ランゲ懐中でこれほどまで、“こってり”なエングレーヴが施されたブリッジは非常に珍しいです。
普通であれば落札に燃えるパターンなのですが、
残念なことにこの個体は、ケースなし、文字盤なし、針もナシ。
つまり、このムーブを裏返しますと・・・・
こうなっちゃうんですわ・・・・(悲
完品であれば、€1万オーバーは確実と思われますが、
おそらく、どちらのコレクターも二の足を踏んだのでしょう
最終的には、約€1200程度での落札となりました。
「珍しいんだから行っちゃえば・・・」、と思うこともあるのですが、
経験上、こういう名品のガラを手にしちゃうと、「何とか復元できないか~」とか思い始め、
ダイヤルや針を無駄に探し始めたり、しかも、せっかく入手したそれがまた合わなかったり(笑)、
入手すると、かえってイライラが募ることが多いので、今回は静観の構えでした。
これにはグラスヒュッテ時計博物館のアーカイヴが付属しておりました。
参考のために、以下に掲載しておきますので、
懐中をお探しの方の何かのお役に立てば幸いです。
More・・・つづく