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a-ls 時計(Mechanical Watch Users News) blog.

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ファースト・パテック

最近急に着ける機会が増えております。
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3919J グレー文字盤(Japan Limited)。
わたしのファースト・パテックでした。それはつまり、ある一線を超えてしまった最初の一本でもあり、恥ずかしいお話ですが、「傷つけたら大変」とか「失くしたらどーしよー」とか、時計の本来の価値よりも、即物的な価値に気を取られて、今にして思えばまだ時計を楽しむ心境には全然至っていない時期の一本でした…。

そんな未熟な自分でしたから、文字盤とケースの組合わせから「これは夜用の時計だ」などと知ったかぶりに決めつけて(笑)、ちゃんと使ってあげられなかったばかりか、その後に出会ったランゲや複雑機能に興味が膨らんだりで、急速に使用時計の一線から遠のいてしまったのでした。しかも「パーティ用の時計」に分類した割には、いざパーティとなると大人しすぎて出番はほぼなかったのです…
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しかしふとした偶然から約一週間にわたった先日の旅に帯同してみましたところ、何という取り回しの良さ!
現行品が超ロングセラーだったのもよくわかります。何よりも素晴らしいのはこの薄さと軽さです!!
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もともとローマン・インデックス+スモールセコンドのデザインが好みで選んだのですが、3919の場合、通常のカタログ品のインデックスは文字が小さく、見た目のバランスがちょっと間延びしたように感じていました。ですがこの限定品のローマン・インデックスは一見5078を思わせるようなデザイン・バランスを持っていて、フェイスもとても秀逸。結局のところ根源的な好みというのはあまり変わらないものなのですね。
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というわけで、時計趣味に入り始めたころ「ローマ数字+スモセコ、できるだけ薄く、機械は手巻きで、サイズは38mm以下が理想」だとか、解かったような口をきいていたものでしたが(恥…)、
その意味で言えば、最初にこの3919を手にした時点で、ほぼ理想形を手に入れていたわけで、なのになんでこんなに時計が増えてしまったのか…自分でも謎です(笑)。


袖口から覗く印象は平日のビジネス・シーンでも全然OKでしょう。旅から戻った今や、初代1815の着用ローテーション位置の一角に立派に食い込んでおります。


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とは言え、もしも”これがPTケースだったら…”、”文字盤がエナメルだったら…”、とか、まぁクレイジーな妄想が浮かんでこないこともなかったりもするのですが、突き詰めれば時計ですから、使いやすくて、精確で、デザインが気に入っていれば、他に一体何が必要なのかという根本的な問題を、今さらながらですが、ちょっと考えてしまいます(笑)。

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間もなく入手から7周年(その間オバホ一回)、本当の良さに気付くまでちょっとばかり時間がかかりましたが、こういう”出逢い”もまた、時計趣味の”奥深さ”のような気がします。







まだまだまだまだ勉強です。。。。。。














by a-ls | 2013-11-11 13:55 | パテックフィリップ