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タグ:懐中時計 ( 50 ) タグの人気記事

オークションの痛恨・・・


オークションの締め切り日を間違えていた・・・。

あああ、入札したかったのは・・・、

リミテッド・エディションとしてA.Lange生誕200周年記念1815の文字盤に採用されたシルバーグレイン加工の

その、オリジナル・ルーツ・ヴァージョンとも言うべき、ポケット・ウォッチ!!


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ハニーカラー・ヴァージョンが高すぎに思えたので、こっちのオリジナルでニヤニヤしようと密かに狙っていたのに・・・。

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2015年版の1815(画像下)よりも、粒子に艶のある感じだ。

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ああ、失敗したです。



















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by A-LS | 2016-05-20 12:49 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(2)

VACHERON CONSTANTIN’S COLLECTIONNEURS EXHIBITION


ヴァシュロン・コンスタンタンの銀座ブティックで、5月15日まで開かれている特別展示「VACHERON CONSTANTIN’S COLLECTIONNEURS EXHIBITION」。
これは、創業260年にもおよぶヴァシュロン・コンスタンタンのヒストリカルピースから、これまでにブランドがコレクションした中でも特に状態が良く、かつ現代において日常使いが可能なまでにレストアした希少なヘリテージピースを展示しているものだが、一般的な展示イベントと異なる素晴らしい点は、購入することが可能だという点である。
しかもここで販売されたピースには、ブランドが発行する特別なアーカイブが付属するのだ。


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主な展示は、ブティック2階に。


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開催は4月16日からで、わたしがお伺いしたのは翌17日だったのだが、出展されていた23点のヘリテージピースのうち、なんと5点以上がすでに”SOLD OUT”で、この企画のインパクトの強さがうかがえた。しかもね、”ちょっとイイなぁ~”と思ったのが軒並み販売済みなのには驚いたと同時に、見るべきところが、好事家はみんな似ているというところが嬉しかったりも。



個々のピースの画像も何点かは無理を言って撮らせていただいたのだが、ブログへの掲載確認は取っていないので、雰囲気程度に・・・




ヴィンテージ・リストウォッチの尾錠。

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ヴァシュロンはチョコレートも雲上(?)クラス・・・・


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ブティックの店長も「このようなイベントが再度開かれることは、たぶんないと思われる。」と仰っていた。


会期はまだ数日残っているので、ご興味のある方は・・・・



「VACHERON CONSTANTIN’S COLLECTIONNEURS EXHIBITION」

会期:2016年4月16日(土)〜5月15日(日)

営業時間:平日12:00-20:00、土11:00-20:00、日・祝11:00-19:00

場所:ヴァシュロン・コンスタンタン 銀座ブティック2階

住所:東京都中央区銀座7-8-8

Tel.03-3569-1755




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by A-LS | 2016-05-09 14:42 | ヴァシュロンコンスタンタン | Trackback | Comments(0)

スモセコのルイ


ムーブメントクォリティーはDUFという中級ランクだが、
ちょっとした可愛い特徴を持つ懐中時計。


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わかります?


そう、



なんと、


スモセコまで、


ルイ針なのだ。


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拡大すると、こんな感じ。


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130年前の”手仕事”!!!

時の流れに思いを馳せると、実に感慨深い・・・。






そして、




言葉で表現できる範囲を超えた”手仕事”と、
時間という”神職人”とのコラボ・・・。























































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More…
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by A-LS | 2015-11-28 13:38 | ビンテージ | Trackback | Comments(5)

すごい休日

高名な時計ジャーナリスト広田氏から、世界的に高名な時計ジャーナリスト、ギズベルト・L・ブルーナー氏を囲む会のお誘いを受けた。

20名近くいたと思うが、ウォッチメイカーの方、ブランドの方、メディアの方、コレクターの方、とにかくみなさん生粋の時計馬鹿で(笑)、

非常に楽しい時間を過ごすことができました。

ブルーナー氏を挟んで、AHCI(独立時計師アカデミー)に籍を置くわが国最高の時計師ふたり、菊野氏と浅岡氏との3ショット。
これは貴重だ!

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ブルーナー氏にランゲのコレクターと紹介されたので(苦笑)、
「ランゲの懐中を持っている? デッドビートのやつとか? 私は持ってるよ、ムーブメントだけだけどね(笑)」なんてお話や、

初代PLMが発売された94年、ブルーナー氏はランゲのクノーテ氏に
「これは素晴らしい時計だから1本買おう」と言ったところ、クノーテ氏は
「それはありがたい。実はどうやって売ったらいいかさっぱり解からないので、50%引きでいいよ」と言われて、
「あの稀代の名機(PTケース)を半額で手に入れたのさ」なんて話を拝聴。


さらに、様々な方々と意気投合でき、またひとつ時計が楽しくなった次第。



・・・実はその前の昼の時間帯には、8月のオフ会で知り合った方と“懐中時計オフ”を開催して、
いろんなことをお願い&相談したり、すっごく楽しいわくわくな時間を過ごしていたので、一日中時計びたり。。。。



昨日の着用”裏”時計。

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皆さま、ありがとうございました。



















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by A-LS | 2015-10-26 17:36 | GTG | Trackback | Comments(0)

『世界で最も複雑な時計』お披露目会

昨晩、銀座のヴァシュロン・コンスタンタン・ブティックにて、
ヴァシュロン・コンスタンタンの創業260周年記念時計でもあるref.57260のお披露目会が催された。

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この前夜と前々夜にもプレス向けなどのお披露目会はあったのだが、昨夜はアワーグラス銀座からのごく少数のゲストを招く会だったので、
ブティック2Fの商談テーブルをref.57260用の特別ショーケースに、階段横の応接ソファーを円卓のディナー・テーブルに換えて、非常に親密度の高いプレゼンテーション&夕食会となった。

まずはドア・オープンのカクテル・サービスから、もうドーンとref.57260が目の前にいるわけで、
その後まもなくして、アトリエ・キャビノティエ・ディレクターのムッシュ・ドミニク・ベルナスからのプレゼンテーションがはじまったのだが、
とりあえず、「おお~」とか「ほぉ~」という言葉しか使わないで済むくらい、ちょっと情報量が多すぎて、覚えることに精一杯・・・。


下の画像の眼鏡の紳士がムッシュ・ドミニク・ベルナス。画像下段右がこの夕食会のインヴィテーション・カード。
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とりあえず、聞いた話を覚えているがぎり、個条書きに・・・・


【発注者関連】
①8年前に、とある御方からの「21世紀で最も複雑な時計が欲しい」という非常にシンプルなリクエスト(Be Spoke扱い)から開発がスタート。
②最終的に「57」もの複雑機構を搭載し、創業「260」年の今年に出来上がったので、その2つの数字を合わせて、ref.57260となる。
③その8年間、発注した御方は年間100万スイスフランを払っていたので、金額は800万スイスフラン。
④ドミニク氏がもっと計算が得意で、開発ベースからのコスト計算を積み上げていけば、もっと高額だったと思う、とのこと。
⑤日本のあと香港(Watches&Wounders)、台北を廻り、ジュネーブに戻って御納品。
⑥御本人の意向で、オフィシャルフォト以外の画像が出回るのをお望みでないため実機撮影NG。(しかも御本人はまだ完成品はご覧になっていない!)。
⑦たとえば時計を止めてしまった場合の針合わせなど、専任のメンテナンスチームが常にスタンバイしている、…らしい。
⑧発注された御方は、この時計の出来に相当ご満足で、ケースの色違いで新たにもう一個のオーダーをしている(カレンダー機能など、文字盤の40%くらいに新たな変更が加えられる予定)。

※日の出・日の入りの時刻や、星の天空図などから推測するに、どうやらこのユーザーは北米イーストコースト寄りにお住まいの成功者さまらしい・・・。


【開発関連】
①ケース素材はホワイトゴールド。総重量970g。
②軽量にするため一部の部品にアルミニウムを使用したが、ビッカース硬度はSS並で、原価は18K の6倍。アルミに関する基準のなかったジュネーヴ・シールもこれを承認し、認定した。
③8年間に80個のサンプルを作成。
④使用ディスクは11枚、針は31本。
⑤シングルバレル。すべての機能のトルクを徹底して効率化し、部品を軽量化したことで実現された60時間のパワーリザーブ。
⑥複雑機能だけを優先したわけでなく、外見上も、そして当然仕上げも、とにかく美しい時計であることを最優先とした。
⑦トゥールビヨンは3軸の3次元トゥールビヨンで、ヒゲゼンマイは球体(提灯型ではなく完全な球体!)。球の中心軸をキャリッジと固定したことで、史上最も安定したトゥールビヨンを実現。

※もっともっと、いっぱい説明受けたけど、自分でもまだ全然整理がついていない~

なので、あとはオフィシャル画像で・・・
※クリックで拡大します。機能名の横の数字と対応しています。
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機能別の57の複雑機構

【6 の計時機能】
1. レギュレータータイプの時、分、秒表示(平均太陽時)
2. 3軸トゥールビヨン
3. 球体ヒゲゼンマイを備えたトゥールビヨン・レギュレーター
4. 12時間式の第二時間帯、時間および分表示
5. 世界24都市のワールドタイム表示
6. 12時間式ワールドタイム用の昼夜表示

【7 のパーペチュアルカレンダー機能】
7. グレゴリオ暦永久カレンダー
8. グレゴリオ暦曜日表示
9. グレゴリオ暦月表示
10. グレゴリオ暦レトログラード日付表示
11. 4年周期の閏年表示
12. 曜日番号の表示(ISO 8601カレンダー)
13. その年における週番号の表示(ISO 8601カレンダー)

【 8 のユダヤ暦カレンダー機能】
14. 19年周期のユダヤ暦永久カレンダー
15. ヘブライ語曜日名
16. ヘブライ語月名
17. ヘブライ語日付表示
18. ヘブライ語セキュラーカレンダー
19. ヘブライ語世紀、10年、年表示
20. ユダヤ暦年の月数表示(12ヵ月または13ヵ月) 
21. 19年周期のゴールデンナンバー表示


【 9 の天体カレンダー機能】
22. 太陽針による季節、春分・秋分、夏至・冬至、12星座表示
23. 天文表示(時計オーナーの居住地で調整)
24. 恒星時
25. 恒星分
26. 均時差
27. 日の出時刻表示(時計オーナーの居住地で調整)
28. 日没時刻表示(時計オーナーの居住地で調整)
29. 昼の長さ(時計オーナーの居住地で調整)
30. 夜の長さ(時計オーナーの居住地で調整)

【1 のムーンフェイズ機能】
31. 月相と月齢表示(1027年に1度の修正)

【 1 の宗教暦カレンダー機能】
32. ヨム・キプール(贖罪の日)日付表示

【 4 のトリプル・コラムホイール・クロノグラフ機能】
33. レトログラード式の秒針を備えたクロノグラフ機能(1つのコラムホイール)
34. レトログラード・スプリットセコンド・クロノグラフ(1つのコラムホイール)
35. 12時間積算計(1つのコラムホイール)
36. 60分積算計

【 7 のアラーム機能】
37. 独自のゴングと段階的なソヌリを備えたアラーム
38. アラーム・ストライク/サイレンス切り替え表示
39. ノーマルアラーム / チャイムポジション選択表示
40. チャイム機能と連結したアラーム機能
41. グラン・ソヌリ/プチ・ソヌリの選択が可能なアラーム・ストライキング
42. アラームのトルク表示
43. アラーム停止時のブロックシステム

【 8 のウェストミンスター・チャイム機能 】
44. 5つのゴングを備えたウエストミンスター・カリヨン
45. グラン・ソヌリ・パッシングストライク
46. プチ・ソヌリ・パッシングストライク
47. ミニット・リピーター
48. 夜間モードのナイトサイレンス機能 (「夜10時から朝8時まで」 に設定済み)
49. 香箱のゼンマイ切れ時のソネリのブロッキング機構
50. グラン・ソヌリまたはプチ・ソヌリ・モード表示
51. サイレンス/ストライキング/ナイトモード表示

【 6 のその他の機能】
52. ムーブメントのパワーリザーブ表示
53. チャイムのパワーリザーブ表示 
54. 巻き上げリュウズポジション表示
55. 2重香箱用巻き上げシステム
56. 2位置・2方向の針合わせシステム
57. 秘密の仕掛け(アラーム機構用埋め込み式)



この日は、ドミニク氏のほかに、①この時計を組んだ人、②機構設計した人、③部品設計した人がジュウ渓谷から来日。特に②と③の方はご兄弟(!)だったため、アワーグラス桃井社長から、”ジュウ・ブラザーズ”とか”渓谷兄弟”とか呼ばれていたのだが、この兄弟の存在が、後に奇跡的な事態を起こすのだ!!!



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この日の数人のゲストのために、わざわざアワーグラスさんが印刷して用意してくれたref.57260の機能リーフレットを見ながら、必死でお勉強中…とはいえ、左手に持ってるシャンパンも写りこんじゃっているわけで(笑)。。。。



でも、こうした時計好きならではの配慮が、相手側にも通じていくのでしょう、桃井社長が「今日のゲストは皆さん本当に時計がお好きで、リピーター時計にも造詣の深い方々なので、なんとかここでサウンドを聴くことはできない?」とドミニク氏に頼んだところ、前々夜も前夜も、同じリクエストを頑として受け付けなかったジュウ・ブラザーズが(上位職のドミニク氏であってもこの時計に関する権限はジュウ兄弟の判断が優先されるのだ)、ドミニク氏の言葉に対し、”OK"のジャッジをしてくれたのだ。

ディナー会場のブティック2階よりも、1階のほうが音の反響の状態が良いと考えられるので、セッティングをする間に食事をしましょうということになったのだが、やるとなったら徹底的なまでにベストを尽くすのがスイスのウォッチメイカー魂というのか、食事の途中、7時40分くらいに、今から準備すれば45分の、クォーターが3小節分鳴らせるタイミングになるので、これから1階に降りてミニット・リピータを聴いてはどうかという提案があり、それはこちらも願ったり叶ったりなので、急きょディナーを中座して移動。


しかも、45分が過ぎるまでに、
①球体ヒゲゼンマイをキズミで実見
※球体ヒゲの画像を入手しましたので追加しておきます。
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②これまで見てきたものとはまったく違う、(4時位置と8時位置から12時に向かって動くレトログラードのスプリット・クロノなので)決して重なることのないレトログラード式のスプリットセコンド・クロノグラフを実見。
③埋め込み式のアラーム用のリューズを実見。

…など、など、普通ではない動作のプレゼンテーションに感心しているうち、ついにその時がやってきた。
いよいよ、リピーター!!!

6ゴング(ウエストミンスター・カリヨン用に5ゴングと、タイマー用に1ゴング)が音階を打つ、

7時48分だったので、ミニット・リピーターは、ウェストミンスター・メロディーの3小節(7時から数えて3/4時間が経過)を響かせ、続いて3つの音(45分から数えて3分が経過)、最後に時を告げる9つの音を鳴らすわけだが、興奮していたのと、聴き慣れない順番だったので、”ん? ん?”、”あ、そーかぁ~”、”おおぉぉぉ~”…ってな感じで終了。
でも、間もなく発注した御方に納品されるわけだから、もう一生聴くことのないサウンドだと思うと、非常に感慨深いのであった!!!

桃井社長はさらに、「タイマーの音も聴こうよ!」と畳みかけたのだが、実は納品までの期間を通じて時計のランニング・テストをしているため(それでジュウ兄弟が常に時計に付き添っているのだった)、「今の時刻でタイマーを鳴らすには針を動かさざるを得ないので、それは勘弁してほしい」との答え。おそらくそこにいた全員が、「ああ、それであれば無理もないです、むしろ、そんな条件下でここまでやっていただいて、本当にありがとうございました」と思ったハズである(笑)。


この後またディナーの席に戻ったのだが、”なんかいいなぁ”と感じたのは、もう本当に長い付き合いとなるドミニク氏と桃井社長それからグジェCEOらが、長い交友を通じて互いに感じている旧恩を忘れずに、いつまでも尊敬しあえる友情関係のなかで相手に最大限の敬意を払いつつもフレンドリーに語り合う関係というか、リピーターの無理を受け入れてくれたこともそうだけど、なんか数字とかビジネスだけでは割り切れない行動とか感謝を返し合う関係というか、そしてこういう付き合いが”時計”という存在を通じて生まれ、そしてずっと続いているということに、本当に素晴らしさを感じたのであった。





みなさん、ホントにありがとうございました!!




えーと、ホントに全然伝えきれてない気もするので、とりあえず、ヴァシュロン・コンスタンタンがUPした動画をご紹介。
これはヴァシュロンが受けてきた歴代の歴史的な複雑特注時計の系譜を前フリ的に辿りつつ、ref.57260に至る動画。






そうそう、この夜のお土産もいただきました!


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こちらは創業室町時代というわが国の老舗「とらや」とコラボした”おどら”。260週年焼きとマルタ十字焼きの2モデルがあり。

で、もうひとつの戴きモノが、とても説明しにくいのですが、260年間途切れずに続くヴァシュロン・コンスタンタンの時間の伝承を表現する象徴として、紀元前4世紀のメソポタミア文明が生んだ世界最古の伝承ツールのひとつもいえる円筒印象(シリンダーシール)をモチーフに、伝説の彫金師ジェラール・デカンがヴァシュロン・コンスタンタンならではの彫刻を施したオリジナルの円筒印章を作成、それを紙に押したタブロー(虎屋の熨斗紙の隣の画像ね)。
この実物はブティックに飾ってあったのに、写真撮影制限の呪縛のなか、うっかり撮り忘れてしまったので、それを模した夕食のデザートの画像(右上)でご勘弁を。あー。すごく美味しいワインを戴いたのに、そのエチケットも撮り忘れたぁ~~~。


そういえば、この日のブティックでのディナー、お皿などのテーブルウェアの多くがマルタ十字のマーク入りで、
何といいますか、スイスのグランメゾンの260年の歴史の厚みを、暖かいおもてなしの中にすご~く感じた幸せな夜でした。
















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by A-LS | 2015-09-27 13:43 | ヴァシュロンコンスタンタン | Trackback | Comments(3)

ref.57260 世界一の複雑時計

以前にもお伝えした、ヴァシュロン・コンスタンタンが製作した世界一の複雑時計
57 もの複雑機能を搭載した、ref.57260、
公約通り、VCの創立記念日である9月17日に、
ついにその全貌が明らかにされたようだ!!


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ここ(↓)をクリック
PurisT Proからの第一報http://www.watchprosite.com/page-wf.forumpost/fi-14/pi-7139408/ti-1012283/s-0/pzt-1442084144/


ほんでまた、動画も!!



もひとつどうぞ。





香港のWatches&Woundersで展示されるらしく、その前に、日本にも立寄るとのお話が・・・・。

とてつもないので、詳細については、
実機を見てからね!!


とりあえず搭載機能は:

Time Functions

1. Regulator-type hours, minutes and seconds for solar meantime

2. Visible spherical armillary tourbillon regulator with spherical balance spring

3. Armillary sphere tourbillon

4. 12-hour second time zone hours and minutes

5. Indication for 24 world cities for world-time

6. Day and night indication for the 12-hour world-time



Perpetual Calendar Functions

7. Gregorian perpetual calendar

8. Gregorian days of the week

9. Gregorian months

10. Gregorian retrograde date

11. Leap-year indication and four year cycle

12. Number of the day of the week (ISO 8601 calendar)

13. Indication for the number of the week within the year (ISO 8601 calendar)



Hebraic Perpetual Calendar Functions

14. Hebraic perpetual calendar with 19-year cycle

15. Hebrew name of the day

16. Hebrew name of the month

17. Hebrew date indication

18. Hebrew secular calendar

19. Hebrew century, decade and year

20. Indication for the number of months in the Hebraic calendar year(12 or 13 months)

21. Indication for the Golden Number with 19-year cycle



Functions of the Astronomic Calendar

22. Indications for the seasons, equinoxes, solstices and signs of the zodiac with “sun” hand

23. The sky chart (calibrated for the city of the owner)

24. Sidereal time hours

25. Sidereal time minutes

26. Hours of sunrise (calibrated for the city of the owner)

27. Hours of sunset (calibrated for the city of the owner)

28. Equation of time

29. Length of the day (calibrated for the city of the owner)

30. Length of the night (calibrated for the city of the owner)



Lunar Calendar Function

31. Phases and age of the moon, one correction every 1027 years



Religious Calendar Function

32. Indication for the date of Yom Kippur



Functions of the 3 column-wheel Chronograph

33. Retrograde fifths of a second chronograph (1 column wheel)

34. Retrograde fifths of a second rattrapante chronograph (1 column wheel)

35. 12-hour counter (1 column wheel)

36. 60-minute counter



Alarm Functions

37. Progressive alarm with single gong and hammer striking

38. Alarm strike / silence indicator

39. Choice of normal alarm or carillon striking alarm indicator

40. Alarm mechanism coupled to the carillon striking mechanism

41. Alarm striking with choice of grande or petite sonnerie

42. Alarm power-reserve indication



Westminster Carillon Striking Functions

43. Carillon Westminster chiming with 5 gongs and 5 hammers

44. Grande sonnerie passing strike

45. Petite sonnerie passing strike

46. Minute repeating

47. Night silence feature (between 22.00 and 08.00 hours – hours chosen by the client)

48. System to disengage the striking barrel when fully wound

49. Indication for grande or petite sonnerie modes

50. Indication for silence / striking / night modes



Further functions

51. Power-reserve indication for the going train

52. Power-reserve indication for the striking train

53. Winding crown position indicator

54. Locking mechanism for the striking

55. Winding system for the double barrels

56. Hand-setting system with two positions and two directions

57. Concealed flush-fit winding crown for the alarm mechanism












とにかく、いろんな意味で、すごい時計である!!!!



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by A-LS | 2015-09-18 16:04 | ヴァシュロンコンスタンタン | Trackback | Comments(2)

世界一の複雑時計

今年の9月17日、世界で一番複雑な時計が発表されます!


これまでの時計史において、最も複雑な時計といえばパテック・フィリップのキャリバー89でした。
しかし、世界3大ブランドのひとつバシュロン・コンスタンタンは、今年むかえる260周年記念式典の”目玉”として、現在制作中の懐中時計を披露すること、そしてその懐中時計は、過去に製作されたどの時計よりも複雑な機構を持つことを明らかにしました。


以下、HPより引用します。

「1755年の創業以来、一度も途切れることなく続いてきたマニュファクチュールであるヴァシュロン・コンスタンタンは、2015年9月17日、創業260周年を迎えます。
この記念すべき特別な機会に、メゾンは前代未聞のタイムピースを発表します。 高級時計製造の世界で前例のない技術進歩を体現するこの時計は、発注者であるコレクターの夢と、難題の実現に挑むメゾンの意欲から生まれた作品です。

この懐中時計の製作には、 8年に及ぶ開発期間を要しました。8年間このプロジェクトに特化したメゾンの3人の時計職人たちが、スペシャルオーダーを担当するチーム「アトリエ・キャビノティエ」のサポートを受けて、全面的に設計・製作を手がけたこのグランド・コンプリケーション時計は、卓越性の探究によって培われてきた260年にわたるノウハウを示すものです。

昔ながらの時計製造の原則と、21世紀の革新的な技術を同時に用いて生み出された、世界で最も複雑なこの時計は、ジュネーブ・シール取得のための厳しい条件を満たす計時機能とコンプリケーションの驚くべき組合せになっています。

この時計には、一から計算・設計を行わなければならなかった全く新しいコンプリケーションが搭載されています。さらには他のすべてのコンプリケーションに関しても、技術あるいはデザイン面での改良や変更が加えられており、数多くの特許申請の対象となりました。
この世界一複雑な時計の製作には、不断の粘り強さのみならず、かつて到達されたことがないほど高レベルな数学と職人技を駆使することが求められました。

この卓越した時計に搭載されている、数々の斬新なコンプリケーションに関する詳細は、今後少しずつ明らかにされます。今年の260日目で、なおかつメゾンの創業260周年の日に当たる2015年9月17日、ヴァシュロン・コンスタンタンは、世界に一つしかないこのタイムピースの全容を明らかにします。」


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久々にエキサイトする内容ですが、ちょっと冷静になりましょう。
ひと口に世界一複雑な機能といっても、なにをして世界一と決めるのかですが、これまでは複雑機能の数でした。現時点世界一といわれるキャリバー89は33の複雑機能を有していました。
かつてパテックの175周年時計5175についた書いたブログで、キャリバー89の複雑機能にも触れましたが、その33機構を羅列しますと、
1)恒星時の時間、2)恒星時の分、3)恒星時の秒、4)第2タイムゾーンの時刻、5)日の入り時刻(ジュネーヴ)、6)日)の出時刻(ジュネーブ)、7)均時差、8)トゥールビヨン、9)永久カレンダー、10)日付(レトログラード表示)、11)西暦年(3ディスク)表示、12)曜日表示、13)月表示、14)閏年表示、15)世紀ごとの閏年修正、16)太陽針(季節、分点、至点、黄道12宮)、17)天空星座図(ジュネーブ)、18)月齢ムーンフェイズ、19)イースターの日付、20)クロノグラフ、21)スプリットセコンド・クロノグラフ、22)30分計、23)12時間計、24)グランド・ソヌリ・チャイム、25)プティット・ソヌリ・チャイム、26)ミニッツ・リピーター、27)アラーム、28)ムーブメント・パワーリザーブ、29)チャイム・パワーリザーブ、30)チャイム停止装置、31)リュウズ位置インディケーター、32)ツイン・バレル、33)4ウェイ・セッテイング・システム。

・・・なのですが、おそらくこのヴァシュロンの懐中時計(社内的なプロジェクト名は”グランド・ルーブル”もしくは”マグナム・オーパス”と呼ばれているそうですが、有名なアレックス・ゴビ氏は非公式ではありますが、”チボリ”と名付けています)、この時計が、世界一を謳うということは、まず間違いなく34以上の複雑機能が搭載されていると思われます。

どのような新機能が含まれるのかはおいおい明らかにされていくのらしいのですが、ブランドはいくつかのヒントを提示しました。

新機能その①:ビッグベンでお馴染みのウエストミンスター・カリオンのゴングを搭載。
グランドソヌリとプチソヌリの切り替え(ゴングの打音)に関する画期的な機構がある。
また、あらかじめ設定しておくことで、就寝中など音を出したくない時間帯に自動的にサイレンスモードになる機構がある。

新機構その②:選択・切り換え可能なデュアル・カレンダー機能を備えている。
つまり、12か月・52週・7曜という一般的なグレゴリオ暦と、ISO 8601ビジネスカレンダーシステムとの切り替え、あるいは瞬時の読み換え(?)が可能。

ここで先のヴァシュロンのHPの文章を思い起こしてほしいのです。
今年の260日目で、なおかつメゾンの創業260周年の日に当たる2015年9月17日、ヴァシュロン・コンスタンタンは、世界に一つしかないこのタイムピースの全容を明らかにします”という文章、これは、ISO8601にはその年の何日目かを表示する項目があることを、暗にほのめかしていると思われます!!
ちなみに、9月17日という日付は、1755年にジャン‐マルク・ヴァシュロンが公式に最初の弟子(時計師見習工)を採用し、時計工房として最初の段階を刻んだ日でもあります。



さて、もうひとつ驚くべきことは、この時計は一般に販売するために開発されたものではなく、「アトリエ・キャビノチェ」 と呼ばれる顧客のオーダーメイドに応えるセクションが窓口となって作られているということです。

ヴァシュロンのHPにはこういうページもありますので、引用します。

「1755年の設立以来、ヴァシュロン・コンスタンタンが特に力を注いできたことは、モデルの外観の決定や、機能や部品の選択に際限ない時間を費やし、熟練時計師によるオーダーメイドの腕時計を製作することです。非常に複雑な時の表現や詩的表現、ギヨシェ装飾やエナメル装飾を施した文字盤、ローマ数字やアラビア数字、センターセコンド針やパーペチュアルカレンダーなど、あらゆることを実現し、オーナー様の望みを反映させた個性を腕時計に与えるために労を惜しみません。

ヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計のコレクターは、このことを熟知しています。そのため、1860年代には、皇帝アレクサンドル2世と皇后が、息子のウラジーミル・アレクサンドロヴィチ大公のために豪奢なタイムピースを注文しました。20世紀の初頭には、パティアラのマハラジャ、ブーピンダル・シン氏が腕時計のスペシャルオーダーの著名なお得意様の1人でした。有名なニューヨークの銀行家ヘンリー・グレーブス・ジュニアと、彼の友人であり有名な20世紀初期の自動車製造者ジェームズ・ウォード・パッカードも、ヴァシュロン・コンスタンタンが製作したオリジナルのタイムピースの素晴らしい オーナーでした。

現在、ヴァシュロン・コンスタンタンの「アトリエ・キャビノチェ・スペシャル オーダー」サービスが、アイデアや独創性の自由なやり取りから築かれたこの 伝統を引き継いでいます。

「アトリエ・キャビノチェ・スペシャルオーダー」部門の使命はジュネーブの優れた時計職人キャビノチェたちの卓越したノウハウを永続させることです。このアトリエは私どものお客様に、あらゆるご希望を叶えた、唯一無二のタイムピースをオーダーメイドで製作するという他にはない特別なサービスをご提供いたします。

このスペシャルオーダーの多くには秘密と内密性が取り巻いています。しばしば常軌を逸した夢を体現したり、とにかく激しい欲望を表現しています。視覚的に選ぶというよりもオーナー様が希望を話すことで製作されます。
キャビノチェにはカタログやコレクションというものがありません。あるのは注意を払って聞く耳です。注文者の秘密で私的な物語から全てが始まりました。ある者は歴史に夢中でグランフー・エナメルで絵画の復刻を希望しました。またある者は恋する詩的な人物で年に一度、愛する人の誕生日にだけ鳴る大切なメロディーを欲しがりました。最後に、複雑さを好む者は今までにない時計を夢見ていました。
易しいものから難しいものまで全ての注文は、プロジェクトがメゾン・ヴァシュロン・コンスタンタンの価値観と伝統に完全に調和し、未来のオーナー様の夢を満たし、かなえることを保証するために特別に任命された倫理委員会によって丹念に検討されました。」


ということです。
実はわたしもこのシステムで時計を1本お願いしたことがあるのですが、その顛末はまた別の稿にすることにして、さてこの”チボリ”、下世話な話、お幾らくらいなんでしょう(笑)。
まず『このプロジェクトに特化したメゾンの3人の時計職人たちが、8年間がかり』という表現から、世界最高級の技術を持った時計師が3人も、8年間フルタイム・ジョブしていることだけでも、人件費的に7~8億円はかかっていそうななわけで、うーん、”チボリ”というニックネームから、発注主はコペンハーゲンの大金持ちではないかと踏んでいるのですが、おそらく昨年オークションで話題になったパテックの「スーパーコンプリケーション」の落札価格並みのお値段になるのではないかと邪推しております。(笑)


というわけで、この件に関しましては、続報がありましたら、随時お知らせするようにします。







(関連の参考記事)
http://alszanmai.exblog.jp/23018101/
http://alszanmai.exblog.jp/23718471/
http://alszanmai.exblog.jp/23723984/












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by A-LS | 2015-06-17 12:59 | ヴァシュロンコンスタンタン | Trackback | Comments(6)

Low BEAT No.7

【4/23:記事追記しました】



ヴィンテージ・ウォッチ、アンティーク・ウォッチの専門誌「Low BEAT」の最新刊が発売になりましたが、そちらのほうにランゲ&ゾーネの懐中時計に関して、ちょっとした原稿を書いております。

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先日のランゲの新作展示も「アドルフ・ランゲ200周年展示」を兼ねたものだったことでもわかるように、今年はA.ランゲ&ゾーネの創業者アドルフ・ランゲ生誕200年ということもあってか、19世紀以来のオリジナルの懐中時計にも注目が集まっているようです。
そこで、「ランゲ懐中時計4つの記銘」というタイトルで、旧A.ランゲ&ゾーネの約100年の歴史の間に生まれた代表的な4記銘(マーク)、つまり、”A.Lange”、"ALS"、"DUF"、"OLIW"について、それらの歴史的背景と変遷、特徴、見分け方、文字盤とムーヴ裏への記銘の約束事や、例外的な記銘例などを書いたのですが、書きたいこと総てを限られた紙幅の中に納めることが難しく・・・。


※レイアウトはこんな感じ(↓)

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2回に分けたほうが良かったかなぁ・・・などと反省しているところです・・・。
※ちなみに企画名は「Klub Lange Archivieren #1」とありますので、連載の可能性もありますが(笑)。



ま、もしよろしかったらお目通しくださいませ。
http://www.amazon.co.jp/Low-BEAT-%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88-NO-7-CARTOPMOOK/dp/4865420983


また、記事中にご不明な点等ございましたら、当ブログのコメント欄でもご下問受け付けます(笑)。



【追記】
あ、それから、ひとつ面白いことが。
現行A.ランゲ&ゾーネのロゴって、懐中時計時代のALSマークのロゴから取られているのですが、そのロゴの比較図版としてALS懐中と現行サクソニアの画像を掲載したところ、これがなんと、「LowBEAT」誌に掲載された初のA.ランゲ&ゾーネ現行品時計となったのだそうです!!















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by A-LS | 2015-04-22 15:35 | ビンテージ | Trackback | Comments(6)

アドルフ・ランゲ生誕200周年記念・特別企画!!~プレートの変遷

明日、18日はいよいよ、アドルフ・ランゲの生誕200周年の日です。
この記念日に合わせて、ドレスデンのツヴィンガー宮殿内の数学・物理学サロンでもF.A.ランゲ生誕200周年回顧展が行われるそうで、ぜひ会期中に行かなきゃなのですが、本ブログでも、いろいろお祝いをと考えまして、今年の年頭にアドルフ・ランゲのポートレイトのエピソードを紹介した際に触れた、この時の写真の別カットを掲載しちゃいましょ!


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こっちのカットの方が、アドルフさんの人柄が感じられるようで、わたしは好きです。
ロシア皇帝から贈られたダイヤ付きの襟章もバッチリ写ってます!
この襟ピンの実物って、いまどこにあるんでしょね?


さぁて、この目出度い日を記念して、先日アワーグラスさんで行った講演から少しネタ出します。
ランゲ&ゾーネの特徴のひとつに3/4プレートがありますが、アドルフ・ランゲがその形状に到達して理想的なブリッジ(プレート)を完成するまでには、約25年間・5段階の変遷を経ているのです。
ちなみにこのテーマは、「The Development of A Constructive Masterpiece」という企画名で、アドルフ・ランゲ200周年を大きなテーマとしていた今回のSIHHのランゲ・ブースにおいて、パネル展示のひとつともなっておりました!


一般的に、時計の輪列を固定するための板はブリッジと呼ばれ、パーツごとにいくつかに分かれて固定されるのが常でした。
たとえばこのスイス時計のムーブ裏とかの感じですね。
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しかし機械の精度を高めるには、輪列全体を一枚の板(プレート)で固定したほうが安定するはずと考えたのが、アドルフ・ランゲでした。
その修業時代に、師匠のグートケスから教えられた当時のドレスデン時計の典型的なプレートがコチラ。

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今ではトライアングル(三角形)プレートと呼ばれているブリッジで、1845年にA.Langeとして独立したアドルフ・ランゲも、1855年頃まではこのスタイルを継承しますが、常に研究・研鑽を重ね、1856年に開発した1/2(ハーフ)プレートを皮切りに、独自の進化を続けていきます。
まとめると、このように変遷します。

●1/2(ハーフ)プレート(1856~60)
●2/3
(トゥー・サード)プレート(1860~63)
●3/4
(スリー・クォーター)プレート(1864~68)、完成形(1868~)


それらのプレートの変遷をイラスト化したものが下の画像です。
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左から右へ向かって、トライアングル~1/2~2/3~3/4プレートと、進化していきます。

この変遷を自分の手持ち懐中で並べたキットを作成して、アワーグラスの講演で使用しました。
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画像ですと少し暗くてわかりにくいかもしれませんが、トライアングル以外の3形態を並べて、みなさんに実際手にしていただき、裏から表から見えるようにしました。ちなみに真ん中の2/3プレートのムーブはティファニー・ニューヨーク発注のランゲ懐中という珍品です。

しかし、あまりにも判然としない画像のため、急きょ比較図を追加しました。
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最終形の4分の3プレートは、輪列の軸をすべてひとつのプレートで支えることにより、ムーブメントを固定し、全体の安定性を向上させました。
その結果、強度・精度・そして洋銀の地板そのものの美しさを評価され、各地の博覧会などで多くの賞を獲得。その結果、A.ランゲの懐中時計は世界各地からの発注を受け、一気に世界へ広がっていきます。

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見るからに美しいでしょ!!!




さて、


あとは、


ランゲ&ゾーネ社からの


F.A.ランゲ生誕200周年記念時計の


発表を待つのみですが・・・ 出るのかなぁ~(笑)・・・・・















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by A-LS | 2015-02-17 16:25 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(4)

モリッツ・グロスマン#1 ~その偉業

※2月9日・リンク追記しました。
※2月13日・内容訂正しました。

グラスヒュッテの新しいブランド、モリッツ・グロスマンの世界初のブティックが、なんと日本に誕生しました!

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先月30日にブティックのオープニング・イベントが開かれたのですが、それ以降、当ブログのアクセスランキングで、一年も前に紹介したグロスマンのトゥールビヨンの記事がずっと上位に食い込んでいます。これはいかに多くの方が”グロスマン”をネット検索しているかを示していると思われますし、つまりは、グラスヒュッテの伝統を受け継ぐ”グロスマン”の存在に興味を感じている時計ファンが、かなり多いということを示しています。嬉しいことです!

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さて、これぞ”我が陣営”の晴れがましきデビューですので、本来であればすぐにでも記事にしたかったのですが、実は間もなくアドルフ・ランゲの200回目の誕生日(2月18日)があり、それにまつわる執筆やらレクチャーやらの準備があって、やっと今日になって筆をとる時間が作れた次第です。


実際モリッツ・グロスマンの腕時計の仕上がり・完成度・コンセプトは、どれをとっても非常に素晴らしく、その概要は今月号の雑誌「Chronos」の特別付録をはじめ、すでにいくつかの時計サイトやブログなどでも紹介され始めていますので、ま、ちょっとばかり出遅れた感のある我がブログにおきましては(笑)、この新ブランド紹介の”序章”として、まずはそのブランド名の源となった「モリッツ・グロスマン」の、日本ではあまり知られていないその功績と生涯にスポットをあてるところから始めようと思うのです!

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※モリッツ・グロスマンの画像。なお、以前より本ブログでは”モーリッツ・グロスマン”と表記してきましたが、日本法人が”モリッツ・グロスマン”という呼称となりましたため、以後これに倣います。



カール・モリッツ・グロスマン(Carl Moritz Grossmann)は、1826年3月27日にドレスデンに生まれました。
11歳年上のアドルフ・ランゲがそうであったように、グロスマンも15歳でドレスデン技術学校に入学、 時計製作とそれにまつわる技術に深く魅せられました。
1842年(ゼンパーオーパーの5分時計が納品された翌年)からは、宮廷時計師だったグートケスの工房にも出入りするようになり、ここでアドルフ・ランゲとも出会います。
そして、ドレスデン技術学校を卒業すると、彼はミュンヘンへ行き、Moritz Krille からクロノグラフを、ハンブルグではJosef Bierganzのワークショップで時計学を学びます。グラスヒュッテに開業したアドルフ・ランゲの招きに応じて1847年に同地に赴きますが、その後も、スイスのラ・ショー・ド・フォンをはじめ、イギリス、フランス、デンマーク、スウェーデンなど広くヨーロッパを旅して時計学に関する多くの最新知識を我がものとしていきます。
この間の知識と経験が後々彼をを時計師を超えたステージに導くことになりますが、最終的にグロスマンがグラスヒュッテに腰をすえるようになるのは、1854年に自らの時計製作工房を開いてからでした。


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上の画像がグロスマン作の懐中時計です。
グラスヒュッテ様式に沿っており(上の作品が3/4プレート、下が2/3プレートの作品)、ランゲの懐中とも共通点の多い作風であることがわかります。ただ、彼一代でその工房の歴史が閉じられたこともあり、ランゲに比べてその個体数は圧倒的に少ないと思われます。しかしグロスマンがランゲや他のウォッチメーカーとは異なるのは、ヨーロッパ各地を遍歴して得たその時計製作の博識を著作物として出版することで、いくつもの賞を得るほど文筆家として脚光をあび、成功したことです。また、細部を改良したムーブメントを完成させるため、多種の計測・測定器などを積極的に製作したことでも知られています。

アドルフ・ランゲは1848年からグラスヒュッテの町長を務め政治家としても街の発展に尽力しますが、一方のモリッツ・グロスマンは、町にボランティアの消防隊を作ったり、体操クラブや地域合唱団を創設したりと、民生面での地域リーダー的な存在となります。つまり2人は”政”と”民”という別分野でまさに車輪の両輪となって、互いにグラスヒュッテに貢献したわけです。



グロスマンは1866~1878年にわたってザクセン王国の国会議員も務めましたが、その職を辞して、彼が新たに情熱を注いだのが時計師学校の創設でした。1878年5月1日、現在はグラスヒュッテ時計博物館として使われている建物で、ハインリッヒ・リンデマンらを講師として、自らが蓄積してきた時計製作の最高知識を惜しみなく提供し、ドイツ ザクセン初の時計師養成を目的とする学校を設立します。
この功績の偉大さは、あのウォルター・ランゲをはじめ、20世紀前半のグラスヒュッテ時計産業に興隆をもたらした能力ある時計師の多くが、この時計師学校から巣立っていったことからも明らかでしょう。
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※グラスヒュッテ時計博物館にはグロスマンの肖像の横に、卒業年別に時計学校の全卒業生の名を記したボードが掲げられています。

※匿名希望のコメントさんより、
「ドイツで一番古い時計師の養成学校は、BW州にあるRobert Gerwig Schuleというところです。Furtwangenという黒い森の中になる学校です。1849年設立です。」というご指摘を受けました。
ありがとうございます。感謝申し上げ、拙稿を訂正させていただきます。


自らの時計芸術を極めた情熱家モリッツ・グロスマンは、1885年1月23日にライプツィヒで「World Time制の導入」という講義を行った直後に倒れ、58歳の若さで帰らぬ人となりました。

1928年、グラスヒュッテ時計師学校の開校50周年を記念して作られたのが、下の画像にある創立者グロスマンの顕彰プレートです。
このことひとつをとっても、グラスヒュッテおよびドイツの人々が抱くグロスマンへの感謝の心情が汲み取れます。このプレートは現在、グラスヒュッテ時計博物館のエントランスロビーに飾られていて、来場者を厳かに迎えてくれます。


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【※追記】

2012年に「109年前のカード」というタイトルで書いたブログ記事につきまして、当時の知識では不明だったのですが、今はあのカードが「ドイツ時計学校・創立25周年」を記念して描かれたものであることがわかります。そしてクローバーとオリーブであらわされる”グラスヒュッテ4賢人(=アドルフ・ランゲ+3マン)の最後のひとり、リンデマンがなぜそこに描かれているのかも、今は理解できます。




さて、新たなブランド、モリッツ・グロスマンですが、ここにはその一族や末裔がいるわけでも、何らかの血縁があるわけでもありません。
”新生”モリッツ・グロスマンの女性CEO、クリスティーネ・フッターさんは、ドイツ最大の時計小売りチェーンであるヴェンぺを皮切りに、モーリス・ラクロワ、グラスヒュッテ・オリジナル、ランゲ&ゾーネを経て、ウォッチメーカーとしてだけでなく、マーケティング、流通、販売など、時計ブランドに必要なキャリアを重ねてきました。特にグラスヒュッテでの在職中にグロスマンの存在を知り、その人柄と業績とにたいへん感銘を受けた彼女は、「いつかグロスマンのような手作業を極めた誇らしい時計をつくりたい」という想いを抱き、2008年に出資者を募って会社を設立、旧UROFA社(グラスヒュッテ時計ベースムーブメント工房株式会社)の工房跡に近代的な社屋を建て、現在は社員約50名を擁し、年産200本ペースで、グロスマンの名に恥じない精緻で優美な機械式時計を世に送り出しています。


また日本法人「モリッツ・グロスマン・ジャパン」の社長に就任した工藤氏は、今や伝説となった感のある”ランゲ&ゾーネ青山ブティック”にも関与され、その後は一時、銀座のランゲ・ブティックの店長も務めたドイツ時計通であり、今回のおよそ時計店らしからぬグロスマン・ブティックの”博物学”的な調度・蒐集品も、工藤氏の趣味によるものだということです。

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繰り返しになりますけれども、本当に美しく仕上がった時計であり、非常に細やかな細工や配慮が随所に散りばめらていて、感心するところの多い作品です。
ということで、各モデルの詳細については、今後何回かに分けて、じっくりお伝えしたく思っています。

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”我が陣営”からの新たなる強力な使徒、ついに日本上陸です、うん(笑)。





[問合せ]
Moritz Grossmann Japan Co., Ltd.
Boutique and distributor

4-15-9, Koishikawa, Bunkyo-ku,Tokyo 112-0002,
Japan
Phone: 03 5615 8185
Fax:03 5615 8186







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by A-LS | 2015-02-09 04:08 | グラスヒュッテ・ブランド | Trackback | Comments(3)