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グラスヒュッテ・ブランドをみる ~ 続・ドイツ時計の本気

昨日の投稿に、追加です。

グラスヒュッテには現在11のブランドがあります。これまでに紹介したことがあるのは…

・ランゲ&ゾーネ
・グラスヒュッテ・オリジナル
・ノモス
・ヴェンペ
・モーリッツ・グロスマン

そして昨日紹介した
・ミューレ・グラスヒュッテ
・チュチマ

あと4つですね。

そのひとつは、本日紹介するHEMESS(ヘメス)
基本ムーヴメントに日本のミヨタ製を採用しているということで知られるブランドですが、それでも ”Glashütte i/SA”という、グラスヒュッテ・マークをダイヤルに明記をできるのは、そのムーヴを2度組することで、「グラスヒュッテでの作業が、製造費と人件費合わせて、ムーブメント原価の50%以上であること」という規定を達成しているからなのです。
で、その新作がコチラの「アルファ・キャプテン」。ちなみにこのムーヴのベースはUnitas 6498なんですけどね。
b0159560_02254305.jpg

価格は4460ユーロという、このブランドにしては高価格帯。そんな、本来は1000ユーロ前後のこなれた価格帯が多いのも、このメーカーが最近人気を高めている理由であります。




もうひとつ忘れてはならないのが、ユニオン・グラスヒュッテという旧名門ブランド。
もともとはスイス時計のセールスで生計を立てていたヨハンとフリードリッヒのデュレンステイン兄弟が、1874年にドレスデンに開いた時計の卸会社「Durrenstein&Co. Dresden(=デュレンシュタイン商会ドレスデン)」を母体とします。
その後、時計セールスマン時代にスイスとドイツで培った豊かな人脈を生かして発展し、やがてランゲ&ゾーネの販売代理店のような位置づけを獲得、戦前のランゲ黄金期にはドイツ国内で販売されたランゲ製の時計のほとんどを扱うようにまでになります。ヨハン・デュレンシュタインは、アドルフ・ランゲ死後のランゲ&ゾーネの経営にもかなり関与したようで、1878年のランゲのいわばディフュージョン・ラインにあたるDUFの規格化はこのデュレンシュタインの手腕によるところが多いといわれます。
1893年に「the Glashütte Uhrenfabrik Union (グラスヒュッテ・ウォッチファクトリー・ユニオン)社」を設立して時計製作にも参入、グラスヒュッテ製の機械はもちろん、スイスからもエボーシュのムーヴを仕入れた自社ブランドを展開し、大成功を収めます。
特に1900年にライプチッヒの博覧会に出品した「Universal timepiece(万能時計)」は、ランゲのNo.42500にせまる超複雑機構の時計であり、長くグラスヒュッテから生まれた世界一複雑な時計として知られていました(現在はグラスヒュッテの時計博物館で見ることができます)。また、ローマ教皇にリピーター時計を納めたりもしています。
第二次大戦後は、他のグラスヒュッテ・ブランド同様、GUBに統合されます。そして東ドイツの崩壊後に、これまた他のブランド同様に復興するのですが、いまひとつパッとせず、ユニオン・グラスヒュッテというブランド名は維持しつつも、グラスヒュッテ・オリジナルの子会社となって、2000年のスウォッチ・グループのGO買収と同時にその傘下に入ります。
でも、今現在のスウォッチ・グループのHPなどを見ても、なぜかユニオン・グラスヒュッテというブランド名は載っておりません(ユニオンのHPにはスウォッチ・グループに属すると明記されておりますが…)。というわけで、日本未入荷のブランドとなっております。

彼らの栄光の歴史が始まった1893年を記念して、「1893」というシリーズがハイエンドのようです。
オフ・センターのデザインなど、なかなか・・・っぽいです。
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さて、残る2つのグラスヒュッテ・ブランドは、どことどこだかわかりますか??
ブルーノ・ゾンレーとSUGなのですが、どちらも1997年以降に設立された新興ブランドということもあり、
ま、おいおいに紹介するということで…またの機会に(笑)。



※数年前の記事ですが「ブルーノ・ゾンレー」について、ココで少し触れております。





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by A-LS | 2014-06-20 03:24 | グラスヒュッテ・ブランド | Trackback | Comments(0)