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カテゴリ:時計いろいろ( 118 )

ベル&ロスからのレーシングバード、航空と時計製造の新たなるアドベンチャー!

ベル&ロスからの「Racing Bird」 
航空と時計製造の新たなるアドベンチャー!



表題のレーシング・バードを紹介する前に、バーゼルワールドでの取材がこの時期の紹介になってしまったこと、本当に申し訳なく、まずはお詫びから。。。。

実はこのブランドBell & Rossのパイロット・ウォッチには個人的な思い入れがある。
ドイツ時計から時計の沼に迷い込んだわたしだが、「ドイツ時計=軍用パイロット・ウォッチ」というイメージから、そっち方面にも行きかけた時期があり、その際に現行のドイツ・ブランド以上にドイツ的なパイロット・ウォッチというか、堅牢なB-uhrのDNAを感じて手を出したのが、何を隠そうこのBell & Rossであった。

見ていただければお分かりと思うが、戦闘機の計器にラグとベルトを直付けしてしまったかのようなスクエアなフォルムには、意表を突かれた“やられた感”とともに、そこからにじみ出てくる潔さに、非常に好感を持った次第である。

で、第二次大戦の軍用ランゲなどとこんな写真を撮って愉しんでいた時期を懐かしく思い出すのである。
しかし写真は下手だなぁ・・・(笑)。





もちろんBell & Rossはドイツのブランドではない。
1992年の創業以来、「プロフェッショナルのための時計」と「高いデザイン性」を謳い、やがてモータースポーツやダイバーズ、宇宙飛行などにまでそのコンセプトを広げ、世界的にも幅広い支持を受けている。こうした従前の価値観にとらわれないデザイン感覚や、オールセラミックケースモデルをいち早く発表するなどの素材への探求心は、フランス発祥・スイス製作というユニークな環境のなせる業に違いないと思っている。

ところで、なぜこのようなことを長々と書いているかというと、今年2018年のBell& Rossは、わたしが魅せられたコックピットから始まったパイロット・ウォッチの最終進化系ともいうべき形態、そう、ついに飛行機そのものに昇華した作品、レイシング・バ-ドを“離陸”させたということを印象付けたかったからなのである。

しかもBell & Rossの凄い(偏執的な)ところは、それの進化が単にコクピットから飛行機本体へという単純なものではない点である。
2014年から彼は、時計へのインスピレーションを得るがために、航空力学を応用したフォルムを持つエアロバイクをわざわざ自前で製作して、それらから着想を得た時計を発表するという、実証的ではありながら遠大な回り道を経た時計製作を継続しているのだ!

その系譜を資料で見てみよう。




信じるか信じないかはあなた次第だが、新作時計を作るために、その着想を得るためだけの目的でまず飛行機を始める時計ブランドがあるのだ!




以下、プレスリリースから。
『Bell & Rossのアドベンチャーはコックピットから始まり、航空計器と航空史の黄金時代からダイレクトに着想を得た時計を世に送り出してきました。その旅は現在も続き、今回はBR-Bird の翼に乗って空に飛び立とうとしています。視認性、精度、信頼性における絶対指標となる航空の計器のほかに、航空史そのものはBell & Rossにとって強力なインスピレーションソースです。

Bell & Rossは、航空力学を応用したフォルムに着想を得てレーシングカーを手掛けてきましたが、今回は飛行機を発案することにしました。そしてこの飛行機が、Reno Air Racesで記録を打ち破る高い性能を保持しているとしても驚かないでしょう。

BR-Bird はBell & Rossの共同創立者兼クリエイティブ・ディレクターのブルーノ・ベラミッシュが創作しました。ハイテクな素材(グラファイト、ファイバーグラス、チタン、アルミニウム合金)を用いて設計された超現代的なシングルシート且つプロペラエンジンの飛行機BR-Birdは、マーリン(英国の伝説的戦闘機「スピットファイア」によって航空史に名を残す)をベースに開発された12気筒エンジン「ロールス・ロイス ファルコン」です。(以上、プレスリリースより)』

ここまでの道筋を、ちゃんと理解していただいたうえで、初めて紹介できるのだ!
2018年、Bell & Rossのデザインスタジオから発表された一押しモデル。優美なラインを描く飛行機BR-Bird(BRバード)と、これにインスピレーションを得た2つの新しい時計、Racing Birdの飛翔を!!


●BR V2-94 RACING BIRD(左)、BR V1-92 RACING BIRD(右)


BR-BIRD から誕生した
2 つの BELL & ROSS ウォッチ (以下、プレスリリースより)

Racing Bird の3針モデルとクロノグラフモデルのデザインには、スピードと性能というアイデンティティがはっきりと表れています。時計には、Bell & Rossのデザインスタジオで設計されたエアレース機と同じ美学、特にカラーコードが反映されています。
文字盤は飛行機の機体のようなホワイトで、数字、ベゼル、クロノグラフカウンター、ストラップはBR-Bird の尾部やエアロダイナミクスを考慮したラインをなぞるようなデザインと同じブルー。
センターセコンド針、文字盤のディテール、レザーストラップのライニングは、航空計器で重要な情報を表示するために使われるオレンジ。タイマーはグレーで、機体の翼のBell & Ross のロゴにも採用。スピード競技に用いられるチェッカーフラグを思わせます。
文字盤の数字にはオンボードカウンターと同じタイポグラフィを採用し、日付表示窓には航空計器と同じく3つの数字を表示。ケースバックと秒針と(3針モデル)クロノグラフ針(クロノグラフモデル)のエンドには飛行機のシルエットを採用。

BR V1-92は38.5 mm、


BR V2-94は41 mmのステンレススティールケースで、

いずれも自動巻きムーブメントを搭載しています。
ともに世界限定 999 本という限定モデルであるBR V1、BR V2 Racing Bird は、そのグラフィカルなデザインとスタイルで、Bell & Rossと航空史、パォーマンス、究極のプロフェッショナル、そして情熱があいまって繋がる壮大な物語の新たな幕開けとなるのです。




ムーブメント: キャリバー BR-CAL.301。自動巻き。
カバーガラス: 反射防止サファイアクリスタル ドーム型。
機能: 時、分、3時位置にスモールセコンド、日付。
クロノグラフ:9時位置に30分カウンター、センターにクロノグラフ秒針。
防水性: 100 m。
ケース: 直径 41 mm。ポリッシュ/サテン仕上げステンレススティール。陽極酸化処理ブルー アルミニウム リング付きステンレススティール製タキメーターベゼル。リューズとねじ込み式プッシュボタン。サファイアクリスタル付きケースバック
ストラップ: ポリッシュ/サテン仕上げステンレススティールまたはオレンジの裏地のブルー カーフ。
文字盤: ホワイト。ブルー ペイント仕上げの数字。スーパールミノバ®をコーティングしたスケルトン メタルの時針および分針。
バックル:フ ォールディング。ポリッシュ/サテン仕上げステンレススティール。
世界限定 999 本。


また、オレンジの裏地のブルーカーフストラップモデルもある。





ムーブメント: キャリバー BR-CAL.302。自動巻き。カバーガラス: 反射防止サファイアクリスタル ドーム型。
機能: 時、分、センターセコンド、3時位置に日付。防水性: 100 m。
ケース: 直径 38.5 mm。ポリッシュ/サテン仕上げステンレススティール。 ストラップ:オ レンジの裏地のブルー カーフ。
文字盤: ホワイト。ブルー ペイント仕上げの数字。スーパールミノバ®
をコーティングしたスケルトン メタルの時針および分針。
バックル: ピン。ステンレススティール。世界限定 999 本。



BR V2-92  BR V2-94 スティール ヘリテージ
そして今年もうひとつ新たなパイロット・ウォッチへのオマージュが、ヘリテージコレクションに加わった。
Bell & Rossのヘリテージ・コレクションの特色は、航空計器をモチーフ、そこに受け継がれる共通のコンセプトを持つさまざまなフォルムと機能のモデルを統合している点だ。さらにヴィンテージな外観を与えるカラーとスタイルを通じて、航空機および航空時計の時の経過を表現し時計市場にアイコニックなスタイルを築いてきた。

今年のバーゼルで発表された「BR V2-92 スティール ヘリテージ(BR V2-92 STEEL HERITAGE)」は三針ラウンドモデル、「BR V2-94 スティール ヘリテージ(BR V2-94 STEEL HERITAGE)」はクロノグラフ搭載モデルで、ともに60年代の航空計器がイメージされている。ドーム型のサファイアガラスやスーパールミノバを塗布したインデックスなど、あらたなるヴィンテージ要素が盛り込まれている。





BR V2-94 STEEL HERITAGE
ムーブメント:キャリバー BR-CAL.301. 自動巻き。
機能:時、分、3 時位置にスモールセコンド。日付。
クロノグラフ:9 時位置に 30 分カウンター、センターにクロノグラフ秒針。
ケース:直径 41 mm。サテン/ポリッシュ仕上げステンレススティール。陽極酸化処理ブラック アルミニウム リング付きステンレススティール製 60 分目盛り付きベゼル。ねじ込み式リューズおよびプッシュボタン サファイアクリスタル付きケースバック。
文字盤:ブラック。スーパールミノバ® をコーティングしたサンドカラーの数字とインデックス。サンドカラーのスーパールミノバ® をコーティングしたスケルトン メタルの時針および分針。
カバーガラス:反射防止サファイアクリスタル ドーム型
防水性:100 m。
ストラップ:ポリッシュ/サテン仕上げステンレススティール、ブラック ラバー
バックル:フォールディングバックル(メタルブレスレット) スティール ピン(ラバーストラップ)


●BR
V2‐92 STEEL HERITAGE
ムーブメント:キャリバー BR-CAL.302. 自動巻き。
機能:時、分、センターセコンド。日付。
ケース:直径 41 mm。サテン/ポリッシュ仕上げステンレススティール。陽極酸化処理ブラック アルミニウム リング付きステンレススティール製 60 分目盛り付き回転式ベゼル。ねじ込み式リューズ。サファイアクリスタル付きケースバック。
文字盤:ブラック。スーパールミノバ® をコーティングしたサンドカラーの数字とインデックス。サンドカラーのスーパールミノバ® をコーティングしたスケルトン メタルの時針および分針。
カバーガラス:反射防止サファイアクリスタル、ドーム型
防水性:100 m。
ストラップ:ポリッシュ/サテン仕上げステンレススティール、ブラック ラバー
バックル:フォールディングバックル(メタルブレスレット) スティール ピン(ラバーストラップ)




※「BR V2-92 スティール ヘリテージ(BR V2-92 STEEL HERITAGE)」と、「BR V2-92 スティール ヘリテージ(BR V2-94 STEEL HERITAGE)」は、プレ・バーゼル・モデルとしてすでに紹介済みなのでそちらも参照してください。
https://watch-media-online.com/news/1255/





【問い合わせ】
Bell & Ross 日本輸入総代理店
オールブルー株式会社 Tel. 0359777759
www.bellross.com


by A-LS | 2018-06-23 01:28 | 時計いろいろ | Trackback | Comments(0)

クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーにまみえる~カール‐フリードリッヒ・ショイフレ氏を追いかけた一日のレポート!



まずはこちらの動画をご覧いただきたい



いかがだろう、機械式時計を趣味とするならば、おそらくほぼすべての方が、機械としての美しさや機構への探求心や、ともかく何らかのポジティブな興味を抱くのではないかと思う。

実際、この時計についての否定的な評価や見解は見たことがないけれど、その反面、この時計の凄味ゆえか、この機械の素晴らしさは長々と書かれすぎて、かえって伝わっていないという感じもする。

なので端的に言ってみよう。

この時計のブランド名は 「クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥー」!!


機構的に押さえておきたいのは以下の三つ。
①フュゼ・チェーン(鎖引き)
②トゥールビヨン
③コンスタントフォース

デザイン面では、マニアックなパーツが可視化されていることも特筆点だ。
①裏透けの大きな開口に鎮座するトゥールビヨンのキャリッジ、
②ケースサイドの窓から覗けるチェーンフィージーの鎖や輪列、
③文字盤中央の開口部からは噛み合う2つの歯車が互いに逆方向に回転する様を見ることができる。


こうした実に的を得た可視化は、よほどの時計好きか本物の時計バカでなければ採用できない。
この時計の生みの親こそ、ショパールの共同社長であるカール‐フリードリッヒ・ショイフレ氏そのひとなのである。


先月のある日、フェルディナント・ベルトゥーの日本における初めての本格的なプロモーションが催された。
発表された全モデルの実機、18世紀に作られた歴史的な名機、そしてショイフレ氏も来日して行われたプレゼンテーション・イベントから、スイス大使館でのプレス発表、そしてWMO読者と友人を招待していただいたディナーまで、一日ショイフレ氏を追いかけ、その素晴らしい時計とさらに素晴らしい人柄に触れることのできた得難い一日をレポートする。


まずは午前中に開催されたのは、「クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥー」の日本メディアへの初のお披露目会といえる「The first exclusive presentation of Ferdinand Berthoud in Japan」。

ブランドのルーツであるフェルディナント・ベルトゥーが、マリンクロノメーターの開発で名高いところから、運河に浮かぶ船をモチーフとした建物を、わざわざ探し出しての開催というのも、本当に作品を愛する故のこだわりが感じられる。


定刻にショイフレ氏のあいさつ。


18世紀を生きた早すぎた天才時計師、フェルディナント・ベルトゥー作品との出会いからはじめ、2006年にその名称使用権を取得した経緯や、フェルディナント・ベルトゥーを現代に送り出すにあたり、どのような時計であるべきか、ベルトゥーのオリジナリティをどのようにリバイバルさせるべきかなど、300年の時の流れと真摯に向き合い熟考を重ねた10年に近い長いプロセスを静かに語ってくれた。
そして誕生した現代のフェルディナント・ベルトゥーが、いかに時計愛好家の胸に刺さったかは、2015年に発表された「FB-1」が、ジュネーブ時計グランプリ(GPHG)の大賞である“金の針賞"を、なんとデビュー年目で獲得してしまったことからも明らかだ。

続いて、ブランドのジェネラル・マネージャーであるヴァンサン・ラペール氏がフェルディナント・ベルトゥーのヒストリーをレクチャーしてくれた。

1727年にフルリエに生まれた時計師フェルディナント・ベルトゥーについては、勉強不足で知らないことばかりだったため、このレクチャーは驚きの連続、実に興味深かかったのだが、それをすべて書き連ねると、またかえって伝わりづらくなると思うので、向学心のある方は、以下URLを英文ではあるが参照してほしい。
https://www.ferdinandberthoud.ch/en/chronometrie/ferdinand-berthoud-history


ここも端的にまとめると
①26歳で近似差を表示できる時計を作成し、わずか27歳でフランス科学アカデミーのマスター・ウォッチメーカーに認定


②スペイン無敵艦隊はじめ、各国海軍からマリンクロノメーターを受注する第一人者

●18世紀に、この完成度のマリンクロノメーターを残している!

③あのアブラアム=ルイ・ブレゲの師であった!!

20歳年下のブレゲは、ベルトゥーのワークショップで10年近く師事したと伝わっているのだが、まぁ、とにかく凄い御方だということを実感していただければ幸いである。

続いてラペール氏は、ルーツとした300年前のベルトゥー、特にマリンクロノメーターをいかに現代的に解釈してリストウォッチとして結実させたかについて、興味深いレクチャーを行ってくれたが、ともかくムーブメントが美しいのだ。





支柱と吊り下げ式構造によってブリッジという概念から自由になったフュゼ・チェーン機構


幅35㎜×厚8㎜というスペースに1120余りの部品がコンパクトに納めされている。


まだ機構を完全に理解できたわけではないが、このムーブを見れば見るほど、驚嘆すべきこの美しい機械に至福を感じてしまう。


プレゼンテーションは、場所を1階のキャビンに移し、ここでランチ・ビュッフェをいただきながら、実機を手に取って拝見する。ゲストの中には購入を考えていらっしゃる愛好家の方々などもおり、熱心にご覧になっていた。
その最後のひとりが席を立つまで、ショイフレ氏はその場にとどまっていたが、その表情はブランドの代表者というよりも、時計愛好家のそれであった。

●ゲストを迎えての乾杯。左からショパール ジャパン GMトーマス・ドベリ氏、奥様のクリスティン・ショイフレ氏、ショイフレ氏、ヴァンサン・ラペール氏。


●運河を背景にした実機展示と、会場でのランチ・ビュッフェで振舞われたワイン、実はこれ、ショイフレ家所有のワイナリーのもの! フルーティーで仄かな甘みと豊かなが絶妙でした。






そしてその日の夕方、ショイフレ氏の姿はスイス大使館にあった。



午前の時計愛好家の表情から、グランメゾンを率いるショパールの共同社長として、ブランドにとって重大なマニフェスト、「100%エシカルゴールドへのコミットメント宣言」のプレスカンファレンスを、バーゼルワールドに次いで世界に先駆けて日本でおこなったのである。

バーゼルワールドの初日に発表されたこの宣言は、当ニュースサイトでもすでに紹介済みであるが、
(参照) https://watch-media-online.com/news/1368/

要は、不当な賃金や労働力の搾取など、社会性を著しく損なうことで生産された金(ゴールド)を、企業として一切使わないというもの、つまり、できるだけ安く仕入れて利益を高めるという企業の論理を超越した宣言といえる。


●スイス大使館にてスピーチするショイフレ氏

人々の生活や人生を豊かにするラグジュアリー・アイテムに、金(ゴールド)は欠かすことのできない素材だが、その調達の結果、不当な扱いを受ける生産者や労働者がいるであれば、ブランドとしてそれは改善すべきで、ショパール・ユーザーが、製品とともにこの考え方をも身にまとっていただきたいという想いの発露でもある。


●スピーチするジャン=フランソワ・パロ 駐日スイス大使

●ショパール ジャパン GM (or ジェネラル マネージャー) トーマス・ドベリ氏の挨拶と、プロジェクターのショイフレ氏の声明。


ビジネスとは社会貢献でなくてはならない。
それは、ショパールというグランメゾンにありながら、独立時計師的なアプローチとこだわりを持つフェルディナント・ベルトゥーという、ある意味、採算を度外視した時計製造セクションをつくったのも、まさに同じような発想と言えるのかもしれない。

(ショパールHPより:100%エシカルゴールド)https://www.chopard.jp/ethical-gold-manifesto
(同:企業の社会的責任‐CSRについて) https://www.chopard.jp/corporate-social-responsability


会場となったスイス大使館には午前中を上回る多くのプレス関係者が参加していた。女性誌やラグジュアリー・メディアの方々も多くみえた。それは当然のことなのだが、ショパールのブランドイメージがジュエリー・ブランドとして広く定着しているのは、世界広しといえどおそらく日本だけらしい。
彼らのマニファクチュールである自社開発ムーブメント、ブランド創始者のルイ‐ユリス・ショパールにちなんでL.U.Cと名付けられたムーブメントの精度・安定性・拡張性は高く評価されており、欧米でもアジア先進国でも、この優れた自社製ムーブメントL.U.Cを持つショパールは、ジュエリーブランドであるのと同等に、高級機械式時計のグラン・メゾンとしても定着している。

そうしたイメージもあってか、フェルディナント・ベルトゥーの全モデルが一堂に会するディナーをWATCH MEDIA ONLINEだけのために開いていただけることになったとき、声をかけた何人かからはネガティヴなお返事もあった。彼らは後に参加しなかったことを大いに悔やむことになるのだが(笑)、おかげで、その夜のディナーの席を占めたのは、私の友人中でも生粋の時計馬鹿な面々オンリーとなったのである。(札幌から飛んできてくれた方もいた!)

この"クローズド・ディナー"は個人的に本日最大の大仕事なので、わたしはスイス大使館のプレスカンファレンスを中座して、ホストのひとりとしてゲストを迎えるべく大使館近くのレストランへ移動した。

会場となったレストラン個室には、フェルディナント・ベルトゥのハイケースがすでに数基搬入されていて、すでに展示会場の趣が出来上がっていた。こういう心配りやもてなしの徹底は、ラグジュアリー・ブランドでなければ育ち得ないDNAだ。

ゲストも揃い、まずはヴァンサン・ランペール氏による、フェルディナント・ベルトゥーのヒストリカル・ストーリーとブランド設立の概要、そして基本的な機構についてのレクチャーからスタート。


このディナーでは、通訳をショパールのカスタマーサービス部のウォッチメーカーさんに勤めていただいたので、レクチャー中に時計の機能に関するややこしい質問があっても、スムーズに対応していただけた。これも凄いことだ。

あとは次々と運ばれてくるお食事とワインを楽しみつつ、気の置けない友人たちとわいわいがやがや、実機をいじりたおす(笑)。

●サイズの微調整が可能なユーザーフレンドリーなバックル

このディナーにゲストを呼ぶにあたって、わたしが書いたメールはこんな感じだった。
「ショパールの共同社長ショイフレ氏が会社とは別に徹底的にこだわった、おそるべき完成度の高い時計を、フェルディナンド・ベルトゥーというブランド名で作っております。
今回、これまでに発表した全7モデルとムーブメントが一堂に見られるディナーを、WATCH MEDIA ONLINEだけのために
開いていただけることになりました。ご興味お持ちでしたら、ぜひご出席いただきたいのでご連絡ください。」

宴の終了後、参加してくれたほとんどすべての友人ゲストから、「ディナーも時計も実に素晴らしかった」という賛辞の声をいただいたが、その印象はやはり、この方が駆けつけてくれたことが最大の要因だった・・・。



そろそろメインディッシュという頃に、大使館でのプレスカンファレンスを終えた、カール‐フリードリッヒ・ショイフレ共同社長と奥様のクリスティン・ショイフレ氏が、わたしたちのディナーに参加してくれた。会場がスイス大使館の近くのレストランに設定されていたのも、このためだったのである。

自身も時計愛好家として素晴らしいコレクションを持つショイフレ氏は、社長の顔ではなく、時計ファンとしてすぐさま私たちと打ち解けてしまう。実はヴァンサン・ラペール氏も生粋の時計マニアであり、こうなるともうディナーはたちまち時計OFF会のようになってしまう。
ゲストのひとりがショイフレ氏に自身の着用時計を見せると、たとえそれが他ブランドのものであろうとおかまいなく、素晴らしいものは褒め、さらにその機能について奥様にご説明を始めたりする。




●新作のレギュレーター。フェルディナント・ベルトゥーの歴史的マリンクロノメーターNo.7からインスパイアを受けたデザイン。オリジナルの図面と比較している画像はバーゼルワールドで撮影したもの。


そしてまた、ショイフレ氏はどんな質問にもにこやかに応じてくれた。なかには資本関係や後継者に関することなど、訊くのはいかがと思う質問もあったのだが、ドベリCEOは全然かまわずに通訳しちゃうし、ショイフレ氏もそれらに笑みを浮かべて答えてくれちゃうのだ。この両者の信頼関係も凄いと思った次第である。

もともと販売のためのディナーという意図もなく、実質は、スイスと日本の時計愛好家同士がコミュニケーションを深めるディナーというか、時計馬鹿が出会うとこうなるという典型的な宴となり、ビジネス的なプレッシャーは皆無のまま、デザートが出る頃にはショイフレ氏は席を移動し、参加者のほぼ全員と親しく時計談議に花を咲かせてくれることになった。


●友人たちの中では一番人気だったチタンケース・モデル



時計好きがこだわりぬいたとき、どのような時計が生まれるのか。
その答えをわたしたちは独立時計師と呼ばれる人々のパッションの中に追い求めてもいる。
しかし、独立時計師が突き当たりがちな、労働力や資金面の心配なしで、すべて満たされた環境が与えられたとしたら、どんな時計が生まれるのだろうか。
そんな、まったくの夢としか思えないような問いに対する答えのひとつが、「クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥー」という作品に他ならなのではないだろうか。

もちろん企業である以上、投資した資金を回収して利益を生むことが前提なので、これだけの完成度の作品となると、おいそれと買えるような値段ではないのも事実だ。しかし、時計に魅せられた者の胸にぐさりと刺さるあの感情と感覚に溢れた作品であり、「クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥー」はまさに、ショイフレ氏の率いるショパールでなければこの世に生み出すことのできなかった作品なのである。



まだまだ書きたいことは多々あるのだが、あまり書きすぎるとかえって伝わりづらくなることもあるので、今日はこの辺で我慢だ(笑)。





最後に、この素晴らしい一日に関わっていただいたすべての皆さま、カール‐フリードリッヒ・ショイフレ共同社長と奥様のクリスティン・ショイフレ氏、トーマス・ドベリGMをはじめとするショパール ジャパン・スタッフの皆さん、ヴァンサン・ラペール氏、そしてなによりも、この素晴らしい時間を共有してくれた我が時計馬鹿なる一番大切な友人たちへ、心からの感謝を述べたい。


ありがとうございました。





クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーに興味を持たれた方は
下記までお問合せ下さい。

ショパール ブティック 銀座本店
東京都中央区銀座 2-4-14
ショパールビルディング
03(5524)8972

boutique.ginza@chopard.jp


また、いきなり本店ブティックでは敷居が高いと感じる方は(笑)、
このブログのコメント欄に連絡先などお残していただければ
ご案内など含め、いろいろとお手伝い可能です。
お気軽にどうぞ!





by A-LS | 2018-06-01 03:39 | 時計いろいろ | Trackback | Comments(0)

オメガ、バーゼルワールド2018新作ハイライト②~オリンピック記念モデル+スピードマスター・ムーンフェイズ

前回記事(https://watch-media-online.com/blogs/1397/)ではまだまだ扱いきれなかった新作を続々紹介。
まずは、まだ感動の記憶も覚めやらない冬季オリンピックの記念モデル。
一部はバーゼル前から発表されていたモデルだが(https://watch-media-online.com/news/1196/ )、2018年オメガの代表作には違いないので、ここにまとめておきたい。


シーマスター オリンピック コレクション マスター クロノメーター



●1976年のインスブルック大会のストップウォッチからインスピレーションを受けたモデル



●ケースバックにそれぞれの五輪カラーをあしらったアルミニウムインナーリング
●1932~2028年までのオリンピック開催都市名、開催年を刻印


●スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定証付き

自動巻き コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.8800
パワーリザーブ55時間 15000ガウス以上の超耐磁性能
ケース素材/SS・5モデル:
(ブルーのパンチングレザーストラップ)+ブルーのインナーリング
(ブラックのパンチングレザーストラップ)+ブラックのインナーリング
(レッドのパンチングレザーストラップ)+レッドのインナーリング
(イエローのパンチングレザーストラップ)+イエローのインナーリング
(レッドのパンチングレザーストラップ)+レッドのインナーリング
各色とも限定2032本
直径39.5mm 厚さ11.76mm 60m防水 
価格 580,000円+税
4年保証【 入荷済】




シーマスター オリンピック コレクション セット マスター クロノメーター

●1948年ロンドン大会のストップウォッチからインスピレーションを受けたモデル
●ケースバックにそれぞれの五輪カラーをあしらったアルミニウムインナーリング
●1932~2028年までのオリンピック開催都市名、開催年を刻印
●特製ボックスに収められた5本セット、レプリカのミニチュアラストラップベル付

●スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定証付き
自動巻き コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.8806
パワーリザーブ55時間 15000ガウス以上の超耐磁性能
ケース素材/SS
(ブルーのパンチングレザーストラップ)+ブルーのインナーリング
(イエローのパンチングレザーストラップ)+イエローのインナーリング
(ブラックのパンチングレザーストラップ)+ブラックのインナーリング
(レッドのパンチングレザーストラップ)+レッドのインナーリング
(グリーンのパンチングレザーストラップ)、グリーンのインナーリング
直径39.5mm 厚さ11.76mm 60m防水
世界限定100セット 
価格:3,150,000円+税(5本セット)
4年保証 【 入荷済】


シーマスター オリンピック コレクション
マスター クロノメーター

●オリンピックの勝者に贈られる金・銀・銅のメダルをモチーフにしたモデル
●ボンベシェイプのエナメルダイアル


●スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定証付き
自動巻き コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.8807
パワーリザーブ55時間 15000ガウス以上の超耐磁性能 ケース素材/
(金メダルイメージ)18Kイエローゴールド(ブラウンアリゲーターストラップ) 1,850,000円+税
(銀メダルイメージ)18Kカノープスゴールド(ブラックアリゲーターストラップ)2,030,000円+税
(銅メダルイメージ)18Kセドナゴールド(ブラウンアリゲーターストラップ) 1,850,000円+税
直径39.5mm 厚さ11.98mm 60m防水 
4年保証 【 2018年春入荷予定】


ここからは高額モデルにも触れておこう。
100万アンダーでもこれほどの高品質のオメガに、500万円オーバーの大枚をお支払いすると、他ブランドではなかなか真似のできないほど、しっかりとした作りこまれた"間違いのない"タイムピースを拝むことができる。


シーマスター 300 マスター クロノメーター
天然石ダイヤルモデル

●ラピスラズリ・ダイヤル


●マラカイト・ダイヤル

●天然石(ラピスラズリまたはマラカイト)をあしらったダイアル
●ブルーまたはグリーンのセラミック製ベゼルリング
●スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定証付き

自動巻き コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.8913
パワーリザーブ60時間 15000ガウス以上の超耐磁性能
ケース素材/
Pt950(Pt950ブレスレット)、ラピスラズリ製ダイアル、ブルーセラミック製ベゼルリング
18KYG(18KYGブレスレット)、マラカイト製ダイアル、グリーンセラミック製ベゼルリング
直径41.0mm 厚さ14.65mm 300m防水 
価格 ラピスラズリ・ダイヤル 7,420,000円+税、ラカイト・ダイヤル3,770,000円+税
4年保証 【 2018年11月入荷予定】



スピードマスター ムーンフェイズ マスター クロノメーター プラチナ


●レッドアルミナ製(右)またはグリーンセラミック製(左)のベゼルリング
●プラチナ製のケース、ダイアル

●ムーンディスクにプラチナリキッドメタルの月
●スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定証付き
●バゲットカットのルビーまたはエメラルドのインデックス


自動巻き コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.9905
パワーリザーブ60時間 15000ガウス以上の超耐磁性能
ケース素材/

Pt950(Pt950ブレスレット)+レッドアルミナ製のベゼルリングとムーンディスク 8,120,000円+税
Pt950(Pt950ブレスレット)+グリーンセラミック製のベゼルリングとムーンディスク 価格8,930,000 円+税
直径44.25mm 厚さ17.05mm 100m防水 
4年保証 【 2018年11月入荷予定】



機会があれば、ぜひ実機を手にしてみてくだされ!








by A-LS | 2018-04-28 12:26 | 時計いろいろ | Trackback | Comments(0)

シチズン時計創業100 周年を記念して刊行される『寺山修司 時計をめぐる幻想』について

平成も終わろうとしている今の若い方々に、寺山修司という記号がどのような意味を持っているのかはよくわからないが、昭和、それも戦後と区分される時代を若者として生きた世代にとって、寺山修司は新しいカルチャー(カウンター・カルチャー)の代表みたいな存在だった。当時はアングラという言葉しかなかったが、今で言うサブカルチャーの先駆者であり、歌人、詩人、劇団主宰などといった多彩な表現において、常に本流とは異なるアプローチを志向し、時代を揺さぶる存在であった。

正岡子規や与謝野晶子など、かつて、歌人の言葉は国の行方にも大きな影響を及ぼした。俳人としてスタートした寺山は、そうした歌人の系譜の終末を看取ったような存在でもあったが、その分、言葉という表現を根本に置き、言葉にこだわり続け、結果、47歳という決して長くない人生の中で膨大な言葉(=作品)を残している。
あ、そうだ。アニメの「あしたのジョー」の主題歌を作詞した人といえば、今の若い人でもわかるかしら?
『あしたはどっちだ』 というアレだけど。

で、これは知らなかったのだが、1967年2月から1970年9月まで、27回に渡って、「Citizen Sales News」という当時のシチズン商事(現在はシチズン時計に合併)の社内報にまで、つまり当時のシチズンの営業マンたちに向けて、「時計」に関する物語やエッセイを連載しており、その自筆原稿の一部は県近代文学館(青森市)に所蔵されているという。

そしてこの度、2018 年5 月28 日に100 周年を迎えるシチズンが、その記念事業の一環として、『寺山修司 時をめぐる幻想』という書名で、この連載からの15編の物語に現在活躍中の画家の絵を加えた画集として、4 月2 日にシチズングループの出版社、東京美術から刊行した。
また、27連載のうちの残る12編は、シチズン営業マンに向けてセールスの心構えを綴ったエッセイだそうで、「セールスマン博物誌」という括りで同書の巻末に収録されている。ちなみに同稿は本画集が初公開となるそうだ。



寺山修司『寺山修司 時をめぐる幻想』
出版社:東京美術
定価:2,300 円 税
発売日:2018 年4 月2 日

【内容】
はじめに  知られざる貴重な作品群との思いがけない邂逅によせて  青森大学社会学部教授  久慈きみ代

Ⅰ 時計幻想館
魔女時計   絵 北川麻衣子
花時計    絵 山科理絵
だまし時計 絵 小川香織
見えない時計 絵 水野恵理
少女の時計 絵 奥村彰一
天文時計 絵 北見隆
天文時計★リフレイン 絵 川口起美雄
時計牢 絵 塩月悠
猫時計 絵 田嶋香里
蝶時計 絵 智内兄助

甦る寺山さんの言葉 映像作家 萩原朔美

Ⅱ 時計の歴史
日時計 絵 谷村友
方柱碑 絵 伊豫田晃一
火時計 絵 山本タカト
焔時計 絵 菅野まり子
振り子時計 絵 浅野勝美
小型時計 絵 阿部千鶴

制作を終えて
特別付録『セールスマン博物誌』


シチズンからのプレスリリースにはこうある。
『連載開始時の1967 年は、寺山修司が、日本の演劇史に輝かしい記憶を残した、演劇実験室「天井棧敷」を設立した年でもあります。彼は、既存の演劇スタイルに異議を唱え、常に新しいスタイルを追求し、演劇の可能性を広げることに精力を傾け続けました。その活動は、多くの表現者に影響を与え、彼の精神は、今尚、数々の作品の中に受け継がれています。
寺山修司の妖しく美しい「時計」をめぐる物語の世界に触れることで、ふだん何気なく過ごしている「時間」や、いつも身近にある「時計」について、新たな発見や豊かな考察が生まれることを、シチズンは願っております。』


まだ未読なのでレヴューは書けないが、寺山の故郷・青森を拠点とする東奥日報の書評によると、
『新刊本の挿絵は、鉛筆画で有名な小川香織さん、耽美(たんび)的な作風の山本タカトさんら現代の作家16人がそれぞれのエッセーの世界観に合わせて書き下ろした。絵は1編ごとに見開きの紙面いっぱいに描かれ、文章を読まなくても楽しめるデザインになっている。』とのことである。


確か、寺山の時計にまつわる言葉に、こういうのがあったと思う。

 時計の針が
 前にすすむと「時間」になります
 後にすすむと「思い出」になります…。(「思いださないで」より)


 人は「時を見る」ことなどできない。
 見ることができるのは、「時計」なのである。(「仮面画報」より)


まぁ確かに、自分は時計ばっかをみてるわけだが(笑)。
最後に、代表作「田園に死す」から、時計を材にした有名な句を。


 「売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野ゆくとき」







【問い合わせ】
東京美術
URL: http://www.tokyo-bijutsu.co.jp
by A-LS | 2018-04-27 17:28 | 時計いろいろ | Trackback | Comments(0)

バーゼルワールド2018、オメガ新作ハイライト

去年のバーゼルでもひしひしと感じたことだが、オメガというブランドのアプローチには、溢れるような"時計愛"が、まずある。
オリンピック・コレクションなどのように"今現在"を楽しむ時計、復刻シリーズのような時計の"普遍"を認識する時計、アポロ・シリーズや007のような"子供心や夢"まで積んだ時計、しかもそれらそれぞれに「時計馬鹿」でなければ思いつかないような、こだわりや遊び心やアイデアが散りばめられいて、作る側も楽しむ側も同じ土俵で楽しめる。

第一に、ブース周りの壁面展示が抜群に楽しい。



バーゼルでもひときわ大きなブースの壁面には、シーマスター ダイバー300Mの25年間の歴史展示や、007の映画のポスター、アポロ8号関連、さらにはオリンピックの聖火を運ぶトーチや、なんと金銀銅メダルまで見ることができる。



●オリンピックの聖火トーチと平昌オリンピックの金銀銅メダル





速報記事でも一部お届けしているが(参照: https://watch-media-online.com/news/1370/ )、なにせ200種類以上もあるそうなので、新作の中から気になったピースの実機画像を交えて、今年のオメガ・ハイライトを振り返ってみる。

どうしてもスピードマスターに目が行くのは許してほしいところで、まずはこれだろうか。

スピードマスター CK2998 パルスメーター
(311.32.40.30.02.001)

今回はパルスメーターを採用しているが、これはオリジナルのベゼルリングがパルスメーター、タキメーター、テレメーター、デシマルから選択できたという故事に倣ったもの。限定2998本。



●1959年のスピードマスターセカンドモデル“CK2998”にインスパイアされたデザイン
●シルバーとブラックの2トーンダイアル
●ベゼル上のスケールは心拍数測定用のパルスメーター表記。
手巻きCal.1861、 パワーリザーブ48時間
ケース素材/SS(パンチング加工を施したブラックレザー&ホワイトラバーストラップ)
直径39.7mm 厚さ14.37mm 50m防水 2年保証 【 2018年5月入荷予定】
価格 620,000円+税


つづいては、速報でも紹介しているこちら、
スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号
(311.92.44.30.01.001)



このシリーズはオメガの遊び心が炸裂するので名高いが、今回の凄さは、時計の表裏で月の表裏を表現しつつ、ムーブの地板には月のクレーターを思わせる処理が施されているところ。



実際のムーブを拡大するとこういうこと。
ダイアル側の地板にクレーター状の装飾+オメガロゴ。
ま、時計へのマニアックな想いがなければ普通ここまでできない。
月の裏側の漆黒をブラックセラミックで表現することや、アポロ8号のジム・ラヴェル飛行士の有名なエピソードなどは速報記事を参照してほしい。まさに"WE'LL SEE YOU ON THE OTHER ARTICLE"ってことで(笑)。

●ケース、ベゼルはブラックセラミック製
●ブラックスケルトン化されたダイアルとケースバック
●ムーブメントパーツの一部にブラックコーティング
手巻き Cal.1869、 パワーリザーブ48時間
ケース素材/ブラックセラミック(パンチング加工を施したブラックレザー&イエローラバーストラップ)
直径44.25mm 厚さ13.80mm 50m防水 2年保証 【 2018年8月入荷予定】
価格 1,040,000円+税


そして今年の主役、シーマスターからは、25周年を迎えるシーマスター ダイバー 300M。

シーマスター ダイバー 300M
マスター クロノメーター

ジェームス・ボンド映画でおなじみの人気モデルも第4世代目。今回のリニューアルでは、ダイヤルのウェーブパターンが復活し、すべてマスター クロノメーター認証付きだ。


42㎜と大きくなった新型は、べセルをセラミック+ホワイト・エナメル化するなど基本性能のUPに力を入れているほか、3時にあったデイトを6時へ移し針のシェイプ変更など、デザイン面でのリニューアルも目を惹く点だ。


そのほかにも、ラバー・ストラップの遊環にしっかり固定するための突起を作る工夫や、クラスプの前が1cmほど伸びて微調整を可能としたり、ブレスの装着感の向上など、ユーザー・ファーストの目線が嬉しい。

●遊環の工夫。またブレスも旧型(画像右)と比べると、ラグからまっすぐに落ちているのがわかる。


●25周年を迎えたシーマスター ダイバー 300Mをリニューアル
●セラミック製のベゼルリング
●ウェーブパターンをあしらったセラミック製ダイアル
●スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定証付き
●ケース素材とストラップなど、全14種のモデル
●ホワイトエナメルのダイビングスケール(一部モデル)

自動巻き コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.8800
パワーリザーブ55時間 15000ガウス以上の超耐磁性能 
直径42.0mm 厚さ13.56mm
300m防水 4年保証 【 2018年8月入荷予定】
価格 510,000円+税~1,040,000円+税



シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター
チタン タンタリウム
(210.60.42.20.99.001)

素材が変わると存在感も異るシーマスター限定ピース。世界限定2500本。
価格 1,390,000円+税
●25周年を迎えたシーマスター ダイバー 300Mをリニューアル
●コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.8806 搭載



●立体的なミニッツマーカーの18Kセドナゴールド製ベゼルリング
●レーザーエングレーブのウェーブパターンをあしらったグレード5チタン製ダイアル
●スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定証付き

自動巻き コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.8806
パワーリザーブ55時間 15000ガウス以上の超耐磁性能
ケース素材/グレード5チタン×タンタリウム×18Kセドナゴールド
直径42.0mm、厚さ13.56mm 
300m防水 4年保証 【 2018年11月入荷予定】



そしてSpecial Editons
シーマスター 1948 マスター クロノメーター


これは、今からちょうど70年前、1948年製のファーストシーマスターをイメージした限定モデル。(センターセコンド・モデル、スモール・セコンド・モデルともに1948本限定)
38㎜というサイズとヴィンテージ感満載のフォルムとシェイプにグッと惹かれる作品だ。

特に、センセコ・モデルの時針の短さとか、秒針の針先の曲がり具合とかどうよ、これ!

●オメガが1940年代にイギリス軍に納入した軍用時計の流れを汲むデザイン
●ボンベシェイプのシルバーオパリンダイアル
●スモールセコンドにダイアル外周のレイルウェイミニッツトラック、リーフ針(スモールセコンド・モデル)
●短めのセンター秒針にダイアル中央寄りのセコンドトラック、短めのドーフィン針(センターセコンド・モデル)
●特製ボックスにスプリングバーツールと替えのレザーとNATOストラップ付
●スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定証付き

自動巻き コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.8804(スモールセコンド)、Cal.8806(センターセコンド)
パワーリザーブ60時間(スモセコ) 55時間(センセコ) 15000ガウス以上の超耐磁性能
60m防水
ケース素材/スモールセコンド:SS(ブラウンレザーストラップ)
センターセコンド:SS(ブルーグレーレザーストラップ)
直径38.0mm 厚さ11.65mm(スモセコ) 11.20mm(センセコ)


そしてまたすごいのがこの収納ケース。時計を固定する方法が"超強力磁石"なのだ!!!
コーアクシャル・ムーヴメントならではの発想だ。

この時計に込められた平和への祈りなどの詳細は、速報ブログ参照のこと。
価格 スモールセコンド・モデル 710,000円+税
    センターセコンド・モデル 660,000円+税 
4年保証 【 2018年11月入荷予定】


レイルマスター マスター クロノメーター

続いて、レイルマスターから。ファッションセンスを感じた1本がこのレイルマスター。縦方向のブラッシュ加工を施したブルーのSSダイアル にブルージーンズレザーのNATOストラップがポップだった。

●過去のレイルマスターにインスパイアされたデザイン
●時分針、ロリポップ秒針、インデックスにライトグレーのスーパールミノヴァ
●スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定証付き

150m防水
自動巻き コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.8806 パワーリザーブ55時間 15000ガウス以上の超耐磁性能
ケース素材/SS(ブルージーンズレザーのNATOストラップ)
直径40.0mm 厚さ12.65mm 
価格 520,000円+税
4年保証 【 2018年7月入荷予定】



紹介したい作品はまだまだあるのだが、
とりあえずハイライト①はここで。
・・・・・to be continued !!

by A-LS | 2018-04-08 21:00 | 時計いろいろ | Trackback | Comments(0)

SIHH2018 カルティエ・ブースのその"奥"へ

SIHH期間中、とあるVIPのゲストのお供として、あまたある展示ブースの中でも最大の大きさを占めるカルティエブースの、そのまた奥の方(一般のプレスパスでは入れないところ)を見せていただく機会があった。



新作ではあっても、なかなか目に触れることのないスゴイ限定時計や宝飾時計がそこかしこに陳列されていて、それらを、お供の隊列に遅れないよう急ぎ足で、撮影しながら、しかも時折、新作と歴史的ピースが入り混じって展示されていることもあるので、どれが新作なんだかよく把握もできないまま、お供としてVIPルームに入ってしまったので、仕様とか価格とか、よくわからんことも多いのだが、とりあえず写真だけでも掲載しよう。


「Crush」。手巻き。世界限定50本(限定番号入り)。




上の画像のように、展示スペースが空いているは商談中という証。
ちなみに、VIPルームには一度に3個まで展示品の持ち込みが可能。VIPはそれを手に取りじっくり吟味できる。別の時計を見たいときは、返却した分だけ入れ替られるというシステムなのだ。


「Tank」の新作より。手巻きPTケース、ともに100本限定(限定番号入)



テーブルクロックのコーナーもあり、いろいろなモデルがあった。


この辺で、他でも紹介されているシリーズ。
パンテール ドゥ カルティエ ウォッチ(PANTHÈRE DE CARTIER WATCH)。

3連まで腕に巻き付ける18Kブレス。

そして話題作がこちら。「サントス ドゥ カルティエ ウォッチ(SANTOS DE CARTIER WATCH)」。女性に優しくワンタッチでストラップの交換可能な独自のクイック・スイッチ方式を採用、さらにメタル・ブレスは特別な道具もなしに、1リンク単位で調整できる「スマートリンクシステム」(特許出願中)を発明。

TPOや服に合わせて誰でも気軽に色をかえられるので、アクセサリーとしての幅を大きく広げた新機軸モデルだ。
ケースはSS、SSとYGのコンビ、YGそしてPGの4素材を用意。ストラップはカーフレザー、アリゲーターなどの素材を使用した全17色のヴァリエーションがある。





このスケルトンを含め、新作は全24モデルにものぼる!


そして宝飾系、ハイジュエリー・ウォッチ。
ただまぁ、値段とか石のこととか、調べ切れてはおりませんが・・・・。




以前に話題になった、宝石が揺れるセッティングの新作。





そして最後は、カルティエのキイ・キャラクター、パンテールくんのオンパレードで〆させていただこう。








そして三次元へ。背中のくぼみ部分に時計が。
さらにハイジュエリー系。




そんなパンテールの中でも、群を抜いて驚かされたのがコレ、新作の「レヴェラシオン ドゥヌ パンテール(=RÉVÉLATION D'UNE PANTHÈRE)」だ。

「え、パンテールくん、いないじゃん」と、この画像だけではなんのこっちゃわからないだろうけど、写真では右上に集まって見える金色のつぶつぶが、摩訶不思議なことに。文字盤の中に"パンテールくん”のお顔を作り上げるのだ!

とりあえず、ここは動画で。






仕組みとしては、ビーズと呼ばれる900個の粒子が透明な管の中をゆっくりと降りて行くのだが、一気に降りてしまわないよう、文字盤側は特別に開発した液体でみたされているという。

37mm径手巻きキャリバー 430 MC搭載。赤、緑、黒の3色があるが、赤と緑は世界限定100本(限定番号入り)。
価格は¥12,420,000(税込)とのこと。


野心作はまだまだ続く・・・・。
え、ベゼルまでソレなの!!!


全柄パンテール!!!


今日はここまで!

by A-LS | 2018-02-18 00:56 | 時計いろいろ | Trackback | Comments(0)

オーデマ ピゲ、SIHH2018新作の総て!~底知れぬ膨大な新作群を可能な限り実機でレポート

今年の(というか、「今年も」と言ったほうが正確なのだが)オーデマ ピゲのブランド・パワーにはすごいものがあり、圧倒的なヴォリュームの新作が発表されている。

そこでここでは、会場で行われたプレスカンファレンスと会場で配布されたプレスブックを参照しつつ、できるだけわかりやすいカテゴリー別に分類し、かつ、KIH氏blogに未掲載の新作モデルを中心に、可能な限り実機画像で整理していきたいと思う。

まずプレスブックの冒頭で自ら、『WITH MORE NEW WATCHES THAN EVER TO SHOW AT THIS YEAR’S SIHH ~2018 is fizzing with creative energy! (今年のSIHHでは今までにないほどの数の新作を発表~2018年は創造的なエネルギーで満ち溢れています!)』と明記するほど、自信たっぷりな宣言文から始まり、ブランドは、それら新作を以下のように分類して紹介していく。

①まだコンセプト段階だが、厚さわずか6.3mm、世界最薄の自動巻き永久カレンダーを搭載したロイヤル オーク RD#2。
②今年25周年というアニヴァーサリー・イヤーを迎えたロイヤル オーク・オフショアのカテゴリー。
③これは特に力を入れているように感じたレディース・ウォッチのカテゴリー。新しい素材や仕上げを採用したミレネリー、ダブルバランスホイールのオープンワーク、フライング・トゥールビヨンを搭載した女性用のロイヤル・オーク・コンセプト・モデルなど。
④メンズのフライング・トゥールビヨン
⑤クラシックの新解釈というスローガンのもとに、色、素材(異素材のミクスチャ―を含む)、加工、コントラストなどを、様々なリファレンスにおいて縦横無尽に組み合わせた、カラーと創造性に溢れた新作群。


まずは、カテゴリー①のロイヤル オーク RD#2からだが、これはKIH氏のblogでもたくさん扱われているので、重複を避けるため詳細に関してはそちらを参照していただきたい。
とりあえず画像を。

●41mm径のパーペチュアル・カレンダー。

●発明されたキャリバー5133搭載。上の画像(中央より右)に見える複雑に刻まれたギアによって、月末処理と閏年の処理を一枚のディスクで行うなど、目からウロコの発明を積み重ねて、自動巻きの永久カレンダーとしての世界最薄を実現。

まだ製品化されてはいないが、将来これのブラック・セラミックケース&ブレスとか出たらヤバイかも。


続いて、
ロイヤル オーク・オフショア25周年限定モデル
これもKIH氏blogほか、オーデマ ピゲからのニュースでも紹介済みなので、詳細は当該記事を参照されたい。
https://watch-media-online.com/news/1096/



●新作は45mmと径は大きめだが、思いのほか透け具合はよろしかった!

●25周年記念復刻モデル


また、「カモフラージュ」などのロイヤル オーク・オフショアのバリエーションとなる新作も、当然このカテゴリーに属するのだが・・・、

⑤の括りでも再登場するので、詳細はそこにまとめたい。



そして③のレディース・ウォッチのカテゴリー。
プレスカンファレンスでは、このカテゴリー部分にのみ、わざわざベナミアスCEOが登場。

「この10年、オーデマ ピゲのみならず、時計業界は男性のために時計を作ってきた。これは正当ではなかった」と、これまでの機械式時計=男性の趣味という方向性の変換を宣言。その結果のひとつとして、オーデマ ピゲのプロダクト・マネージャーには女性が起用されているのだということも明かしてくれた。このカテゴリーにおける重要な新作は3つだ。


・ロイヤル オーク ダブル バランスホイール・オープンワーク

これは2016年に41mm径で発表され、いまもなお注文が相次いでいるメンズ作品と同じキャリバーを使用しつつも、径を37mmという女性向きダウンサイジングしたもの。ピンクゴールド・ケースのモデルと、人気のフロステッド加工を施されたホワイトゴールド・ケースの2種が発表された。時計仕掛けに興味を覚えた女性が、直接的にその深淵を覗くことが出来る作品として、今年のコンセプトを最も象徴的に表現した作品と言えるのかもしれない。

●WGフロステッド・ゴールド



●ピンクゴールド・ケース

女性の腕をお借りしてのリストショット。

●どちらのケースも日本人の細腕にフィットすると感じた。

●41mm径モデルとの比較




・ロイヤルオーク コンセプト フライング・トゥールビヨン

ロイヤルオークコンセプトの16年の歴史の中で、初のレディースモデルであり、初のフライング・トゥールビヨンでもあるという、"初尽くし”の作品。モデルには2種類あり、38.5mmという理想的な径に、ひとつはブリリアントカット・ダイヤ、もうひとつにはバゲットカット・ダイヤがセッティングされている。
●バゲットダイヤ・セッティング



●ブリリアントカット・ダイヤ・セッティング


●ダイヤ装飾、文字盤部の高低差…ともかく凄すぎます。



レディース部門の最後のひとつは、ポーランド風メッシュ・ブレスや、MOPダイヤル、部分的なフロステッドゴールドなどをミクスチャしたミレネリーだ。
だがこれはすでにニュースとして紹介しているほか、https://watch-media-online.com/news/1126/
KIH氏blogにも詳しいので、実機はそちらを参照していただき、ここでは、ミラノ式(ミラネーゼ)とポーランド式という、2つのメッシュブレスの違いを説明しておこう。


ブレスの目が交差して双方向に「✕」字状に並ぶのがポーランド風。(ミラネーゼは同方向のコイルが縦方向にならぶ)。
これは、下の画像にあるのように、コイル状に細工された貴金属を編み上げていくからなのだ。当然、技術的にもポーランド式の方が難しいとされている。




次なるカテゴリー、④のメンズのロイヤルオーク コンセプト フライング・トゥールビヨン GMTも、KIH氏blogでトップに紹介されているので、ここではちょこっとの扱いで。

ベゼルはブラック・セラミックというコンテンポラリーな素材であり、文字盤デザインも非常にハイテックだ。
新しい世代へ向けた未来志向のタイムピースと言えるのかもしれない。


そして最後のカテゴリーへ!
「クラシックの新解釈」という名のもとに、色、素材(ミクスチャ―を含む)、加工法、コントラストなどを様々なリファレンスにおいて縦横無尽に組み合わせ、カラーと創造性に溢れた新作群を総称するカテゴリーなのだが、これが途方もない数なのである。

やはり25周年ということもあって、オフショアのバリエーションが多いようだが、まずはセラミックの大物!


ロイヤルオーク オフショア グランド コンプリカシオン
ROYAL OAK OFFSHORE GRANDE COMPLICATION

オーデマ ピゲが「グランドコンプリカシオン」を名乗るとき、それは、ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダー、クロノグラフ、スプリットセコンド・クロノグラフという複雑機構の全部乗せを意味する。
44 mmのロイヤルオーク オフショア で、ケースのみならず、プッシャー、リューズ、プッシャー・ガードなどにもセラミックが使われている。バリエーション違いとして、ブラックとホワイトの2色が発表されている。




ロイヤルオーク トゥールビヨン クロノグラフ オープンワーク
ROYAL OAK
TOURBILLON CHRONOGRAPH OPENWORKED

これもスゴイ!
ブラック・セラミック・ケース&ベゼルに、サファイアクリスタルを通して、香箱・テンプ・輪列・トゥールビヨンブリッジ・地板を可視化した、実に最近のAPらしい強力な作品。44mm。

ブラック・ラバ―ベルトのサイドにあしらわれたハイライトカラーには、グレー、ブルー、グリーン、ゴールドの4色があり、お好きな色を選ぶことが出来る。


ストラップ・カラー各色につき25本ずつという、希少な限定モデル。



ロイヤルオーク オフショア 自動巻きクロノグラフ
ROYAL OAK OFFSHORE
SELFWINDING CHRONOGRAPH

KIH氏のblogでは、ピンクゴールド・ケー&ブレスと、チタン・ケース&ブレス(2つともおそらくグレー・ダイヤル)と、カーキ&迷彩色ラバーの「カモフラージュ」が紹介されていたが、このカテゴリーでは、異素材を組み合わせて生まれるコントラストの愉しみを追求した結果なのか、新作のバリエーションは奥が深すぎて、ちょっとヤバイのである。種類が多すぎて、実機写真がないものも多いのだが、とりあえずプレスブック通りに紹介していくことにしよう。

まずKIH氏も掲載していた「カモフラージュ」。これは44mmでSSケースで、ベゼルとプッシュ・ボタンがグリーン・セラミック、さらには迷彩色とカーキ・グリーンのラバーベルトが純正という斬新なもの。




42mmのSSケースに、メガ・タペストリーのインディゴブルー文字盤、それに合わせてリューズ、プッシュボタン、ベゼルにブルーセラミックを配した鮮やかなオフショア。


42mmのチタンケース。メガ・タペストリーのグレー文字盤に合わせたグレーセラミックが、リューズ、プッシュボタン、ベゼルに使われている。



ロイヤルオーク オフショア ダイバー
ROYAL OAK OFFSHORE DIVER

18Kのピンクゴールド・ケースにチタン・ベゼル、リューズにグレーセラミックというプレシャス・メタルの特性をセンス良く配したスタイリッシュなダイバー。42mm径。




ロイヤルオーク トゥールビヨン エクストラ・シン
ROYAL OAK
TOURBILLON EXTRA-THIN

エクストラ・シンのトゥールビヨン。文字盤にサンバースト模様を採用。プラムカラー・ダイヤルなど3種が発売。41mm径。

ケースのヴァリエーションは右から、SS、ピンクゴールド・ケース、プラチナ+バゲットカット(グラデーション)サファイヤ。





ロイヤルオーク フロステッド・ゴールド
ROYAL OAK
FROSTED GOLD

人気のフロステッド・ゴールドを施した32mm(オートマチック)と、32mm(クォーツ)の2モデル。




ロイヤルオーク "JUMBO"エクストラシン
ROYAL OAK
“JUMBO” EXTRA-THIN

そしてそして、実はコレが一番注目を浴びている限定モデルだったりするロイヤルオーク"ジャンボ"エクストラシン。
15202がチタンケースにプラチナ・ベゼルという、実に「品」と「筋」のよいスタイルで登場。
あんまりにもカッコ良いので、コレばっか写真撮ってしまった(笑)。39mm。




プチタペストリー模様のスモークブルー・ダイヤル!
プラチナベゼルへの映り込みも美しい!! 世界限定250本。




ここまでかなりのボリュームを紹介してきたつもりが、それでもまだまだ終わりが見えないのが、今年のオーデマ ピゲの勢いの所以なのである!
ロイヤルオーク クロノグラフのプラチナケース+黒文字盤+PTブレス仕様という渋い作品や、カラフルな37mmのレディース・ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ、ロイヤルオークの18Kケースにダイヤベゼルや、色とりどりのダイバーなど、カタログ・アイテムだけでも、まだまだ20種類以上あるのだ。







これに加え、各国のブティック限定など、あまり表に出てこないモデルなどもあったりするので、その全貌を掴むのはホントに困難かもしれない。
(あまり書けないが、日本限定でも超ド級のモデルが存在している! また、プレスブックには明記されていないが、実機の裏にはリミテッド・エディションと書かれたモデルなどもあったので、詳細は正規販売店もしくはブティックにお問い合わせください。)

冒頭で書いた、「オーデマ ピゲのブランド・パワーにはすごいものがある」という意味が、この圧倒的ヴォリュームのレポートで、かなり伝わったのではないだろうか。
だがしかし、これでもまだ一部にすぎないなのだ!

恐るべし、オーデマ ピゲ!!
by A-LS | 2018-02-11 21:08 | 時計いろいろ | Trackback | Comments(0)

時計購入お手伝い~「ロレアート」の巻

こういう時計のサイトをやっていると、ご購入に関する相談を受けることも、ままある。

ユーザー目線の時計ニュース・サイトを旨としているWATCH MEDIA ONLINE~つまりもともと、ユーザーのために始めたサイトだけに、こういうご依頼は大歓迎!
https://watch-media-online.com/

そんな実例を少し紹介。

数か月前の話になるが、都内在住の知人女性から時計購入の相談を受けた。

『ジラールペルゴ「ロレアート」が気になっているので、いろいろなヴァリエーションを見られるお店を教えていただけないか』ということだった。


●こちらがお探しだった「ロレアート 34mm」

ならば、当サイトにShop Newsも書いていただいているアワーグラス銀座がジラールペルーゴの正規販売店なので、早速、「アワーグラスさんをご紹介しましょう」と応じると、「え、アワーグラスさん、(希望は)ロレアートなんですけど、大丈夫でしょうか・・・・」と、なにかとても心配そう。

気になって、その理由を訊ねてみたところ、合点がいった。

ロレアートに興味を持って以来、ご自分でもネットでお調べになったようで、ネットで検索した際に、ジラールペルーゴ正規店のアワーグラス銀座も当然ヒットしたので、そのHPへ飛んでみたそうなのだが・・・・。

ではその検索の結果、
彼女が見たものをご一緒に検証してみましょ。

まずTOPページ: http://www.thehourglass.co.jp/
ここまでは特に問題はなく・・・・




メニューからWATCHを選択:http://www.thehourglass.co.jp/watch/
するとブランドが表示され・・・・・。



その中から「GIRARD-PERREGAUX」を選択:http://www.thehourglass.co.jp/watch/brand/girrard-perregaux/
クリックしてみると、なんとその先には・・・・、


掲載モデルは4点(12月1日現在)!

しかも、その知人女性が覗いた時には、後ろの2つのモデル、3000万円の「1966ミニッツ・リピーター」と5100万円の「1945スリーゴールドトゥールビヨン・バゲット・ダイヤ」しか掲載されていなかったということで、そのモデルのあまりに桁違いな価格に、正直ビビったのだそうだ。無理もない(笑)!!


しかし、"世界初の「ジラール・ペルゴ・マスター」” が在店するアワーグラスさん、連絡してみると「ロレアート34mm」も各種取り揃えているとのこと。

そこで、知人女性に比較検討したいモデルを確認して、それらを他店の在庫状況と比べてみたところ、その時点ではアワーグラスさんの在庫が最も豊富ということがわかった次第である。

しかし、さすがアワーグラスさんである。
「これらモデル以外にも各種モデルを取り揃えております・・・」とか、ページの端っこにでも書いておいても損はないところ、他店にはない超複雑時計を特徴とするとの矜持を示しつつ、しかし、在庫はエントリーモデルから豊富にあるという、この心意気たるや!!


さて、その当日は同席できなかったのだけれど、こちらの知人女性は、青文字盤とシルバー文字盤、ベゼル・ダイヤの有り無し、SSブレスとアリゲーター・ストラップなど、それらの各種パターンを店頭で比較検討した結果、冒頭にも載せたこちらのモデルを選ばれたとのこと。






これは8月に日本先行発売されたモデル。
バーゼルで発表されたロレアート34mmのSSモデルはダイヤモンド・セッティングされていたのだが、このモデルはダイヤを省くことで、オリジナル以来のロレアートのアイコンである八角形ベゼルがよりクリアになっている。
その結果、スポーツ・ウォッチとしても、ドレス・ウォッチとしても両立可能な、洒落た印象がさらに強くアピールされていると感じる。心臓はクォーツだが、パリの石畳を意味する“クル・ド・パリ”で飾られた凝った文字盤や、アリゲーター・ストラップ、瀟洒な御箱まで、お値段以上の高級感が漂う素敵な作品。

<ジラール・ペルゴ> 「ロレアート 34MM」
(Ref.80189-11A132-CB6A)
SSケース:直径34mm/3気圧防水/クオーツ
シルバーとブルー文字盤の2モデル
価格 680,400円(税込)





アワーグラス名物のシャンパンでの納品式もしていただいたそうで(笑)、

本当におめでとうございました!










時計にはその値段では決して測ることのできない素晴らしい価値があります。
想い出や、出逢いや、愉しみや、繋がりなどなど、WATCH MEDIA ONLINEではそういう想いを大切にしていきたいと思っておりますので、時計にまつわる様々なストーリーを広く掲載していきます。

ご意見・ご質問にも、出来る限りこたえていきたいと思っておりますので、
これからも宜しくお願い致します。

by A-LS | 2017-12-02 20:39 | 時計いろいろ | Trackback | Comments(0)

GPHG (Grand Prix d'Horlogerie de Genève)2017 ファイナリスト・ウォッチ

最も信頼度の高い「年間ベスト時計賞」とされるGPHGこと「Grand Prix d'Horlogerie de Genève」
その全12部門各賞ファイナリストが発表となった。

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Ladies'



Ladies’ High-Mech



Men’s



Chronograph




Tourbillon and Escapement



Calendar



Travel Time



Mechanical Exception



“Petite Aiguille” 



Sports



Jewellery



Artistic Crafts




部門別に各賞の受賞時計が決まり、そしてその中から大賞にあたる1本、「"AIGUILLE D'OR"」が決定する。
以下のURLで、各ファイナリスト・ウォッチそれぞれの情報が見られる。
http://gphg.org/horlogerie/en/gphg-2017/preselected-watches

予想を愉しみつつ1個1個をクリックして見ていくと、今年の傾向や流行をあらためて振り返ることもできるかもしれない。

最終的な受賞が発表されるのは11月8日、ジュネーヴのThéâtre du Léman にて。
また、このファイナリスト作品は、10月3-4日のミラノを皮切りに以下の日程で世界各地を巡回するので、
機会のある方はご覧いただきたい。

ミラノ   10/3-4
メキシコ 10/12-18
台北 10/26-27
ジュネーヴ11/1-12(この間の8日に受賞作の発表)
ドバイ 11/17-20 (ドバイ・ウォッチウイーク似て展示)



元記事はこちら






by A-LS | 2017-10-01 01:37 | 時計いろいろ | Trackback | Comments(1)

ユリス・ナルダン新作 マリーン トルピユール、世界最速の実機展示・発表会


リストウォッチの世界、過大評価されるブランドもあれば、もっと評価されてもいいのではと思うブランドもある。

個人的な感覚からすれば、ケリング参画以降のユリス・ナルダンは、もっと評価・注目を集めてしかるべき存在だと思うし、歴史的にも、このメゾンの開発力には目を見張るべきものがある。有名な例を挙げれば、当節あたり前となりつつある新素材、シリコンを世界で初めて腕時計の心臓部に搭載したのは、ユリス・ナルダンのシリシウム製脱進機を備えた腕時計「フリーク」だった。2001年のことだ。
また、今年からSIHHに参加したユリス・ナルダンが、創立以来の誇りとしてアピールしていたのは、3つの基本的アドバンテージ、①マニファクュール ②イノヴェーション ③サヴォア・フェール(ノウハウ)の3つで、それを『ユリス・ナルダンの3つのDNA』と表現するほど、自社開発と革新に力を注いできた。

そんなユリス・ナルダンから、2017年ジュネーブサロンでもお披露目されていなかった新作モデルを、『全世界に先駆け日本で発表いたします!』、という報を受け、駆けつけた次第である。


そこで発表されたのが、この「マリーン トルピユール」だ!





本題に入る前に、少し補足が必要かもしれない。

なぜなら、多くの方が、「ん? …新作? 昔ながらのユリス・ナルダンの定番モデル、マリーンクロノではないの?」とか、もしくはかなりなユリス・ナルダン通でも、「あれ、これはSIHHで発表済みのヴィンテージ・デザインのマリーン 1846モデルでは?」などと思う可能性がないとは言えないからだ。

まず、マリーン クロノメーターとの相違は、写りが悪い画像で恐縮だが以下のような感じである。



同じキャリバー(UN-118)を搭載しながら、比べられている43mmモデルとは1mm、昨年発表の「マリーン クロノメーター マニュファクチュール45mm」モデルからすると3mmのサイズダウンを達成。さらに図のシルエットを見ていただければ明らかなように、厚みにおいては3mmに近いスリム化を果たし、重さにおいては35gもの減量を実現している。
つまり、よりスリムに洗練されたデザイン性を持つ、新世代のマリーン クロノとも言えるモデルなのである。

では、今年発表されたマリーン 1846 (ブランドの 150 周年記念として発表された伝説の1996 年モデルをベースに、最新のシリシウム技術により制御されるUN-118 ムーブメントと、古典の象徴であるグラン・フー エナメル文字盤を合わせた、歴史あるユリス・ナルダンならではの新旧合体・温故知新的モデル!)との違いは如何か。それを見別けるのはさらに難しく、具体的には、エナメル文字盤とコインエッジをフィーチャーしたケースデザインの違いであり、すなわちそれは、若き新世代へ贈るための、コストパフォーマンスの差となってもいる。


●マリン トルピユール(左)SSケース・価格800,000円(税抜)、マーリン1846(右)SSケース・グランフーエナメル文字盤・価格1,140,000円(税抜)

フェイスの違いに注目するならば、「マリーン1846」の奥行きあるケースとの高低差に凝縮されたエナメル・ダイヤルが重厚感を感じさせるのに対し、より視覚的にも軽やかなインデックスを備えた若い世代へ向けの「マリン トルピユール」という、ユーザー層に対してのデザイン意図の差だろうか。

これでやっと、「マリン トルピユール」が、SIHH未発表の新作ということがご理解いただけただろうか。

実は、わたしもここまで書くにあたり、事実関係をいろいろと確認するため、ブランドの資料やHPを何度も見たのだが、書式や項目が統一されてなかったり、資料によって分類が違ったり、解かりにくいことこの上もなく(笑)、ここまで書くのに3日間余りを要している。しかもこの「マリーン トルピユール」の資料が事前にメディアに配布されていて、本サイトでも7/3付のニュース扱いで掲載ズミだったりで、全世界先行発表の真意はどうやら世界初の実機公開ということであって、そのインパクトはかなり削がれている。
時計の機構に関してはあんなにも革新的なブランドである一方で、製品のプレゼン能力などに関してはとっても不器用というこのアンバランスさは、変質的ブロガーにとっては、実は堪らない魅力だったりもする。時計作り以外は苦手かもしれない(笑)、"根っからの時計馬鹿メゾン”感が満載な仕事ぶりに接すると、そんな彼らの苦手な部分をともかく全力で解かりやすく紹介して差し上げたいと思ってしまう偏執的な質が当方にはあるので、このユリス・ナルダン、ちょっと全力で応援してみたい!

さて、「マリーン トルピユール」である!
モデルのコンセプトは、ここまで何度か触れたように、新世代へ贈る"マリーン クロノ”の新提案というイメージだ。





挨拶に立った輸入代理元ソーウンドジャパン代表取締役社長の岡部氏からも、まずユリス・ナルダンにおけるクロノメーター懐中時計の歴史が語られた。

揺れる舟の上でも常に水平を保つジャイロ機能を組み込んだボックス型のマリンクロノメーター(下の画像・右:展示ではデッキ・クロノメーターと表示)と、それを補正するための鍵付きのマホガニーのケースに収納されたデッキウォッチ(展示ではトルピユールと表示)も会場に展示されていたが、今回の新作「マリーン トルピユール」は、このデッキ・ウォッチ(下の画像・左)をイメージしたものだ。


20世紀の船舶の船長たちは、このポケットウォッチ型のデッキウォッチ(トリピユール)をポケットに忍ばせて颯爽と船を指揮していた。"21世紀の今、若い世代はこれからの人生への船出に際して、このマリーントリピユールを腕に付け、自らの人生を颯爽と生きてください”、というのがブランドの意図なのはここまで何度か触れているところではあるが、20世紀の世代としてまさに老婆心ではあるものの、このトリピユールの役割の詳細について一言付け加えさせてほしい(笑)。

船舶において、自らの位置を把握するうえで、時間と速度と方位は欠かせない要素であり、そのために船の主時計であるマリンクロノメーター(上の写真の右のデカい方)が精確であることは必須であった。
そのためトリピユール懐中時計は、一船舶に対し3個ずつ割り当てられていた(ドイツでは法律で義務づけられていたという)。その理由は、もしトリピユールを一個しか積んでいなければ、マリンクロノメーターと違ったときにどちらが正しいかわからない。しかし3個あれば、一個の時間が狂っても残りの2個で多数決的に補正できるという考え方だ。
それほど大事なものだったので、みだりにリューズや時分針を動かせないように、鍵のかかる箱に収納され、そのカギを管理したのが船長(もしくは一等航海士)だった。またこうしたマリーンクロノメーターとの関係性によって、ゼンマイの巻き忘れがないよう、パワリザーブ表示という機能が発展したのである。
これ以上書くと長くなるので、興味のある方は、以下の個人ブログを参照していただきたい。
http://alszanmai.exblog.jp/21850490/


テーマとスタイル(外装)に続いて、もうひとつ触れておかねばならないのは、このマリーン トルピユールの心臓部ともいえるキャリバーに、ユリス ナルダンのマニファクチュール・ムーブメントUN-118が搭載されているということだ!
2007年10月の開発着手から、延べ開発期間5,600時間、総計220個にもおよぶ試作サンプルを経て2011年に完成。2012年のバーゼルワールドで、絶対的主力モデル「マリーン クロノメーター マニファクチュール」に初搭載され、以後、ブランドの主力ムーブとして拡張・発展している名作キャリバーなのだ。

●UN-118 について解説するユリ・スナルダンのカスタマーサービスマネージャーの田澤氏


若い世代に向けた求めやすい価格帯の時計に、渾身にして最先端技術の自社ムーブを入れてしまうところ、これぞまさに、"根っからの時計馬鹿メゾン”感満載の、ユリス・ナルダンの良い仕事の証左そのものであると言える。

まずすごいのは、このキャリバーのエンジンにはユリス・ナルダンが開発した最新機構、ダイヤモンシル・テクノロジーが使われていることだ。"ダイヤモンシル”とは人工ダイヤモンドでコーティングしたシリシウムで、これをアンクルとガンギ車に採用することで、①衝撃に強い、②磁気を帯びない、③熱に強い特性を獲得、すなわち金属疲労という概念からの解放を実現している。さらなる利点を挙げるのならば、注油不要、腐食に強く、超硬質にして軽量、しかし弾性があるため複雑な形状デザインへの加工が可能。ヒゲゼンマイもシリシウム製で、調整機能にはフリースプラングを採用している。
●Cal.UN-118(自動巻き)。クロノグラフにも匹敵する246個もの部品で構成されており、パワーリザーブは60時間。100m防水を実現。28,800振動C.O.S.C.認定クロノメーター取得+6日間におよぶ独自の"ULYSSE NARDIN CHRONOMETER & PERFOMANCE(ユリス・ナルダン・クロノメーター&パフォーマンス証明)"にも合格。


下の画像は、文字盤側からムーブメントを見た図。3つのブリッジから成っていることがわかると思うが、これが非常に合理的な分割で、上側が時分の輪列、左がパワーリザーブ、右がデイトなどのカレンダー部分としてそれぞれが役割別に独立しており、つまりメンテナンスしやすく修理の簡便化までよく考えられた設計であるほか、これらの分割によって、高負荷がかかるパーツがないようにギアを組むことを可能としている。


一番大きなブリッジにカレンダーを納め、年次カレンダーなど新たな機能のための大きなスペースを保持することを可能とするなど、将来的な拡張性も非常に高い。
あ、そうそう、言い忘れているが、UN-118のカレンダーはリューズによる進み戻しの調整が可能なのだ!

ユリス・ナルダンが自社の技術力・製品力に自信を持つ証しとして、すべての時計に5年間の保証をつけているのだが、宣伝に不器用なユリス・ナルダンのこと、この情報もそんなに浸透していないかもしれない(笑)。

マリーン トリピユールのラインナップ展開は以下の通り。
PGモデル以外は100万円アンダーで、このクラスの機械式時計としてはおそるべきコストパフォーマンスを実現している!





個人的には青文字盤がヤバイ(笑)、しかしブレスも捨てがたい・・・。









【ユリス・ナルダン】関連記事。合わせてお読みください。

https://watch-media-online.com/sihh/377/ SIHH実機速報

https://watch-media-online.com/news/739/ マリーン1846ヴィンテージ

https://watch-media-online.com/news/806/  マリーン トルピユール プレスリリース






WEBSITE

http://jp.ulysse-nardin.com/

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【お問い合わせ先】
ソーウインド ジャパン株式会社
ユリス・ナルダン
03-5211-1791
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by A-LS | 2017-07-24 19:31 | 時計いろいろ | Trackback | Comments(0)