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20th記念モデル 最速の展示イベント

いよいよ明日(10月31日)からです!
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ドレスデンに次いで(香港W&Wは例外としてね)、「復興20周年記念モデル」の世界2番目の公開地に東京が選ばれました。
最近は、世界ツアー後半に回されることが多かったので、久々のヘッドライナー扱いです。

明日(金)、明後日(土)の会場となる銀座のアワーグラスでは、壁面のかなりの部分をランゲ・ヴァージョンに変更して、限定モデルだけでなく、現行のモデルや懐かしの名作など、かなり趣向を凝らした展示が見られるということですので、ぜひお出かけください。

特にランゲ1の限定セットは、5種すべてのモデルが”来日”し、その場で申し込み可能(もちろんご希望者が多数の場合もありますので、それは必ずしも入手を意味するわけではないですが)、ま、見るだけでも充分価値のある展示とのことです。




わたしも”懐かしランゲ”を数本お貸ししたのですが(笑)、
その際に個人的な提案として、今回のコンセプトに非常に近い、ギョウシェ・ダイヤルの懐中時計のペアを、100年の時を超えた”伝統の進化形”の例証として展示したらどうでしょうと申し出たのですが、ランゲ・ジャパンさんから却下されてしまいました。

しょぼ~ん。。。。。







ま、それでは明日(30日)をお楽しみに!!


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これらの作品を間近で、たぶん手に取って、見ることができます!!









































More…という経緯もあって、ここでひっそり特別公開です(笑)
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by a-ls | 2014-10-30 20:14 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(4)

Lange1~ハンドヴェルクスクンスト・実機画像

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出たぁ~!

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裏側もただ事ではなく・・・


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黒地に銀文字!!!
アウトサイズデイトは白抜き文字。。。





これぞ20年の集大成・・・ではなく、Lange1にとっては、いまだにひとつの”通過点”であって欲しい。


そして今後も、創立&復興当時のランゲの根源と精神を失うことなく、このLange1を進化させ続けていって欲しい。







お願いします。










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by a-ls | 2014-10-26 13:16 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(12)

ランゲ&ゾーネ20周年記念モデル ~ハンドヴェルクスクンスト2014

10月24日、いまからょうど20年前のこの日、不朽の名作Lange1をはじめとする4つのモデル、「ランゲ1」、「サクソニア」、「アーケード」、「プール・ル・メリット・トゥールビヨン」が、復興したランゲ&ゾーネの最初のモデルとして発表されました。


そのことを記念して、まさに今宵、ドレスデン王宮で盛大な式典&パーティが行われていますが、それは同時に「ランゲ&ゾーネ20周年記念モデル」の”発表式典”でもあります。

ここ数年、恒例的に製作されてきた、ランゲが誇るマイスターたちによる手作業をフィーチャーした”ハンドヴェルクス・クンスト”がそれに当たります。

そのモデル、すなわち”ハンドヴェルクスクンスト2014”とは・・・・

文字盤にブラック・エナメルを纏った「Lange1トゥールビヨン」でした!!
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まずは以下に、ランゲ&ゾーネからのプレスリリースを掲載します。

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ランゲ 1・トゥールビヨン
“ハンドヴェルクスクンスト”


A.ランゲ&ゾーネ復興を象徴するランゲ1の20周年記念、限定製作モデル



ストップセコンド機能付きワンミニッツトゥールビヨン、ブラックエナメルのダイヤルと技巧を凝らした装飾、直径38.5ミリのプラチナケース̶これらがランゲ1・トゥールビヨン “ハンドヴェルクスクンスト”を他に類を見ない特別な時計として特徴づけています。A.ランゲ&ゾーネを象徴するランゲ1の誕生20周年を祝い、20本限定で製作します。
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A.ランゲ&ゾーネのアイコン的存在となったランゲ1の誕生20周年を祝い、ランゲ1・トゥールビヨン “ハンドヴェルクスクンスト”と銘打った20本限定記念モデルを発表します。技巧を凝らした精緻なディテールがふんだんに盛り込まれ、アニバーサリーにふさわしい特別感と風格が漂う時計に仕上がっています。
ブラックエナメルのメインダイヤルに、正確に研削して鏡面仕上げで光沢を出したインデックスと、それにお似合いのゴールドロディウム仕上げの針が鮮やかに映えます。技術的に難度の高いブラックポリッシュで仕上げたトゥールビヨンケージも重要なデザイン要素です。スモールセコンドが配されたブラックのシルバー無垢製サブダイヤルをメインダイヤル表面よりも若干低く埋め込みました。トゥールビヨンの姿が見える窓には面取り研磨加工を施し、アウトサイズデイトでは黒の背景にグレーの数字を浮かび上がらせています。
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自社製キャリバーL961.3には、あらゆる点で「ハンドヴェルクスクンスト」の名にふさわしい精緻な装飾が施されています。素材の表面をそのまま生かした洋銀にサンバースト装飾が美しい4分の3プレート。その大きな開口部からは、同じ技法で装飾したツインバレルが覗きます。
トゥールビヨンを支えるブリッジ、丸穴車と中間車の受けにあしらわれたモチーフは、丹念に素材を彫り刻んだものです。このモデルの創作美を完結させているのは、トゥールビヨンを支える7石のビス留め式ゴールドシャトンと2石のダイヤモンド受け石です。これらの要素はかつて、アドルフ・ランゲが自ら製作した最高品質の懐中時計を差別化するために導入した、由緒ある最高品質の証なのです。

トゥールビヨンが発明されてから200年以上を経た2008年、A.ランゲ&ゾーネは世界で初めて、回転するトゥールビヨンケージに納められたテンプの動きを確実かつ安全に止めることに成功しました。ついに、トゥールビヨンを搭載した時計の動きを止め、秒単位の正確さで時刻を調整できるようになったのです。特許を取得したこのストップセコンド機構をランゲ1・トゥールビヨン “ハンドヴェルクスクンスト”にも搭載しました。
匠の技の粋を集めたマスターピースを包み込む直径38.5ミリの高貴なプラチナケース。裏ぶたの「A.ランゲ&ゾーネ」の銘およびケース番号と限定製作番号は、ハンドエングレービングです。この贅を凝らしたコレクターピースは、A.ランゲ&ゾーネの復興初コレクション発表からちょうど20年にあたる2014年10月24日に、ドレスデンで披露されます。

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー引用は以上です。



ランゲさん、やってきました(笑)。

かなり以前のこと、たぶんティノ・ボーベだったと思うけれど、
「エナメル文字盤のLange1を作れないの?」と尋ねた際、彼は、
「たぶん無理、Lange1のアウトサイズデイトのような四角いカドをエナメルで”抜く”のは非常に難しいから」とこたえました。
さらに後年、今は亡きエナメル・アーティスト、ドミニク・バロンさんにこの話をしたところ彼女はにこやかに、
「全然無理じゃないし、そのことはまさに、わたしたちとランゲがここ2年の間に解決しなければならない課題となっています」と笑顔で答えてくれました。

それらはすべて、今となっては懐かしい思い出ですが。。。。、
そんな夢にまで見た「ランゲ1・エナメル」が、黒エナメル(!)で、しかも開口部に曲線を持つトゥールビヨン(!!)で、ランゲの記念年を華々しく飾ります。
ランゲ&ゾーネのハンドヴェルクスクンスト・プロジェクトは、その最も困難と言われた”抜き”の加工に成功したのです。



仕上がりや、質感などは、実機を見ないと何とも言えませんが、
大好物のエナメル、しかも大好きなLange1に採用という事実を、いまは快く受け止めたいと思います!!



あ、興奮して、すっかり忘れていました!


おめでとう!
A.Lange&Söhne 20th anniversary








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by A-LS | 2014-10-25 03:00 | ランゲ&ゾーネ | Trackback | Comments(14)

伝統と様式

ここまで集中的にPatek Philippe175周年記念モデルのことを書いてきて、

締めくくり的にコレというのも、われながら”なんだかなぁ~”とも思うのだけれど・・・


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やっぱ、イイ表情してるんだもんな~。


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カラダもいい・・・
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この顔とカラダが、人の”惚れた弱み”につけこんで、
まともな大人の、理性やら判断やらを狂わすもんだから。。。


ああ、。。。。。。










ふと、
クツワムシの鳴き声をリピータの音に聞き間違える、秋の夜長でありました・・・


















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by A-LS | 2014-10-22 13:18 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(4)

Patek Philippe175周年モデル ~ハンドクラフト


しばらく様子を見ていたのですが、どこもまだあまりちゃんとご紹介していないようなので…。
パテック・フィリップ175周年モデルではありますが、展示はされているものの積極的に広報されない限定時計、それらはたいてい、わたしの大好物のエナメルなどの技巧を駆使した文字盤もしくはドームクロックなのですが、少数ロットのため、幸運なVIPユーザーしか手にする機会のないレア・ピースなわけです。
約20点の腕時計と、20点あまりのドーム・テーブルクロックと特製スタンド付の懐中時計が展示されましたが、これらのハンドクラフト技巧を解説したパテック・フィリップからのプレス資料を引用しつつ、それらの画像を紹介していきます。




《----------以下、Patek Philippe報道資料より引用》※写真は任意に挿入しております。



ジュネーブとその希少な伝統工芸技術へのオマージュ
ユニークピースまたは限定製作のパテックフィリップ創業175周年記念タイムピース《希少なハンドクラフト》



マニュファクチュールパテックフィリップの歴史は175年以来、ジュネーブとの親密な絆なくしては語ることができない。一方時計製作の歴史は、400年以上の昔から、さまざまな伝統工芸技術との密接な関係によって成り立ってきた。
過去の時代、歴史の激流の中で高度な技術を持つ多くの職人たちが、コスモポリタンな都、ジュネーブへと移住してきた。そしてこれらの技術は、時計製作と並んで世界的な名声を獲得することになったのである。この遺産を未来に継承していくため、パテックフィリップは常に彫金、ギヨシェ装飾、さまざまな七宝技術(クロワゾネ、シャンルヴェ、七宝細密画、フランケ、プリカジュールなど)、木象嵌、ジェム・セッティング、スケルトン技術その他を用いて自社のタイムピースのケース、ブレスレット、文字盤を装飾するように努めてきた。これらの技術を用いたタイムピースへの需要がきわめて低下していた1950年代から二十世紀末の時期も、この努力は中断することがなかった。

1940年以来、パテックフィリップのオーナーであるスターン家は、希少な伝統工芸技術を代表する優れた作品の収集にも努めている。そして2001年にはパテックフィリップ・ミュージアムが開館し、一般公衆がこれらの卓越した作品を、十六世紀から今日に至る携帯時計の重要なコレクションと共に鑑賞できることになったのである。

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                      ※スターン家・四代を刻んだ175周年記念メダル


しかしパテックフィリップ名誉会長フィリップ・スターン氏と息子のティエリー・スターン社長は、これらの傑作を生み出すために不可欠な伝統工芸技術を未来に伝えていくためには、ミュージアムに作品を展示しておくだけでは不十分であることを常に理解していた。技術を毎日実践していくことが不可欠であり、改良を加えつつ世代から世代へと継承していくべきなのである。こうしてビジネス・リスクを恐れず多大な投資が行われた結果、ジュネーブの伝統工芸技術への関心が呼び起こされ、精緻な装飾を加えられたタイムピースへの需要は少しずつ増加していった。伝統工芸技術を継承する最後の名匠たちを起用し、若い世代の職人たちに秘術を伝授させることにより、これらの希少な技術は、少なくともここ数年間は消滅の危機から救われたのである。その間も、ジュネーブの伝統工芸技術への人気は空前の高まりを見せ続けた。そして今日、愛好家、コレクターたちは、待望のタイムピースを手にするまで、これらを完璧に手づくりする職人たちと同じくらいの忍耐力を発揮して待たねばならない状況となったのである。
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パテックフィリップは、創業175周年を記念するため、今日希少なものとなったジュネーブの伝統工芸技術へのオマージュであるユニークピースまたは限定製作の《希少なハンドクラフト》タイムピースをいくつか創作した。モチーフとしてジュネーブからの美しい眺望、とりわけ著名なレマン湖岸の船着き場が選ばれているのは、誠にふさわしい選択といえよう。
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※レマン湖岸の船着き場をモチーフとしたエナメル画を文字盤とした記念モデル

1835年、亡命者アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックが居を定め、その4年後高級時計工房を開き、1851年、フランス人の天才時計製作者ジャン・アドリアン・フィリップを迎えて新たに《パテック,フィリップ社》と改称したのは、他ならぬジュネーブであった。創業以来、マニュファクチュールは常にジュネーブに忠実であった。
1853年以後は、レマン湖を一望できるローヌ通りの建物に本社を置いた。著名なレマン湖の伝統的な帆船は、特徴的な大三角帆を持つことで知られている。レマン湖では毎年、ヨーロッパ最大の湖上ヨットレースとして知られる《ボル・ドール》が開催される。
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※同じく、レマン湖とヨットをモチーフにした記念モデル

パテックフィリップ名誉会長フィリップ・スターン氏はヨットマンとしても知られ、長年にわたりレマン湖を舞台に活躍し、《ボル・ドール》ヨットレースでも多数の優勝を勝ち取っている。パテックフィリップ創業175周年を記念して特別製作されたユニークピースまたは限定製作の《希少なハンドクラフト》タイムピース40点あまりは、これらをテーマとしたモチーフを、さまざまな伝統工芸技術を用いて描いている。


歴史を創る40点あまりのマスターピース

パテックフィリップは、創業175周年の今年に先立ち、数年前から各分野最高の専門家たちを起用し、40点あまりのタイムピースを真の《希少なハンドクラフト》に昇華させた。こうして約20点の腕時計と、20点あまりのドーム・テーブルクロックと特製スタンド付の懐中時計が誕生したのである。いずれの作品も七宝、彫金、木象嵌、ギヨシェ装飾、ジェム・セッティング、およびこれらを組み合わせた伝統工芸技術の真髄を最高度に体現した傑作である。
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※展示されていた特製スタンド付の懐中時計の一部


【彫 金】

彫金家が用いる鏨(たがね)や鑿(のみ)などの昔ながらの工具は、タイムピースの装飾技術として最も長い伝統を誇る彫金技術の歴史を物語っている。熟練した彫金家の細心を込めた丹念な手先の動きが、懐中時計のケースを光戯れる芸術作品に変身させる。最もよく用いられる彫金技術には線彫り、浅浮彫り、浮彫りなどがある。1789年にジュネーブでは200人ほどの彫金家が活動していたが、今日では10人あまりに過ぎない。
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【七 宝】※引用者註:日本で”七宝”というともっと広い意味になる場合もありますが、ここでの”七宝”は”エナメル”と読み換えていただいて構いません。また七宝細密画は現在では”ミニアチュール”という原語のほうが知られています。
七宝は卓越したパテックフィリップのタイムピースを装飾する方法として用いられてきた伝統的な方法であり、さまざまなテクニックを含むが、最も高度なものが著名な七宝細密画である。ジュネーブの特産品であった七宝細密画は、著名な大家による絵画作品を縮小し、驚異的なディテールで時計のケース表面に複製するためによく用いられた。
このようなマスターピースの制作には数か月を要する。微細な筆を用い、珪砂(石英)を主成分とし、酸化金属を混ぜてさまざまな色合いを持たせた釉薬(うわぐすり)で何層にもわたってモチーフを描き、一層ごとに炉に入れて加熱する。
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クロワゾネ七宝は、息をのむように鮮やかな多色の装飾を得ることのできる方法である。厚さ0.5 mm~0.1 mmの金の細い帯をデザインにしたがって曲げ、これを下地となる釉薬の塗られた金属表面の上に配置し、いくつもの囲い(cloisons)を作る。各々の囲いの中に異なった色の釉薬を何層にも重ねて塗り、一層ごとに炉に入れて加熱する。
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※クロワゾネを多用したドームクロック(下)と5131-175/7131-175(上)

シャンルヴェ七宝は、金属素材の表面を削り、削り取った部分に釉薬を施し、炉で摂氏800度以上に加熱する。異なった色の釉薬を色が互いに混ざり合わないように塗り分ける点はクロワゾネ七宝と同様である。フランケ七宝は、あらかじめギヨシェ装飾や彫金装飾を施した金属素材の上に半透明の釉薬を塗る七宝技術である。下地の放射状や波形の模様が光を受けて美しい効果を生む。
パテックフィリップが導入した第5の七宝技術は、教会のステンドグラスを思わせるプリカジュール七宝である。プリカジュール七宝は金属プレートに透かし彫りを施し、半透明の釉薬で透かし彫りの部分を埋め、炉に入れて加熱することにより実現する。
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※プリカジュール技法を多用したドームクロック

パイヨネ七宝は、薄い金や銀の装飾小片を埋め込む七宝技術である。装飾小片(paillons)は金箔などから鋼鉄製の打ち抜き工具を用いて切り取られ、モチーフにしたがって下地(通常は濃色の七宝)の上に配置される。その上から通常はフォンダン(fondant)と呼ばれる透明な釉薬を塗る。フォンダンは装飾小片を固定し、七宝の光沢を増すと共に、表面を酸化などから保護する役割も持っている(特に銀箔の装飾小片を使用した場合)。
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※引用者註:懐中時計のケースまわりもそうですが、解かりやすいのが懐中時計の台座。全面にパイヨネ(パイヨン)装飾が!!



【グリザイユ七宝】
グリザイユ七宝はルネッサンス期(十六世紀)にフランス・リモージュで現われたモノクロームの七宝技術であり、今日最も用いられることの少ない装飾技術のひとつとなっている。下地としては濃色の、多くの場合黒色の釉薬が用いられる。モチーフは白リモージュ(blanc de Limoges)と称される白色の釉薬をごく微細な筆あるいは針先を用いて描いていく。テーマの複雑さにもよるが、白リモージュは3~8回以上にわたって重ね塗りされ、その厚みにより下地の透過度が変わり、黒から白に至るモノクロームのデリケートな濃淡となって現われるのである。
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【ギヨシェ装飾】
ギヨシェ装飾は、手で操作する機械を用い、金属表面に無数の曲線から構成される微細で複雑なモチーフを施す技術である。用いられるギヨシェ機械は旋盤に類似している。加工物は回転しつつ、同時にカムの働きにより規則的な動きを与えられることにより、連続した複雑な曲線模様を生み出す。パテックフィリップは自社にギヨシェ装飾部門を有しており、今から150年以上昔の完璧にメンテナンスされたギヨシェ機械を用いて比類のない出来映えのギヨシェ装飾を実現している。


【木象嵌】
木象嵌(もくぞうがん)は、さまざまな色と木目の木片からなる木のモザイクであり、ゴールドなどを埋め込むこともある(インサート)。文字盤の装飾として用いる場合、微細で豊かなディテールを生み出すために、木片のサイズはきわめて小さいものとなる。120種類以上におよぶさまざまな種類、色彩の薄い突板(つきいた)を素材とし、これを積み重ねてブロックとし、専用の薄刃の鋸で切り抜く。木片は長い時間をかけて、モチーフにしたがって組み合わされる。1枚の木象嵌文字盤の制作には1か月を要する場合もある。


【ジェム・セッティング】
ジェム・セッティングは、さまざまな高度な技法によって貴金属表面を貴石で装飾する技術である。パテックフィリップは最高のジェム・セッターを抱え、自社でこの技術を行っている。パテックフィリップのユニークピースやハイジュエリーには、オーソドックスななグレイン・セッティング、ひとつひとつの作品がユニークピースとなるスノーセッティングまたはランダム・セッティング、作品の全面をおおうパヴェ・セッティング、さらには限られたジェム・セッターのみに許されるきわめて高度なインビジブルまたはミステリー・セッティングなどが使用される。パテックフィリップ・シールは、最高品質の貴石を用い、完璧な技術によりセッティングを行うことを定めている。


《----------以上、引用終了》



では、最後に、
そのほか、気になった作品の画像を紹介しておきます。


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実機を見る機会はほぼ皆無とは思われますが…(涙)、
うーん、手に取ってキズミで拡大して見てぇよぉ~~。




















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by a-ls | 2014-10-19 11:55 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(16)

Patek Philippe 5975&4675 ~Multi-Scale Chronograph

以下、マルチスケール・クロノグラフと呼ばれるシンプルクロノグラフ5975ならびにレディース用の4675のプレスシートを、
パテック・フィリップ社の報道用資料から引用します。




3種類のスケールを備え、クロノグラフの原点に立ち戻るパテックフィリップ・マルチスケール・クロノグラフ5975および4675モデル

パテックフィリップのクロノグラフは、愛好家,コレクターが最も追い求めるコンプリケーション機能のひとつである。今日パテックフィリップは現行コレクションとして8種類におよぶ完全自社開発・製造のクロノグラフ・ムーブメントを製作しており、そのモデルは機能性においても、またデザインにおいても、きわめてバリエーションに富んでいる。マニュファクチュールパテックフィリップが、創業175周年記念タイムピースのひとつとして、通常のクロノグラフ以上の種々の計測機能を備えた特別なモデルを創作したのは、このためである。
クロノグラフは、一瞥して時間計測機器の本質を現している。クロノグラフに適切なスケールを追加することにより、計測された時間をベースとして種々の計算を行い、いわば《手首に着用する機械式コンピューター》に変身させることが可能である。パテックフィリップ・マルチスケール・クロノグラフは、速度、距離、1分当たりの脈拍数を計測できる3種類の対数目盛を備えている。

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1960年代まで、タキメーター、テレメーター、パルスメーターを備えた時計は、プロフェッショナルによって日常の活動に使用されていた。婦人用、紳士用に限定製作される記念タイムピース、マルチスケール・クロノグラフは、マニュファクチュールパテックフィリップおよび時間計測の歴史への輝かしいオマージュということができるであろう。


手首に着用する計算機
《時間》は物理学上の多くの概念にとって決定的な重要性を持っている。例えば速度は一定の時間に走行した距離を表す。音速と光速の差により、観測地点からの距離を求めることができる。また医療分野における心拍数は、1分間の脈拍数として表される。適切に考案されたスケールをクロノグラフに追加すれば、これらの値を、計算しなくても直ちに直接、読み取ることが可能である。
これらのスケールの秘密は、伝統的な計算尺に使用されている《対数目盛》にある。《対数》とは、ある数が任意の数(通常10が使われる)の何乗として表されるかを、乗数の値で示したものである。対数を用いると、掛け算を足し算、割り算を引き算として行うことができ、算術計算がたいへん容易になる。対数の原理は今から2千年前、インドの数学者によって発見された。十七世紀にスイス人の科学者ヨスト・ビュルギ(1552~1632年)が対数の概念を近代化し、1622年に彼は世界で初めて対数表を公表した。近年小型の安価な計算機が出現するまで、この対数表は世界中の中学・高校生はもちろん、すべての科学者たちによって使用されてきたのである。
秒単位の精度を持つ携帯時計の出現と共に、文字盤の製造メーカーは、計測された時間から、直ちに速度、距離、または脈拍数を求めることのできる対数目盛を考案した。計測された時間からこれらの数値を直ちに読み取るためには、あらかじめ目盛の単位を定めておく必要がある。


【パルスメーター】
医療分野においては、1分当たりの脈拍数を心拍数とする。
1分間計測を続けることなくこれを求めるため、マルチスケール・クロノグラフのパルスメーター・スケールは、脈拍数15回分の時間を測定すれば、1分当たりの脈拍数
が求められるようになっている。病院の回診において、医師は時には100人をこえる患者の脈拍数を計測しなければならない。パルスメーターにより、1日当たり1時間以上の時間を節約することができる。

【タキメーター】
マルチスケール・クロノグラフに搭載されたタキメーター・スケールは、一定の距離(1,000 m)走行するのにかかった時間をクロノグラフで計測することにより、時速が求められるようになっている。高速道路を走行中、キロメートル標識を通過した瞬間にクロノグラフをスタートさせ、次のキロメートル標識を通過した瞬間にクロノグラフをストップさせる。クロノグラフ・スケールには1,000 m走行するのにかかった時間が表示され、タキメーター・スケールには平均時速(km/時)が表示される。タキメーターは、一定時間で走行した距離を計測する代わりに、一定距離を走行した時間を計測するのである。

【テレメーター】
テレメーター・スケールはkmを単位としており、ある事象(例えば雷)が目で見えた瞬間と、耳で聞こえた瞬間の時間差をクロノグラフで計測することにより、観測者とその事象の距離が求められるようになっている。光速(30万km/秒)と音速(333 m/秒)の速度差を利用した距離の計測方法である。1960年代まで、軍隊もこの方法で距離を計測していた。例えば敵の大砲の閃光が見えてから砲音が聞こえるまで5秒かかったとすると、敵の大砲は1.5km以上遠方にあることがわかる(333 m/秒×5秒=1,665 m)。


高精度な時間計測を可能にするクロノグラフ・ムーブメント
パテックフィリップ・マルチスケール・クロノグラフは、文字盤上に同心円状に配置された3種類のスケールによって一目でそれと分かるだけではない。このモデルのために特別に開発されたキャリバーCH 28-520の新しいバージョンも、比類のない特徴を備えている。
コラムホイール制御の自動巻クロノグラフ・ムーブメント、キャリバーCH 28-520は、クロノグラフの作動をほとんど摩擦のない垂直クラッチによって行っているため、センターのクロノグラフ秒針を常時回転させて通常の秒針として用いることができる。もうひとつの特徴は、その計時精度である。パテックフィリップ・シールの認定規準にしたがい、平均日差は–3~+2秒以内に収められている。ムーブメントの計時精度が高ければ高いほどパルスメーター、タキメーター、テレメーターによる計測結果が正確になることはいうまでもない。

時を超越した美しさ
マルチスケール・クロノグラフの外装は、パテックフィリップにおけるスタイルがいかに伝統と革新的要素を完璧に融合しているかを示す、模範的な例となっている。ピュアでエレガントなケースはラグが2重になっており、一段高い内側の部分がベゼルの上まで延長された構造になっている。2重のラグは外からは見えないようにネジ止めされ、ケースの各部分を強固に一体化している。この高度な構造により、ケース各部の完全な分解が可能であり、メンテナンスやポリッシングがきわめて容易となっている。文字盤も、このモデルの特徴である同心円状に配置された3種類のスケールにより目を惹きつける。紳士用モデルでは外周からテレメーター、パルスメーター、タキメーターの順に並んでいる。婦人用モデルでは並び方が逆になっており、外周からタキメーター、パルスメーター、テレメーターの順となっている。

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マルチスケール・クロノグラフ紳士用5975モデルは18金イエロー、ホワイト、ローズゴールド仕様各々400個、およびプラチナ950仕様100個の限定製作である。一方ベゼルにダイヤモンドをセッティングした婦人用4675モデルは、ホワイトおよびローズゴールド仕様各々150個の限定製作である。
マルチスケール・クロノグラフのすべてのモデルは、ラージ・スクエアのハンドステッチ・アリゲーター・バンドを装着し、《PATEK PHILIPPE 1839 - 2014》の文字が刻印された、ケースにマッチした素材の折り畳み式バックル付である。

《5575》
【外装】
ケース: ラウンド型、18 金イエロー、ホワイト、ローズゴールド、またはプラチナ950 仕様、《PATEK PHILIPPE GENEVE 175e Anniversaire 1839 - 2014》の文字を刻印したゴールドまたはプラチナのソリッド・ケースバック、3気圧防水
ケース寸法: 直径:40 mm
長さ:46.7 mm(ラグ~ラグ)
幅:42.3 mm(3~9時、リュウズを含む)
厚さ:10.8 mm(サファイヤクリスタル~ラグ)
厚さ:10.25 mm(サファイヤクリスタル~ケースバック)
ラグ間隔:20 mm

【文字盤】
・ゴールド仕様モデル:シルバー・オパーリン、転写ブラック・スケールケースにマッチしたゴールドのバレットインデックス。ケースにマッチしたゴールドのドフィーヌ型時、分針。ブラック仕上げ銅ベース合金(Pfinodal)のクロノグラフ秒針

・プラチナ仕様モデル:ブラック、転写ホワイト・スケール。18金ホワイトゴールドのバレットインデックス。18金ホワイトゴールドのドフィーヌ型時、分針。ロジウムめっき銅ベース合金(Pfinodal)クロノグラフ秒針

【バンド】
ラージ・スクエアのハンドステッチ・アリゲーター・バンド、カラーはブリリアント・ブラック(ホワイトゴールドおよびプラチナ仕様)、ブリリアント・チョコレートブラウン(イエローゴールド仕様)、ウルトラブリリアント・チョコレートブラウン(ローズゴールド仕様)
《PATEK PHILIPPE 1839 - 2014》の文字を刻印した、ケースにマッチしたゴールドまたはプラチナの折り畳み式バックル付。


《4675》
【外装】
ケース: ラウンド型、18金ホワイトまたはローズゴールド、《PATEK PHILIPPE GENEVE 175eAnniversaire 1839 - 2014》の文字を刻印したゴールドのソリッド・ケースバック、3気圧防水
ケース寸法: 直径:37 mm
長さ:43.05 mm(ラグ~ラグ)
幅:39.3 mm(3~9時、リュウズを含む)
厚さ:10.3 mm(サファイヤクリスタル~ラグ)
厚さ:10.1 mm(サファイヤクリスタル~ケースバック)
ラグ間隔:18 mm

【文字盤】
シルバー・オパーリン、転写ブラウン・スケール、12個のピュア・トップウェッセルトン・ダイヤモンド・インデックス。ケースにマッチしたゴールドのドフィーヌ型時、分針。銅ベース合金(Pfinodal)のクロノグラフ秒針。

【バンド】
ラージ・スクエアのハンドステッチ・アリゲーター・バンド、カラーはブリリアント・ピーコックブルー(ホワイトゴールド仕様)、ブリリアント・パープル(ローズゴールド仕様)《PATEK PHILIPPE 1839 - 2014》の文字を刻印した、ケースにマッチしたゴールドの。折り畳み式バックル付。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー引用は以上です。





・・・個人的な感想としまして、
デザイン的には非常にすっきりしたフェイスですが、もうひとまわり小振りだったらよかったのだけど、40mmアンダーだとスケールの数字が読みづらくなってしまうのでしょうね、きっと。
あとは積算計のない1分勝負のクロノである点。個人的にニーズの高いカップラーメンの出来上がり計測には不向き!
しかし、お医者さんでもレーサーでも砲手でもない凡人の自分としては、高度な計算尺でもあるこの機構を使いこなせる自信がないのです・・・。

そこでさらに勉強してみました!
(といっても、ご親切な某店スタッフSさんのレポートの丸写しですけどね…)

いちばん耳馴染みのないのが「テレメーター」でしたが、これは音速と高速の差分をあらかじめ係数化してある計算尺なんですね。
以下、「タキメーター」「パルスメーター」も再度学習してみました。


●テレメーター=光と音の速度の違いを利用して2地点間の距離を計測出来る目盛りの事。海面上での音速(=340.29 m/s ≒1225 km/h)を基準としてある。
ある事象(例:花火や雷、砲撃など)が見えてから、それによる音が聞こえるまでの時間を測定し、その音の発生場所までの距離を換算表示する機能。
救難者が信号弾や発煙弾を発射した際や、軍隊に於いては砲撃する(される)場合に、発射地点と観測地点との距離を測るのに用いられた。
例えば敵船からの砲撃の際、発した光をスタートとし、その発射音が聞こえた時をストップとすると秒針が示す数値が敵船から自船との距離となる。
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音速は正確には1kmを約2.94秒かかるが、便宜上1km=3秒で表示してあるものが多い。
もっとも海面上(障害物の無い平面上)での音速を基準としているため、地表等での計測時においては、少し遅い1km=3秒で実用上問題無いと言えるかもしれない。


●タキメーター=正式名称「タキ・プロダクトメーター」。平均速度を計ったり、大規模の生産個数を計算することが出来る。
【※平均速度を測る場合】
スタートと同時にプッシュボタンを押し、1キロの地点を通過した瞬間にストップボタンを押す。たとえばクロノ針が、36秒の地点で止まった場合、その外側の目盛りで100を指しているので、平均速度は時速100km/hだったということになる。
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【※生産個数を知る場合】
1個、又は複数の個数が60秒以内に作られている場合に用いる。 例えば缶詰工場で、1個の缶詰が作られる時間を計算する。1個が出来るまでに36秒かかった場合、タキメーターの目盛りは100を指している。その缶詰は1時間に100個出来上がる計算になる。
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●パルスメーター
=正式名称「パルスメトリック・スケール」別名「ドクターズクロノグラフ」
1分間あたりの心拍数を、余計な計算を必要としなくても測定出来る目盛り表示。仕組みとしては、1分間の心拍数を計る場合、ベゼルの表記にある通り(GRADUATED FOR 15 PULSATIONS)脈を打つ回数が「15回目」で測定が完了します。
【※心拍数を測る場合】
プッシュボタンを押してから15回目の脈を打ったときにストップボタンを押し、秒針が止まっているパルスメーターの目盛りの数値が1分間の脈拍数を指していることになる。 例えば、15回脈を打つ時間が18秒かかった場合は、1分間の心拍数は50ということになる。
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・・・という、
3つの便利な計算尺が、センターセコンドを中心に、同心円状に美しく配列デザインされている時計ですね。
新しい世代のパテック・フィリップ愛好家にはぜひ持っていただきたい一本、という印象です。









































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by a-ls | 2014-10-18 00:20 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(0)

PP5175R-How to use 動画&雑感

5175Rについては、これで一段落かな(笑)。
使い方レッスン編です。






印象を少し書きます。
5175R。確かに素晴らしい時計です。
現時点でパテック・フィリップが腕時計としてイメージできるかなり多くのことを注ぎ込んだ作品といえるでしょう。
特に、ハンマーとゴングでできるチャイムの機能に関してはドリーム・レベルを達成しています!

想像しますに、おそらくその製作過程において、いろいろな面で5175にはあらかじめクリアを義務付けられたいくつかのハードルがあったと思います。
まずは、25年前の記念時計キャリバー89や、スターキャリバー2000を超えて、175周年記念の目玉にならなければならないというハードルです。
たとえばキャリバー89には、”世界一複雑な時計”というキャッチコピーが枕詞としてついています。
33の複雑機能を持つとされる「キャリバー89」と、”世界一複雑な時計”タイトルマッチを闘うのかどうか、もし闘うのならば、複雑機能は34なのか、40なのか…(笑)、いろいろな試行錯誤があったかもしれません。

過去において、ギネスブックなどが複雑時計の記録の比較対象としてきたのは、複雑機能の”数”でした。
1904年「ルロワ01(Leroy)」の20機能、1933年にパテック・フィリップが受注製作した「ヘンリー・グレイブス」の24機能、そして1989年の「キャリバー89」の33機能。世間的には、この3つの時計を”世界3大超複雑時計”と呼んだりもするようですが、しかしこれはあくまでも”懐中時計”の場合であって、腕時計との比較はほとんどナンセンスなのです。
なぜならキャリバー89の33機能とは、直径8.82cm、厚み4.1cm、重さは18Kベースで1.1kgという、時計としてはある意味巨大な仕様、つまり懐中時計だから許される特大サイズにして、初めて達成されたものだからです。

2014年のパテック・フィリップは、その階級での試合は行いませんでした。選んだ階級は腕時計クラスです。
今の時代、時計製作は腕時計というリングでの闘いでなければ、ユーザーにはほとんどアピールしませんから、これは当然の選択ではありますが、サイズに制約のある腕時計ではあれやこれやの機能をヤミクモに詰め込むわけにはいきません。つまり、”複雑機能の数”という非常に解かりやすい敵と闘わないことを決めたとき、それはそれとして、では175周年という大事な記念の年に、パッテク・フィリップが満を持して発表する作品はどういうものであるべきかという、”見えざる敵”との闘いが始まったわけです。

ちなみにキャリバー89の33機能とは…
1)恒星時の時間
2)恒星時の分
3)恒星時の秒
4)第2タイムゾーンの時刻
5)日の入り時刻(ジュネーブ)
6)日)の出時刻(ジュネーブ)
7)均時差
8)トゥールビヨン
9)永久カレンダー
10)日付(レトログラード表示)
11)西暦年(3ディスク)表示
12)曜日表示
13)月表示
14)閏年表示
15)世紀ごとの閏年修正
16)太陽針(季節、分点、至点、黄道12宮)
17)天空星座図(ジュネーブ)
18)月齢ムーンフェイズ
19)イースターの日付
20)クロノグラフ
21)スプリットセコンド・クロノグラフ
22)30分計
23)12時間計
24)グランド・ソヌリ・チャイム
25)プティット・ソヌリ・チャイム
26)ミニッツ・リピーター
27)アラーム
28)ムーブメント・パワーリザーブ
29)チャイム・パワーリザーブ
30)チャイム停止装置
31)リュウズ位置インディケーター
32)ツイン・バレル
33)4ウェイ・セッテイング・システム
・・・なのだそうです。

動画も見せちゃいましょ。


ま、ツイン・バレルとか、今日では機能に数えてよいものかどうか疑問符が付きそうなものもありますが、5175Rの20機能よりも多いことは確かです。

キャリバー89の機能と比較すると、5175Rにはクロノグラフ系列の機能がバッサリ切り捨てられており、さらには永久カレンダー以上の天文機能、ならびにトゥールビヨンがありません。つまり腕時計というテーマの中にあって、構築にさらなる厚みを要求される機能(クロノや天球図)は現段階では断念せざるを得なかったけれども、しかしその分、音声表示に関しては圧倒的な高みを極めました。
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※搭載されなかった機能を加えると、ムーブメントにはさらなる厚みが必要となるわけです。そうすると、腕時計としては非現実的な分厚いものとなってしまうおそれが生じます。

「時計には音声表示 ( アラーム、リピーター等)、天文表示 ( 永久カレンダー、天球図等 ) 、経過時間の測定表示 ( クロノグラフ、積算計等 ) という3つの機能があり、この3種類の機能を搭載する時計を特に”グランド・コンプリケーション ( 高度な複雑時計 )”と呼ぶ 」という説がありますが、その意味からすると、経過時間の測定表示機能を持たない5175Rは”グランド・コンプリケーション”には属せないことになります。
しかしデイトまでをも音で表現するなどの突出した音声表示機能と、ユーザーが真に必要とするものに絞り込んだ天文機能、どちらの面でも時間がわかるダブルフェイスなど、ハイクォリティーとシンプルが非常に。良いバランスを保っています。

そしてさらに、新しい概念である、”グランド・コンストラクション(高度な外装構築技術)”を導入したことで、5175R は新たな地平をも確立しました。
精緻な彫金技巧、簡単な操作でスムーズにリバーシブルに変更可能なケースなどなど、時計の外装に着目したパテック・フィリップは、スイス時計産業の真髄ともいえるハンドクラフトによる伝統美ならびに新機軸を、この分野にも提示したのです。
これは6002Gとしてスカイムーン・トゥールビヨンの後継機が登場した時から想像できたことでしたが、ここからまた次なる200周年に向かうパテック・フィリップにとっての重要な特徴として、この分野は今後も進化を重ねていくことでしょう。

この5175Rによって、パテック・フィリップは175年におよぶ自社のマニファクチュール・スピリッツの継承を宣言しつつ、デザイン的には3000番台のref.の面影をその戦略的な残像に留め、これからのパテック・フィリップの時計製作(ティエリー・スターン社長とサンドリーン・スターン・デザイン部門トップのカラー)に向かうことを高らかに宣言したと言ってよいでしょう。















…でも…、あんまり華美なデザインにはいかないでね~…













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by a-ls | 2014-10-17 07:54 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(0)

Patek Philippe Grandmaster Chime Ref. 5175 動画&資料

以下、報道用のプレスシートより引用です。
※写真はPatek Philippeウェブサイトより、配置位置は任意です。


10/19付で貴重な画像を追加しました!!



パテックフィリップ創業175周年記念のマスターピース
パテックフィリップ・グランドマスター・チャイム Ref.5175


創業175周年を記念するため、マニュファクチュール、パテックフィリップは限定製作の記念タイムピース・コレクションを創作した。そのマスターピース、「グランドマスター・チャイム」は、ジュネーブのマニュファクチュール、パテックフィリップがこれまでに製作した最も複雑な腕時計であり、疑いなく世界で最も複雑な腕時計のひとつでもある。
このモデルの卓越性は複雑機能の数に見られるだけではない。複雑機能の種類も特筆すべきであり、そのうちの2つは世界初の機能である。グランドマスター・チャイムはまた、ケースの両面に文字盤を備えており、パテックフィリップとしては初めて、自由にいずれかの文字盤を上にして着用できる。
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前面文字盤は時刻表示とチャイム機能に焦点を当てており、裏面文字盤は瞬時日送り式永久カレンダー表示を備えている。
ラグに組み込まれた高度な特許取得のシステムにより、ケースを容易に反転させることができ、選択した側の文字盤を上にして安全確実に固定できることが、このタイムピースの快適さを保証している。
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最も重要な時、分、日付は、いずれの面の文字盤にも表示される。また最高の安全性と操作性を実現するため、パテックフィリップは、無数の微細な部品から構成される超複雑なムーブメントを、不適切な操作による損傷から保護する巧妙ないくつかの追加機構を開発した。

パテックフィリップ・グランドマスター・チャイムは、その複雑さにおいても、高度な設計コンセプトにおいても、技術的、美的洗練においても、他に類を見ない腕時計である。両面に文字盤を備えた直径47 mmのケースは、合計4個の香箱に加え、合計20種類の複雑機能を備える。その中には、きわめて追い求められ、長らく待ち望まれてきたグランドソヌリ、プティットソヌリをはじめ、ミニット・リピーター、4桁の年表示を含む瞬時日送り式永久カレンダー、第2タイムゾーン表示、およびチャイム機構分野における世界初の2つの特許取得の機能、すなわちチャイムによるアラームと今日の日付を音で知らせるデイトリピーターがある。他の4つの技術特許は、いずれもこの比類のないタイムピースの革新的な機構に関するものである。

グランドマスター・チャイムは、パテックフィリップの《知性あるタイムピース》への関わりを示す優れた例である。超複雑なムーブメントを不適切な操作による損傷から保護するため、パテックフィリップ技術陣は高度な《隔離機構》を開発した。これはさまざまな機構の間のエネルギーの伝達を中断したり、ある機能が作動中は他の機能を作動させないようにするものである。
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またケースやプッシュボタンには、機能を説明する文字やシンボルが刻まれており、このグランド・コンプリケーションをきわめて操作の容易なタイムピースにしている。


この他に類を見ないタイムピースは、驚異的な開発努力と技術的手段の投入の賜物である。開発、製造、組立てには延べ10万時間が費やされ、うちムーブメント構成部品の製造は6万時間を必要とした。各々のムーブメントは1,366個の部品から構成され、ケースの構成部品数は214個である。ゆえに各々のタイムピースの部品総数は1,580個に上る。すなわち、7個の記念タイムピース、パテックフィリップ・グランドマスター・チャイムを製作するために、合計1万1,060個の構成部品を製造し、入念に手仕上げし、手作業で組立てることが必要であった。この7個のグランドマスター・チャイムは、パテックフィリップ創業175周年を音楽で祝うに誠にふさわしい作品といえるだろう。



グランドソヌリとプティットソヌリ
グランドソヌリとプティットソヌリは、正時と15分、30分、45分に自動的に時刻を知らせる。グランドソヌリは、正時には時刻に相当する数を打ち、15分、30分、45分には正時に相当する数を打った後、15分、30分、45分を知らせるメロディーを打つ(これに対しプティットソヌリは、正時のみに時刻に相当する低音を打ち、15分、30分、45分には15分、30分、45分を知らせるメロディーのみを打つ)。
愛好家、コレクターたちは長い間、パテックフィリップが腕時計にこの機能を搭載する日を待ち望んでいた。しかしマニュファクチュールパテックフィリップは、少なくとも1日の連続駆動可能時間を持つことができない限り、グランドソヌリ搭載の腕時計は製作しない、という哲学を堅持してきたのである。二十一世紀初め以来の技術的進歩は、ついにこのチャレンジを受けて立つことを可能とした。
グランドマスター・チャイムに搭載されたチャイム機構用のツイン・バレルは、一度手で巻き上げれば30時間以上連続して駆動することが可能となっている。15分、30分、45分を知らせるメロディーが従来のような2つのゴングではなく、高、中、低音の3つのゴングにより、15分、30分、45分をそれぞれ異なったメロディーで鳴らす仕組みになっている(このため15分、30分、45分の各々のメロディーを鳴らすのに従来の1.5倍のエネルギーが必要となった)ことを考えれば、このパフォーマンスはさらに驚くべきものといえる。


ミニット・リピーターとチャイムによるアラーム
チャイム機構用のツイン・バレルは、リュウズのプッシュボタンを押すことにより、現在時刻の時、3つのゴングによる15分、30分、45分、そして端数の分をこの順序で知らせるミニット・リピーターにも必要なエネルギーを供給している。その音色は、鑑識眼のある愛好家であれば直ちにパテックフィリップのものと分かる豊かさと深みを備えている。25年前、パテックフィリップは《グランド・コンプリケーションの女王》と呼ばれるミニット・リピーターの再来を告げたマニュファクチュールであったことが思い出される。設定された時刻になるとミニット・リピーターと同一のメロディーを鳴らす、チャイムによるアラームも同一の音質を備えていることはいうまでもない。
チャイムによるアラームは、機械式腕時計にこれまで搭載されたことのなかった機能である。しかしグランドマスター・チャイムにおいて初めて実現された新機能は他にもある。


永久カレンダー・デイトリピーター
特許を取得した世界初の永久カレンダー・デイトリピーターのアイデアは、マニュファクチュールパテックフィリップのティエリー・スターン社長と長年の顧客のひとりとの間の会話がきっかけとなっている。「今日の日付を音で知らせる機能を創ってはどうだろうか?」と顧客は提案したのである。この夢がグランドマスター・チャイムにおいて実現した。
プッシュボタンを押すと、日付の10の位と1の位を音で知らせる。高音と低音のゴングの組み合わせが10の位の数を表し、高音のゴングが1の位の数を表す。今日の日付が23日であれば、ディンドン、ディンドンと鳴り、続いてディン、ディン、ディンと鳴る。デイトリピーターは永久カレンダー機構から今日の日付情報を得ている。主に永久カレンダー表示を行うのが裏面文字盤であり、日付は表裏いずれの文字盤にも表示される。


瞬時日送り式永久カレンダー
きわめて視認性に優れた裏面文字盤は、指針表示による4つのサブダイヤルが、ゴールドで縁取りされた4桁の年表示窓の周囲に配置されている。
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3時位置には月表示、6時位置には日付と閏年サイクル表示、9時位置には曜日表示、12時位置には24時間表示による時刻(時、分針)が配置されている。4桁の年表示を除くすべてのカレンダー表示は、真夜中の零時に同期して一瞬で切り替わる。この瞬時日送り機構は、永久カレンダー・デイトリピーターに今日の正確な日付情報を与えるために不可欠である。真夜中の零時の直前であれば前日、直後なら翌日を示さねばならないのである。日付表示は前面文字盤の6時位置(ムーンフェイズ表示の周囲)にも配置されている。4桁の年表示は、特許取得の高度な機構により、2つのプッシュボタンの操作によって前進、後退させることができる。


ローカル時刻と第2タイムゾーン時刻
前面文字盤(リュウズが右側に来た状態)にはローカル時刻に加え第2タイムゾーン時刻と昼夜表示が表示される。
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さらにムーブメントの時回り輪列(MOUVEMENT)とチャイム機構(SONNERIE)各々のパワーリザーブ表示、リュウズの位置表示(巻上げR、アラーム時刻設定A、時刻合わせH)、チャイム・モード表示(グランドソヌリG、プティットソヌリP、サイレントS)、
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チャイムによるアラームのON/OFFを表示するベル型の表示窓、およびチャイム機構の隔離(ON/OFF)を表示する小さな丸い表示窓が配置されている。


高度な反転システムを備えたダブルフェースのラウンド型ケース
複雑な機能を複数搭載したムーブメントを《グランド・コンプリケーション》と呼ぶならば、設計、製作、装飾に熟練した複数の専門家を必要とするケースは《グランド・コンストラクション》と呼ぶことができるであろう。グランドマスター・チャイムのケースは、その完璧な例である。同一の重要性を与えられた2面の文字盤を備え、容易に反転でき、いずれの面を上にしても快適さを犠牲にすることなく使用できるダブルフェースのケースを開発するためには、4年の歳月が必要であった。反転システムの秘密は、ラグに仕組まれた回転機構にある。ケースはラグとラグの間で12時~6時を軸に180度回転した後、選択した側の文字盤を上にして安全確実に固定される。
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ケース設計者の独創性にさらに追加されているのが、彫金家の創造性である。パテックフィリップの彫金家により、数百時間をかけてローズゴールドのケース全面に様式化された月桂樹の浮彫りが施されている。またプッシュボタンと調整ボタンの横にも鋭い鑿を用いて機能を説明する文字やシンボルが刻まれているため、このタイムピースは取扱説明書なしでも使用できるほどである。
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月桂樹の冠は古代から勝者や王者の頭を飾る《勝利》の象徴であり、グランドマスター・チャイムの重要性を体現している。この浮彫り装飾は、マニュファクチュールパテックフィリップ創業175周年を記念して製作される7個のタイムピースにのみ施されるものである。



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グランドマスター・チャイムは、縞黒檀に加え17種類の木目材を使用した木象嵌にゴールドのインサートを配した記念プレゼンテーション・ボックスに収められている。記念プレゼンテーション・ボックスには添付書類の他、1932年以来パテックフィリップを経営してきたスターン家の歴代社長の肖像によりマニュファクチュールパテックフィリップの歴史を偲ばせる、ゴールドのパテックフィリップ創業175周年記念メダルが付属する。

コチラがその追加画像!!
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創業175周年記念タイムピース、パテックフィリップ・グランドマスター・チャイムは、7個のみが製作される。うち6個は、パテックフィリップ・タイムピースの忠実なコレクターたちに販売される。7個目はパテックフィリップ・ミュージアムに特別展示され、一般に公開される。


…紙資料は以上です。


次に、10分を超す大作動画。
やっと共有が許可されたようですので、とりあえず貼っておきます。




後半の3ゴング、
クォータは音階が入れ替わるんですね。
ま、そのう…、お値段のほうは約3億9百萬円とのことです…(汗)。

何が起こっても買えないし、日本に入ってくる可能性も低いでしょうし、ミュージアムに展示されるとはいえ、手に取って見ることはまず不可能ですが、そこをなんとかならんのか、という方のため、パテック・フィリップから素敵な贈り物が!

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ま、あのう…、英語版ですが、お値段のほうは140CHFと、お求めやすいお値段となっております…(うふふ)。
だれか買ってきてぇ~~!!




さて、
…ここから以下は技術仕様書となります。


技術仕様
パテックフィリップ・グランドマスター・チャイム5175モデル
【ムーブメント】
キャリバーGS AL 36-750 QIS FUS IRM
手巻ムーブメント、20の複雑機能を搭載:3ゴングによる5種類のチャイム機構(グランドソヌリ、プティットソヌリ、ミニット・リピーター、チャイムによるアラーム、永久カレンダー・デイトリピーター)、昼夜表示を含む第2タイムゾーン表示、瞬時日送り式永久カレンダー(両面文字盤の日付表示、曜日表示、月表示、閏年サイク)、4桁の年表示、24時間時・分表示サブダイヤル、ムーンフェイズ、チャイム・モード表示、チャイム機構隔離(ON/OFF)表示、アラームON/OFF表示、リュウズの位置表示、時回り輪列パワーリザーブ表示、チャイム機構パワーリザーブ表示
ムーブ径: 37 mm
ムーブ厚: 10.7 mm
部品総数: 1,366
石 数: 108
受けの数: 32
連続駆動可能時間: 時回り輪列=最小72時間
          チャイム機構=30時間
テンプ: Gyromax®
振動数: 25 200 振動(片道)/時(3.5 Hz)
髭ぜんまい: Spiromax®

【セッティング機能】
リュウズの3位置
・押し込んだ位置:時回り輪列用ぜんまい巻上げ(時計回り)、チャイム機構用ぜんまい巻上げ(反時計回り)
・一段引き出した位置:アラーム時刻設定
・いっぱいに引き出した位置:時刻合わせ

【前面文字盤表示機能】
ローカル時刻の時、分表示、第2タイムゾーン時表示、アラーム設定時刻、ムーンフェイズ、チャイム機構のパワーリザーブ表示、時回り輪列のパワーリザーブ表示、チャイム・モード表示、リュウズの位置表示、チャイム機構隔離(ON/OFF)表示、アラームON/OFF表示

【裏面文字盤表示機能】
24時間時・分表示サブダイヤル、4桁の年表示、3つのサブダイヤルによる瞬時日送り式永久カレンダーの日付、曜日、月、閏年サイクル表示

【スライドピース】
チャイム・モード選択用スライドピース(9時位置)

【プッシュボタン】
第2タイムゾーン時刻調整用《+》《ー》プッシュボタン、アラームONプッシュボタン、ミニット・リピーター操作プッシュボタン

【調整ボタン】
4桁の年表示調整ボタン、永久カレンダーの日付、月、曜日調整ボタン、ムーンフェイズ調整ボタン

【認定印】パテックフィリップ・シール


【外 装】
ケース: ラウンド型、12時~6時を軸にケースを回転できる特許取得の機構、18金ローズゴールド仕様、214個の部品から構成、両面にサファイヤクリスタル、非防水(湿気・埃にのみ対処)、ベゼル、ケース本体、ラグ全面に手作業による月桂樹の浮彫り、ケース側面とプッシュボタンに機能を説明する文字やシンボルを手作業で刻印
ケース寸法: 直 径: 47.4 mm(10-4時)
厚 さ: 16.1 mm(サファイヤクリスタル~サファイヤクリスタル)

【前面文字盤】
18金ゴールドのシルバー・オパーリン文字盤、中央に放射状の波形ギヨシェ装飾、18金ゴールド植字ローマ数字
ブラック・ニッケル仕上げ18金ホワイトゴールドのローカル時刻時、分針
18金ローズゴールドの第2タイムゾーン時針
18金ローズゴールドのアラーム設定時刻表示針、時回り輪列のパワーリザーブ表示針、チャイム機構のパワーリザーブ表示針、チャイム・モード表示針、リュウズの位置表示針

【裏面文字盤】
18金ゴールドのシルバー・オパーリン文字盤、中央にゴールドで縁取りされた4桁の年表示窓、24時間表示による時、分表示、曜日、月、日付、閏年サイクル表示各サブダイヤル、ブラック転写スケール
ブラック・ニッケル仕上げ指針
バンド: ラージ・スクエアのハンドステッチ・アリゲーター・バンド、カラーはパティーナ手仕上げダークブラウン
全面に手作業で彫刻を施した18金ローズゴールド折り畳み式バックル付


パテックフィリップ・グランドマスター・チャイム5175モデル・技術特許と技術革新
【技術特許】チャイムによるアラーム機構
あらかじめ設定した時刻にミニット・リピーター機構により時、クオーター(15分)、端数の分の数をゴングにより知らせる機構。

【技術特許】サイレント・モード選択時にグランドソヌリの作動を隔離する機構
サイレント・モード選択時にグランドソヌリの作動を完全に隔離し、エネルギーの消費を完全に抑える機構。

【技術特許】チャイム・モードの選択機構
正時と15分、30分、45分に自動的に時刻を知らせる機能を、単一のスライドピースによりグランドソヌリ、プティットソヌリ、サイレントの中から選択する機構。従来は2つのスライドピースが必要であった。

【技術特許】永久カレンダー・デイトリピーター機構
永久カレンダー機構から日付情報を得てチャイム機構(リピーター機構)に伝える機構。発明者はマニュファクチュール、パテックフィリップ社長ティエリー・スターン。

【技術特許】腕時計ケースの反転機構
ラグに仕組まれた回転・固定機構により、腕時計のケースを12時~6時を軸に反転させ、選択した側の文字盤を上にして安全確実に固定する機構。

【技術特許】4桁の年表示機構
4桁の年表示を自動的に閏年サイクルと同期させ、年表示を容易に前進、後退させることのできる機構。
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【技術革新】チャイム差動機構
チャイム用ツイン・バレルとグランドソヌリの2つのチャイム機構(ミニット・リピーター、チャイムによるアラームを含む)の間に配置された差動機構。特許登録はされていないが、この機構は精密機械工学の傑作である。直径7.2 mm、19個の部品から構成される。そのうちのひとつは、直径0.3 mmのボール7個を含む11個の要素から構成されるボールベアリングである。チャイム用ツイン・バレルの与える1,700gmm以上のトルクに耐える強靭さを備えている。


パテックフィリップ・グランドマスター・チャイム5175モデル・20の複雑機能
1 グランドソヌリ
2 プティットソヌリ
3 ミニット・リピーター
4 チャイム・モード表示(サイレント、グランドソヌリ、プティットソヌリ)
5 チャイムによるアラーム
6 永久カレンダー・デイトリピーター
7 時回り輪列パワーリザーブ表示
8 チャイム機構パワーリザーブ表示
9 チャイム機構隔離(ON/OFF)表示
10 第2タイムゾーン
11 第2タイムゾーン昼夜表示
12 瞬時日送り式永久カレンダー
13 曜日表示
14 月表示
15 日付表示(両面)
16 閏年サイクル
17 4桁の年表示
18 ムーンフェイズ
19 24時間時・分表示
20 リュウズの位置表示(巻上げR、アラーム時刻設定A、時刻合わせH)







以上、報道用資料から引用しました。







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by a-ls | 2014-10-15 21:53 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(6)

175周年速報④~エナメル!!

ようわかりませんが、こんな画像が!


おそらく、ものすごぉ~~~く数の少ないものなのでは!!

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Patek Philippe Ref. 5131 175G 001


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Patek Philippe Ref. 7131 175R 001(レディース)
もしかしたら、この2本が一番”競争率”が高くなるのかも


そしてさらに、パテックのHPにこんな画像も!!!

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エナメルとパイヨンによる、至高の装飾!!!


これも記念モデルの一環なのでしょうか????






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by a-ls | 2014-10-14 13:46 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(2)

175周年速報③~その全貌


Patek PhilippeのHPに全貌が出ました!
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http://www.patek.com/contents/default/en/175th_anniversary_collection.html


てゆうか、「梅」モデルがないよぉ~~(泣


こんなモデルもあるようです。
ジャンピング・アワーは175個限定。

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そしてソヌリですが、レファレンは5175R
7個限定で、販売は6個まで、残りの1個はパテック・フィリップ・ミュージアムの収蔵となるとのことです。
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  • Diameter: 47.4 mm(デカっ!!)
  • Height: 16.1 mm
    部品数1,366
  • Commemorative limited edition of 7 timepieces


    Patek Philippe Grandmaster Chime Ref. 5175 20の複雑機能
    1. Grande Sonnerie
    2. Petite Sonnerie
    3. Minute repeater
    4. Strikework mode display (Silence/Grand Sonnerie/Petite Sonnerie)
    5. Alarm with time strike
    6. Date repeater
    7. Movement power - reserve indicator
    8. Strikework power - reserve indicator
    9. Strikework isolator display
    10. Second time zone
    11. Second time zone day/night indicator
    12. Instantaneous perpetual calendar
    13. Day - of - week display
    14. Month display
    15. Date display (on both dials)
    16. Leap year cycle
    17. Four- digit year display
    18. 24 - hour and minute subdial
    19. Moon phase
    20. Crown position indicator (RAH)









    その他の詳細はパテックのHPでどーぞ。











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    by a-ls | 2014-10-14 07:59 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(10)