a-ls 時計(Mechanical Watch Users News) blog.

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A.LANGEデミ・ハンター懐中

こちらも最近のオークション・サイトに出されたものです。
ケースを閉じたままでも上蓋にくりぬかれた風防から時間が読み取れるものを、ハーフ・ハンター、もしくはデミ・ハンターといいますが、A.Lange銘でのデミ・ハンターは非常に珍しいです。
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ただ、裏蓋を開けて機械を見ますと、ムーヴメント上に彫られているのはこれまでのAdolf Lange DresdenではなくA.Lange&Sohne Dresdenとなっています。
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ケース番号とムーヴメント番号も一致していますので、怪しいものではありません。
アドルフの長男リヒャルトが経営に参加したことで、社名をA.LangeからA.Lange&Sohneに変えるのは1868年のことですが、文字盤とムーヴメントの表記は、1870年頃製作の時計からA.Lange&Sohneに統一され始めます。
しかし、この後の数年間(1871~76年、ムーヴメント番号でいうと7839~10808まで)、文字盤とムーヴメントの表記が一致しない時計が、一部で散見されるのです。
その理由として、
①海外(特にアメリカ)市場では、A.Langeの名がすでに浸透していたため、時間をかけて移行した。
②社名変更前にストックしていたA.Lange銘のエナメル文字盤を無駄にするのがもったいなかった。
などのいくつかの説がありますが、中には、文字盤はA.Lange&Sohneなのに、ムーヴメントがAdolf Lange というような不一致などもあり、真相はわかりません。
内蓋も素敵です。ブレゲのコピーみたいです(笑)
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肝心のオークションのほうですが、ムーヴの鉄サビの汚れもあってか、
なぜか力が入らず、早々に敗走…
で、後から見直していたら、「やっぱ、珍しい時計。なぜ落札しなかったのか…」と後悔の念がわき、それでせめてブログに載せて記憶に留めることにしました(笑)。

これからもオークションに負けた時計の掲載をシリーズ化しようかな、と。
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Commented by Saturday at 2011-06-05 22:12 x
こんばんわー
外装は写真の限りではかなり状態はいいようですね~~
特に裏の刻印がしっかり残ってるのが最高ですね!!!

ムーブメントが少々残念なことになってますが極悪とまでは行かなくともこの年数経過の懐中時計ではまだマシな方だと思います。

ところでいくらぐらいで落札されたのか気になります・・・w
窓タイプの外装はイマイチ好きになれないのですがA-LSさんはどうでしょうか??
Commented by a-ls at 2011-06-06 19:28
Saturdayさん
いつもありがとうございます。ご覧の通り、 18Kオリジナルケースの状態は良いと思います。ただ、スモセコの針が折れていたのが気に入らなかったのか…、今となっては思い出せないのですが、なんか不思議と萌えなかったのです。
わたしはデミハンター、結構好きです~
Commented by t-munenori at 2011-06-06 22:23
第六感が働いたんですよ。
装飾性、耐風防性、耐埃と美観・実用性に優れていいですね♪
Commented by a-ls at 2011-06-08 12:27
t-munenori さん
なるほど。いざ落札したら「なんでこんなものを落としてしまったのかぁ~」と言ってたかもしれませんしね(笑)
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by a-ls | 2011-06-05 17:57 | ビンテージ | Trackback | Comments(4)