ベルリン映画祭2015
我が陣営の”GO"を素晴らしく感じることのひとつに、2011年以降、彼らが”ベルリナーレ”「ベルリン映画祭」の公式スポンサーであり、映画という文化に貢献する時計ブランドとして知られていることがあります。
映画祭のコンペティション部門の受賞結果は以下の通りとなり(我が国の「天の茶助」は惜しくも受賞を逃したようですが)、昨日閉幕しました。・・・
(映画祭の公式HPはコチラ)
金熊賞:
●『Taxi』(ジャファール・パナヒ)
銀熊賞:
●審査員グランプリ:『El Club』(パブロ・ラライン)
●監督賞:ラドゥ・ジュデ (『Aferim!』)、マウゴジャタ・シュモフスカ(『Body』)
●男優賞:トム・コートネイ (『45 Years』)
●女優賞:シャーロット・ランプリング (『45 Years』)
●脚本賞:パトリシオ・グスマン (『The Pearl Button(El Boton de Nacar)』)
●芸術貢献賞:Sturla Brandth Grovlen(セバスチャン・シッパー監督『Victoria』撮影)、
:Evgeniy Privin・Sergey Mikhalchuk(アレクセイ・ゲルマン監督『Under Electric Clouds(Pod electricheskimi oblakami)』撮影)
●アルフレッド・バウアー賞:『Ixcanul Volcano (Ixcanul) 』(ハイロ・ブスタマンテ)
今年はベルリン映画祭の65周年、そしてGOが後援をはじめて5年という節目にあるということで、新たなプロジェクトの試みがありました。
これまでのサポート活動を通じて得た親交やコネクションを通して、グラスヒュッテ・オリジナルに関する個人的な視点や思いを映像化するアマチュア・ショート・フィルムのプロジェクトを募集したのです。その結果、団体・個人あわせて17組の応募があり、その中から選ばれた5組が、昨年の夏からGOの完全協力のもとて撮影・編集を行いました。そして完成した5作品はベルリン映画祭の会期中に5つの言語で上映されました。
みな映像的にもすぐれた作品ですが、わたしが特に素晴らしいと感じたのは、コチラ。
第3景「The Sound of The Original」という作品で、グラスヒュッテの時計産業にまつわる”音”を主人公にすることで、前衛的な美しさを持つ作品に仕上がっています。
第4景の「My way with Glashütte Original 」は香港のGOコレクターの視点から、グラスヒュッテの時計を描いた作品ですが、そのナレーションの多くは、そっくりランゲにも当てはまりそうな感覚なので、共感します。
こちらは第5景「タイム・トラベラー」。
偶然手にした古いGUBの時計のルーツを訪ねて、グラスヒュッテにたどり着くカナダ女性のお話。
その他の2作品、
第1景「Living the mechanical dream」、第2景「Phoenix rising」も、YouTubeにUPされておりますので、
興味のある方は是非ご覧ください。
また、映画祭に合わせたGOの映画祭用の特別なオフィシャルHPも作られています。
こうした活動を通じて、プロモーションという面でも非常に有効な手段となりえる映像という分野で、GOはグラスヒュッテ陣営の中でも一歩抜きん出た存在となってきていますね。(デザインにおけるNomosのセンスも特筆モノですが…)。
期間中、ベルリン市内にラウンジを設営して、ゆっくりとした環境で時計の展示やアルコールを楽しめる空間を用意するなど、ドイツ国内のユーザーだけでなく、期間中に海外から訪れる多くの人々に対してもかなり大きな規模で、GOの存在&魅力を知らしめる後援活動となっているようです。
うーん、・・・・うらやまし。
同じ規模ですと、ランゲはコモ湖のクラシックカーのイベントの後援が有名ですが、歴史的な機械同士という共通点はわかるのですが、
とはいえ、モータースポーツのイメージがかなり薄いランゲ&ゾーネの時計にとっては、どうなんでしょう、かつてのザルツブルグ音楽祭の後援のような、何らかの文化的・歴史的貢献の方がランゲ&ゾーネらしい気がするのは、わたしだけでしょうか・・・・