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a-ls 時計(Mechanical Watch Users News) blog.

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三越WWF②

三越ワールド・ウォッチ・フェアその②です。



今回の大きなミッションは、この御方の時計の実機を見ることと、お話しを伺うことだった!

独立時計師アカデミー・メンバー、カリ・ヴティライネン氏である!!

かつて拙ブログでも、氏の「Sarasamon(=更紗紋)」で雲竜庵の北村辰夫氏とのコラボレーションを紹介しているが、

昨年来いろいろな海外時計サイトで紹介されていた「HISUI(=翡翠)」の実機が見られるということで、勇んでお伺いしてきたのだ。

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美しい! 素晴らしい!!

この「HISUI」の文字盤も雲竜庵とのコラボレーションによるもので、何層にも重ねられた漆にインデックスは干支足で固定されているという。
またこの「HISUI」は裏の香箱の意匠まで凄いことになっているのだ。

本来はこの時計に積まれている特別な脱進器についてなど、もっといろいろ尋ねるべきことがあったハズなのに、時計を拝見して美しさに息をのんでいるうちに、すべて飛んでしまった・・・・・・。

あと、同時に展示されていたMaîtres du Tempsの第3章「ミッドナイトブルー」も、ヴティライネン氏と同じく独立時計師アンドレアス・シュトレーラー氏との共作によるものなので、こちらも拝見させていただいた。



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上下の画像の違いが判るだろうか、リューズを押すと、12時と6時の窓が開き、12時にはデイ&ナイト表示、6時にはセカンドタイムゾーン表示が現れる、つまりこの時計はデュアルタイム・ウォッチなのだ。さらにすごいことに、窓内の表示はディスクではなくローリング・バーなのである!!
しかもこの窓の開閉が実にスムーズで、通常時は境目がほとんどわからないくらい精緻に組み上げられている。これも凄い作品だ。


AHCIの独立時計師アカデミーと言えば、このフェアでは菊野昌宏氏の和時計も展示されていた。

「はじめてプライス・タグ付きで展示されました」と笑顔で語る菊野氏。船箪笥風味のスタンドも”和”でナイス・センスだった!

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ヴティライネン氏の雲竜庵とのコラボレーションや、こちらの「和時計」、その他にも写真は撮れなかったが「TASAKI」や「ミナセ」など、世界に発信可能な日本のタイムピースや技術が、以前にも増して今回は多く目についた (あ、もちろんSEIKOさんやシチズンさんは別格としてだけど・・・)。でも、時計といえばもっぱら輸入メインが常識だった事態が、少しずつ変わってくるかもしれない予感を得た!









あと、もう一回三越ネタで書かせて。





















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by A-LS | 2015-08-24 12:44 | 時計いろいろ