク・デイト

SIHH2019が幕を閉じておよそ2週間、ブランドごとの速報的なレポートも一段落してきたので、個別モデルの印象や機構の解説などに進んでいきたい。

まずはA.ランゲ&ゾーネの唯一の新機構モデル、「ツァイトヴェルク・デイト」を見てみたい。

注目すべき点は、ツァイトヴェルクに単にデイト表示を加えただけではなく、ツァイトヴェルクのデヴューから10年目の節目を記念するモデルという位置づけにふさわしい大きな改善を加え、著しく実用性が向上している点である。



ひとつめは、パワーリザーブが大幅に延長されたこと。
これまでのツァイトヴェルクのパワーリザーブは36時間。つまり、一日巻き上げを忘れると止まる。確かにロング・パワーリザーブが当たり前になりつつある今の時代、これでは実用性に欠けるといわざるを得ない。
それが倍の72時間となった。要は香箱を2層構造にしたわけである。

しかも従来のツァイトヴェルクでは、いったん時計が止まると、時刻合わせが大変だった。2時位置のリューズを引いて、1分ずつ送る(もしくは戻す)という作業をしなければならなかったからだ。
この新作には、ツァイトヴェルク・ユーザー、ほぼ全員の願いであった時表示だけを先に進める役割のプッシャーが4時位置に付いたのである。

動画で見てもらうとわかりやすいだろう。
4時位置のプッシャーを押して、時刻表示を4時から8時に換えている。



つづいて8時位置のプッシャーを押して、外周リングのデイト表示16日から25日へ動かしたのち、再び4時位置のプッシャーを操作して、時刻を2時まで進める操作を記録している。

この便利機能(あって当たり前だけどね)が改善点の2つめだ。

ちなみに、便宜上"プッシャーを押す"と表現したが、正しくはプッシャーを押しその力を弱めたときにディスクが作動する。
つまり、プッシャーが引かれたときに作動するのである。

その理由は、押し込んで作動させることで機械全体にかかる余分なプレッシャーを排除させたかったということで、これは取りも直さず、故障の可能性を下げることにつながる。
ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターなどにおいても常々指摘してきた「ドイツ人にとってよい製品とは、壊れにくく、かつ長く使える製品である」という哲学に沿ったものだ。こういう配慮は実にランゲらしい。




3つ目の改善点は、分のディスクが転換する際、以前のツァイトヴェルクに見られた54秒付近での予備動作がなくなったという点だ。
言葉では説明しづらいのでこれも動画で見て欲しいのだが、下の動画の34秒頃、ミニッツ・ディスクがピクッと動く瞬間が"予備動作"である。



その理由を訊くと、「ツァイトヴェルクのモデルとなった、Pallweberのディスク表示時計(昨年IWCもオマージュしたもの)に、もともとこの予備動作があり、ツァイトヴェルクはそれを忠実に再現したのだが、意外と不評だったので、改良した」とのこと。10年前に聞いた話と多少ニュアンスが違うのだが(笑)、ま、進化したということで深くは突つかないことにする。

実はこの改善、昨年あたりに出荷されたツァイトヴェルクには既に施されており、そのため、裏側の景色もオリジナルとは多少とも異なってきている。公に発表されることなく、ツァイトヴェルク自体が第2世代ともいうべき進化を遂げているのだ。

●オリジナル、いわば第一世代の裏


●最新作ツァイトヴェルク・デイトの裏

ここ数か月以内にツァイトヴェルクを購入された方がいたら、第一世代と比較したいので、ぜ、裏側の画像を投稿してほしいところです!!


上記の3点が、ツァイトヴェルクの10年目の大進化と言える。
ここまでくると、もはや新ムーブと言っても過言ではないのだが、キャリバー・ナンバーは「L.043.8」、つまり、2004年に製作着手したムーブメントの、8つめ改良バ―ションであることを意味する枝番号処理になっている。

ランゲのルールでは、新キャリバーにはその製作着手年が明示されるが、基幹キャリバーからの微変更であれば枝番処理で済ませている。これはシュミット体制になってから多くみられるケースだが、かなり大きく変更された新作のムーブでも、その着手年代を明らかにしたがらない傾向がある気がする。





さて、いよいよデイト機構の話。
ここでちょっと妄想する。たとえば12時位置のパワーリザーブ表示を工夫して、そこにアウトサイズデイトが入っていたら、もっとランゲっぽかったのにね、なんていう仮説を立てて、フレンズ・ディナーで隣の席になったティノ・ボーべに、
「最初はさ、なんとかアウトサイズデイトを搭載しようと考えたんじゃないの?」と、その開発秘史を掘り起こそうと試みたのだが、
「それができたら良かったろうけど、ツァイトヴェルクの中を知ってる技術陣は皆、最初から絶対に無理とわかってたから、もう早々に新しいデイト表示方式を考え始めてたよ」という答えだった。

その後、ランゲ・ブースではこのツァイトヴェルク・デイトの組み立て・分解のプレゼンが行われていたので、実証検分すると、上半分はほとんどディスクだらけの大混雑で、「ああ・・・12時位置は、やっぱ無理なのね」と納得。



ついでに言っておくと、この画像で2時位置辺りにある赤いマークがリングごと動いて、ガラスを通して該当の日付を赤く表示する仕組みである。



このデイトは深夜12時ちょうどに瞬時に移動し、リューズによる戻し合わせにも対応する。
これも動画で確認してみよう。





日付を変える検証のため、4時位置の時刻表示を使って11時59分とした後、リューズで進み・戻しを繰り返している。
デイト表示が瞬時に反応していることに注目だ。

デイト用にこの外周リング方式を採用したことで、ストライキング・タイムと同サイズの44.2㎜径になり、ジャストフィットの装着には、ちょっと立派な腕が必要となるが、さほど重たくはないので、取り回しは安定している。



最後にデザインについてひとつ。

通常の場合、ランゲ・ウォッチのデイト表示のデフォルトは「25日」ということになっているが、このツァイトヴェルク・デイトでは、初めて「12日」がデフォルトに採用されている。

その理由は、「25日にすると、9時位置の時刻表示に近すぎてバランスが悪いため、デザイン・バランスの点から、12日したわけで、12という数字に特別な意味はない」ということだった。





●SIHH最終日、25年のドイツ時計製作の集大成として、会場内のアトリウムで「ツァイトヴェルク・デイト」を語る、シュミットCEOとデ・ハース開発部長




限定品ではなく、カタログ品ということで、今後もいろいろなヴァリエーションの期待できるツァイトヴェルク・デイト。
決して入手しやすい価格ではないが、A.ランゲ&ゾーネからの新たなるマイル・ストーン・ウォッチの登場と言えるだろう。







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by A-LS | 2019-02-04 06:10 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(0)