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グラスヒュッテ・ブランド Bruno Söehnle(ブルーノ・ゾンレー)

我が陣営の聖地(笑)、ザクセン州グラスヒュッテには合わせて11の時計ブランドがあります。

当ブログでは、過去そのうちの9つを紹介してきましたが、残る2つのうちのひとつ、Bruno Soehnle(ブルーノ・ゾンレー)が、この度ブルーノ・ゾンレージャパンのドメインで日本語HPを立ち上げました。

自社アイテムやムーブメント紹介が充実しているのは言うまでもありませんが、その他企画ページも盛り沢山で、ドイツ時計ファンとして非常に愉しめる内容になっています。




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※画像はグラスヒュッテの伝統的な3/4プレートの手巻きムーブメントを搭載した限定モデル「メカニック V 」(Ref.17-11100-227)HPより引用




たとえば、グラスヒュッテの歴史を簡潔にまとめたページや、時計博物館の画像ツアーがあり、なかでも一番興味深かったのは自社工場の紹介ページ。
「真鍮の無垢材が工場に入ってから時計の完成品になるまでを段階的に撮影」した写真によって、同社の時計製作のプロセスがつぶさに開示されています。


ブルーノゾンレーは、2000年に生まれた新しい会社です。
せっかくですから、以下、同社HPからその歴史を引用しましょう。

『創設者のブルーノ・ゾンレーは1940年、ドイツのヴルムベルク生まれ。14歳の時、電気技師の見習いとしてキャリアをスタートします。
4年後、兄の誘いで時計業に転職、第二次大戦終戦後、ゾンレー兄弟はクロックの製造、卸業の他、腕時計の卸業、外国時計の修理代理店まで事業を広げ、精力的に活動しました。
しかし、1970年代後半のクォーツ革命によりドイツの時計産業は大打撃を受けます。この時、多くの時計会社が消滅しました。ゾンレー兄弟の会社も例外ではなく、またこの時期に2人の兄が相次いで亡くなるという不幸に見舞われます。ブルーノ・ゾンレーはこの困難な時期をクロック製造部門の閉鎖、腕時計の卸業や修理代理店で乗り切ります。この働きにより、会社はドイツ最大の規模にまでなりました。
やがて1990年、ドイツ東西の再統一を機にグラスヒュッテが再びドイツ時計の生産地になりました。困難な時代を乗り切ったブルーノ・ゾンレーはついに2000年、自身の名を冠した会社をグラスヒュッテに創設します。

「私たち兄弟はグラスヒュッテの技術で腕を磨きました。ドイツが東西に分裂していた時もその技術、精神を忘れたことはありません。グラスヒュッテに会社を設立する——それが私たちの長年の夢でした。グラスヒュッテのクラフトマンシップ・品質を継承するのがブルーノ・ゾンレー社の時計です」

ブルーノ・ゾンレー社はグラスヒュッテの厳しい製造規定に基づいて自社製ムーブメントを登載する時計を製造しています。ドイツをはじめとして世界各国に愛好家がおり、現在、ブルーノ・ゾンレーの時計は40ケ国に輸出されています。
2013年、ブルーノ・ゾンレーは時計産業での活動55周年を機に会長に就任、現在は長女のステファニー・ゾンレーが社長として活躍しています。』



あと少しだけ自分が知っている範囲で補足しておきます。
・会社の設立は、創設者ブルーノ・ゾンレー氏の60回目の誕生日だったそうです。
・本社は、かつてランゲと並ぶグラスヒュッテ時計の双璧と言われたユリウス・アスマンの旧工房で、2006年に買収しました。
・草創期には伝統的なクラシック・フェイスの時計にクォーツ・ムーブメントを搭載したモデルが主流だったのですが、2008年から機械式時計の生産に着手(自社ムーブメントは3/4プレート)、以降、リーズナブルな価格帯のグラスヒュッテ時計として、ドイツ国内に浸透・定着しています。



サイトのURLは以下ですので、ぜひ、ご覧になってください。

http://www.brunosohnlejapan.com/




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さて、ブルーノ・ゾンレーのHPを読みますと、
「法律によって定められたグラスヒュッテの厳格な品質規格基準を満たす」という表現がよくでてきますが、良い機会なので、これについて少し触れておきます。


上のブルーノ・ゾンレーのロゴにも、そしてお馴染みのランゲ&ゾーネのロゴにも見覚えのある「Glashutte/SA」という表示がありますが、実はこれは誰でもが勝手に付けられるものではなく、グラスヒュッテ市が定めた厳格な品質規格を満たしていることを保証するマークであり、これこそがグラスヒュッテの時計である証なのです。

たとえばスイスには有名なジュネーヴシールという規格がありますが、それと似て非なる点は、グラスヒュッテの場合、この規格が法律で定められているということです。

おおまかに以下のような規定が定められております。

■時計自体が上等な品質で作られていて、グラスヒュッテの伝統及び名誉を誇れる商品。
■ムーヴメントを含む時計全体の55%以上がグラスヒュッテ市内の工房で作られた時計。
■ケーシング、組み立て、精度検査が、全てグラスヒュッテ市内の工房で行われている事。

※実際はもっと細かい決まりがありますが、これらを満たすことなく「Glashutte/SA」の表示をした場合、法律違反として重い罰則が科せれるのがジュネーブシールなどとは大きく異なる点で、時計の品質を法律で定めているのは、世界広しといえどもグラスヒュッテ市のみということです。

数年前、ミューレ・グラスヒュッテに55%以下疑惑がかかりましたが、もともとが古い法律でしたので、その”55%がグラスヒュッテ製”というのは、総部品数をベースとするのか、調達価格をベースとするのか、はたまた体積とか表面積とか重量などがベースなのかといった論議を呼び、ちょっとした話題になりました。
しかし、ミューレ・グラスヒュッテがいまも健在で「Glashutte/SA」表示をしておりますので、問題はクリアされたのでしょう。






Bruno Söehnle(ブルーノ・ゾンレー)は、正規代理店がありますから日本でも比較的容易に手に入ります。
価格もリーズナブルですので、ぜひ注目してみてくださいませ。










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by A-LS | 2015-06-04 04:17 | グラスヒュッテ・ブランド | Trackback | Comments(0)