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a-ls 時計(Mechanical Watch Users News) blog.

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温故知新

この前のファーストパテックの話もその範疇でしたが、このところ、ふと手持ち時計を見直す機会が増えていたりします。
で、最近、登板機会が増えているのがこれです。
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1815UP&DOWNといっても旧タイプのRGケース、アメリカなどでは「ウォルター・ランゲ限定」と呼ばれるハンターケースバック仕様の作品です。
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ちょっとしたいきさつがあってわが家にやってきたのですが、当時、通常仕様の1815UP&DOWNのYGケースをすでに所有しており、ランゲといえばブルースティール針がとくに贔屓だったため、ほとんどローテーションに入ることなく数年がすぎました。
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そうこうしているうち、一時ディスコンとなっていた1815UP&DOWNは今年見事に復活を遂げ、カタログのラインナップに帰ってきたのですが、その際、RGケースも青針をまとっての復活となったわけです…。


すると、なんとなくですが、このシリーズ中で唯一の金針となった旧型のこれが目につくようになってきて、ちょっと着けてみましたら、左右のサブダイヤルにさりげなく使われたラウンド状の金彩と金針との色バランスとか、針先の曲がり具合とか、ハンターケースならではのコロンとした厚みとか、そしてジャスト小ぶりのサイズ感とか、かなり着け心地がよろしいではありませんか(笑)。


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ま、難を言えば、48時間リザーブはちと短く感じるし、しかもパワー・リザーブ表示がまだ残量のあるところでも、あっけなく止まってしまうお惚けぶりだし(上の写真はまさに止まっているところです・笑)、
こういう部分を体験すると、ゼンマイが解け切ると帰零して止まるくらいしっかり組まれた輪列を持つ新型1815UP&DOWNは、やっぱ素晴らしいと思えたりもしますので、これぞまさに温故知新というところでしょうか!
これが新型RGケースの雄姿!
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こちらも止まったところですが、両サブダイヤルの針はビシッと0を指して止まっております。



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しかしまぁ、持ち主も年齢を重ねて、ロートルに分類されるようになった今を思うと(笑)、
後輩の活躍を静かに見守るこうした老兵が、いかにもいとおしく思えたりもするわけです・・・。





by a-ls | 2013-11-29 13:32 | ランゲ&ゾーネ