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カテゴリ:モンブラン( 2 )

モンブラン 銀座ブティック10周年記念のスペシャルエディション


もう2年も前に書いた記事にもかかわらず、現在まで日々一定したアクセスを戴いているページがある。

「モンブラン、そしてミネルバ」というタイトルの記事だ。

それは、このメゾンがいかに世間の注目を集め、いかにネット検索されているかを物語る証左と言えるのではないだろうか。

時計というビジネス・シーンにおいて、これまでかなり多くの経営者と会談する機会を得たが、そのなかで(そのやり方はともかく)経営者の視点から時計業界全体を語り、なおかつその信念に特別な敬意を抱いた人物が2人いる。ひとりは、いまやLVMHグループの時計部門を総括するジャン・クロード・ビバー氏、そしていまひとりがモンブランを率いるジェローム・ランベール氏である。

ジェロームは”わがランゲ陣営”にも短期間関与したのだが、自らの成果を明確な形にする前にその地位を離れてしまったことで、彼の改革が充分に咀嚼されないまま現体制に引き継がれてしまったのは、ある意味でたいへんに残念である。(このことはいつか文章にまとめたいと思ってはいるが…)



さて、今日のニュースは、
そのモンブランから、銀座ブティック10周年記念のスペシャルエディションが発表されたということ!

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(以下、ブラントの資料から引用)

世界各国のモンブランブティックでも有数の規模を誇る銀座本店は、2016年にオープン10周年を迎えます。これを祝い、日本のモンブランファンに感謝をささげるべく、日本限定のスペシャルエディションのタイムピースが登場。
登場から3年で早くも定番の座を占めるにいたったモンブラン ヘリテイジ スピリット。丁寧にはめ込まれたアップライトのインデックス、垂直方向にヘアラインが走るマットな横顔を持つシリンダーケース、そして外周に溝を走らせたボンベダイヤルなどの端正さは、世代を超えて受け継がれるタイムレスな美を醸し出しており、控えめなスタイルを好み確かな審美眼を持つ日本人にふさわしいタイムピースです。

モンブラン ヘリテイジ スピリット デイト オートマティック
ギンザ10周年記念
スペシャルエディション100 (SSケース)

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モンブラン ヘリテイジ スピリット デイト オートマティック
ギンザ10周年記念
スペシャルエディション10 (RGケース)

日本限定発売となるスペシャルエディションは、エッセンシャルな3針+デイト表示のオートマティックモデルを落ち着いたネイビーブルーに染め上げました。日本人男性の凛々しさを引き立てるネイビーブルーに、古来より日本を象徴する真紅を秒針の先端に用いたカラースキームは、「銀座-GINZA-」を象徴的に表しています。
ギンザ10周年スペシャルエディションは、100本限定のステンレススティールケース、10本限定のレッドゴールドケースで展開します。どちらもケースバックには「GINZA BOUTIQUE 10th ANNIVERSARY」の文字が刻印されています。
モンブラン銀座本店で先行販売中です。

詳しくはコチラ参照
http://www.montblanc.com/ja-jp/discover/blog/ginza-btq-anniversary.html?utm_source=enewsletter&utm_medium=email&utm_campaign=201607





文章にもあるとおり、
日本の象徴的なイメージを綺麗に落とし込んだデザインだ。

ひさびさに銀座ブティック、いってみよぉ~かなぁ。






































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by A-LS | 2016-07-13 16:42 | モンブラン | Trackback | Comments(0)

Watches&Wonders2014②~モンブラン

香港のレポートの続き
 ……すっかり遅くなりました。
実は、めっきり忙しくなり、
更新がさっぱり進まず、本日ようやく
会議中こっそり更新です…「Watches&Wonders」。

「Watches&Wonders」の意図というのは、もともとが”SIHHのアジア版”的な位置づけにありますので、各社ともに今年の年頭に発表したSIHH新作をメインに、いくつかのニュー・モデルやアジア市場を睨んだヴァリエーションなどを、あくまでも追加的に発表する形が、概ね共通した展示のラインになっています。

しかしそんな中、
今回の出展13ブランドにおいて、おそらく本番のSIHHにも匹敵するくらいの新作モデルを惜しげもなく投入してきたのが、誰あろうモンブランでした。
「こんなに発表して、来年のSIHHはダイジョブ?」と思わず訊きたくなるようなラインナップが、実に印象的でした。

なにはともあれ、この御方のご挨拶を。




まずは、動画の後半にも紹介されていたレディースライン、Boheme Collectionが目を引きます。
MOPの文字盤など、ジェローム・ランベールCEO就任以前のモンブランからは想像できないような、非常に洗練されたモデルの数々には、ジャガールクルトで成功をおさめた”ジェローム好み”がとても色濃く反映されています。ブースの雰囲気も合わせて、いくつか画像で紹介します。
PGケースもしくはSSケースを使用、パべ・ダイヤが巻かれて、センターのギョウシェと12時・6時のアクセントを特徴としています。

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そして次に目につくのが、今年のSIHHから引き続いての顕著な”ミネルヴァ押し”(笑)。

ジェロームの動画の背景ともなっていた巨大なテンプの模型、これがブースのセンター位置にあって、「ミネルヴァ」からきたウォッチメーカーの実演体験スペースともなっています。そしてこのことが、まさに今のモンブランを象徴していると言えます。
いまさらながら思うことですが、ジャガールクルト、ランゲ&ゾーネを率いた彼は機械そのものが放つ存在感や美的感覚~すなわち高級機械式時計の嗜好性の根源にあるものを実によく熟知しています。
モンブランに吸収され、ほとんど忘れられていたミネルヴァをメインに据えることで、彼は時計ブランドとしてのモンブランの根源的な変革を成し遂げたともいっていいかもしれません。

「良いプレイヤーが良い仕事をすれば良い製品が生まれ組織も良くなる」という、当たり前ではあるものの、実現させるには結構困難が付きまとうことを、彼はCEO就任からわずか14か月にして具現化しました。

そして今回の”目玉となる作品”こそ、そんな彼が動画の中でも特に”3次元コンプリケーション”と呼んで強調していた「Metamorphosis II」なのです。
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上の画像の2つの時計は「同じ時計」です。
いやいや、「デザイン違いの同じラインの時計」ではなく、「ひとつ同じ時計」なんです。
文字盤がまったく違うにもかかわらず、「同一の時計」なのです。



百聞は一見に如かず。こちらの動画をどうぞ!



何と! 
文字盤が変化(メタモルフォーゼ)し、カレンダー時計とクロノグラフに切り替わるという、おそらく歯車による動力伝達における最先端技術がここにあります。
これもベースになっているのはミネルバのムーブメントで、この変化のために要するパーツは494にものぼりますが、トルクに過大な負担をかけないように、ミニット・リピータのようなスライダーによって起動する独立した動力によって制御されています。
この驚異的な機能を収納するために、52mmの大型ケースが必要とされるのは如何ともしがたいところかもしれませんが、今まで見たこともない動きで、それを見てるだけでワクワクするという、機械式構造美だけが産み出すことのできる得難い存在感を放っています。
価格は27万ユーロで、世界限定18個。聞くところによると、ミネルヴァの年間生産量はムーブメントベースでわずか150。ケーシングなど、すべてをヴィルレの自社で仕上げる時計の限界はたったの30個というのですから、限定もやむないことでしょう。
そのため、超高度な仕上げ技術などのミネルヴァ(ヴィルレ)の技術を、モンブランの自社工場(ル・ロックル)に移植中という話なので、これはまた数年後が楽しみなところです。

ちなみに「Metamorphosis II」というからには、「I」もあるわけで、実は4年前、2010年の新作として、地味に発表されていたのです。
当時の動画がこちら。




同じような機能なのに、こちらはちょっと笑ってしまうのはなぜでしょう。
しかもこんなにすごい機能なのに、2010年SIHHでのこの時計の記憶ってほとんどないのです。
「プレイヤーが変わると、こんなにも変わる」という実例でしょうか。


で、「プレイヤーが変われば…」ついでの余談ですが、「Metamorphosis II」の動画の感じ、クラフトマンシップをメインに据えつつ、社屋やデザイナーやヒストリカルなシーンの挿入の仕方、そしてBGMの感じなんかに、ちょっとランゲっぽい雰囲気を感じませんでしたか?
実はジェロームはモンブラン異動に伴って、ランゲの宣伝担当だったヤン・コッホ氏を、マーケティング担当副社長に抜擢してモンブランに連れて行っちゃたのです。これらはその成果ではないか、と(笑)。


最後に時計部門のマネージング・ディレクター、アレクサンダー・シュミット氏によるさらに詳しい機能紹介動画もリンクしておきましょう。




「Metamorphosis II」については、今後いろいろ分析して改めてまとめたいと思っています。



さて、今日はここまでかなぁ~(笑)








でも「Watches&Wonders」ばっかり書いているわけにもいかないので、以後は不定期掲載ということで、お赦しくださいませ。
だってそろそろP社のネタやら、オークション情報やら、書きたいことがいろいろ溜まっておりまして・・・・
ホントにちょっと大変なんです(笑)。

















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by a-ls | 2014-10-07 08:02 | モンブラン | Trackback | Comments(4)