a-ls 時計(Mechanical Watch Users News) blog.

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クリスティーズ2499オークションの詳報

先日お伝えした、今月11日のクリスティーズ・ジュネーヴ・オークションにおける2499のオークションの件ですが、改めまして正しい情報を再掲します。

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1980年製のほぼ無垢の新古品2499/100で、保証書や箱などの付属品はもちろんのこと、当時のタグやキャリングケースから、なんと別言語のサブ・ダイヤル!!
さらにはクロノパーツ、プッシャーやリューズまでが、スペアとして付属してている超レア・ピース。
エスティメイト:400,000 — 800,000 CHF(5000万円~1億円)というアイテムなのですが・・・。

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本来このセットに付属していた予備の文字盤が、
エスティメイト20,000 — 40,000 CHF(約250万円~500万円)で、別アイテムとして出品されているのです・・・・
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この2つのアイテムの入札方法には特別なルールがあります。

では、それを改めてお伝えします。


まず通常のオークションの要領で、2499本体もそして文字盤も、それぞれ入札することが可能です。
しかしこれはいわば準決勝戦みたいなもので、ここから先が、世にも珍しい変則ルールの適用となります。

時計本体と文字盤、それぞれの最高入札者が決まったところで、本当の意味でのオークション、いわゆる決勝戦が始まります。
なんと、その2つのアイテムの、準決勝で付けられた入札価格の合計金額をスターティング・ビッドとして、再びオークションが始まるのだそうです。


つまり、
2499本体の最高入札額 + 付属文字盤の最高入札額 = 決勝戦のスターティング・ビット なわけです!! 


もしも、この決勝戦に新たに誰も名乗りを上げなければ、アイテムは準決勝の勝者のものとなりますが、
当然のことながら、この決勝戦に勝った入札者が2つのアイテムを総取りするわけです。

よいシステムなのかどうなのか、何とも判然としませんが(笑)、落札の行方を興味深く見守りたいと思います。


そしてなんですが、
クリスティーズ、アンティコルム、サザビーズの3大オークションと同時期、5月10日に同じくジュネーヴで開催されるフィリップスのオークションにも、第四世代の2499/100が出品されておりました!
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1984年製のYGケース。美品。
Estimate:CHF300,000 - 500,000という、4つのオークションの中では一番低い価格からのスタートとなっています。




さてオークション本番を待つ4本の2499、
パテック・フィリップ史上というか、時計史上においても貴重な時計たちに、
あと数日後どのようなストーリーが描かれるのか、ぜひとも注目したいところですね。












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by A-LS | 2015-04-29 21:28 | オークション | Trackback | Comments(2)

Hermès Watchの”和・洋”合体


よほど日本文化を評価してくれているのでしょう。
昨年の”手毬”に続いて、今年のバーゼルでも、ジャパン・オマージュをテーマとした時計を出してきたエルメス。

今年のお題は、同ブランドの薄型時計「スリム ドゥ エルメス」の文字盤に採用された” Koma-kurabe ”です。

漢字を充てると、”駒くらべ”もしくは”駒競べ”。

ここで言う”駒”は馬の意味で、”駒競べ”とは数頭の馬が一定距離を走って勝敗を競う日本古来から続く乗馬競技のこと。奈良・平安の時代には宮中儀式の一つだったのだそうです。別名「きそいうま」、「きおいうま」、「競馬(けいば)」とも呼ばれます
もはや日本人でも知ってる人は少ない行事と思われますが、特に有名なのは、陰暦5月5日(現在は6月5日)京都の上賀茂神社の境内で行われる千年以上の歴史を持つ神事「賀茂の競べ馬」で、「かもけいば」とも呼ばれます。詳しくはコチラで。

まずはその作品を。
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特に押さえるべき点は、これはエナメル文字盤ではなく磁器製の文字盤で、石川県出身の九谷焼作家、福島武山氏が「駒くらべ」をテーマに絵付けした赤絵だということです。
非常に興味深いことに、エルメスは福島氏に12枚の図柄をデザインすることと、もうひとつ、絵付けのベースにフランスの国立窯であるセーブルの白磁を使用することを依頼しました。つまりこの作品では、日本(九谷焼)と仏蘭西(セーブル)と瑞西(時計)という、3国の伝統工芸が合体して成立しているわけです。
こうしたコラボレーションは時計業界初の快挙だそうです。


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福島武山氏についてはコチラを参照。
絵付け制作風景。

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さらに今年のエルメスは、この日本の赤絵のテイストだけを活かしたセーブル磁器文字盤をもう1シリーズ製作しています。

それがこちらの、「Slim d’Hermès La femme aux semelles de vent」。
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直訳すると”風の靴を持つ女”、かつてエルメスのスカーフのモチーフとされた図柄で、これも12本の限定だそうです。


[Slim d’Hermès テクニカルデータ】
自動巻きムーブメント:Ultra-thin Hermès Manufacture movement H1950(スイス製)搭載
ムーブ径:30 mm (13 ¼’’’)
ムーブ厚 : 2.6 mm
パワーリザーブ:42時間。21’600振動/時/3 Hz/29石

ケース径:39.5 mm
ケース素材: 750 white gold (≈32.90 g)
風防&ケース裏:サファイアクリスタルガラス
防水:3気圧
文字盤:フランス国立窯セーブルからの白磁に、日本の伝統的技法で「赤絵」と呼ばれる、赤のみで陰影をつけた細密画(ミニアチュール)で絵付け(輪郭線には赤以外の金などを使う場合もある)
バックル:750 white gold (≈5.37 g)
限定数:各12本を1シリーズ

このブランドが馬具から興ったことは、エルメスのロゴからも有名です。
それゆえに”馬”のモチーフはブランドにとっても特別な意味を持つのでしょうね。

別のシリーズですが、アルソー( Arceau)のヴァリエーションとして、こんなエナメル画の”馬”モチーフ作品を出していたりもします。
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最近のエルメスはどうやら時計も重視し始めているようで、文字盤デザインだけでなく、機械を美しく見せる、こんな時計を出していたりして、今後もちょっと面白い存在になるかもしれません。

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by A-LS | 2015-04-28 06:52 | 時計いろいろ | Trackback | Comments(0)

3大オークションの2499

[4/28:内容を一部訂正しました】

SIHH、バーゼルワールドと、各社の新作発表が一段落すると、今度はヒストリカル・ピースのシーズンがやってきます。
特に、機械式時計における3大オークション・ハウスと呼ばれる、クリスティーズ、サザビーズ、アンティコルムがほぼ同時期にジュネーブで開催する”Important Watches"のオークションは、その華やかな舞台として世界の時計ファンの注目を集めます。

今回面白いと思ったのは、その3大オークション・ハウスに、それぞれ1本ずつのPatek Philippe・2499が出品されることです。

2499というのは、1950年から1985年まで製造されたクロノグラフ付の永久カレンダー時計で、現行品のカタログで言うと、5270と同等の機構を持つ時計ですが、その35年間の歴史中に僅か349本しか生産されなかったという希少性、そしてヴィンテージ・パテックとモダン・パテックの過渡期的な存在という歴史性、さらにオールド・ファンにはツボとなる径37.5mmの小振りのデザイン性などもあって、パテック・マニア憧れのリファレンスとなっています。

その貴重なモデルが、3大オークションの期間中(5/10~13)の4日間に、それぞれのオークション・ハウスに1本ずつ登場するのです!
ちなみに、2499は針やインデックスやプッシュボタンの形状の違いによって第1~第4世代までの、全4期に分類されますが、今回の出品はすべて最後期の第4世代となっています。



では、そのそれぞれの出品時計を見ていきましょう。



サザビーズ
13 May 2015 | Geneva

YGケースの2499/100(リファレンス番号に/100とつくのは第4世代)です。同じく18k YG製のD-バックル付。1982年製。
エスティメイト:200,000 — 400,000 CHF(約2500万円~5000万円)
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アンティコルム
10 May 2015 | Geneva

1983年の12月に販売された2499/100ですが、販売店があのティファニーだったため、プレミア条件のひとつであるパテック&ティファニーのダブルネームとなっているのです!
エスティメイト:300,000 — 500,000 CHF(3750万円~6250万円)
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クリスティーズ
11 May 2015 | Geneva

そしてこちらが極め付け! 
1980年製のほぼ無垢の新古品2499/100であるうえ(ラグの肉感に注目!)に、保証書や箱などの付属品はもちろんのこと、当時のタグやキャリングケースから、なんと!!! サブ・ダイヤル、クロノパーツ、プッシャーやリューズのまでが、スペアとして付属してているのです!!!
エスティメイト:400,000 — 800,000 CHF(5000万円~1億円)
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こんだけのスペアと予備パーツがあれば、当然文字盤もあるに違いないと思うでしょ?
ご明察です。

しかし今回、予備の文字盤はエスティメイト:20,000 — 40,000 CHF(約250万円~500万円)で別出品されているのです!!

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こうして2つに分けられたアイテムなんですが、なるべくなら同じ落札者が手にできるよう、特別な入札ルールが設定されているそうです。
(※お詫び=初稿に記した表現ですと実際とは異なるニュアンスで受け取られる可能性があるため当該部分を削除しました。申し訳ありませんでした。)

改めて入札のルールを書き直しましたので、リンク先のブログをご覧ください。
(※詳細はクリスティーズのブラウザカタログを参照してください)。
しかし、こういう特別条件付オークションは初めてみましたので、その意味でも大変に面白いアイテムだと思います。





ちなみに、これまでの2499のオークション・レコードは、エリック・クラプトンが所有していたPTケースの2499に付いたSFr3,443,000(当時のドル換算で約$3,655,757)なんですが、でも当時は円が高かったため(懐かしい…)、円換算では3億円弱という金額でした。
ですから、時価レート換算での最高記録は、昨年秋のクリスティーズで記録された$2,678,425(当時の換算レートで約3億1千万円!)となります。とはいえ、それも過去に4個しか存在が確認されていない第一世代のPGケースというレア中のレア品だったためなんですが、さて今回、どの個体がどれくらいで落札されるのでしょう、ちょっと興味のあるところです。



















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by A-LS | 2015-04-26 10:59 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(0)

パテック フィリップ オフィシャルHP

唐突ですが、パテック・フィリップのHPの上のウインドウって、よく見たことありますか?


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赤矢印で書いた「ココ」のウインドウなんですが、
「HOME」→「COLLECTION」を選んでから、たとえばさらに「ALL MODEL」みたいに進んでいくとき、
よぉーく見てるとわかるんですが、ランダムで関連画像が出現するのです。



たぶん全部で数十パターンはあると思うんですが、
オシャレなことに、なかには今はもう入手できない”名機”も、コッソリ仕込まれているんです。




たとえば・・・




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おお~~。

こんなのが(↑)何回かに一回、ひょっこり出てくるわけです(笑)。




で、最近、思いついたのが、これを占いに利用できないかな、と(笑)。

たとえば、朝一番にパテックHPを開き、上のウインドウに一発で”グラコン”が登場したら、その日は縁起がいい、とか。

”ノーチラス”系が出てきたら”アウトドア”が吉とか。





そんななかでも、最高に”ご利益がありそうな”画像は・・・この辺でしょうか・・・。






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キャリバー89と、スター・キャリバー2000!!



もっとすごい”役物”を発見した方は、ぜひご一報くださいませ。(笑)




















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by A-LS | 2015-04-24 22:55 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(2)

Low BEAT No.7

【4/23:記事追記しました】



ヴィンテージ・ウォッチ、アンティーク・ウォッチの専門誌「Low BEAT」の最新刊が発売になりましたが、そちらのほうにランゲ&ゾーネの懐中時計に関して、ちょっとした原稿を書いております。

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先日のランゲの新作展示も「アドルフ・ランゲ200周年展示」を兼ねたものだったことでもわかるように、今年はA.ランゲ&ゾーネの創業者アドルフ・ランゲ生誕200年ということもあってか、19世紀以来のオリジナルの懐中時計にも注目が集まっているようです。
そこで、「ランゲ懐中時計4つの記銘」というタイトルで、旧A.ランゲ&ゾーネの約100年の歴史の間に生まれた代表的な4記銘(マーク)、つまり、”A.Lange”、"ALS"、"DUF"、"OLIW"について、それらの歴史的背景と変遷、特徴、見分け方、文字盤とムーヴ裏への記銘の約束事や、例外的な記銘例などを書いたのですが、書きたいこと総てを限られた紙幅の中に納めることが難しく・・・。


※レイアウトはこんな感じ(↓)

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2回に分けたほうが良かったかなぁ・・・などと反省しているところです・・・。
※ちなみに企画名は「Klub Lange Archivieren #1」とありますので、連載の可能性もありますが(笑)。



ま、もしよろしかったらお目通しくださいませ。
http://www.amazon.co.jp/Low-BEAT-%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88-NO-7-CARTOPMOOK/dp/4865420983


また、記事中にご不明な点等ございましたら、当ブログのコメント欄でもご下問受け付けます(笑)。



【追記】
あ、それから、ひとつ面白いことが。
現行A.ランゲ&ゾーネのロゴって、懐中時計時代のALSマークのロゴから取られているのですが、そのロゴの比較図版としてALS懐中と現行サクソニアの画像を掲載したところ、これがなんと、「LowBEAT」誌に掲載された初のA.ランゲ&ゾーネ現行品時計となったのだそうです!!















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by A-LS | 2015-04-22 15:35 | ビンテージ | Trackback | Comments(6)

ヴァシュロン・コンスタンタン ”HARMONY” NIGHT

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今年のSIHHで披露されたヴァシュロン・コンスタンタンの新ライン、”HARMONY”の日本お披露目のパーティが、昨夜、都内某所で開かれました。
某所としたのは、このイベント自体がミステリー・ツアー仕立てで、イベント会場は到着まで”秘密”という、このブランドならではの粋な演出があったからです。

そしてお迎えのハイヤーに乗り込むと、まさに問答無用、行き先お任せ状態で走ること数十分、到着したのは・・・・、







なんと!!!










東京都現代美術館 (MOT)!!!

素晴らしいブッキングです。

夜の美術館という稀有な雰囲気に、その構造を活かした数々の展示・・・。
この洗練されたムードが、260年の歴史を誇るブランドの”格”というものなのでしょうか。
とにかく隅々にまで行き届いた”センス・オブ・ヴァシュロン”には感嘆の一語。

…同じリシュモングループに属する我が陣営にも、このセンスは欲しいよぉ~(笑) 


さらに圧巻だったのは、ディナーのスペース。
もともとあったハズの展示を取り払い、空間のセンターにこの夜だけの超長机を設置して、まるでそれ自体が現代アートにも見えるようなディナー・テーブル・スペースを構築したのです。

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会場全体がアーティフィシャルな雰囲気。下の画像・中央がこのイベントのオーガナイザーのグジェCEO。
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さて、すっかり時計のことが”後回し”になっちゃっていますが、各ブランドともに新作の点数や商品構成において”地味・小粒”と評されることが多かった今年のSIHHにあって、ヴァシュロン・コンスタンタンは5つもの新キャリバーを擁する全6モデルから成る新しいシリーズ・ライン”HARMONY”を発表し、大いに注目を集めました。
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創立260周年記念モデルでもあるこのシリーズ、文字盤のブルー・インデックスはこのアニヴァーサリーイヤー限りの仕様で、来年のカタログに載るときにはインデックスの文字が別のカラーになっている(ブルーではなくなっている)とのことですので、この色合いに魅力を感じている方はお早目に!!
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素晴らしいお食事とワイン…、ロケーションといい、展示、セッティング、そして時計から心配りまで、そのすべてが”HARMONY”~素晴らしく調和した一夜でした。






ありがとうございました。





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by A-LS | 2015-04-21 16:11 | ヴァシュロンコンスタンタン | Trackback | Comments(0)

Patek Philippe Basel Movie

いろいろありましたが今年のバーゼルワールドは、パテック・フィリップ新作をはじめなかなかに印象的な作品が多かった気がします。
おそらくこれが最後のPatek Philippeのバーゼル・ネタの投稿となると思います。


ムービーの中には


・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんなのや、
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・・・・・・・・・・・・・・・・・あんなのが、
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リアルな実機ムービーで拝観できます!






Patek Philippe・・・、その経営形態といい、販売戦略・マーケティングといい、クラシカルとモダンのコンビネーションといい、やはり格別の独自性があることを思い知らされた2014~2015年でした。










「恐れ入谷の鬼子母神」ってなところですかね。

古ぅ。





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by A-LS | 2015-04-19 13:34 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(3)

Jaquet Droz 新作

Fabergéを書いた際もそうだったのですが、バーゼルで発表された装飾系時計をひとつのブログにまとめて、ちゃっちゃとやっつけようと書き始めてはみるのですが、なんかいろいろと多岐な情報に触れたくなり、そのため時間がかかり、で、結局だんだん後回しになり・・・という悪循環が生じるパターンが多いので、これは普通にブランド別にまとめるのが、一番合理的ではないかということに思い至りました。

というわけで、Jaquet Drozから行きます!

まず今年、一番目を引いたのが、 「LADY 8 FLOWER」でしょう

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中央におかれた「蝶」が印象的な文字盤は、手作業による彫刻(ギョーシェ装飾)とエナメル彩色が施された18Kレッドゴールドのプレートをベースに、グランフー(高温焼成)エナメルの細工を加えた蝶の彫金細工をセットしたもの。
ケースは、ベゼル上に114個のダイヤモンド(1.43カラット)を施したRGケース 。
そしてこの時計の最大のポイントが12時上の小さいドームで、そこには、花が開花する機械式オートマタムーブメント が組み込まれています。
アジア市場からの後押しもあってか、文字盤のデザインが「8」の字に見えることを重視してきたジャケ・ドローですが、このレディース・シリーズでは、ついに時計ケース全体で「8」をモチーフ化したことがわかります!

「8」の上側の○をイメージしたドームの中では、すべて手作業によるエナメル彩色と彫金が施された18Kの花びらが開閉すると、その中央にはブリオレットカットのダイヤモンドが見え隠れするという仕組みになっています。38時間パワーリザーブ。 径35 mm。 世界限定28本。

SIHHではリシャール・ミルが発表した花が開閉するオートマタが話題になりましたが、オートマタの大先達であるジャケ・ドロ―の名を冠するこちらからも、非常に似たコンセプトの作品が発表されたのはとても面白いですね。

ブランドが製作した動画をご覧ください。ちょっとアーティスティックなものですが…




この動画で使われているモデルは、ダイヤの文字盤をベースにした蝶と蓮の花弁(これもアジアにとって特別な花)との組み合わせで、上で紹介した画像とは別パターンのモデルですが、どのようなヴァリエーションがあり、そしてそれらが何本ずつ作られるのか、まだちょっと調べきれておりません、すみません。

そして、短い動画ですが、動きがズバリわかるのはこちら・・・。
カタログやオフィシャルHPにあるのは、この蝶と花弁のパターンですね。


バーゼルではこれ以外にも蝶と黄金虫のパターン(画像下)など、いくつかのヴァリエーションの紹介があったようです。
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要は、2時位置のプッシャーを押すと、まずパッと花弁が開き、それがガバナーの巻き上げで元に戻って花弁(もしくは羽)を閉じる構造のようですね。




参考として、リシャール・ミルの花弁が開くオートマタ画像も貼っておきましょう(リシャール・ミルGINZAさんの動画から)。こちらはプッシャーで起動もできますが、自動でも5分に一度のペースで開閉を繰り返すオートマタです。


ちなみにこちらは一億超えの作品ですが、ジャケ・ドローはおいくらなのでしょう???

そして、さらに、”ちなみに”なのですが、
こうした花弁が開くパターンは、それこそ冒頭にも触れたFabergéのインペリアル・イースター・エッグの基本的な構造でもありまして、その動画もオマケしちゃいます・・・。


・・・てな感じで、お知らせしたい情報が溢れ出し、本論がどんどん横道にそれていく傾向があるため、なかなかまとまらないわけです(笑)。


さてさて、この「LADY 8 FLOWER」は、ここ数年ジャケ・ドローが発表してきた「蝶」「小鳥」「馬」などの集大成といえるかもしれませんが、その一方でそれら作品の母体となっていた「プティ・ウール ミニット レリーフ 」シリーズからも素敵な新作が発表されています。テーマは「蓮の花と鯉」です。
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鯉と池とその水紋とを表現したかのような裏側のローターまでもがアート!!


これ以外にも、今年のジャケ・ドロ―には「グラン・セコンド・デッドビート」という機械的に面白い作品がありました。
デッドセコンドで動く独立したセンターセコンド針を中心にデザインされた「8」の字は、上の○が時分針で、下の○はポインター針がレトログラードで動くデイト表示となっています。文字盤はアイボリーのグランフー・エナメル文字盤。RGケース。 自動巻き。40時間パワーリザーブ。 径43mm。 世界限定88本。

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さらに装飾系では、懐中時計のケースにパイヨン装飾を施したシリーズなど、非常に意欲的な新作が多くみられます!
詳細はオフィシャルHPでもご確認ください。
http://www.jaquet-droz.com/ja/collections/novelties

しかしまた、オフィシャル・カタログにも載っていない作品もいくつかあるようです。
たとえば、うずらの卵の殻で組まれたモザイク画を文字盤にした時計(下の画像を参照!!)などもニュースになっていましたので、
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下に貼付したバーゼルワールドでのジャケ・ドロ―・ブースで録画された動画(進化した”さえずり”を聴かせるチャーミングバードも出てきます!)をご覧いただき、いろいろ妄想して(笑)、そして銀座ブティックに乗り込むか、お電話しましょ!!



Jaquet Droz Boutique Ginza

Nicolas G. Hayek Center, 7-9-18 Ginza, Chuo-Ku
104-8188 Tokyo
Tel: +81 3 62 54 72 88
Fax: +81 3 6254 7506
Site: www.swatchgroup.jp/boutique
営業時間Mon-Sat 11.00 am - 8.00 pm Sun & Holidays 11.00 am - 7.00 pm









次はいつになるかわかりませんが、ハリー、エルメス、ショパール、ブランパン、それに刺繍文字盤の続報などなど、頭に中にはブログの”構想”だけはいっぱいありますので、気長にお待ちくださいませ・・・。





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by A-LS | 2015-04-18 13:36 | ジャケ・ドロー | Trackback | Comments(0)

図に乗る(ズニノル)/図が載る(ズガノル)

「図に乗る」と「図が載る」。



一文字違いだけど、





意味は大きく異なる。




今回のブログ・・・・、それは・・・・・




明らかに、












前者!!!











昨日と同じネタだよ~(笑)










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図が載っているのだけれど、図に乗っていることは否めない・・・・・


















5370P、裏も表も美しいゾ!!!






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by A-LS | 2015-04-16 09:47 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(0)

今日の一本

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高級なお弁当のような、品の良い”詰り具合”。
さて、どちらさんでしょう・・・・???














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うわっ!

正体は超二枚目フェイスの新人でした・・・。










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by A-LS | 2015-04-15 06:24 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(0)