リューズは下に
そしてエレベーターで5Fの部屋に通されまして、ドリンク・サービスを頂戴しました。
この特別な貴賓室はパテック・フィリップのHPには、次のように記載されております。
「The 5th floor is dedicated to private events and offers a unique and breathtaking view from the Art-deco salon over Lake Geneva and it’s Jet d’eau.」
その“breathtaking view”がこちら
そして“Lake Geneva and it’s Jet d’eau”とあるのが、レ・マン湖の有名な“コレ”ですね。
一番上のパノラマ写真部分は、実はこのフロアの約3分の1でしかなく、HPの解説文中にある“the Art-deco salon”という表記も、湖面に向いた窓際のこのスペースを象徴してのものだと思います。実際、この窓際スペースの調度品はアールデコ調に統一されていて、シェルフにはわたしも好きな女流画家タマラ・ド・レンピッカの画集まで飾ってあるという、念の入れようなアールデコです(笑)。
このスペースから、ガラスの飾り仕切りを挟んで次の間があり、
ソファーの置かれた、落ち着いた空間になってます。
このさらに奥に、ようやくダイニングルームが登場します。
この部屋でお食事できるようになるには、いったいどれだけパテックさんと深いお付き合いをすればよいのか…想像もつきません。
さて、今回のカスタマー・ツアーに参加されたのは総勢9名だったのですが、さすが素晴らしい時計のオーナーさんが多く、ちょっとの休憩時間に何気なく外された時計が並ぶと、こんなレアショットになります。
ちなみに上の写真はアールデコ・サロンの小テーブルの上でのショットですが、テーブルの木質に注目です。
なんと、パテックの時計箱の木質と同じなのです!
さらにまたすごい1本が、ごく普通に撮影に加わります。
と、このときに、今回のツアーにご同行いただいたPatek Philippe Japanの長野社長から、アドバイスをいただきました。
「パテック・フィリップの時計をこのように置かれる場合は、ぜひリューズを下にお願いします。といいますのは、パテック・フィリップでは、オーバーホールの際にリューズを必ず新しいものに交換します。つまりリューズは消耗品ですので、リューズを下にすれば接地か所はリューズのみになり、傷がついたとしてもリューズだけですが、ケースを下に置かれますと、接地時にケースが傷つく原因にもなります。ケースの傷はポリッシュで取ることができますが、ポリッシュを繰り返しますとケースの痩せにつながります。どうかご注意ください」と。
リューズを下にすると、やじろべい的な動きで、時計本体がコツンと下にあたるのではないかという怖れがあって、撮影などもリューズを上にして置くことが多かったのですが、帰宅してからいろいろ実験してみました。
他のブランドには安定が怪しい場合もあったのですが、パテックの時計はどれも、リュウーズを下にした際に、ピタっと安定するようにデザインされているようなのです。
たぶんこのこともPPシールの基準条件とされているではないでしょうか!
リューズは下に
ということで、この一枚。
この後、ツアー一行は、パテック・フィリップ・ミュージアムに向かうのですが、
そろそろ記憶も薄れてまいりましたので、書けるのはいつになりますやら。。。。。