Opus14
実際、毎年コンスタントに発表されていたシリーズに、2年半近いブランクが生まれたことで、ちょっとした”終わった”感もあったのだが、
2015年10月27日、南ドイツのバーデン・バーデンで、Opus14の発表イベント&パーティが大規模に催された。
今回の時計師は、フランク・オルニーとジョニー・ジラルダンとのパートナーシップ(モンブランからの文字盤が入れ替わる「メタモルフォシス I」の製作に深く関与していたふたり)で、1950~70年代に流行った「ジュークボックス」をインスピレーション(小型化ジュークボックス機構の特許を取得)した時計とのこと。
アナログ・レコードのことやそれを使った「ジュークボックス」を知らない世代にとっては”なんのこっちゃ”かもしれないが、つまり、ジュークボックスがレコードをアームでつまんでプレイヤー台に置いていた構造を、文字盤上のディスクに応用したシステムなのだ。
とりあえず、これもわかりづらいかもしれないけど、まずはオフィシャル動画をご覧あれ。
Opus14には4枚のディスク、すなわち、ローカルタイム、GMT、日付、そして創始者ハリー・ウィンストンのサインと星印が刻まれたディスク(購入後はオーナー固有のディスクにできるらしい)が収納されていて、ケースサイドのセレクターでディスクを選択、そして4時位置のプッシュ・ボタンを押すとマガジン全体が上下に可動して選択したディスクを文字盤上にセットする仕組み・・・・ということを踏まえたうえで、こちらの動画を見るともっとわかりやすいし、この機構を完成させるために、なぜメタモルフォシス Iのチームが必要だったかも、よく納得できると思う。
また、この動画をよ~く見ると、見知ったお顔が何人か映っている気もするのだが(笑)、
とくにアジア地域からの関係者が多数招かれた大きなイベントだったことがわかる。
54.7mm 径!!
パーツ総数1,066。世界限定50本。値段は知らない(笑)!!
で、最後に過去のオーパス・シリーズ、
ついつい忘れてしまうので、備忘録がわりに。
[The Opus history]
2001 Opus 1 — with François-Paul Journe
2002 Opus 2 — with Antoine Preziuso
2003 Opus 3 — with Vianney Halter
2004 Opus 4 — with Christophe Claret
2005 Opus 5 — with Felix Baumgatner
2006 Opus 6 — with Greubel & Forsey
2007 Opus 7 — with Andreas Strehler
2008 Opus 8 — with Frédéric Garinaud
2009 Opus 9 — with Jean-Marc Wiederrecht
2010 Opus 10 — with Jean-François Mojon
2011 Opus 11 — with Denis Giguet
2012 Opus 12 — with Emmanuel Bouchet
2013 Opus 13 — with Ludovic Ballouard
2015 Opus 14 — Franck Orny and Johnny Girardin