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ヴィンテージ覚書①~Lange”マリアージュ”懐中

”マリアージュ”懐中という、骨董ジャンルについての覚書です。

【解説:マリアージュとは・・・】
いつの時代にか、所有者が懐中時計のオリジナルのケース(18Kや14K、900銀など)を貴金属として転用・販売してしまったなどの理由で、時計の文字盤とムーブメントだけが残った機械を、主に戦後の時計師が腕時計用としてリケースしたもの。
ヴィンテージ・ランゲのコレクター間では、このような改装品を“フェイク”扱いせず、そのオリジナルの風貌(ダイヤルや針)を活かしつつ腕時計に改装されたものを“マリアージュ(=合体・結婚)品”と呼び、eBayなどのネットオークションでもコレクターズ・アイテムのひとつとして流通しています。
つまり、間違いなくランゲのキャリバーと証明できる機械を、後年になって第三者が腕時計ケースに改装したものをマリアージュと呼ぶわけです。


以下の時計は、ランゲ&ゾーネ社が1905年に製作したDUFクォリティーの懐中時計のマリアージュ(懐中/腕化仕様)品となります。 
※ご興味のある方にはお分けします。 

DUFマリアージュ・ローマ文字盤(Bassineモデル)
1905年製・DUFクォリティー・マリアージュ品(懐中/腕化仕様)

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100年以上経過する今もなお、ほぼ無傷で完璧なエナメル文字盤。
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オリジナルのブルースティール・スペード針。
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シリアル番号(ムーヴメント・ナンバー)が確認できれば、グラスヒュッテ時計博物館でサティフィケーション(証明書)を発行してもらうことができます。
その証明書には、オリジナルの形態と現状が併記されますので、どこがオリジナルと異なるかを把握することができます。
それによりますと、もともとは14Kのローズゴールド・ケースだった懐中時計が、後年、スティールのシリンダーケースによってリケーシングされたものということがわかります。しかし非常にドイツ的な特徴を活かした作風で、重厚さを感じさせる加工と言えます。
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オリジナルはリューズもRG使用だったはずなので、リューズも別作と思われます。
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オリジナル部分の針、ダイヤル、ムーヴメントは、ともに大変に綺麗で良い状態。この時代のグラスヒュッテ様式懐中の大きな特徴でもある香箱のらせん渦巻き状サンバーストの仕上げ(二重サンバースト仕上げ)が大変に美しいです。
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なかなか面白いシリアル番号です。
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この個体も、公けの機関であるグラスヒュッテ時計博物館からのアーカイブ・サティフィケーション(ZERTIFIKAT=ミュージアム・クォリティーの認定書)を取得ズミのほか、ランゲ社から小売業者(あの有名なBeyerでした)への卸売出荷台帳のコピーも付属します。
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1905年6月ウィーンのジュエラーBeyerに納品。
ランゲの自社キャリバーKal.41(15石)を使用。
6時位置にスモールセコンド。エナメル文字盤・ローマンインデックス。
腕化改装時期は不明径47mm(リューズ含まず・リューズ込み52mm)。厚さ12mm。
ラグ幅22㎜。動作確認済み。







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by a-ls | 2013-11-24 17:58 | ビンテージ | Trackback | Comments(0)