a-ls 時計(Mechanical Watch Users News) blog.

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ゆめ見るとけい

あこがれの時計がまた一本産まれました。

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今年9月のチャリティ・オークション、only watchに出品されるVan Cleef & Arpelsの作品です。
時計好きはよく「時計の中には宇宙がある」という表現を使いますが、 “From the Earth to the Moon”と題されたこの時計のダイヤル・デザインはまさに、文字盤さえ飛び越え、新たな宇宙に向かっているかのようです。
ダイヤルの土台となる金属をエングレーヴし、その紋様をエナメルの粉末で埋めて火に入れて溶かす、シャンルヴェという技法で焼かれたこの文字盤は、間違いなくドミニク・ヴァロン女史の手によるものでしょう。
翡翠、瑪瑙、そして非常に貴重な鉱物でもある隕石(!)までをあしらい、ケースを含む時計全面にタイトル通りの宇宙空間を見事に表現しています。

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基本キャリバーはJLC の手巻きCaliber 846を使用しているそうですが、 今年のポエティックコンプリケーションの新作、"5 weeks in a Ballon"(気球に乗って5週間)や、名作のレディー・フェアリーと同様、時針は12時間、分針は60分で瞬転するレトログラード針による時・分表示機構で、それぞれの針は流星と宇宙船にデザインされています。
このシリーズの時計は、すべての作品がテーマを持ち、それぞれがとても詩的で想像を刺激するものです。興味のある方は、ぜひVan Cleef & ArpelsのHPをご覧になってください。
http://www.vancleef-arpels.com/jp/van-cleef.html?zone=as#/watches/

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クリスタルバックにしても充分に鑑賞に耐えうるほど美しい機械が内蔵されているにもかかわらず、ダイヤルの美しさとテーマ性を際立たせるために、Van Cleef & Arpelsのこのシリーズではムーヴメントをあえて金属ケースの中に封印しています。

パテックフィリップ3939の記事でも紹介しましたが、only watchに出品されるすべての時計は9月に東京で見ることができます。個人的に手に入れることは万に一つの望みもないですけれど、せめて実品を目にする機会が設けられたことはとてもありがたいことで、今からとても楽しみです!!
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by a-ls | 2011-07-23 11:36 | VAN CLEEF & ARPELS | Trackback | Comments(0)

パテック・フィリップ リミテッド・ワールドタイム

お暑ぅございます・・・。
熱帯気候になってしまったかのような猛暑の一日でございましたが、
前回書きましたワールドタイムつながりで、
そんな灼熱の国で発売されているPPの限定をご紹介。

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ドバイ限定です。
一番外にある地域ディスクが黒文字盤になっています。


続いてメッカ限定。
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一番内側のディスクがエメラルド・グリーン。

彼の国の人々はオイルな関係などから、
国際的なお付き合いも多く、ワールドタイムもリアルにニーズが高いのでしょうね。

たとえば日本で「東北」限定のワールドタイムを作って
(都市名ではなく、史上初の地方名「TOHOKU」を採用するのもセールスポイントに)
売り上げをチャリティーにするなんてのはどうでしょう…
今でしたら、欧米の方も興味をもってくれそうな気がしますが、
いかがでしょう、長野さん??
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by a-ls | 2011-07-10 22:46 | パテックフィリップ | Trackback | Comments(0)

三大ワールド・タイム

最近、名だたるワールドタイム・ウォッチを一堂に並べた瞬間に遭遇いたしました!!

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ランゲ&ゾーネ、ヴァシュロン・コンスタンタン、そしてパテック・フィリップです。

パッと見に、我がランゲ軍は最も無骨ですね(笑)。
機能最優先のLANGE 1フェイスには色気&遊びは皆無。まさに質実剛健の一本。

意外と繊細な出来栄えでハッとさせられたのがヴァシュロン。
3層のディスクを竜頭だけで操作します。しかも、そのうちの一枚は北極点からみた地球上に、夜の影を落としながら移動するという、このヴァシュロン会心の作は、久々に愛好家の心に刺さる一本となるでしょう。
(写真で世界図の右側がやや黒く見えるのは写真の影ではなく、現在その地域が夜であることを示しています)。

そしてパテック。クロワゾネ・バージョンを並べられればより素晴らしかったのでしょうが、そこはご勘弁を。
これでサマータイムに対応さえすれば、機能とデザインのバランスもほぼ完璧だと思えるのですが、残念。
(ちなみにランゲはサマータイムに対応するのですぞ!)・・・。

それぞれに特色のあるワールドタイムでしたが、あとひとつ気になる作品といえばジュルヌでしょうか。
その操作性を試してみたいでところです。
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by a-ls | 2011-07-06 02:15 | 雑記 | Trackback | Comments(4)

Lange 1 in OLD STYLE

日本版クロノスの最新刊(第35号)での特集や、
それを受けたaytyさんのブログ中で、
http://ayty.sblo.jp/article/46077242.html

Lange 1が、その草創期にはソリッドバック仕様であったことが語られていますが、タイムリーなことに、ドイツの中古店にその現物(1995年製作品)が出ました。
http://cgi.ebay.de/LANGE-1-GELBGOLD-LANGE-SOHNE-GANGRESERVE-1995-/350416729029?pt=DE_Kleidung_Schmuck_Accessoires_Uhren_Armbanduhren&hash=item519676f3c5

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相対的にみると少数ロットのLange 1なのですが、やはり15年を経過した作であることや、魅せる機械というランゲの特性が隠されてしまっていることもあってか、販売額はやや低めに設定されています。
ケース番号として、「110113」という数字が刻まれていますが、当時のランゲは非常に小規模かつ律儀な番号管理をしておりましたので、これは1号機から数えて113本目のLange 1という意味も兼ねていたはずです。

後に発売される限定モデルのLange 1A はさらに律儀で、「限定番号1」はケース番号が「117401」で、同時にムーブメント番号も「No.7401」から始まるという徹底ぶりでした。
つまり、限定番号が50番であれば、ケース番号は「117450」、ムーブメント番号は「7450」というふうに、ケース、ムーブ、限定番号が完全に一致するというこだわりがありました。

この律儀なルール(ケース番号と限定番号を規則的に一致させること)は、1815moonあたりの限定モデルまで継承されていて、最近では1815UP&DOWNのハンターバック・モデル(通称ウォルター・ランゲ・リミテッド)なども、ケース番号がわかれば限定番号も容易に推定できるシステムになっています。

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15年の歴史が感じられる尾錠、18Kのホールマークも現在とは異なっています。

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当時のボックスは左側にポケットがあり、その中に保証書と取扱説明書を収納するものでした。また、写真を拡大するともっとよくわかるのですが、そのポケット上には往年の懐中時計のケースに刻まれていたのと同じランゲの刻印が押印されています。
後年、裏蓋がクリスタルバック仕様に変わり、ソリッドバックが付属品となっていた時代には、裏蓋はやはりこの左ポケットの中に収納されておりました。

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またその外ケースの色も現在のグレーではなく、白でした。

More・・・つづく
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by a-ls | 2011-07-04 02:08 | Lange 1 | Trackback | Comments(5)