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新春スペシャル“再放送II”~ 謎のキャリバーL032.x予想

先日の年末スペシャルに引き続きまして、“新春スペシャル”という名の焼き直し企画(笑)、「その2」です。
今回は予告しましたように、2010年04月30日にクロノスのブログに投稿しました
「ランゲ&ゾーネ、謎のキャリバーL032.x予想」をお届けします。

(ご注意)2年近く前の投稿ゆえ、一部、現在の視点からに書きなおしております。



先日、ランゲのキャリバー番号の読み解き方法について書きましたが(前のプログ参照)、
それを調べていくと面白いことに気づきます。
1990年の復興から、少なくとも年一個、最多では1994年の4個と、新作キャリバーの製作に着手してきたランゲですが、1996年のランゲ1トゥールビヨン(L961)への着手を最後に、それが突如途絶えます。
新春スペシャル“再放送II”~ 謎のキャリバーL032.x予想_b0159560_1202561.jpg


現在に至るまで、97年~99年の3年の間に製作着手したことをうかがわせるムーブメントが存在せず、
2000年のダブルスプリット(L001)の開発開始まで、3年間の空白が生じているのです。
その後の2001年~02年の2年間も空白期かと思われていたのですが、
2009年のランゲ1デイマティック(L021.1)の発表で、2002年のプロジェクトの存在が明らかになりました。

そして、続く2003年、2004年の2年間のプロジェクトは、
ここ数年間に発表された新作のほとんどのムーブを担うほどの充実ぶりを示すこととなります。

つまり03年には、タイムゾーン(L031)、レフェレンツウーア(L033)、ランゲ 31(L034)。
04年がリヒャルト・ランゲ(L041)、カバレット・トゥールビヨン(L042)、ツァイトヴェルク(L043)、Rランゲ・プール・ル・メリット(L044)、1815 Calenderwerk(L045:Huber限定品)の5つです。

しかし、この2年間のうちに、現時点でまだ正体が明かされていないムーブがひとつだけ存在するのです。
03年の2番目のプロジェクト、すなわちL032.xです。
さて、この2年間のラインナップの流れから、L032がどんな機能の時計か予想してみませんか?

(中略)

L031のタイムゾーンのワールドタイム機能(時差)に始まり、L033のレフェレンツウーアは新種の秒針ゼロ・リセット機能(計測)、そしてL034がランゲ31という超ロングパワーリザーブ(動力)という流れの間で開発が進められていたムーブメントとなれば、何か非常に特殊で画期的な機構…という予感もしないではありません。
もしや…開発中と伝えられるリピーターなのか・・・
…こうして今夜も、楽しい妄想は尽きません(笑)…。



これはあくまでも2010年時点のお話・感想ですので、そこを踏まえお読みください。








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さて、ここからは現時点(2012年1月時点)でのお話です。
その後、ランゲ本社関係者にいろいろと尋ねた感触では、将来的にこのL032xが世に出る可能性はほとんどないのではないかと感じました。この封印されたL032.xの取材記録&仮説に関しては、もう少し確証を得てから、改めてまとめたく思っております。

なお、2005年以降の製作着手ムーブメントに関してましては、以前ほど発表の規則性がなくなってくるという特色があります。この2年間の新作をみますと、一足飛びに2008年、2009年のムーブメントが採用されているケースが3件もあります。つまり・・・・、
2005年 1個。
2006年 0個。
2007年 1個。
2008年 2個。
2009年 1個。

これは一体何を意味するのか・・・・、

このことにつきましても、2012SIHHの新作を見て、自分の仮説にある程度の確証が得られましたら、
またまた妄想ブログに書くかもしれません。(笑)
by A-LS | 2012-01-07 12:45 | ランゲ&ゾーネ