リズムと時計
以前は本業の関係で週の3~4日は、このようなライヴ空間で取材をしていたことが懐かしくもあるが、
そのせいもあって体を壊し、仕事のスタンスを変えてからは、クラシックやアコースティックなど耳に負担の少ないライヴが主となり、
いわゆるロックやポップスなどのライヴに足を運ぶことは、年に数えるほどとなった。
この日のライヴは着席で観られる女性アーティストのものだったが、
盛り上がった拍子に客席がスタンディング状態となり、曲に合わせた手拍子が始まった。
これがなかなか面白いのは、客席の手拍子にはいろんなパターンがあって、絶対に全部は揃わないことだ。
周囲の様子をみているだけでも、
合っている方、遅れている方、少しずつ遅れていく方、少しずつ早くなっていく方、ちゃんと休符を空打ちしている方、
実に様々である。
正確なリズムをキープする訓練のひとつには、下半身、特に膝で「8」か「16」のリズムを取って、それを基本に手拍子を打つというのがある。
これがうまくできるようになると、変拍子でない限りは(ま、変拍子で手拍子を要求するアーティストもおるまいが...)ほぼ正確にリズムをキープできるようになるハズである。
で、ここでふと、これが時計ブログであることに気づく(笑)。
しかし実は、手拍子と時計とには思わぬ因果関係があるのだ。
というわけで、ややこじつけ気味ながら(笑)、ここからが本題。
機械式時計に関しては・・・、
手拍子や拍手は禁物なのである!
いかに耐震機能があるとはいえ、あれは天真を折れにくくする機構であって、一定の律動を刻んでいるテンプに激しいテンポで打刻振動を与える拍手はたいへんな悪影響を及ぼすばかりか、激しい振動がカムの伝導の瞬間に加えられたりすると、歯車がずれるなどの深刻な障害が発生しないとも限らないし、手拍子のような絶え間なくリピートするパターン干渉は、真回転に対して逆転の動きを発生させることもある。
スタンディングのライヴなどでの汗も危険だが、それ以上に、忘年会などが頻繁にあるこの時期、二次会のカラオケなどでの拍手や手拍子の末に時計が動かなくなるということもままあることなので、よくよくの注意が肝要である。
・・・という、起承転結がなんとなくつながって目出度し目出度しな、お話でありました(笑)。
写真は、前日のブログで載せ忘れた「1815UP&DOWN限定」PGケースのリストショットで。
明日からはいよいよ師走・・・早いよなぁ…。